- クレジットカードポイントを有効活用するにはどうすればいい
- マイル還元率が高いおトクなクレジットカードを知りたい
- 貯まったマイルはどう活用すればいい
クレジットカードのポイントやマイルを賢く活用することで、おトクな特典や無料航空券を手に入れることが可能となる。
この記事では、クレジットカードポイントをマイルに交換する方法やおすすめのクレジットカード、そして貯まったマイルを有効に活用するポイントについて解説する。
クレジットカード利用者にとって、またこれからクレジットカードを作ろうとする方に向けて、重要な情報となるだろう。
クレジットカードのポイントとマイルの理解
まず、クレジットカードのポイントとマイルの基本概念とそれぞれの違いを確認しよう。
クレジットカードのポイントとは
通常、クレジットカード会社は、独自のポイントサービスを提供していることが多い。
たとえば、楽天カードであれば楽天ポイント、JCBカードはOki Dokiポイント、セゾンカードは永久不滅ポイントといったように。
各社ごとにポイント還元率や有効期限は異なるので、それぞれを調べて使う必要があるが、多くのクレジットカードポイントでは、直接あるいは他のポイントサービスを経由してマイルに変換することができる。
この仕組みを使えば、すでに持っているクレジットカードのポイントをマイルに交換することが可能となる。
既存のクレジットカードに集約してポイントを貯めていき、ある程度貯まったらマイルに一度に交換することで有効活用できるだろう。
例として、楽天ポイント、永久不滅ポイント、リクルートポイントを紹介する。
これらのポイントは有効期限がないか、期限があっても普段使いすることで有効期限が自動延長していくので、非常に使い勝手がいいといえる。
楽天ポイント
楽天グループ共通で使えるのが楽天ポイントだ。
楽天ポイントは、楽天グループのクレジットカードや楽天市場などの利用で貯まるポイントである。
100円で1ポイント付与されるため、ポイント還元率は1.0%となる。
貯まった楽天ポイントは、1ポイント1円相当として楽天市場での買い物や楽天Payでの支払いなどに利用できる。
また、電子マネー楽天Edyへの交換も可能だ。
有効期限は、最後にポイントを獲得した月を含めて1年間となっている。
その1年間に1度でもポイントを獲得すれば、有効期限はそこからさらに1年間となるため、楽天カードを普段使いしていれば、有効期限が切れることはないだろう。
永久不滅ポイント
永久不滅ポイントは、セゾンカードや西友などの利用で貯まるポイントである。
通常1,000円で1ポイント付与となる。
1ポイントは5円相当なので、ポイント還元率にすると0.5%となる。
永久不滅ポイントは、名前の通り、永久になくなることはなく、有効期限はない。
一度獲得したポイントは、途中で失効することなく、ずっと保持される。
リクルートポイント
リクルートポイントは、リクルートカードの利用で貯まるポイントのことだ。
リクルートポイントの還元率は1.2%と、他のポイントサービスよりも還元がいいことで知られている。
また、利用100円ごとや1,000円ごとではなく、毎月の利用合計金額の1.2%分がまるまるポイント還元となるので無駄がない。
リクルートポイントの有効期限は、最終のポイント加算日から12か月後の月末となる。
楽天ポイントと同様、その間に1度でもポイントを獲得すれば、有効期限はそこからさらに1年間となるため、実質、有効期限が切れることはないだろう。
マイルとは
マイルとは、航空会社が利用者に提供する会員プログラムに参加することで貯められるポイントシステムのことだ。
クレジットカード会社が発行するポイントのように、貯めたり使ったりすることができる。
特典航空券や座席のアップグレード、商品や電子マネーとの交換など、さまざまな用途に利用できる。
そして、マイルを運用するプログラムを「マイレージ」という。
多くの航空会社は、それぞれ独自のマイレージサービスを展開している。
国内で利用されている代表的なマイレージとしては、「ANAマイレージクラブ」「JALマイレージバンク」「デルタ航空スカイマイル」「ユナイテッド航空マイレージプラス」などがある。
その中でも、日本で人気が高いのが、ANAマイレージクラブ、JALマイレージバンクの二つだ。
それぞれのマイルに対応したANAカード、JALカードを保有していなくても、マイレージサービスに加入するだけで、マイルは獲得できる。
ANA マイル
ANAマイレージクラブに入会すると、ANA便のフライトやクレジットカードの利用、提携先でのショッピングなどによってANAマイルを貯めることができる。
貯めたANAマイルは、航空券や座席のアップグレード、提携先のポイントとの交換など、さまざまな特典に交換することが可能だ。
なお、貯めたANAマイルには3年間の有効期限があることは注意しよう。
JALマイル
ANAマイルと同様、JALマイレージバンクに入会して、JALマイルを貯めることができる。
貯めたJALマイルは、航空券や座席のアップグレード、提携先のポイントとの交換など、さまざまな特典に交換することが可能な点は、ANAマイルと同様である。
また、JALマイルの有効期限も獲得した日から3年間(36か月後の月末まで)が有効期限となる。
クレジットカードのポイントをマイルに交換する
できるだけ多くのマイルを稼ぐためには、まずクレジットカードポイントが貯まりやすいカードを選ぶことが重要だ。
そのうえで、貯まったポイントをマイルに交換する際の還元率がいいことも大切となるだろう。
クレジットカードポイントが貯まりやすいカードを選ぶ
まずは、クレジットカードポイントができるだけ貯まりやすいものを選んでおきたい。
その際は、極力コストをかけないことも重要だ。
年会費が高いクレジットカードは、総じてポイント還元率が高いため、ポイントも貯まりやすい。
しかし、コストをかければポイントやマイルが貯まりやすいのは当然で、年会費などのコストを抑えて、多くの特典を獲得することに意義があるだろう。
マイル還元率が良いカードを選ぶ
貯まったクレジットカードのポイントをマイルに交換する際に、マイル還元率が悪かったら意味がない。
マイル還元率とは、当初の利用金額に対して最終的にマイルに還元したときのレートのことだ。
事前に調べておき、マイル還元率が高いクレジットカードを選んでおくことが重要だろう。
コストをかけずに(=年会費無料)、ポイントが貯まりやすくマイル還元率がいい、おすすめクレジットカードは以下の3点だ。
- 楽天ANAマイレージクラブカード
- セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
- リクルートカード
楽天ポイントが貯まる楽天ANAマイレージクラブカード
- 国際ブランド:JCB、VISA、Mastercard
- 年会費(税込):550円 (初年度無料)、年1回以上の利用で実質無料に
- 楽天ポイント還元率 : 1.0%
- ANAマイル還元率:0.5%
- 特徴:クレジットカード、楽天Edy、楽天ポイント、ANAマイレージクラブの4つの機能が1つに
- 楽天ポイント2ポイント→ ANAマイル1マイルに交換可能
「楽天ANAマイレージクラブカード」は、楽天カードとANAマイレージクラブカードが統合されたカードだ。
初年度の年会費は無料であり、2年目以降は年会費550円(税込)かかることになっているが、年に1回以上の利用で無料となるため、実質無料といえるだろう。
このカードでANAマイルを貯めることもできるが、おすすめは楽天ポイントで貯める方式だ。
通常の楽天カードとして使うことで、ショッピング時には100円(税抜)ごとに1ポイントが貯まる。
その際のポイント還元率は1.0%となる。
ただ、楽天では、SPU(スーパーポイントアッププログラム)というキャンペーンを頻繁に開催している。
楽天モバイルに加入すると+4倍となったり、楽天モバイルキャリア決済を使うとさらに+2倍になったり、うまく使うとポイントを最大16.5倍にすることもできる。
効果的に活用して、ポイントアップを最大化し、ある程度貯まったら、楽天ポイントからANAマイルに交換しよう。
楽天ポイント2ポイント→ ANAマイル1マイルで、還元率0.5%として交換できる。
楽天ポイントだと、有効期限を気にすることなく貯めることができるのが特徴だ。
永久不滅ポイントが貯まるセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
- 国際ブランド:American Express
- 年会費(税込):1,100円 (初年度無料)※年1円以上の利用で翌年度無料に
- 永久不滅ポイント還元率 : 0.5%(QUICPay利用時は2%)
- JALマイル還元率:0.25% (QUICPay利用時は1.0%)
- ANAマイル還元率:0.3% (QUICPay利用時は1.25%)
- 特徴:最短5分でデジタルカード発行も可能
- 永久不滅ポイント200ポイント→JAL500マイル、ANA600マイルに交換可能
有効期限が無期限!
\ 永久不滅ポイントがお得に貯まる!/
「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」は、セゾンとアメリカン・エキスプレスが発行しているクレジットカードで、付与されるポイントは永久不滅ポイントである。
年会費は1,100円(税込)だが、初年度は無料、また年間で1円以上のカード利用があれば、翌年の年会費も無料になる。
永久不滅ポイントは、通常1,000円(税込)で1ポイント付与となるが、電子マネーQuicPayを利用すると1,000円(税込)で4ポイントとなる。
1ポイントは5円相当なのでポイント還元率にすると通常時0.5%、QuicPay利用時の還元率は2%換算となる。
また、永久不滅ポイント200ポイントをマイルに交換するときは、JALマイルだと500マイル、ANAマイルは600マイルになる。
QuicPayをできるだけ利用して、還元率を高めるようにしたい。※ 2%となるのはQUICPayでの決済が年間30万円(税込)に達するまで
リクルートポイントが貯まるリクルートカード
- 国際ブランド:JCB、VISA、Mastercard
- 年会費:永年無料
- リクルートポイント還元率 : 1.2%
- JALマイル還元率:0.6%
- 特徴:利用100円ごとや1,000円ごとではなく、毎月の利用合計金額の1.2%がまるまるポイント還元となるので無駄がない
\最大8,000円ポイントプレゼント /
「リクルートカード」は、株式会社リクルートが提供するクレジットカードである。
年会費は永年無料で、毎月の利用金額合計の1.2%がリクルートポイントとして付与される。
ポイント付与は、100円ごとに1ポイント、1,000円ごとに1ポイントなどではなく、毎月の利用合計金額の1.2%分が、まるまるポイント還元となり無駄がないのはメリットだろう。
また、じゃらんやホットペッパービューティーなどリクルート系のサービス利用で最大4.2%還元となることも特徴である。
リクルートポイントも、通常使用していれば有効期限は自動で延長していくため、長期で貯めることができる。
また、リクルートポイント自体は、ANA/JALマイルへの直接の交換はできないが、Pontaポイント/dポイントへは等価交換できる。
一手間かかるが、Pontaポイント/dポイントを経由してJALマイルへ50%レートで交換できるため、実質的なマイル還元率は0.6%となる。
年会費無料でコストがかからずに、JALマイルへの還元率が0.6%になるリクルートカードは、かなりおトク度が高いといえるだろう。
クレジットカード利用で貯まったマイルは無料航空券に交換しよう
クレジットカードのポイントをマイルに交換すると、さまざまな特典を受けることができる。
旅行に使えるクーポン券や電子マネー、お買い物などに使えるが、一番メリットが大きいのは
無料航空券への交換だろう。
マイルの価値
ANAマイルやJALマイルの価値は、特典航空券を活用することでもっとも高まることになる。
一般に、クレジットカードのポイントは1ポイント1円相当だが、マイルは特典航空券と引き換えることで、1マイル2円以上の価値とすることができる。
国内線の無料航空券との交換
たとえば、東京ー札幌の航空券だと、特典航空券に必要なマイル数はANAの場合7,500マイル、JALだと8,000マイルが必要だ。
ANAの普通席運賃は39,200円(税込)なので、1マイルあたり39,200 ÷ 7,500 = 約5.2円の価値がある、と考えられる。
かなりオトクになるといえるだろう。
ハワイ行きの無料航空券との交換
では、ハワイ行きの特典航空券獲得には、どれくらいのマイルが必要になるのだろうか。
ANAでは、時期によって必要マイルが異なっていて、ローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズンと3段階に分かれている。
レギュラーシーズンにエコノミークラスを利用したとして、往復4万マイルが必要となる計算だ。また、ビジネスクラス利用だと往復6.5万マイルが必要となる。
JALは、時期による違いはなく片道からの設定があるが、エコノミークラス片道だと2万マイルなので、往復だとANAと同じ4万マイルだ。
JALプレミアムエコノミーだと往復6万マイルとなる。
東京ーハワイ便のエコノミークラス往復運賃は、11-12万円程度と考えると、1マイルの価値は約3円となる。
貯まったマイルは、できるだけ有効活用し、効率よく使うことを心がけたい。
クレジットカードで貯めたポイントをマイルに交換してお得に旅を楽しもう!
クレジットカードポイントは1ポイント1円換算のことが多いが、マイルは最低2円、航空券への交換なら5円にもなる。
クレジットカードのポイントをマイルに交換し、特典航空券を手に入れることで、最大限の価値を引き出すことができる。
本記事では、おすすめのクレジットカードやマイルの有効活用方法を紹介した。
これらの情報を活かし、貯まったポイントやマイルを賢く使い、無料の特典を手に入れることで、クレジットカード利用がより一層おトクになるだろう。