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公認会計士の業務未経験で転職するならおすすめの転職先を知ろう

公認会計士の資格をとりたての方は未経験で転職することになるだろう。この記事では未経験でも転職可能な転職先を紹介していきたい。

目次

公認会計士の登録の流れ

まず公認会計士の登録の流れを解説していきたい。

公認会計士の資格試験に合格

まずは公認会計士の試験に合格しなければならない。その目安としては、最低でも3,000時間必要と言われている。単純に計算しても、1日10時間の勉強で300日掛かるということだ。

実際には、2年〜5年掛けて試験に合格したという人もいる。あくまでも、平均的な目安である。最低ラインの3,000時間こなしてから資格取得を検討した方が良いだろう。

監査法人に就職

次に公認会計士として登録するための「実務経験」を積んでいく。この「実務経験」というのは、「業務補助」「実務従事」のいずれかである。試験に合格後は、監査法人に就職するのが一般的だ。なぜなら最先端を学ぶ事ができるからである。

取引先の多くは、上場企業だ。時代にあった監査に携われる事も監査法人としての魅力だと言えるだろう。一概にも法人会社が良いというわけでもない。その理由は後半で解説していく。

実務補習の補習所に3年通学

公認会計士に登録するまでに、必要な知識も身につける。それが「実務補習」だ。主に平日の夜、土日などの休日に実施される。

補修の内容は

  • 「会計」
  • 「監査」
  • 「税務」
  • 「経営・IT」
  • 「法規・職業倫理」

の5種類を3年かけて受ける。その内、10回の試験と6回の課題研究の提出があり、それぞれで一定の成績を修めなくてはならない。受講出来る場所は、「東京」「東海」「近畿」「九州」の全国で4カ所だ。

修了考査に合格

2年間の実務経験と3年間の実務補修を終えたのちに、終了考査試験に合格して終了となる。年に一度、2日間で行われる試験は、合格率は70%だ。仮に試験を落としたとすれば、来年また受けることになる。

仕事を失うわけではないが、会計士としての登録が長引くことになる。出来れば早いうちに合格した方が良いと言えるだろう。

公認会計士が未経験で転職するならどこがおすすめか

それでは実務経験未経験で公認会計士が転職するならどこがおすすめか解説していこう。

監査法人

最も名の知れた就職先が、「監査法人」だ。先ほども紹介したように下積みには、特におすすめな職場である。

今後も実務経験を積めるのはもちろんのこと、名の知れた監査法人で就職出来ることは、自身にとっての自信にもなる。更にキャリアとしても輝かしいことはいうまでもないだろう。

コンサルティングファーム

小さな力で大きな利益を生み出す。少人数精鋭といえば、「コンサルティングファーム」だ。人数が数十人の会社なので、リーダーの個性で企業のカラーが決まるといっても過言ではない。

1人で担当する案件が多い。自分の実力を試したい、とことん磨きあげたいという人におすすめだ。その中でも企業との相性は非常に重要だ。合わなければ、居心地の悪い職場になってしまうので事前のリサーチが重要だ。

会計事務所

個人で経営する会計事務所も人気の転職先だ。今後、個人で事務所を開業したいという人であれば、参考になる点はあるだろう。

仕事の内容も最初のうちは、スタッフとして、サポートや事務作業がメインになるが、仕事を覚えて行く度に責任のある仕事も任せられる。徐々に段階的に学びたい方におすすめだ。

また地域に根強い人脈があるので、今後の人脈作りにも参考になる環境だ。

一般事業の会社

高度な会計業務や外資系企業との取引に興味がある方は、一般事業への就職もいいだろう。

主な仕事は、経営に直接関係する企画業務やM&Aに関する業務だ。公認会計士としての仕事だけでなく、経営のコンサルティング業務にも携わる。経営者の考え方や業界の最先端の取引が間近で見ることができる。

会計士は違う業界での活躍も期待できるだろう。

公認会計士転職エージェントと転職サイトの違い

会計士未経験で転職をお考えの方に向けて役立つ情報を発信していく。まずは転職エージェントと転職サイトの違いについて解説していこう。

転職サイト

求人情報を元に自分で企業に応募して転職活動を行う。基本的に自分で全てのことをやらないといけないのが特徴だ。その分、期間については転職が決まるまでなので自分のペースで進めることが出来る。

長期間のスパンになるため不安が続くことも予想されるため、あまりすすめたくはない。とはいえ比較対象にするには良いのではないだろうか。

転職エージェント

担当者がつくことにより、1〜2ヶ月の短期間で転職を成功に導いてくれる。面接などの日程はエージェントが決めてくれるので試験だけに集中することが出来る。仕事をしながらでも転職活動ができる点でも良いだろう。

また給与の交渉などもしてくれる。自分がしにくい交渉をしてくれるのはとても良いのではないだろうか。効率的に転職をすすめるのなら転職エージェントの利用は必須かもしれない。

公認会計士未経験で転職したいなら転職エージェントを利用しよう

もしあなたが実務未経験で公認会計士として転職したいなら転職エージェントを利用した方が良いだろう。ここではまず戦略的に転職エージェントを利用するメリットを記載した。

その上で自分に合う転職エージェントを利用するために、必要なポイントをみていこう。

戦略的に転職エージェントを利用すること

戦略的に転職エージェントを利用すれば、成功率は上がる。

転職エージェントは、非公開求人を持っている。また、大手は、内部の採用プロセスを熟知して独自のノウハウを蓄積している。たとえば、採用担当者の好みや過去採用に至った方の傾向など一般的には知り得ない情報を持っている。

蓄積してきたデータを用いて模擬面接や職務経歴書も一緒に考えてくれるため、転職エージェントを活用していない他の求職者よりも圧倒的に優位に立てるだろう。転職を成功させるためにも、うまく活用したいところだ。

複数登録して条件の良いところを探す

まず、複数登録して条件の良いところを比較してみてはいかがだろうか。転職エージェントによって強い業界というものが違う。

弊社はIFAにもかなり強い自信があるが、他の転職エージェントにそれを望めるかというと疑問符が募る。それぐらい自信がある業界もあるということだ。

専門性の高い記事を投稿しているエージェントに問い合わせる

次に転職エージェントのコラムなどを見てほしい。ここで専門性の高い記事を投稿しているエージェントに問い合わせてみるのも良いだろう。

やはり金融業界への転職希望者の欲を満たす記事を書いているエージェントは強い。多くのPV数も集めているため上位表示もされやすい。人気のエージェントが良いとは限らないが、少なくとも人気の理由はあることだろう。

エージェントとの相性も踏まえて探す

さらに、担当者との相性も踏まえて探すのも良いだろう。転職後のサポートサービスもあるとなれば、かなり長い付き合いになる。やはり人対人であることからすれ違いや合う合わないは出てくるだろう。

合わないと一緒に話すのも苦痛なのではないだろうか。もし合わないと感じたらすぐ担当者を変えることを申し出よう。

転職エージェントを武器に使い倒して未経験での転職をぜひ決めてほしい。本日の記事が転職の助けになれば幸いだ。

この記事を書いた人

アドバイザーナビ株式会社。野村證券出身者が2019年に創業した会社で、金融に特化した転職エージェント業務を行なっている。『金融機関勤務者が転職に使いたいサービスNo.1(日本マーケティングリサーチ機構2020年3月調査)』を獲得している。

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