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「転職したら年収上がりすぎ・・・」そんなことってある?増減する理由&条件を徹底解説

「転職したら、今よりも年収を上げたい」そう思うのは、決して不思議なことではない。転職を考える誰もが、現職よりも年収を上げたいと思うのは自然な感情である。

しかし転職したからといって、必ず年収が上がるかと言われると、そうではない。理想通り年収が上がる場合もあれば、年収が下がる場合もあるというのが、事実である。

では、どのような場合は年収が上がるのか?もしくは下がるのか?を本記事では明らかにしたいと思う。

目次

転職後に年収が上がりすぎる実情

本記事の冒頭でも述べたが、 多くの転職希望者が、「転職後は今よりも年収を上げたい」と思っているのではないだろうか。何等かのライフワークバランスの変化によって仕事に対する比重が小さくならない限り、意図的に年収が下がる仕事を選ぼうとは普通思わないだろう。

まず結論から述べると、 転職後に年収が上がった転職者の割合は、全体の3割である。つまり、残りの6割以上は転職したにもかかわらず、年収が上がっていないのだ。

これらの事実を見て、 あなたはどう思うだろうか。普通、年収が上がらなかった6割に食い込みたいと思わないだろう。では、年収を上げることができた3割に食い込むためにはどうしたらよいのだろうか。 次の項目で解説しよう。

年収が上がる転職のポイント・特徴

続いて、年収をアップさせることができた転職者が抑えていた転職のポイントについて解説しよう。

年収ベースが高い業種に転職した

まず、 年収アップに直結する最も大きな要因として、「業種自体の年収ベースが高い」という点が挙げられる。 数ある業種の中でも、金融系の専門職・メーカー・総合商社等は、年収ベースが特に高い。

一方、外食・アパレル・観光等のサービス業に関しては、全体の年収が前述した業種と比べて、年収100万円ほどの差がついてしまう。 もちろん、年収ベースが低い業種であっても、実績等に応じて、年収をアップできる企業努力を行う企業も存在する。

しかし、そのような企業に運良く出会うためには、運の良さと綿密な企業研究の両方が必要となる。 そのような企業に出会える可能性に賭けるよりも、そもそも年収ベースが低い業種にアプローチした方が、年収を確実に上げられる可能性は高まるだろう。

資格・スキルで市場価値を上げた

転職先で必要となる資格・スキルを身につけることで、自分自身の市場価値を高めるという方法も年収アップの近道となる。 専門性が高い資格であればあるほど、専門性を持った人材とみなされ、エントリーの段階で企業側から高い評価を得ることができるだろう。

いわば、資格とはあなたという人間に箔をつける紋章である。そのため、あなたの転職希望先の企業が有資格者に対して資格手当等を支給する場合は、 資格取得を目指して勉強することも一つの手だ。

中には、入社後に資格取得を行えば資格手当をもらう権利をゲットできる場合もあるため、面接官へ確認しておくと良いだろう。

企業規模が大きい会社へ転職する

現職よりも企業規模が大きい企業へ転職した場合も年収は上がる傾向がある。 全てのパターンにおいて、中小企業よりも大手企業の年収が高いと言い切ることはできないが、大手企業の方が資金力が高く、従業員に対する給与面での還元額も高い傾向である。

また、企業規模が大きければ大きいほど、諸手当・退職金制度・その他待遇福利厚生等、様々なベネフィットが存在することが多いため、給与面の他、あらゆる部分でもメリットを享受できる可能性が高い。

転職で年収が下がってしまうパターン

冒頭で述べたように、 転職後に年収がアップした割合は、3割しかいないのが実情だ。残り6割以上に関しては、転職後に年収が横ばい状態または下がってしまう。

では、転職後に年収が下がってしまう人は、 具体的にどのような傾向があるのか?について詳しく解説しよう。

自分を過大評価してしまっている

まず挙げられるのは、 自分の能力やスキルを過信しているパターンだ。自信があることは決して悪いことではないが、転職市場という広いマーケットを泳ぐためには、 自分自身の能力・価値を正しく知る必要がある。どれだけ自信があっても、いざ選考を受けると全く通用しないということも珍しくはない。

 また、自分に自信がある場合は、脇目も振らず退職を決意する場合もある。「 たとえ止めてしまっても、転職先はすぐ見つかるだろう」と鷹をくくったが最後、全く企業から相手にされず撃沈・・・というのは、決してありえなくはない。

思ったように転職活動が上手くいかないことに対する焦りの気持ちから、闇雲に企業の選考を受け、入社できたものの年収は前職よりも下がっている、という悲しい結末になる可能性もあるのだ。

そのような辞退を防ぐためにも、自分自身の市場価値を客観視することをおすすめする。具体的には、転職アドバイザーを利用して、あなた自身が持つスキル・経験はどれくらいの価値があるのか?を知る方法が良いだろう。転職アドバイザーは、何人もの転職希望者へアドバイスをする身であり、企業側の内情もよく知る存在だ。そのため、あなたの市場価値を客観的に見た時に目指せる年収ベースまで教えてくれるだろう。ぜひ活用してみてほしい。

業界の将来的な展望性への感度が低い

2つ目の理由として挙げられるのは、転職先の業界・業種の成長率・将来性を見極める感度が弱いパターンだ。転職市場は日々目まぐるしく変わっており、国内外の需要の変化に応じて、業界自体の伸び率は大きく異なる。

昨今はコロナの影響でサービス業界が大きく低迷している一方、ネット通販等の需要アップによって、WEB・マーケティング業界が圧倒的成長を遂げている点等も、世界全体の需要の変化を表している。

そのような時代の変化へアンテナを向けず、むやみに興味がある業界・業種にチャレンジしてしまうと、結果的に年収がダウンしてしまう可能性がある。望んでその業界・業種にチャレンジしたのであれば問題ないが、年収アップを目指すのであれば、業界・業種の将来性を見極める必要がある。

業界の発展性を知るためには、日頃からニュースを見て、時代の変化に興味・関心を持つ方法をおすすめする。

まとめ

以上、本記事では転職において年収が上がるパターン・下がるパターンについて解説した。晴れて年収がアップする未来へ進みたいというのは誰もが思うことだが、本記事でも紹介したように、そのためには年収アップにふさわしい努力を重ねなければならない。

ポイントとなるのは、「あなた自身の市場価値を高め、市場価値を正しく評価してくれる業界・業種」にチャレンジすることだ。転職活動を満足させる結果へつなげていくためには、緻密な戦略立てが必要であることを覚えておいてほしい。

この記事を書いた人

アドバイザーナビ株式会社。野村證券出身者が2019年に創業した会社で、金融に特化した転職エージェント業務を行なっている。『金融機関勤務者が転職に使いたいサービスNo.1(日本マーケティングリサーチ機構2020年3月調査)』を獲得している。

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