今回の記事では転職の面接でどのような服装をすれば良いかわからない30代女性のために、適切な服装を紹介していく。不適切な服装をしてしまうと、第一印象が悪く映ってしまい転職に不利になる可能性も。また、服装だけではなく、鞄などの小物や化粧も面接官がよく見るポイントだ。
服装のおかげで面接が有利になることは少ないが、不利になることは多い。注意点なども合わせて徹底解説。
面接の際の相応しい服装とは
まずは面接の際に相応しい服装について紹介していく。30代女性の転職面接では、「ビジネススーツ」が一般的だ。企業側が面接の際にまず確かめることがある。それは、
- TPOに応じた服装ができるかどうか
- ビジネスマナーを理解しているか
の2つだ。当然かと思われるかもしれないが、当たり前のことをまず当たり前にできるかを簡単にチェックできるのがこの服装なのだ。また、ビジネススーツと言ってもリクルートスーツやセレモニースーツは基本的に避けたほうが無難。
リクルートスーツは、20代であれば着用していても問題はないが、30代でリクルートスーツを着ていると幼くみられやすい傾向にある。面接官に対して「未熟」という印象も与えかねないため注意が必要だ。
セレモニースーツも避けた方が良い。結婚式や入学式など祝いの場で着用するのがセレモニースーツだ。そのため、少し装飾が施されていたり、通常のスーツに比べて華やかになりがち。面接は祝いの場ではないため、TPO的には相応しくない服装と言える。
私服の面接が可能な会社であれば、スーツではなくジャケットを羽織ると良いだろう。白や黄色といった派手すぎないシャツを着て、黒や紺色のジャケットを合わせるだけでスーツのようなシンプルな服装になる。
面接において服装はなぜ重要？
面接において第一印象というものは非常に重要だ。面接の際の第一印象とは主に「服装」「表情」のことを指す。「面接は第一印象が6割」とも言われており、転職を成功させるための最も大切な要素と言っても過言ではない。
「メラビアンの法則」をご存知だろうか。この法則は、1971年にアメリカ・カリフォルニア大学の心理学名誉教授アルバート・メラビアンによって提唱されたコミュニケーションにおける概念。「人対人のコミュニケーションにおいて、話す側のどのような情報が聞く側に影響を与えているか」と定義し、これらの影響力を明確に数値化している。
ここでは詳しくは触れないが、メラビアンの法則では、コミュニケーションを取る際に相手に与える印象の55%が「視覚情報」からくると定義している。この視覚情報とは、服装・態度・仕草といったことが含まれている。
以上のことから面接の際の服装は非常に重要であることがわかる。
服装の注意点
面接の際の服装における注意点も紹介していく。ただ着ればいいというわけではなく、TPOに合った服装や清潔感を意識することが大切。面接官がよく見る視点から詳しく説明する。
シワや汚れがないこと
ジャケットやパンツにシワや汚れがあると清潔感が足りないと思われてしまうことも多い。スーツやパンツはしっかりとアイロン掛けをし、シャツなどはクリーニングに出すようにしよう。
特に普段からスーツを着ない人は1週間前くらいに一度タンスから出してチェックすることがおすすめ。着ていなくても黄ばんでいたり、シワができていることも。前日では落ちない汚れや取れないシワもあるため万が一の時にクリーニングに出せるくらい余裕を持って確認しておこう。
サイズが合っていない
服装がぴったりしすぎている、逆にダボダボなのもNG。話し方がしっかりとしているのに、スーツなどが合っていないとだらしないイメージを持たれてしまう。
ジャケットは着用した時に、肩の部分が余りすぎていたりパツパツしていないかをよくチェックしておくこと。また、袖丈は親指の付け根くらいまでが理想的。
露出が多すぎる
露出が多すぎないようにすることも注意が必要。スカートは膝丈ほどで、胸元は開けすぎないようにすると良い。控えめで清楚な感じを出すいいだろう。派手すぎると、他の部分が良くても悪目立ちしてしまう可能性もある。
派手なカラーや柄物はNG
スーツ、私服ともに派手なカラーや柄物は控えること。柄物や派手なカラーはビジネスの場ではあまり好まれない。無地で落ち着いた黒や紺色、白といった色で服装を揃えるのがおすすめ。
小物や化粧について
服装はしっかりしていても、適切ではない鞄などの小物や化粧をしていては台無しだ。競争率が高い職場になればなるほどちょっとした事で減点される可能性もある。服装で面接が不利になることはあっても、有利になることはないと先ほども伝えたが小物や化粧でも同じことが言える。
面接の際に持っていく小物や、化粧について詳しく解説していく。
髪型は清楚な感じを意識する
髪型は清楚な感んじを意識するのが無難。色は地毛に近い黒や茶色がおすすめ。金髪や色が入った髪は避けられることも多い。
ボブなどのショートは髪先が傷んでいると気になる人もいるため、オイルで艶を出すなど一工夫すると良い。ロングの場合は髪を結んだり、お団子にすると清潔感が出る。
ナチュラルメイクが理想
メイクは基本的にナチュラルがおすすめ。濃すぎると派手な印象を与えやすく、薄すぎるとすっぴんにみられ、だらしないと思われてしまう。
メイクにもTPOがあるため、あまりメイクをしない人は日頃からナチュラルメイクを練習しておくと良い。証明写真の際にもナチュラルメイクをしておく方が良いだろう。
A4サイズが曲がらず入るバック
バックは、A4サイズが曲がらずに入るものがおすすめ。履歴書や職歴書などを提出するときに折ってしまうのは絶対にNG。経歴書は重要な書類なため、折らないことが基本だ。重要な書類を折らずに保管、持ち運びするのもビジネスマナーと言える。
派手なバックや大きなブランドロゴが入ったバックも避けた方が無難。黒などの落ち着いた単色系のバックだとスーツやカジュアルな服装にも合いやすい。
シンプルな腕時計
腕時計はなるべく着けた方が良い。スマホで時間が見れるため、最近では腕時計を着けない人も増えてきた。しかし、ビジネスマナーでは、取引先などの前でスマホを開くのはあまり良しとされていない。面接の場でも同じだ。ちょっと時間が気になった時にスマホを取り出してみると良い印象を与えないので注意が必要だ。奇抜すぎず、シルバーなどのシンプルな腕時計がおすすめ。
秒針付きの腕時計であれば、自分の自己紹介やアピールポイントの時間を計りながら喋ることができる。そういった時間の管理をするためにも腕時計はつけていくように心掛けよう。
靴はヒールで、3~5cmくらいが理想的
足が痛くなりやすい人はベタ靴でも問題ないが、こだわりがないのであればヒールだと女性らしさをアピールするために、3~5cmくらいのヒールを履くのが理想的。7cmのヒールだと少し高いと思われることも。
色は黒がおすすめで、白や柄物などは面接には不適切。素材は指定がなければ皮で、光沢がないほうが上品なイメージを持たれやすい。
面接合格は第一印象が肝心！
30代女性が転職の面接を合格するためには第一印象が非常に重要。TPOに合った服装や小物、メイクを心がけることにより面接官に対するイメージも良くなる。面接を少しでも有利に進めるためには志望理由や自己PRも非常に重要だが、まずは自分の第一印象をよくすることが合格への近道となる。
