応募書類による書類選考が通れば、採用面接となる。一般的に採用面接は複数回行われる。最初の採用面接では、緊張もあり、上手くいかないかもしれない。
しかし、最初の採用面接が第一希望の企業である可能性もある。できる限り、十分な面接対策を実施し、自信をもって面接に臨みたい。
そこでこの記事では、採用される確率が上がる面接対策の方法とコツを紹介する。
一人で対策する転職面接
面接対策はまずは一人で行い、自信をつけていくとよい。また転職アドバイザーに模擬面接を依頼することを想定し、一人でできることはすべてやっておきたい。
一人でできる面接対策には次のようなものがある。
一人で行う面接対策
- 想定される質問を列挙し、回答例を考える。
- 面接会場の入室と退室の練習をする。
- 面接時の服装を確認する。
- 面接時の顔の表情を鏡で確認する。
- 履歴書・職務経歴書の内容を覚えておく。 など
一人で行う面接対策では、想定される質問に対する回答例を考えることが中心となる。基本的な質問に対する回答例はネットで調べると出てくる。
しかし、自分自身の考えや企業の求める人物像を意識した回答例にしなければならない。そのため、回答例を考える際には、次のポイントをおさえておく。
回答例を考える際のポイント
- 企業が求める人物像、企業のビジョンなどを十分理解する。
- 競合他社の動向や業界の状況なども調べる。
- 自身の中長期的なキャリアプランを立てる。
回答例をつくる際には、一本筋の通った思考に基づく回答だと説得力が増す。そのためには、ありきたりな回答や優等生の回答を避け、自分らしさが伝わる回答が好ましい。回答例を見てしまうと影響されそうなら、まずは自分で考えよう。
また長い目で見たキャリアプランに基づいた回答がよい。将来どのようになりたいか、どのようなキャリアを歩んでいきたいかを考え、回答例が自身のビジョンと合っているかを確認しよう。企業の将来性とマッチしているとなおよい。企業の状況については、次のようなもので調べられる。
応募先の企業を調べる
・求人情報 ・ホームページ ・SNS ・店舗 ・製品や商品
・宣伝、広告 ・口コミ など
ほとんどネットで得られる情報ばかりなので、調べておきたい。このほか、ミニ説明会や合同説明会などのイベントを利用し、気になる企業があれば情報収集する。この場合、ネットにはない情報を聞くと、あとの採用面接で活用できる。また応募書類が不要の気軽に参加できる説明会であれば、競合他社や同業界の企業の説明を聞くといいだろう。
最後に面接でよく聞かれる質問をまとめておく。
・自己紹介をお願いします。 ・これまでの職歴を教えてください。
・ご自身の長所と短所を教えてください。 ・働くうえで重視していることを教えてください。
・どのような活躍をしたいですか。 ・仕事で失敗したことはありますか。
・将来どのようになりたいですか。 ・退職した理由を教えてください。
・当社を志望する理由を教えてください。 ・企業を選ぶ基準や条件を教えてください。
・どのくらいの年収を希望しますか。 ・希望以外の部署を命じられたらどうしますか。
・これまでに熱中して打ち込んだものは何ですか。 ・仕事や会社にどのような不満がありましたか。
・なぜ未経験の業種に転職しようと思われたのですか。
・当社で活かせる経験やスキルにはどのようなものがありますか。 など
自信をつけるための面接対策
ひとりで面接対策を行うことは重要だが、それだけだと不十分だ。ほかの人に協力してもらい、面接のシミュレーションをしたい。友人にお願いして模擬面接を行うこともできるが、できればプロの目で確認してもらったほうがよいだろう。
自信をつけるための面接対策
- 転職アドバイザーに、模擬面接を依頼する。
- 転職イベントに参加し、各企業の担当者と積極的に話す。
- ほかの転職者の服装や表情、髪型などに注目する。
一人で行った面接対策が通用するかどうかを確認する場所が必要である。そのひとつが、転職アドバイザーと面接対策を行うことだ。面接時のマナーだけでなく、回答例に説得力があるか、自分らしさが出ているかなど、確認してもらう。
また転職イベントに参加し、企業の担当者と話すことで落ち着いて回答できるようにする。担当者の反応を見て、回答例を改善することもできる。加えて、ほかの転職者の様子もチェックしよう。受け答えなども参考になる。
このような経験を経て、自信をもって採用面接に臨めるようにする。自分で考えた回答例に対して、相手がどのように考えるかは、実際に経験してみないとわからない。ひとりで考えた回答例をいきなり採用面接で使わず、ワンクッション置くと、洗練された回答ができるようになる。
金融機関の面接対策なら、転職アドバイザーを利用しよう
IFAになりたいなど、金融機関への転職を希望する場合、アドバイザーナビが運営する転職サイトを利用するとよい。金融機関への転職実績が多く、その分、ノウハウも蓄積されている。サイトで転職アドバイザーへの相談を受け付けている。
また、金融機関への転職に特化しており、金融機関の採用面接に対応した模擬面接をしてくれる。自分で作成した回答例をチェックしてもらい、自信をもって面接に臨めるようにしておきたい。
求人の紹介についても、好条件の非公開案件を多く抱えており、転職サポートと合わせて活用するとよいだろう。
時間をかけて面接対策をしよう
採用面接も慣れが必要である。最初はなかなかうまくいかず、苦労するかもしれない。どのように対策すればいいかわからなかったり、どこをゴールとしていいかわからなかったりと、ひとりで面接対策しても自信につながらない可能性もある。
この場合、転職アドバイザーのサポートを受けながら、対策していけば、いずれ自信がつくだろう。
履歴書・職務経歴書の作成と同様、面接対策も十分に時間をかけて行おう。上手くいかなくてもあきらめず、継続することが大切である。