日系企業で顕著な実績を出したビジネスマンが、外資系の金融業界への転職を希望することは珍しいことではない。給与水準が高いことからそうなるのもうなずける。
本記事ではまず日系企業から外資系の金融業界へ転職する魅力を語っていきたい。その上で必要な覚悟やスキルについても紹介していけたらと考えている。
外資系の金融業界への転職はとても難しい。ただ不可能な世界ではないことを知っていただければ幸いだ。
外資系の金融業界へ転職する魅力とは何か
それでは外資系の金融業界へ転職する魅力を紹介していこう。ここに挙げたものはごく一例にすぎない。
日系企業の2倍から2.5倍以上の給与水準
まず日系企業の2倍から2.5倍以上の給与水準がある。日系のメガバンクが新卒で1000万だとすると、外資系の金融業界では2000万以上の給与を出すところが多いイメージだ。
ただし外資系の金融業界は給与水準が高い代わりに完全に実力主義だ。日本の古き思考のように終身雇用が当たり前の世界ではないので注意が必要であろう。安定を求めるのならばおそらく外資系の金融業界は向いていない。
専門性の高さを求められる
次に外資系の金融業界は専門性の高さを求められる傾向にある。それに対して日系企業は多くの業種を総合的にこなせることが評価される。だからこそ日系企業から外資系の金融業界への転職は戸惑うところがあるだろう。
求められるものが専門性なので自分がどの部門で実績を出せるのか把握しておくと良い。実力主義の世界なので、営業力がかなり高い人はかなり重宝される傾向にもある。
やりがいを感じる
日系企業のように年功序列の社会ではないため、かなりやりがいを感じるであろう。頑張って結果を出した分だけ給与として反映されるのは、外資系の金融業界ならではの話だ。
ぜひ外資系の金融業界へ転職できたらやりがいを毎日感じてほしい。
外資系の金融業界へ転職するために必要なもの
この項目では外資系の金融業界へ転職するために必要なものを徹底紹介していく。ただしここに挙げたものは一例であることだけは知っておいてほしい。外資系の金融業界はあくまで実力主義の世界なので、かなりのものを要求してくるだろう。
英語を実践的に使える能力
まず英語を実践的に使える能力だ。日系の企業でも必要ないことはない。しかし、外資系の金融業界ならさらにグローバルに活躍する必要がある。だからこそ顕著に英語力が求められることになるだろう。
外資系の金融業界への転職には英語力を客観的に計ってもらう必要がある。例えば次のような検定で高得点が転職に有効であり有利だ。
- TOEICで850点以上
- TOFLEで高得点
- 英検1級
外資系の金融業界への転職を目指すならどれかは取得しておきたい水準でもある。
IT系の国際的な資格
次にIT系の国際的な資格があるとさらに有利だと言われている。特に次に挙げる資格を所有していると有利なことが多いので、気になるものから挑戦してみよう。
- 経営コンサルタント能力の高さを証明できるMBA
- 会計監査ができる公認会計士
- 中小企業の経営の改善に役に立つ中小企業診断士
どれも簡単なものではないが、取得しておくとかなり転職には有利になる。
20代では学歴や学生時代に努力したことが問われることもあり
20代では学生時代に努力したことが問われることがある。学歴だけで全ての能力は測れないからだ。学生時代に検定や資格などに挑戦している人は、総合的に評価されることが多い傾向にある。
あくまで今までの努力の総合評価なので今から自分ができることをすれば良いと考える。
30代以降ではずば抜けた実績
30代以降ではずば抜けた実績を出した人が採用される傾向にある。日系金融企業で輝かしい成績を出したことがある人は挑戦してみると良いだろう。即戦力を重視する外資系の金融業界ではとても重宝される傾向にある。
今いる企業でしっかりと実績を残せば外資系金融業へ転職するチャンスはある。
タフな精神
またタフな精神は必ず必要だ。日系の金融業界でもタフさは重要視されるが、外資系の金融業界では実力主義の色が強い。
だからこそもっとタフである必要がある。少々のことではへこたれないといったメンタルの強さが必要だろう。
外資系の金融業界へ転職するのに覚悟すべきこと
ではこの項目では外資系の金融業界へ転職するのに覚悟すべきことを述べていこうと思う。
日系企業とは社風が全くもって異なること
まず外資系の金融業界と日系企業では社風が全くもって異なることで知られている。終身雇用・年功序列の日系企業に対して、外資系の金融業界は実力主義の色が強い。
また外資系の金融業界ではなんでもできることが良いこととして扱われない。どの分野でずば抜けた実績を出せるのかが評価の基準となる。どちらにせよ能動的に動ける人は重宝されるので、転職前から主体的に積極的に動く訓練をしておきたい。
個々と自社の相性を見比べられること
さらに自社と個々の相性を見比べられる。いくら能力がある人間であっても企業の理念との相性があるものだ。転職前に社風や企業が求めている人材などを確認するようにするとずれも少ないだろう。
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