楽天銀行のカードローンを利用する方のなかには、一括返済を検討している方もいるだろう。
楽天銀行のカードローンでは、一括返済を利用することができる。
一括返済は利息を節約できる・信用情報がプラスになる可能性があるといった嬉しいメリットがある。
しかし、手間がかかったり生活に影響を及ぼしたりする可能性もあるため、注意が必要だ。
今回の記事では、楽天銀行のカードローンの一括返済方法とそのメリット・デメリットについて詳しく解説する。
また、楽天銀行のカードローンの解約方法も紹介しているので、解約を検討している方もぜひ参考にして欲しい。
楽天銀行のカードローンは一括返済が可能
楽天銀行のカードローンは、一括返済が可能だ。
一括返済とはカードローンの借入残高・利息をまとめて返済する方法である。
楽天銀行のカードローンの基本となる返済方法は、口座振替だ。
毎月決められた日に一定の金額が自動的に引き落とされる。
一括返済は今後の返済をまとめて返済するため、基本となる返済方法よりも返済期間が短くなる。
そのため、利息額を抑えられたり利用可能額に余裕ができたりする。
しかし、一括返済は通常の返済方法と異なるため、手間がかかったり自分の資金がなくなる場合もあるのだ。
そのため、メリット・デメリットを知った上で、一括返済を検討すると良いだろう。
一括返済方法とメリット・デメリットはこの後の項で詳しく解説するので、チェックしてほしい。
楽天銀行のカードローンの一括返済方法
楽天銀行のカードローンの一括返済方法には、以下の3つがある。
- ATMでの現金入金
- 振込
- インターネット返済
それぞれの返済方法が、具体的にどのようなものか見てみよう。
ATMでの現金入金
楽天銀行のカードローンは、提携ATMでの現金入金で一括返済が可能である。手数料は基本的に無料だ。
返済に利用できるATMはコンビニATM・銀行ATMなどで、全国の約10万台以上のATMから返済できる。
ATMでの返済は1,000円単位での返済であるが、一部のATMでは1円単位での返済も可能である。
利用するATMの返済がどうなっているか、楽天銀行のサイトから確認しておこう。
振込
楽天銀行のカードローンの一括返済方法には、返済口座に振込をする方法もある。
返済口座は利用者にそれぞれ用意されているため、楽天銀行カードセンターに問い合わせて確認しよう。
なお、楽天銀行カードセンターの問い合わせ先は「0120-730-115」である。
電話の受付時間は9時〜20時00分となっているため、時間を間違えないように気をつけよう。ただし、振込時には手数料が発生する。
そのため、事前に返済で利用する金融機関のサイトから振込手数料を確認しておこう。
インターネット返済
さらに、楽天銀行ではインターネットバンキングでの振込でも、一括返済ができるようになっている。
この返済方法は、「インターネット返済」と呼ばれている。
まず、楽天銀行のカードローンの会員サイトである「メンバーズデスク」にログインし、「ご返済」メニューを選択する。
楽天銀行から返済する場合は「楽天銀行からのご返済」、他の金融機関から返済する場合は「その他金融機関からのご返済」を選択しよう。
その次に「全額一括返済のお申込」を選択したら、画面の案内に沿って手続きを進めていく。
なお、他の金融機関から返済する場合は他の金融機関のネットバンキングの登録が必要となる。
よって、あらかじめ手続きしておくことをおすすめする。
このように、楽天銀行のカードローンの一括返済方法には上述した3つの方法がある。
楽天銀行のカードローンの返済方法については、以下の記事でも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にして欲しい。
楽天銀行カードローンの一括返済のメリット
カードローンを一括返済することで、どのようなメリットがあるのか気になる方もいるだろう。
カードローンの一括返済のメリットには、以下の4つが挙げられる。
- 利息を節約できる
- 返済の手間・手数料が節約できる
- 信用情報がプラスになる可能性がある
- カードローンの利用可能額に余裕ができる
それぞれのメリットについて詳しく解説する。
利息を節約できる
一括返済をすることで、利息の節約につながる。
なお、利息とは借入する手数料のことだ。
利息は借入日数で計算されるため、返済期間が長くなるほど利息額が大きくなるといわれている。
つまり、一括返済に伴い返済期間が短縮されるため、毎月一定額を返済するよりも利息額が少なくなるのだ。
また、利息額が少なくなることで、返済総額の削減につながる。
そのため、返済総額を抑えたい方には一括返済が適しているといえるだろう。
返済の手間・手数料が節約できる
カードローンの返済は借入残高がなくなるまで、毎月返済する必要がある。
毎月返済するのが手間と感じる方も少なくないだろう。
一括返済は月々の返済をまとめて行うため、その後の返済の手間が省けるのだ。
毎月の返済を負担に感じる方にとっては、一括返済を検討する価値があるだろう。
信用情報がプラスになる可能性がある
一括返済は信用情報にプラスになる可能性があると考えられる。
信用情報とは信用情報機関に登録されている情報を指す。
具体的な内容としてカードローンにおける契約内容・利用状況などの取引が記録されている。
カードローンの申込を受けると、金融機関は信用情報機関に照会して申込者の信用情報を確認し、審査を行う。
また、カードローンの返済状況も信用情報に含まれており、返済を延滞すると信用情報が傷つき審査に悪影響を及ぼす。
ただし、良くない情報だけが記録されているわけではない。
一括返済すると完済した情報が記録され、今後の審査にプラスにはたらく可能性があるのだ。
特に、信用情報に不安のある方・今後もカードローンを申込する可能性のある方は、一括返済をしておきたいものだ。
カードローンの利用可能額に余裕ができる
カードローンの利用可能額に余裕ができるのも一括返済のメリットといえる。
基本的にカードローンは何度でも自由に借入できるが、それは利用可能額の範囲内に限られている。
例えば利用可能額が120万円である場合、120万円を超える金額は借入できない。
また、すでに100万円を借入している状態だと、残りの20万円しか追加で借入できない仕組みとなっている。
カードローンの何度でも自由に借入できるメリットを活かすためには、利用可能額に余裕がある状態にしておくと良い。
そこで一括返済しておくと、利用可能額に余裕ができ、次に急な出費があった際に対応しやすくなるのだ。
いつでも借入できる状態にしたい場合は、一括返済の活用をおすすめする。
楽天銀行カードローンの一括返済のデメリット
一括返済は1回で返済が完了するが、通常の返済と異なるため手間がかかったり、手元の資金が大きく減少する。
ここからは、カードローンの一括返済のデメリットを解説しよう。
手間がかかる
楽天銀行のカードローンは、毎月口座振替で返済する仕組みとなっている。
自動的に引き落とされるため、口座に入金しておくだけで問題ないが、一括返済ではそうはいかない。
楽天銀行のカードローンの一括返済は、ATMでの入金・振込・インターネット返済がある。
それぞれの手続き方法は異なるため、毎月の返済より手間がかかると感じる方がいるだろう。
また、振込で一括返済する際は振込手数料がかかる場合がある。
そのため、手数料を抑えたい方にとってはデメリットとなると考えられる。
一括返済にはいくつか方法があるため、事前に調べて自分に合った方法を選ぶと良いだろう。
無理に一括返済を行うことで手元のお金が減る
一括返済にはさまざまなメリットがあるが、無理に行うものではない。
一括返済はまとまった資金が必要となるため、生活費の分をカードローンの返済に当てると生活が苦しくなる可能性がある。
他のカードローン・クレジットカードで借入していた場合、その返済に必要な資金が足りなくなり追加で借入する必要が出てくるかもしれない。
そのため、早く完済させたい理由で一括返済した方にとっては、逆効果になる場合も考えられるのだ。
金利 (実質年率) | 年1.9%~年14.5% |
---|---|
審査時間 | 最短当日 |
融資速度 | 最短翌日 |
無利息期間 | ー |
借入限度額 | 10万円~800万円 |
収入証明書 | 必要 |
WEB完結 | 可能 |
申込条件 | ・満20歳以上62歳以下の方 ・日本国内に居住している方(外国籍の方は永住権もしくは特別永住権の取得が必要) ・お勤めの方で毎月安定した収入がある方(または専業主婦の方) ・楽天カード株式会社または三井住友カード株式会社の保証を受けることができる方 ※専業主婦やパート・アルバイトの方は60歳以下の方に限定 ※楽天銀行が認めた場合は不要 |
担保・保証人 | 不要 |
楽天銀行のカードローンでの一括返済3ステップ
楽天銀行のカードローンでは、実際にどのような手順で一括返済を進めていくか気になる方もいるだろう。
楽天銀行のカードローンでの一括返済は、以下の順番で進めていく。
- 一括返済する日を決める
- 返済額を確認する
- 都合の良い方法で支払う
それぞれの手順について詳しく説明しよう。
一括返済する日を決める
まずは一括返済する日を決めることが重要である。
一括返済はいつでも可能であるが、返済日によって返済額が変わってくる。
これは、返済額に含まれる利息が日割りで算出されるからだ。
そのため、一括返済する日を決めることが最優先となるのだ。ただし、返済日を決めるには注意したい点がある。
毎月の返済は期日の15日前に返済額が確定し、確定した返済はキャンセルできない。
そのため、返済額が確定した後に一括返済すると、後日確定した返済額が引き落とされてしまうのだ。
一括返済した後に引き落とされた分は返金される。
ただ、余分に引き落とされたくない場合は、次回の返済期日の15日より前にすることが望ましい。
返済額を確認する
返済日を決めたら、返済額を確認しよう。返済額は楽天銀行のカードローンの会員サイトである「メンバーズデスク」で確認が可能だ。
メンバーズデスクにログインした後、「一括返済シミュレーション」にて返済額を確認しよう。
もしくは、借入残高を確認した上で利息額を算出することでも返済額は分かる。
ただ、確実に完済するためにはメンバーズデスクで確認するのが良いだろう。
都合の良い方法で支払う
一括返済日を決め、返済額を確認できたら、自分の都合の良い方法で支払おう。
一括返済方法には、ATMでの入金・振込での返済・インターネット返済がある。
このなかでも、インターネット返済が便利な方法と考えられる。
24時間いつでも手数料無料で返済でき、インターネットの環境があれば場所を選ばずに返済可能だ。
詳しい返済方法は楽天銀行のカードローンのホームページに記載されているため、事前にチェックしよう。
楽天銀行カードローンの一括返済時の注意点
カードローンを一括返済する際には、いくつか意識したい注意点がある。
- 利息は日割りで発生する
- コンビニATMで返済は効果が使えない可能性も
- 超過返済が起こることがある
- ATMの利用時間帯に注意
- 随時返済も考えよう
それぞれの注意点について詳しく解説する。
利息は日割りで発生する
別の項で説明したとおり、利息は日割りで発生する。そのため、借入日数が多いほど借入額が増える。
借入日数は借入した翌日から返済日までの日数で、借入した当日は含まれないため注意が必要だ。
なお、金利は借入金額に対する利息の割合のことで、1年当たり何%の利息が発生するのかを示す。
金利は利息制限法により上限が決まっており、各金融機関はこの上限に応じて、借入金額ごとに金利を設定している。
楽天銀行のカードローンは、利用限度額に応じて以下のような金利を設定している。
利用限度額 | 金利 |
10万円以上100万円未満 | 年14.5% |
100万円以上200万円未満 | 年6.6〜14.5% |
200万円以上300万円未満 | 年3.9〜14.5% |
300万円以上350万円未満 | 年2.9〜12.5% |
350万円以上500万円未満 | 年2.9〜8.9% |
500万円以上600万円未満 | 年2.5〜7.8% |
600万円以上800万円未満 | 年2.0〜7.8% |
800万円 | 年1.9〜4.5% |
実際にかかる金額は、審査結果によって個別に決められる。そのため、自分の金利を知りたい場合は、契約内容を確認しよう。
コンビニATMで返済は硬貨が使えない可能性も
ATMで現金入金する場合、返済額によっては紙幣だけではなく硬貨を入金する必要があるだろう。
しかし、コンビニATMなどの一部のATMでは硬貨を取り扱っていないところもあるため、注意が必要である。
また、硬貨を取り扱っていたとしても曜日・時間帯が限られているケースがある。
ATMで返済する場合は、硬貨の取り扱いの有無を確認しておくことが必要だ。
超過返済が起こることがある
一括返済すると、超過返済が起こる可能性がある。
特に現金で入金するATMでの返済する際には注意が必要と考えられる。
上述したとおり、コンビニATMは硬貨を取り扱っていない場合が多いため、100円単位以下の返済が難しい。
例えば、返済額が15,400円の場合、16,000円を入金すると600円が超過返済となり、超過分は後日金融機関より返金される。
しかし、余分に返済したくない場合は、インターネット返済で返済する・1円単位で返済できるATMを利用するといったように返済方法を工夫すると良い。
ATMの利用時間帯に注意
ATMで返済する際には、利用時間帯に注意しよう。ATMによって利用時間帯が異なるため、あらかじめ調べておくと良いだろう。
また、三井住友銀行・りそな銀行ATMなどは土日祝日に利用できない。
さらに、地方銀行は利用時間が短い上に、土日祝日に返済できない場合もある。
詳しくは楽天銀行の「カードローン提携ATM」のページを確認すると良い。
随時返済も考えよう
一括返済にはまとまった資金が必要であるため、返済額によってはすぐにできないケースもあるだろう。
その場合は無理に一括返済せずに、随時返済するのがおすすめである。
随時返済とは、毎月の返済とは別に任意で返済する方法のことだ。随時返済することで、返済期間の短縮・利息の節約につながる。
随時返済はATMでの返済・振込での返済・インターネット返済の3つの方法で行える。
ボーナスなどの臨時収入があったとき・毎月の返済額が少なくなったときなどに随時返済を検討すると良いだろう。
楽天銀行のカードローンの解約方法
楽天カードローンを解約したいという理由で、一括返済を検討している方もいるだろう。
楽天銀行のカードローンを解約するためには、完済した上で電話連絡する必要がある。
ここからは、楽天銀行のカードローンの解約方法について詳しく説明しよう。
借入残高を0円にする
カードローンを解約するには、借入残高を0円にすることが必要である。
まだ、借入残高が残っている状態であれば、一括返済等で完済させてからではないと解約できない。
なお、完済したら自動的に解約することにはならないため、注意が必要だ。
楽天銀行カードセンターに連絡をする
上述したとおり、完済しても解約とはならない。
そこから楽天銀行カードセンターに電話し解約の申し出をする必要があるのだ。
その後に、郵送されてくる解約届に必要事項を記入した上で返送すると、解約の手続きが完了となる。
楽天銀行カードローンの一括返済催告状とは?
カードローンを利用していると、一括返済催告状が届く場合がある。
一括返済催告状とは、一括返済を求める書面だ。
これは、何度か返済の督促をしたにも関わらず長期にわたりカードローンの返済が滞ってしまった場合に、送付されるものである。
一括返済催告状が届いてそのままにしていると、裁判を起こされる可能性がある。さらに信用情報に傷がついてしまうため、注意が必要だ。
信用情報に傷がつくとしばらくはカードローンの利用が難しくなる可能性が高い。
一括返済催告状が届いたら、早めに対応することが大切である。
一括返済のメリットとデメリットを知って計画的に楽天銀行カードローンの返済を行おう
一括返済は借入残高をまとめて返済することで、借入残高を0円にしたい場合・カードローンを解約したい場合に適している。
また、一括返済には返済総額を減らせる他、今後の返済の手間を省ける・信用情報がプラスになるなどのメリットがある。
しかし、無理に一括返済すると生活が苦しくなる場合があるため、計画的に行うことが重要だ。
楽天銀行のカードローンの一括返済方法には、ATMでの返済・振込での返済・インターネット返済がある。自分に合った方法で返済すると良いだろう。
一括返済するには、まず一括返済する日を決めた上で、返済額を確認し支払う流れが適切である。
一括返済が難しい場合は、随時返済も検討して無理なく返済を行うのも1つの方法だ。
今回の記事を参考にし、一括返済の注意点も意識しつつ、計画的に楽天銀行のカードローンの返済を行うことをおすすめする。