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転職面接で有利に働く「軸」とは?自己分析で軸を決める!

転職活動をする際には、「軸」を決めるとよい。「勤めている企業が合わないかも」という漠然とした状況でも有効だ。軸がしっかりしていると、転職活動は進めやすくなる。

しかし、転職の軸とはどのようなものか、軸を決めるとどのようなメリットがあるのか、無意識に考えていることもあるため、軸についてわかっていないかもしれない。

そこでこの記事では、これから面接を控えている人向けに、転職の軸について解説する。転職を成功させるための重要なポイントなので、参考にしていただきたい。

目次

転職の軸とは?転職活動を始める際に「軸」を決める

転職の軸とは、「自宅から1時間以内」「産休育休がとりやすい」「年収600万円以上」など企業に対する条件のことである。条件が明確であれば、就職先を選びやすい。また現在勤務している企業についても軸を整理しておくと、転職したほうがよいかどうかの判断がしやすくなる。

「軸」には次のようなものがある。

必ず検討しておきたい軸

収入

・年収 ・賞与

  • 年収や月収、賞与の有無など。

雇用形態

 ・正社員、契約社員 ・フレックス勤務 ・副業

  • フレックス勤務を採用しているか。副業を許可しているか、許可している場合、制限はあるかなど。

通勤

 ・勤務地 ・通勤時間、通勤手段 ・転勤

  • 車通勤は許可されているか、勤務地は選べるのか、転勤はあるかなど。

勤務時間

 ・休日、有給 ・残業

  • 有給はとりやすいか、残業はあるか、残業手当は出るかなど。

業務内容

 ・職種、業種 ・資格、経験

  • 職種や業種を選べるか、資格取得支援はあるか、どのような経験を積めるかなど。

転職サイトで検索する際に、簡易検索でも条件となる軸である。強く意識しなくても条件としている人もいるだろう。これらの軸は、明確に決めておきたい。

収入については、月収だけでなく、賞与の有無によって年収は変わる。収入は生活の基盤となるので、言われなくても条件としているだろう。また有給の取りやすさ、残業の有無も重要だ。次の「できれば検討しておきたい軸」に挙げた住宅手当などの福利厚生を優先してもいいだろう。

できれば検討しておきたい軸

福利厚生

 ・退職金制度 ・企業年金制度 ・住宅、育児手当

  • どのような退職金制度か、企業年金制度はあるか、各種手当はあるかまたはどの程度かなど。

評価・昇進制度

 ・評価制度 ・研修制度 ・人事制度 ・ジョブローテーション

  • 評価制度、人事制度は明文化されているか、研修制度は充実しているかなど。

企業

 ・企業規模 ・社風

  • 企業規模や社風が自分に合っているか。

「必ず検討しておきたい軸」のほか、福利厚生や評価制度にも注目したい。特に企業が求めるスキルや経験があり、「必ず検討しておきたい軸」の条件をクリアできる候補が多い場合の軸として役立つ。

退職金制度や企業年金制度がしっかり機能していれば、長く働きたいという意欲につながる。評価制度や人事制度が明文化されており、客観的に納得できる制度であれば安心だ。役職ごとの研修制度が充実していれば、昇進についても積極的に考えられる。

今回は、「必ず検討しておきたい軸」と「できれば検討しておきたい軸」に分けたが、自由に入れ替えてよい。それぞれの重要度を考えておきたい。

軸を決めるメリット

軸を決めるためには、自己分析を行い、キャリアプランやライフプランも考慮しなければならない。転職活動の途中で軸を変えてしまうと、それまで考えてきたことや面接対策などをやり直さなければならないため、最初に時間をかけて軸を決めたい。

なぜ軸を決めなければならないのか、軸を決めるメリットをまとめる。

企業との相性が判断しやすい

軸を決めていれば、転職先との相性が明確になる。場合によっては転職活動に時間がかかる。やっとのことで就職できたものの、「働いてみると思っていた企業ではなかった」ということは避けたい。

ただし、軸を決めていても相性を判断するのは難しい。軸として決めた条件にも重要度があるように、転職候補についても重要度を考え、できる限り希望に合った転職先を選びたい。

面接で自信をもって回答できる

軸のうち、業務内容がマッチしていれば、面接時にアピールしやすくなる。この際、自分の軸と企業の特徴を比べるため、企業の分析も必要だ。ただ、軸がしっかりしていると、企業のどのような点を注目すべきか、どのような点を調べるべきかが明確になる。

自分の軸と企業の特徴や強みがマッチするほど、採用面接で自信を持って回答できるだろう。

軸を強化して転職を成功させる

「軸」は、条件となるため、条件を厳しくすれば転職先候補は少なくなる。好条件ほど求められる経験やスキルのハードルが高くなる。また、自分の軸が自分ではわからない場合もあるだろう。軸の重要度を高めると希望する転職先がない、妥協したほうがよいかなど、軸の設定に悩むこともある。

また、自分の軸が分かったうえで企業分析しても、企業の強みやヴィジョンが把握しにくいこともある。

妥当な軸か、企業は軸にマッチしているかなど、判断できない場合は、転職エージェントなど第三者の目を取り入れるとよい。

金融機関への転職、IFAへの転職を考えている場合、転職アドバイザーに相談してみよう。希望通りの転職先が見つかるようさまざまなサポートをしてもらえる。自分の軸を決めたが金融業界ではどれを優先すれば良いのか、どのような軸を強化すれば採用されるのかなど、ひとりでは気づかないことを教えてくれる。

自己分析は「軸」を決めること

このように「軸」を決めることは重要だ。軸がなかったり、曖昧だったりすると採用面接での回答がぶれてしまうことがある。

転職活動では、自分自身を見つめなおす自己分析を行う。軸を決めると、自己分析をしやすくなる。

さらに自己分析だけでなく、企業分析も行い、現在の自分の立ち位置を把握する必要がある。企業の期待に応えられる経験やスキルがあれば、複数の条件を満たす企業への転職がしやすくなる。

軸の決定は、自己分析の基本となり、転職活動を進めるかどうかの判断材料にもなる。軸がしっかりしていると自信をもって転職活動できるだろう。

これから採用面接を控えている人は、転職アドバイザーのアドバイスを踏まえながら、まずは「軸」を考えてみよう。

この記事を書いた人

アドバイザーナビ株式会社。野村證券出身者が2019年に創業した会社で、金融に特化した転職エージェント業務を行なっている。『金融機関勤務者が転職に使いたいサービスNo.1(日本マーケティングリサーチ機構2020年3月調査)』を獲得している。

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