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転職活動は最初が肝心!面接の『自己紹介』のコツ・ポイント

転職活動で志望する企業から内定を得るために、必ず通る関門となる「面接」。面接とは、あなたの強みをアピールし、企業側から「選ばれる人材」となるアピールの場である。

面接が開始したその瞬間から、一挙一動まで企業から見極められていることを忘れてはならない。その前提で、面接において企業に伝えるべきことは、「自己アピール」そして「自己紹介」が挙げられる。面接という場は自己アピールを行うことを目的として伝えたが、自己紹介も同じくらい重要なポイントである。

自己紹介を制するものが転職活動を制す、と言っても過言ではないだろう。面接での自己紹介が大切である理由、具体例、押さえるべきポイント等について詳しく解説しよう。

目次

自己紹介が必要である理由

面接において、自己紹介が必要である理由について、企業側・求職者側のメリットをふまえて解説しよう。

あなたの第一印象が決まるため

まず、一つ目の理由から解説しよう。面接における自己紹介は、企業から「この求職者を選ぶか否か」を決める第一フェイズの選考基準だからだ。

ほとんどの企業は、面接のスタート段階で自己紹介を求めることが多い。このスタートを華麗に飾れるか否かによって、企業側からの第一印象が大きく変わり、さらにその後の面接の流れも変わるだろう。企業が面接において自己紹介を求める理由は「あなたはどんな人なのか」「どんな強み・経験を持っているのか」「自分を簡潔に分かりやすく伝えることができるのか」を簡潔に知りたいからだ。

また、自己紹介を行っている時のあなたに対する面接官からの視聴率は満場一致で100%のため、全員があなたに対して何らかの印象を初めて持つタイミングだ。面接において、自己紹介が最初のスタートダッシュが肝心であることを頭に入れておこう。

面接のアイスブレイクとして働く場合があるため

仕事にかかわる情報の他、趣味や特技などの情報も自己紹介で伝えることもメリットに働くことが多い。なぜなら、面接官との共通の趣味や特技などがあったら、そこで面接官との会話のキャッチボールが生まれる可能性もあるためだ。そのようなかたちでコミュニケーションの幅が広がったら、相互理解も深まるだろう。

さらに一つのアイスブレイクとして働き、あなたの緊張も良い具合にほぐれて、面接をスムーズに進めやすくなる場合も決して少なくはない。くだけすぎるのは問題だが、面接官も一人間であり、面接は人 対 人とのコミュニケーションだからこそ、必要以上にかしこまりすぎない方が良い。

つまり、面接における自己紹介は、企業への自己アピールと同義であり、「あなた」という人間を面接官に語ることで、場が温まり、その後の面接を有利に進めやすくなる機会の一つとなる。

自己紹介で押さえるポイント

続いて、面接で自己紹介を行う際に押さえるべきポイントについて解説しよう。

分かりやすく簡潔に述べる

面接における自己紹介とは、「短すぎず長すぎず」簡潔に分かりやすく、伝えることが重要だ。遠い昔の話まで遡って時系列的にダラダラと話したり、伝えたい要点が明らかとなっていない話し方は決しておすすめできない。

企業によっては、「自己紹介の所要時間は〇分以内です」などと、所要時間を具体的に指定する場合もある。所要時間の指定の有無、所要時間の幅は企業によって大きく異なるため、長いバージョン・短いバージョンを両方とも考えておくことも一つの手だ。面接官から受けたレギュレーションに沿って回答できるようにしておこう。

いずれにしても、自己紹介を通して伝えたい要点を定めた上で、話し言葉として自分の脳内変換を済ませておくことが必要である。

表情を意識して抑揚を付けて話す

前述した通り、面接における自己紹介とは、面接のスタートを飾る「第一フェイズ」である。面接官は、あなたが話している内容だけではなく、表情や話し方に目を向けている場合が多い。できる限り、話す表情や抑揚を意識して話すことがポイントだ。頭に入れておいてほしい部分は、ややオーバーリアクションだと思うくらいがちょうどいいということ。

面接官は、あなた以外の多くの求職者の選考を実施している。その中で、あなたの印象を面接官にしっかり残すため、あなたにとっては、ややオーバーリアクションだと感じるくらいの自己表現を行うことが鍵となる。また、近年はオンライン面接が主流になりつつあるため、オンラインツールを通した面接では、より一層、表情や抑揚が伝わりにくい傾向がある。

オンライン面接を行う際は、表情や抑揚の他、オンラインツールを環境を整えておくことも重要である。なるべく、顔が明るく見える照明に調整し、背景はホワイトカラーで設定することがおすすめである。「白」は色彩心理学においても、相手に対して「前向き」「爽やか」「素直」というポジティブな印象を与える効果もあるため、面接でも、積極的に取り入れることをおすすめしたい。

<回答例>

〇〇と申します。前職では、採用コンサルタントとして5年間、営業職に従事しておりました。テレアポでの新規開拓を主としており、入社1年目には、20名在籍する同期の中で売上1位を実現し、2年目からはチーフ職へ、3年目では課長職へ昇進しました。課長職として30名のチーム長を担当し、新規顧客の開拓No.1の成果を出すことができました。これまで培った営業経験をマネージメント経験を活かし、貴社でも開拓力No.1の営業成果と組織構築を実現させたいと考えております。出身は青山県、趣味は旅行・ゴルフです。本日はよろしくお願いいたします。

自己紹介でよくある失敗例

続いて、面接において犯しがちな失敗例と対策について解説しよう。

上から目線で話し過ぎる

面接で自己アピールをあまりにも意識し過ぎると、面接官から高慢な印象を持たれてしまうかもしれない。

具体的には、「過去の〇〇の経験はたしかなものですので、御社のお役には十分立てると思います」などの強気な自己紹介は避けておいた方が良い。自己アピールにおいて謙遜する決して必要はないが、ある程度、謙虚な姿勢を見せた方が、面接官があなたへ好印象を持ちやすい。

また、あなたがキャリアを積んでいる中での転職活動に取り組んでいるのであれば、企業によっては面接官の方があなたよりも歳下という場合もある。その場合は、上記のような自己紹介を行うと、ますます上から目線に見られてしまう可能性もあるため、注意するべきだ。

自己紹介の尺が長すぎる

これも既に前述しているが、結局、何を伝えたいのかが分からない自己紹介もNGだ。自己紹介が長すぎると、相手に一番伝えたい要点が伝わらないことに加えて、面接官から「この人はプレゼンが下手だな」というマイナスイメージを持たれてしまう可能性もある。

自己紹介で話したいことを簡潔にまとめ、必要最低限のボリュームで伝えたいことが伝わるように準備することがポイントである。また、実際に話す際は「私は〇〇業界で〇〇の経験を重ね、入社3年目で部長職に昇進、MVPを受賞~」などのように、「、」で自己紹介を繋げることはおすすめしない。

話の段落ごとに、なるべく「。」で一旦区切ることで相手が要点を飲み込みやすくなる。自己紹介は、一つのプレゼンの場であるという意識を持って取り組むことが重要である。

プライベートの話が多すぎる

自己紹介の中身が、あまりにもプライベートの話が多すぎるもNGとして挙げられる。ほどよく盛り込めば面接官との会話に華が咲くが、あまりにプライベートの話が多すぎると、そもそもの「企業に選ばれるための自己アピールをする」という自己紹介の目的がズレてしまう。

面接官にも、「自己紹介の主旨がズレているな」と思われることに繋がるだろう。メインは仕事に関するアピールを行い、あくまでプライベートの話はエッセンスの一部として留めておくべきだ。

最後に

まとめると、面接における自己紹介とは、『あなたのファーストインプレッションを企業側がどう抱くかを左右するフェイズ』である。

だからこそ、企業側にあなたを「どう印象づけたいのか」を考えて、企業側にあなたが「どう見られているのか」を客観視した上で、戦略に基づいてアクションすることがポイントだ。

しかし慣れてしまえば決して難しいことではないので、まずは自己紹介のストーリーを自分で組み立てた上で、チャレンジしてみよう。『面接での自己紹介』というと緊張するかもしれないが、誰もが転職活動で通る道であり、こなした分だけ自己紹介は上達するものだとして捉えておこう。

この記事を書いた人

アドバイザーナビ株式会社。野村證券出身者が2019年に創業した会社で、金融に特化した転職エージェント業務を行なっている。『金融機関勤務者が転職に使いたいサービスNo.1(日本マーケティングリサーチ機構2020年3月調査)』を獲得している。

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