転職活動を始めたものの、うまくいかない人もいるだろう。新卒で就職活動したときとは状況は異なる。自身の年齢や経歴に合ったスキル・対応が求められる。
自分ではしっかり情報収集をしており、これ以上できることはないと考えているかもしれない。それでも思うように転職先が見つからないこともある。
転職がうまくいかない理由は何か、年代別のポイントを紹介する。転職活動の参考にしていただきたい。
転職がうまくいかない理由
転職がうまくいかない理由はさまざまである。最終面接まで進んだり、面接の感触がよかったりしても採用されないのであれば、転職活動で重要なポイントを見落としているかもしれない。ここでは転職がうまくいかない原因や理由をまとめる。
企業の求める人物像に合っていない
企業がどのような人物を欲しているか、十分調査していない可能性がある。企業が求める人物に近いほど採用されやすくなる。
転職者はすでに働いている社員に加わることになる。当然、ほかの社員とのコミュニケーション能力や柔軟性が求められる。組織内では、相手の話をただ聞くだけでは不十分で、自分の意見を相手に伝える積極性も求められる。仕事を待っているのではなく、自発的に行動しなければならない。
また具体的に業務を想定しているかも重要である。たとえば銀行や保険会社などの金融機関では、さまざまな場面で正確性が求められる。保険商品を説明する際には、間違えるとトラブルになる可能性が高く、保険業法などの法令を遵守して営業しなければならない。
企業サイトや案内などをもう一度読み直し、どのような人物を求めているか確認してみよう。
自分のことをうまく伝えられない
経験が豊富で、働くうえで必要なスキルがあれば、転職できる可能性は高い。しかし、自分の強みを面接でアピールできなければ、相手に伝わらない。伝え方がうまくなければ、職歴のわりに良い結果を残せないこともあるだろう。
思ったより良い結果が出ず、原因がよくわからない場合は、面接内容を振り返り、回答内容を改善できないか確認するとよい。
必要な資格スキルを持ち合わせていない
転職の場合、新卒採用とは異なり、資格やスキルに対して厳しくなる。求めるスキルがなければどんなに面接での回答が素晴らしくても、内定をもらいにくいだろう。求めるスキルは求人広告に記載されていないこともある。
業種によって身に付けておくべきスキルは、ある程度ならわかる。入社後に活躍したいフィールドによっても異なるため、関連する資格やスキルでアピールできるようにしたい。
たとえば、保険会社であれば一般的にFPの資格が有効だが、営業や接客中心の部署で活躍したいのであれば、ビジネス文書検定やビジネス実務マナー検定なども強みとなる。中途採用でもほかの社員と引けを取らずに働けるか、どのような活躍ができるかをアピールできるようにしよう。
年代別 転職がうまくいかないときの対処法
20代の転職
20代なら、ほかの年代ほど経験やスキルは重要視されない。これからどのように活躍したいか、長く活躍できる人物かなど長期的な視点で見られやすい。そのため、履歴書の正確性・面接での対応、姿勢・話し方などについてチェックされる可能性がある。
人によっては、資格取得や経験でのアピールより難しく感じるかもしれない。なかなか自分では気づきにくい点であるためだ。社会人としてのマナーや態度、言葉の使い方に自信のない人は、転職アドバイザーを活用して、客観的な評価を受けるとよいだろう。
30代の転職
30代では、社会人としての振る舞いはもちろん、資格やスキル、経験が求められる。20代の転職より求められるものは多い。転職がうまくいかない場合、自身の資格・スキルやこれまでの経験と、転職先が求めているものが合致しているか確認したほうがよいだろう。
また20代と同様、自分のことを相手に上手に伝えるスキルも必要だ。背伸びしすぎると面接で追及され、ボロが出てしまう。自己分析をしっかり行い、魅力的に表現することが大切である。
40代の転職
40代は、20代や30代と比べると、転職は難しくなる。大卒で約20年の経験があるはずと考えられ、求められる能力は高くなる。経歴は長くなるため、これまでの経験をわかりやすくまとめ、強みとなるポイントを整理しておくとよい。
転職でうまくいかない状況を打開するためには、転職アドバイザーを活用する方法もある。
転職アドバイザーやエージェントを活用する
転職がうまくいかない場合、面接での回答に説得力がないなど、個人的な問題が考えられる。この場合、転職エージェントを活用して専門家に見てもらうことで解決できる可能性がある。
転職アドバイザーやエージェントは、企業のニーズを把握し、企業が求めるスキルを持つ転職者との仲介役となる。転職に精通している専門家が対応し、履歴書の書き方、面接の対策など細かい点までサポートを受けられる。
しかし、転職アドバイザーやエージェントにも、「営業職に強い」「20代に強い」「金融業界に強い」などさまざまな特徴がある。そのため、自分の目的に合ったアドバイザーを選ぶ必要がある。そこで、転職アドバイザーやエージェントを活用するポイントをまとめる。
転職アドバイザーやエージェントの活用方法
2~3社の転職アドバイザーやエージェントを選ぶ
複数の転職アドバイザーやエージェントからサポートを受けることが重要である。複数からのサポートで、紹介される案件が増えるだけでなく、良し悪しを比較することができる。特に転職したい業種が決まっていない場合や選択肢が多い場合に有効だ。
専門分野に特化したアドバイザーやエージェントを選ぶ
転職したい業界・業種が決まっている場合、その分野に強いアドバイザーやエージェントを選ぶと効果的だ。金融機関に転職したいなら金融機関を専門に扱うアドバイザーやエージェント、営業職に就きたいなら営業職に強いアドバイザーやエージェントなどが考えられる。特定の業界・業種との強いパイプにも期待できるため、おすすめだ。
転職アドバイザーやエージェントのアドバイスを取り入れる
履歴書の作成や面接対策では、転職アドバイザーやエージェントのアドバイスを取り入れ、自分なりにアレンジする。最終的には自分の言葉で表現しなければ、採用面接では柔軟に対応できなくなる。アドバイス通りに真似するのではなく、うまく取り入れて自身の強みや魅力をアピールできるようにしよう。
金融機関への転職ならアドバイザーナビがおすすめ
転職がどうしてもうまくいかない場合の対処法や転職アドバイザーやエージェントの活用方法について解説した。金融機関への転職を希望しているなら、専門のアドバイザーが対応する転職サービスがおすすめだ。
アドバイザーナビが運営する転職サービスは好条件の非公開案件を持ち、求人を紹介してもらえる。履歴書の改善や面接対策もしてもらえるため、一人で進めるよりも転職できる確率は高くなるだろう。