40代で転職を検討している人のなかには「本当に転職先が見つかるのだろうか」「今の会社に留まるしかないのか」と思っているのではないだろうか。
40代におけるキャリア形成は、人生100年時代で考えるとまだ中盤戦だ。これからの人生をさらに満足のいくものにするため、仕事との関わり方をぜひ見直してみよう。
本記事では、40代におすすめの転職サイトや転職活動を成功させるポイントをまとめた。
【タイプ別で厳選】40代におすすめの転職サイト5選
タイプ別で、40代におすすめの転職サイト・エージェントを5つ紹介しよう。
- FROM40
- リクルートエージェント
- ビズリーチ
- JACリクルートメント
- type女性の転職エージェント
FROM40
運営会社 | 株式会社ダトラ |
特徴 | ミドルシニア特化型 |
求人数 | 約17,000件 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | https://www.from-40.jp/ |
FROM40は、日本最大級の40代・50代向け転職サイトだ。大手転職サイトに比べて求人数はかなり少ないが、ターゲットがそもそも40〜50代と絞られているため、むしろ条件はマッチしやすい。
サイトに登録すると3,000件以上の非公開求人にアクセスでき、登録するだけでスカウトがくることも。勤務地や職種だけでなく、雇用形態からも検索でき、画面も操作しやすいのが特徴的だ。まずはFROM40に登録して転職活動のスタートを切ろう。
リクルートエージェント
運営会社 | 株式会社リクルート |
特徴 | 求人の網羅性の高い総合型 |
求人数 | 約176,000件 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1で、業界最大手の転職サイトである。求人数は約176,000件で、うち10万件が非公開求人であるから、まずは登録して多種多様な求人を確認しよう。
大手ならではの情報量で、キャリアアドバイザーも親身に対応してくれるのも大きな特徴だ。
転職先の可能性を狭めないためにも、業界大手のリクルートエージェントの求人情報を確認しておこう。
ビズリーチ
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
特徴 | 採用担当などからスカウトメールが届く |
求人数(公開) | 約72,000件 |
対応エリア | 全国・海外 |
公式サイト | https://www.bizreach.jp/ |
「ビズリーチ」は、公開されている求人のうち、約3分の1以上が年収1,000万円以上のハイクラス向け転職サイトだ。
登録すると採用担当などからスカウトがかかるため、現職で忙しなく働く40代のビジネスパーソンでも、最適な求人に効率よく出会える可能性が高いのが特徴である。
ビズリーチはすべてのスカウトが閲覧可能な有料プランもあるが、約3ヶ月間は無料で試せるため、一度試してみるとよいだろう。管理職などで比較的要職に就いているビジネスパーソンは、ビズリーチの利用をおすすめする。
JACリクルートメント
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
特徴 | 管理職や技術・専門職への転職に特化 |
求人数(公開) | 約15,000件 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | https://www.jac-recruitment.jp/ |
「JACリクルートメント」は、ハイクラス・ミドルクラス転職について、オリコン顧客満足度調査で2019年から4年連続No. 1を誇る転職エージェントだ。年収2,000万円を実現した転職者もおり、年収アップやさらなるキャリアアップを希望する人は登録必須である。
世界11カ国に広がるネットワークで、海外転職も視野に入れられる。総勢約1200名のコンサルタントの力を借りて、理想のキャリアを目指したい人はJACリクルートメントを積極的に利用しよう。
type女性の転職エージェント
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
特徴 | 女性のキャリアアドバイザーが多数在籍 |
求人数(公開) | 約17,000件 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | https://type.woman-agent.jp/ |
「type女性の転職エージェント」は、女性の転職に特化したエージェントだ。年間5,000人以上の働く女性に対するキャリアカウンセリングを実施し、18年以上にわたる転職サポートで培ったノウハウは非常に心強い。
専任のキャリアアドバイザーが、スキルや経験の棚卸しから求人案内、内定獲得後の年収交渉まで対応してくれる。
40代の女性ビジネスパーソンは、type女性の転職エージェントもうまく活用しよう。
40代の転職活動を成功させるためのポイント
40代の転職活動は、20代や30代の転職活動に比べて難易度が上がる。そのため、以下の3点を意識して転職活動を成功させよう。
- 自身の市場価値を客観的に把握する
- どんな人材を求めているか入念にリサーチする
- 転職エージェントを積極的に使う
自身の市場価値を客観的に把握する
40代の転職活動は、転職先において「即戦力」としてのスキルを求められる。そのため、自身の市場価値や今までの業務で培ったスキルを、しっかり棚卸しすることが非常に重要だ。
市場価値に見合わないハイクラスな求人に応募しても、書類選考で落とされるだろう。
自身のスキルを言語化できるようになるのが、40代の転職活動を始めるスタートラインといえる。市場価値を客観的に把握した上で、転職先に求められる人材を見極めよう。
どんな人材を求めているか入念にリサーチする
自身の市場価値を客観的に把握した上で、転職先が求める人材を入念にリサーチしよう。
転職活動も、需要と供給がマッチすれば取引が成立するのと同じである。先方が欲しがるスキルを調べ、そのスキルを自身が持っていることをアピールすれば、自然とマッチングするはずだ。
若年層の求人数に比べて数に限りがあるからといって、応募できる企業にむやみやたらと応募していては、時間の無駄だ。
転職先が求める人材をしっかりリサーチすれば、転職の成功確率も上がるだろう。
転職エージェントを積極的に使う
転職エージェントは、積極的に活用するほど大きなメリットがある。非公開求人にアクセスできるだけでなく、以下のさまざまなサポートを受けられる。
- おすすめの求人先の提案
- 面接日の調整
- 推薦書の提出
- 履歴書の添削
- 面接対策
- 雇用条件の交渉など
多くの転職エージェントは無料だし、はっきり言って使わない手はないだろう。
現職で忙しい40代ビジネスパーソンこそ、転職エージェントは積極的に活用しよう。
40代の転職活動の注意点
40代の転職活動を成功させるポイントを紹介したが、注意点も意識し、転職成功確率をさらにあげよう。
- 条件を絞りすぎない(福利厚生など)
- 同業界または同職種を検討
- 年収ダウンを覚悟する
条件を絞りすぎない
転職先を検討するときは、条件を絞りすぎないようにしよう。求人数が決して多くない上に、給与や勤務場所、福利厚生など、あれこれと条件を追加すると応募先が限定されてしまう。
「これだけは譲れない」という条件は一つないし二つまでにして、可能性・視野を広くしておくことが非常に重要だ。
条件の絞り込みなどに迷う場合は、転職エージェントのアドバイザーが客観的な視点で相談に乗ってくれるから、気軽に話してみよう。
同業界または同職種を検討
40代の転職活動を進める上で重要なのは、スキルを活かせる市場にピボットすることだ。要するに、同業界または同職種の転職を前提に転職活動を進めることをおすすめしたい。
転職先の企業があなたに求めるのは、即戦力として会社に貢献してくれることである。20年近いキャリアで培った経験を転職先で活かすには、同業界または同職種の企業が最適だろう。
とくに異業界かつ同職種への転職は、複数の業界をまたぐことで知識の幅がグッと広がる。そのため自身の市場価値も高めやすく、転職後のさらなるキャリア形成にも役立つだろう。
年収ダウンを覚悟する
条件を絞りすぎないことに似ているが、年収ダウンの可能性は覚悟しておこう。
厚生労働省がまとめた「令和2年転職者実態調査の概況|直前の勤め先及び現在の勤め先の状況」によると、40代で転職したビジネスパーソンのうち、転職により賃金が上昇した割合は約40%であった(変わらない:25%、減少した:35%)。
40代のビジネスパーソンを採用するのも相応のコストがかかるため、転職すれば必ず年収が上がるわけではないことは覚悟しておこう。
市場価値を見定めて転職活動を成功させよう
40代のビジネスパーソンが転職活動を成功させるには、自身の市場価値を客観的に把握した上で、転職先が求める人材にジャストフィットする求人に狙いを定めるのが最重要である。
若年層の求人に比べて数に限りもあるし、即戦力としてスキルを活かせることをどれだけアピールできるかが、転職成功の鍵を握るだろう。
転職エージェントをしっかりと活用して、あらゆる可能性を捨てずに、視野を広げて転職活動に望むことが重要である。