今回の記事では転職の際履歴書に記入する学歴はどこから書くのは紹介していく。また、履歴書を書く際のポイントや転職を成功させるために大切なことも併せて解説。
転職の学歴は高校から
転職の学歴を記入する際は、「県立〇〇高等学校 卒業」から記入することが一般的だ。新卒入社の場合では、「〇〇中学校 入学」と中学から記入することも多かったが、転職の際に用いることは少ない。
高校を卒業後、浪人して大学を入学したり、留年してしまった場合は特段「〇〇大学 留年」などと書く必要がない。卒業の年次だけ正確に記入していれば問題ない。
しかし、なぜ浪人・留年してしまったかは面接の際に必ず聞かれるためあらかじめ答えを準備しておくと良い。
書ききれない場合は省略しても良い
留学経験が多い人や、転校をした人などは履歴書に書ききれない場合もある。その場合は重要でないところは省略しても問題ない。転職の際に最も重視されるのは職歴であるため、学歴欄と職歴欄が同じ履歴書の場合は、職歴書を重視して書くようにすること。
年齢を重ねるにつれて職歴は非常に重要になってくる。20代前半の履歴書と30代の履歴書では書き方やアピールポイントも異なってくるので注意が必要。20代前半であれば職歴も少ないため、学歴などのポテンシャルを重視する企業も多い。30代以上になってくると即戦力が求められるため、職歴欄を充実させるようにすると良い。
職歴が多い人や学歴をしっかりアピールしたい場合は、「職務経歴書」を別途用意することをおすすめする。学歴欄としっかり分けることにより、自身の職歴や学歴を強くアピールすることができる。
しかし、あまり職歴がない場合だと空白が多くなってしまいかえって悪い印象を与えてしまう場合もあるので注意が必要だ。
履歴書を書く際のポイント
履歴書を書く際のポイントを紹介していく。履歴書は自分の顔とも呼ばれるほど転職の際には重要だ。履歴書のポイントをしっかり抑えておくことにより、相手に対して良い印象を与えやすく、合格へも繋がりやすい。
時系列で正確に記入するのが一般的
学歴や職歴の記入の際には、時系列で正確に記入することが一般的だ。上から古い順に書いていくやり方と、新しい方を上にかくやり方の2つがある。一般的なのは上から古い順に記入していくことだ。「高校卒業→大学→職歴」といったように順番に記入していくと生い立ちが追いやすい。
反対に、新しいものを上に書くパターンでは、「職歴→大学→高校卒業」と記入していく。この書き方は、自分の職歴を一番上に持っていくため、直近の職歴をしっかりとアピールしたい人におすすめ。
時系列に沿った記入の仕方が一般的だが、これといって決まりはないため、アピールしたいものを一番上に持っていく人もいる。自分にとって一番アピールできる書き方を探すことが大切だ。
学校名、会社名は省略しない
会社名、学校名は必ず正式名称で省略せずに書く必要がある。よくある例として、「〇〇高校」と記入してしまうことだ。高校の正式名称は「県立〇〇高等学校」というような名前になる。会社の場合は株式会社を省略しないこと。「(株)〇〇工務店」ではなく、「株式会社〇〇工務店」としっかり記載すること。
会社名や学校名が長すぎて、一行に入らない場合は改行しても問題はない。
自分に合ったフォーマットを使う
履歴書には多くのフォーマットが存在する。学歴欄や職歴欄が長いものから、自分の伝えたいことに合わせて履歴書を選ぶことも重要だ。志望動機、スキルを強調するのか、自己PRを多く書くことができるものもある。
応募する会社によっては、自己PRの文字数が決められていたり、JIS規格のものをしようしなければならない場合もあるので応募要項をよく読み、履歴書を選ぶ必要がある。
応募する会社に合わせる
どの会社でも同じことを書いた履歴書では内定を得ることは難しくなる。応募する会社によってスキルや自己PRを変えることをおすすめする。特に業界や職種を変える場合には意識が必要だ。
応募する業種や会社がどのような人材を求めているかを調査し、汲み取って履歴書に反映させると合格率も上がりやすい。
手書きではなくても良い?
近年では履歴書を手書きで書かなくて良いケースも増えてきている。特にIT系やベンチャー企業では、履歴書をネットで提出するところも多い。
これは会社によって異なるため、応募要項や転職のエージェントによく確認しておくと良い。
郵送での送付の際は折り曲げ厳禁
履歴書を郵送で送付する際には、必ずA4の封筒を使い送ること。A4の履歴書を三つ折りにして郵送する人もいるが、大切な書類に折り目が入るのは好ましくない。少々料金が高くなってしまうが、必ずA4サイズの封筒を使うようにしよう。
また、履歴書を送付する際には「送付状」と併せてクリアファイルに入れて送ると非常に丁寧で印象も良くなる。クリアファイルはどこでも買うことができ、送付状はネットから簡単にフォーマットをダウンロードすることができるため活用することをおすすめする。
転職を成功させるために大切なこと
転職は自分の力だけではどうすることもできない場合も多い。例えば非公開求人などがそうだ。エージェントを利用しなければ非公開求人に応募することはできないため、高待遇を受けられるポテンシャルを秘めていたとしてもスタートラインに立てなければ意味はない。次に転職を成功させるために大切なことを紹介していく。
履歴書、職務経歴書を丁寧に書く
当然かもしれないが、手書きの履歴書や職務経歴書は丁寧に書くことが大切。履歴書は自分の顔とも言われており、誤字脱字は絶対にNGだ。また、相手が読みやすいように綺麗に書くことも必要。自己PRや志望理由はなるべく8割以上埋めるように心かけると良い。
エージェントを利用する
転職の際にはエージェントの利用がおすすめだ。エージェントを利用することにより、一人一人に専任の担当が就く。担当は面接の対策をしてくれたり、履歴書の添削をしてくれるため合格率は自分で転職サイトを使う場合よりも上がることが多い。
また、企業側にとっても自社の社風に合う人物を探すためミスマッチがすくないのも応募者にとっては嬉しい点だ。
エージェントにも得意分野があるため、2~3社登録しつつ転職を進めていくことをおすすめする。担当によっては合う合わないがあったり、自分が思っている仕事を持ってきてくれないこともあるので複数社登録しておいた方が良い結果に繋がりやすい。
転職は準備が8割
面接でも履歴書を作る段階でも転職は準備が非常に重要。履歴書では、先ほど挙げたポイントを守って書くこと、面接では質問の対策をしたり、ビジネスマナーに反しない服装を選んでおくことも大切だ。
行き当たりばったりではなく、しっかりと準備しながら転職活動を進めていくことをおすすめする。
履歴書は自分の顔!
履歴書は自分の顔とも言われ、面接の際に非常に重要な資料とも言える。そのため、学歴や職歴の記入方法などをしっかり書くことはビジネスマナーにおいて非常に大切であり、合否を判定する要素の一つだ。
少しでも合格率を上げるために履歴書をまずはしっかりと書き上げよう。