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転職したいけど勇気なく踏み出せない人へ!絶対に持っておきたい転職思考法

「現在の職場に不満があるから転職しよう!」とすぐに気持ちを切り替えられる人が、果たしてどのくらいいるだろう。職場や仕事内容に不満があっても、「でもなんだかんだ続いているし」「今の職場では色々とお世話になってるし」「失敗したくない」等、自分自身に言い聞かせては、身動きが取れなくなるケースが多いのではないだろうか。

昔と比べると「転職=悪」「終身雇用こそ正義」という考えは薄まり、転職が当たり前という時代に差し掛かっているものの、全員がそのようなマインドを持てているわけではない。

真面目で責任感が強い人ほど、周囲の状況や立場等を気にするあまり、自分のことを二の次にしてしまうのかもしれない。そんな状態から抜け出せない方のために、転職で迷った場合の対処法や不安と向き合う方法について解説していこう。

目次

転職に躊躇しているありがちな4つの不安

まずは、転職を考えた時に陥りやすい不安&解消方法について解説する。気になる項目があったら自分の状況と照らし合わせてみよう。

転職先が見つかるか分からない

まず、不安要素として最も大きいのがこの項目である。学生時代に就活で苦しい思いをした人は特に、「またあんな思いをするくらいなら」と考えてしまいがちだ。また、自分にはスキルや経験・強みがないと考えている自己評価が低いタイプも。この不安が浮かびやすい。

さらに、現在の職場で日々辛い思いをし続けたせいで一時的にネガティブ思考に陥っているケースもある。このタイプの不安から抜け出すには、求人情報を見てみよう。

ページを進んでいく中で、「この仕事なら自分にもできそう、やってみたい」と思えたり、「今の職場はブラック企業かもしれない」と気が付けるかもしれない。自分の強みが分からなければ、転職エージェントを活用してみるのも一つの手だ。

現在の職場を辞めても良いのか

転職を躊躇する理由として、現在の職場を辞めるのが不安だという人も少なくない。次の勤め先に行く=これまでとはまったく違うキャリアを歩むことになるため、「やっとの思いで入社した会社、積み上げてきたキャリアや実績、その全てが水の泡になってしまったら」と思うのは当然かもしれない。

どれだけ過去のキャリア・実績があっても、新しい環境に飛び込んだ場合は必ずゼロベースから再スタートすることになる。新たな環境に慣れるまでの労力を考えると、つい二の足を踏んでしまうのは決して変ではない。

このタイプの不安は、特に長く同じ会社に勤めてきた30代~40代以上の人、また家の生活を支えることを目的として働いている家族持ちの方が陥りやすい心理傾向である。

新しい環境に慣れることができるか

環境が変わることへの不安があまりにも大きいがため、転職を躊躇してしまうのはよくあるパターンの一つだ。新しい環境に身を置くことは、年齢に関係なく不安が付きまとうものだ。新しい職場で新しい人間関係を築き、新しい業務を一から覚える・・・。想像しただけで、不安になってしまうという人もいるだろう。

中でも、異業種・異職種への転職は特に環境の変化が顕著なため、ハードルが高いようだ。この不安が強い人は「業務の覚えが悪くて迷惑をかけてしまうかもしれない」という思いから、多少不満があっても慣れ親しんだ今の仕事を続けたほうがよいと結論づけがちだ。

転職しても変わらないのではないかという不安

職場に何らかの不満があって転職を考えている場合、「転職しても意味がなかったらどうしよう」「本当にこれまでの悩みは解決できるのかな」と、なかなか決心できない人も少なくない。一歩踏み出して転職活動をしたのに何も悩みがなくならなかったら、その勇気さえも無駄になる。

さらに余計な問題を抱えることになるリスクも高い。転職は新たな自分を見つけにいくための行動だからこそ、今後のあなた自身や環境をポジティブに想像できなければ、いざ前に踏み出せないのも当然のことだ。

転職を見送ってもいい!

自分が一体どのような不安を抱えているのか、なんとなく理解できただろうか。実は転職を見送った方が良い状況だという場合もあるため、絶対に転職すべきと思い込みすぎないのも重要だ。

十分な検討を重ねずに事を進める、最終的に後悔することに繋がる可能性もある。不安の種類を明確にした状態で、以下の項目を参考に自分が本当に転職すべきなのか、もう一度よく考えてみよう。

安易な気持ちで転職を決断しない

転職はもちろん簡単なことではない。もし軽い気持ちで転職に踏み切ろうとしているなら、転職を見送ることも検討しよう。「なんとなく」合わない人がいる、つまらない、仕事内容に対して不満がある等、明確な理由がなければ、求人探しの軸がブレて似たような職場を選んでしまう恐れがある。

「なんとなく」で転職に踏み切った結果、後悔したというケースも多いのが現状だ。逆に、具体的に何を改善したいのか、転職先での明確なビジョンが持てるようになれば、転職に最適なタイミングだと言えるだろう。

転職することなく解決できる問題なのか?転職先で何をするつもりか?自分自身と向き合いながら、じっくりと検討してみよう。

転職しすぎはマイナスイメージを持たれやすい

転職する前に知っておきたいことが、転職の回数が増えることでマイナスイメージを持たれる可能性があるということだ。年齢に合った転職回数であれば特に注目されることはないが、毎年のように転職していたり、同世代と比べて転職の回数が多すぎたりすると、「同じ仕事を続けられないのでは」と判断されて、選考で不利な状況へ陥ってしまうケースがある。

軽い気持ちで転職を繰り返しているうちに、いつのまにか数が増えてしまったという事態に陥らないように気をつけよう。

転職を迷ったときの対処法

転職理由がハッキリと存在しているにも関わらず、なかなか転職に踏み出せない場合も当然ある。まず、現状の悩みや問題を整理して「なぜ転職したいのか」を明快にし、その後にベストな選択を考えよう。

転職理由や今抱えている悩みを整理する

一度原点に帰って、転職したい本当の理由や現在の即場・仕事内容の不満を整理してみよう。できれば、紙に直接書き出すことをおすすめする。悩みや転職したい理由を明確にすることで、自分が転職先にどのようなことを求めているのか、浮かび上がってくる。

あまり深く考えず、現在の職場での不満をいくつかピックアップするだけで良い。しっかりと吐き出すことで、あなたの心の奥底にあるモヤモヤは晴れ、本当に望んでいることや悩みの中心部分が明らかとなるだろう。

現在の職場で解決できる問題か

問題をピックアップしたあとで、その悩みが現在の職場で解決できる種類のものか考えてみる。もし現在の職場でも解決できると判断したなら、今回は転職を見送っても良いだろう。現状に不満があると必ず転職しなければならないような気がしてくるかもしれないが、そんなこともない。

例えば、なんとなく合わない人、苦手な人が職場にいる場合、仕事の関係と割り切って関わるようにしたり、業務連絡以外では関わらないようにするといった方法がとれる。ほかにも、仕事が自分にあっち内と感じるなら、思い切って部署異動を打診してもいいだろう。

もう一度じっくり再検討する

最後にステップ1~2を踏まえて、あらためて転職すべきかじっくり考えよう。ステップ2で状況改善のために行動してみた結果、現在の職場では解決できない問題にぶつかっているなら、潔く転職を決断できるはずだ。

ほかにもパワハラやセクハラが横行する職場であったり、労働環境が極端に悪いのであれば、転職をした方がいいと言えるだろう。明らかに、周りの環境が普通ではない場合はあなた自身を守るためにもいち早く逃げてほしい。

特に会社の性質そのものは簡単に変えられないからこそ、すぐにでも転職を検討しよう。

まとめ

転職を目指す勇気が出ない人に対するアドバイスを紹介してきた。本記事でも何度も触れている通り、転職は必ずしもしなければいけないものではない。転職して誰もが後悔しない、ということは実際なく、転職したことを後悔してしまった人も中には存在するのだ。

大切なのは、転職云々の前に「あなたがどう在りたいか」を可視化することだ。現職でも十分に実現できそうなのであればやり方を変えれば良いし、現職では難しいのであれば、新たな環境へ飛び込んでみると良い。

あなた自身が最も求めていることをしっかりと自己分析し、最適なルートを選び、前へ進んでいこう。

この記事を書いた人

アドバイザーナビ株式会社。野村證券出身者が2019年に創業した会社で、金融に特化した転職エージェント業務を行なっている。『金融機関勤務者が転職に使いたいサービスNo.1(日本マーケティングリサーチ機構2020年3月調査)』を獲得している。

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