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金融業界の経験者は転職市場で価値高い!

金融業界からの転職は、同じ金融業界だけではなく、別の業界に行く事も可能だ。今回の記事では、金融業界から転職したい人に多い理由や、金融業界で働いていた人の市場価値と転職先について紹介していく。

目次

金融業界から転職したい人の理由

金融業界の転職率は、令和2年の厚生労働省「雇用動向調査」(2022年11月調査)によると、金融・保険業界の離職率は7.7%で、全体の離職率が14.2%から比べるとかなり低い傾向であることがわかる。しかし、新卒5年以内に辞める確率は非常に高いと言われており、銀行や保険会社では特に顕著だ。

今回はそういった人の転職したい理由について紹介していく。

ノルマがきつい

保険会社や銀行、証券、など金融会社の多くはノルマが存在する。特に営業であれば何かしらの金融商品のノルマを課せられている事が多い。

近年ではノルマを緩和したり廃止したりする動きも増えてきているが、地方銀行や信用金庫などではノルマが根強く残っているところもある。そのため、ノルマがキツくて転職を考えている人は一定数存在する。

ライフワークバランスを見直したい

金融業界は給料もいいが、多忙な会社も多いことで有名。毎日2,3時間の残業であったり、休日であっても出勤や、取らなければならない資格の勉強などに悩まされている人も少なくない。

自分のプライベートや家族との時間がなかなか捻出できないため、ライフワークバランスを見直し、転職をする人も増えてきている。

仕事にやりがいがない

仕事にやりがいを感じないこともよくある転職理由だ。銀行の窓口業務などはお客様の対応をして1日が終わることもある。

窓口が終わった後も法人に営業の電話をかけたり、日報を書いたりするなど毎日が同じ作業の繰り返しで仕事にやりがいを感じない人も。

人間関係がうまくいかない

金融業界に限らず、どこの業界でも人間関係に関する悩みは多い。よくあるのが、本社で研修を受け、新入社員で支店に配属されたけど仕事の仕方がわからず教えてもらえないことだ。直属の上司とウマが合わないことも理由として挙げられる。

人間関係に関しては、会社や支店の社風によって大きく異なるため、転職したからといって必ず改善するわけではないので注意が必要。

金融業界で働く人の強みとは?

金融業界で働いていた人の市場価値は高く、転職市場でも優遇される。この章ではなぜ市場価値が高いのかを紹介していく。

高学歴が多いのでポテンシャルが高い

金融業界は給与も高く福利厚生も手厚いことから、新卒市場で人気が高いため、高学歴の採用がほとんどだ。高い学歴には、高い学習能力や思考能力が付随しているため、企業からは人気が高いのも当然だ。

しかし、ポテンシャルが高いと言って転職で採用されるのは20代までで、30代をすぎると具体的な実績が求められることが増える。

営業能力が高い

金融業界では金融商品を扱う法人営業も盛んに行われている。法人営業は高い営業力やコミュニケーション能力を必要とするため、転職市場ではこの経験を高く評価される。

無形商材の法人営業は、ITや人材派遣業界などでも行われており、金融業界のみならず幅広い職種で活かす事ができるスキルだ。

情報収集能力が高い

金融業界は変化が激しい業界だ。新しい金融商品が出たり、1つのニュースで社会情勢が変わると金利や株価、為替に影響が出る。そのため、常に情報収集はこと欠かさない。新しい知識や技術を常に学びにいく姿勢が高いため、転職の際にも優位に活かせることが多い。

金融業界経験者の主な転職先は?

金融業界転職者に多い転職先を紹介していく。金融関係とその他業界についても触れていくので、転職を考えている人は参考にしてみてほしい。

金融関係

金融から金融への転職は比較的ハードルは低い。今まで学んできたことがそのまま活きるため、次の会社でもすぐ戦力になりやすいからだ。

同業他社

業務内容は好きだけど環境を変えたい人や、人間関係だけが今の悩みになっている人は同業他社に行くことが多い。しかし、銀行の窓口や根幹業務では途中採用がないことが多いので注意が必要。メガバンクではもちろん募集しているが、枠も少ないため銀行から銀行への転職は難易度が高め。

証券会社

証券会社は無形商材を扱うため、法人営業の経験がある人材をを採用する傾向にある。法人営業の経験が多い金融会社営業職では、インセンティブも多く実力によっては30代で年収1,000万円を超えるケースも珍しくない。自分の実力を試したい人は証券会社への転職もおすすめ。

外資系

金融業界で働いていて、語学力に自信がある人は外資系に進む人も多い。給与も高く、年収がかなり高いのが外資系の特徴だ。

営業職であるフロントオフィスでは、年収2,000万円を超える人も多いため、人気が高い職種。個人での裁量がかなりあるため、チームで動くというより個人で結果を残せる人向けの職種。

保険会社

金融と保険は非常に性質が似ている業界だ。先の雇用調査のように、金融・保険業界と一括りにされることも多い。銀行や証券会社から保険会社へ転職する人も少なくない。その理由は、魅力的なインセンティブだ。保険の営業は自分の成果によって年収が決まるため、契約を取れるほど年収が上がる。20代で年収1,000万円を超える人もいるため、営業力や人脈に自信がある人におすすめの職種。

気をつけなければならないのは、保険の契約が取れない場合の給与は安めに設定されている会社が多いことだ。会社によっては3年目からフルコミット制という完全出来高になる会社もあるため注意が必要だ。

他業界

金融業界から他業界へ進む人に多い職種を紹介していく。

IT系

IT系では、金融関係から転職してプログラマやエンジニアとして一から勉強する人もいる。30代を過ぎて初めて参入する人も珍しくない。業界の特徴として、将来はフリーランスや独立をして仕事をしたい人も多く将来独立を考えている人には特におすすめ。

公務員

公務員試験を受け、公務員になる人も。市役所や教員で社会人中途採用もあるためこの制度を利用して転職をする人が多い。公務員は給料も安定しており、休みもしっかりあるため、ライフワークバランスをしっかりと確保したい人におすすめ。

ただ、採用試験の倍率は5倍〜20倍程度と倍率が高いので注意が必要だ。

選択肢は豊富!後悔しない転職をしよう

金融関係で働いていた人の選択肢は非常に豊富で、同業界、他業界問わず転職が可能だ。しかし気をつけなければならないのは転職のタイミングだ。

なるべく若いうちの方が転職は有利。30代や40代になってくると、成果がないと転職できないことも増えてくるため少しでも仕事を変えたいと思ったら早めに行動することをおすすめする。

この記事を書いた人

アドバイザーナビ株式会社。野村證券出身者が2019年に創業した会社で、金融に特化した転職エージェント業務を行なっている。『金融機関勤務者が転職に使いたいサービスNo.1(日本マーケティングリサーチ機構2020年3月調査)』を獲得している。

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