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転職における最終面接の通過率は?合格率向上のカギとは

採用選考への応募から、一次、二次、三次そして最終面接と進むことができたのは良いが、この先、どうすれば「採用」を勝ち取ることができるのか、これは誰もが考えるところであろう。合格できる人との差はどんなところにあるのだろうか。

ここでは、最終面接の通過率、合否についての企業側の判断のポイントを考えてみたいと思う。

目次

最終面接の合格率は

最終面接までに何回の選考があったかにもよるが、多くても採用人員の5割増し程度から選考されるのが通常だ。これまでの面接では、仕事をやり抜くスキルや資質を備えている人間だけを選考している。

このような過程を経て最終面接ではそうした人物の中から、会社が求める人物像と合致しているか否かを判定するものだ。そう考えれば、合格率は50%を超えているだろう。確率は五分五分といったところだ。半分の確率と思えばかなり内定を引き寄せたといえるだろう。

転職における最終面接とは

これまでの選考結果が正しかったかどうかを最終面接で見極められるのである。仕事の遂行能力は申し分ないと判断された人だけがこの時点では最終的に残っているのだ。

ここでは職業観や人柄、就職後の就業意欲など会社が求める人物像に合致しているかを確認する面接となり、特にマイナス評価となるような発言や態度をとらない限りは「合格する」というつもりで、面接に臨むことをお勧めする。過度に緊張することはないだろう。

人柄の確認

今更ではあるが、面接のポイントは、外見、話し方、熱意、履歴書の書かれ方などで、特に外見と話し方がもたらす第一印象は重要だ。第一印象は人柄を端的に表すこととなり、これが良いと、その後の展開がすこぶる順調であろう。

ちなみに外見は身だしなみで、美男美女に有利ということではない。清潔感は誠実さを象徴するものである。

一方、人柄は「周りの方から、どんな人と言われますか」という決め台詞で、面接者の人柄を自己表現させるパターンが多い。逆に考えれば「答え」は用意しておけば良い。嘘を付いているとは言わないが、自分で自分を語るのだから、「やさしさ」「おおらかさ」「責任感」「協調性」などについて、肯定的な回答をすることが人柄を評価してもらう近道である。

意欲と意識の確認

意欲とは「なぜ、この会社で働きたいと考えたか」いわゆる入社意欲であり、意識は「この会社で働き、職業人としてどのような将来像を描くのか」いわゆる職業観であると考えてほしい。入社意欲は、どうしてもこの会社で働きたいという思いを表現すれば良く、「第一志望である」「他社は受けていない」「入社できたら社の発展に尽くしたい」などを話せば良い。

問題は職業観である。働く理由は、経済的な理由ややりがいなど、様々だと思うが、最終的にどこを目指して働くのかが職業観につながる。

言い換えれば「キャリアプラン」でもある。社長になりたいのか、ヒット商品を出したいのか、独立したいのかなど、それぞれの最終目標に向かい、その働き方や時間の使い方も変化してくる。自分の中で整理しておこう。

ミスマッチの予防

会社の方針と自分の考え方が食い違う、あるいは想定した処遇内容と現実の乖離などが、ミスマッチである。このミスマッチは転職を決意した時に感じた、不条理さの原因と同じことであり、転職先で長く働き続けていく上では、その発生は絶対に予防すべきである。

働き出せば、会社側との合意を形成する機会をみいだすことはできるが、採用前のイメージが膨らみ過ぎてしまうと、入社後の現実とのギャップを埋めることが難しくなるので、過度な期待や希望はせず、ありのままの現実を受け入れられる寛容さが欲しい。

最終面接の通過率を向上させるには

最終面接の通過率を向上させるには、という問いへの答えは簡単だ。面接をする側になって、会社が思わず「採用したい」と呟くような自分をつくりだせば良い。

なぜこの会社は求人しているのか。人員不足の原因は、新規事業展開のためか、退職者の補充か、計画的な採用か。それを知ることで、この求人で会社が求めている能力、資質、人柄を推察できるだろう。

会社の求めている人材を知ること、それに近づくことが合格率向上の近道である。

企業に対する理解を深めておく

入社を希望した会社がどのような事業を行っているのか、社是や経営理念は何か、直近3期の決算内容ぐらいは把握しておきたい。利益を生む事業はどの分野で、逆に不採算部門は何なのか。役員の構成も確認しておこう。同族会社とそうでない場合では、社風も違うものだ。

そうした企業の概要を知ったうえで、自分が入社した時に、どの部署で、何をするのか。会社の業績にどう貢献できるのかなどについては、面接では例え聞かれなくとも答えられるぐらいの深い理解を求めたい。今最も力を入れていることから、これから未来に向けての展望など、必ず理解を深めておこう。

意欲と意識を高めておく

前述した面接の場では自分の考えを整理しておき「意欲=入社意欲」と「意識=職業観」について淀みなく想いを語れるようにしておこう。

これが「高める」ことにつながるのだが、是非、文章にまとめるだけでなく、言葉を発してみよう。話せば話すほどに、どんどん自分らしい言い回しになり、「自分のもの」に変化するものである。

採用したい人材になる努力をしておく

「合格率を向上させるには」のところで述べたが、会社が思わず「採用したい」と呟くような自分が明確にイメージできたら、その人物像に近づくように日々、自分を磨くことである。

一朝一夕に能力は向上しないかも知れないが、人柄は意識することで変えられるものだ。「やさしさ」「おおらかさ」「責任感」「協調性」を意識するだけで、なりたい自分に近づくのではないだろうか。

最終面接は基本を大切に

最終面接は、筆記試験や数度の面接を経て、会社が求める仕事をやり抜くスキルや資質を備えている人間を選考した上で、そうした人物の中から、会社が求める人物像と合致しているか否かを判定する場である。ここまで来れば不合格になる可能性は低く、マイナス評価となるような発言や態度をとらない限りは、むしろ「合格する」ものだと信じて最終面接に臨みたい。

面接官はあなたの人となり (人柄)を見ていると思うが、過度に緊張することや、考えこむ必要はない。

社会人として面接に挑む基本的な姿勢、清潔感のある容姿、明るく明朗な姿勢と抑えておおらかな気持ちで、その会社が求める人材像を表現してほしい。

この記事を書いた人

アドバイザーナビ株式会社。野村證券出身者が2019年に創業した会社で、金融に特化した転職エージェント業務を行なっている。『金融機関勤務者が転職に使いたいサービスNo.1(日本マーケティングリサーチ機構2020年3月調査)』を獲得している。

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