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面接官に好印象を与える自己紹介の回答例

転職活動における面接において、『自己紹介』はあなたの第一印象を面接官へ植え付けるスタートラインだ。面接官は、あなたが話す言葉、表情、身振り手振り等、様々な要素を見た上で『あなた』という一人の人間を判断する。

あなたの第一印象は面接官の脳に強く残るため、自己紹介という面接におけるスタートダッシュを良いかたちで切れるかどうかが、あなたの面接の流れは決まると言っても良いだろう。そこで、今回は面接官に好印象を与える自己紹介の仕方について、具体的な回答例も交えて紹介しよう。

本記事を読むことで、面接官目線から好印象を持たれる転職希望者の特徴・パーソナルも判るだろう。実際には、自己紹介の仕方は人それぞれ異なるため、全て完コピする必要はない。

しかし、これから解説する内容の大枠を押さえておけば間違いないだろう。ぜひ、本記事を通して、あなたが面接官から好印象を持たれる自己紹介ができるようになるためのヒントを見つけてみてほしい。

目次

自己紹介で最低限伝えるべき情報

まずは、面接での自己紹介において最低限伝えるべき情報について解説しよう。

最低限伝えるべき6選

  • 挨拶・御礼
  • 氏名
  • 現職、職務経歴
  • あなたの強み&スキル
  • 志望理由、入社意欲
  • 結びの言葉

これらの要素を押さえておけば、自己紹介の大枠の流れは間違いない。面接における自己紹介とは、あなたが企業の求める人物像にマッチしているかをアピールする機会である。

まずは、挨拶と面接を実施してくれたことに対する御礼を伝え、「しっかりとした礼儀・礼節を持ち合わせている人材である」ということをアピールしよう。加えて、あなたの強み、スキル、入社を志望する理由と意欲も伝えた上で、『あなた』という人間を存分にアピールしよう。

これらの要素を押さえた自己紹介ができれば、企業はあなたに対する興味を高めてくれるだろう。転職活動における自己紹介の目的・ゴールとは、企業に「あなたと一緒に働きたい」と思わせることであると覚えておいてほしい。

自己紹介パターン例

(挨拶・御礼)本日は、貴重な機会をいただきましてありがとうございます。

(氏名)〇〇と申します。新卒から3年間、営業アシスタントに従事しております。

(現職、職務経歴)一つひとつの仕事をミスなく正確に丁寧にこなすことを大切としており、営業の皆様が安心して仕事を任せてもらえるような、頼れる営業アシスタントであることを心がけております。

(あなたの強み&スキル)私の強みは、振ってきた仕事だけをこなすだけではなく、お客様に喜んでいただけるようなデータや参考資料がないかを考え、自発的に営業の方へ提案する「攻めの営業サポート」であることです。

(志望理由、入社意欲)過去の経験と強みを活かして、御社の新規事業部においても、プラスアルファの提案を自ら行う「攻めの営業サポート」として会社に貢献して参ります。

(結びの言葉)本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

不利な条件を前向きに伝えるポイント

続いて、転職において不利に捉えられやすい条件下を想定したいと思う。条件をマイナスではなくプラスに転じて、面接官へポジティブなかたちでアピールする際のポイントについて、いくつか解説しよう。

未経験の業界・職種へ転職する場合

未経験の業界へ転職を考えている場合、どうしても「精一杯頑張ります」等の気合根性論になりがちである。しかし、企業は気合根性を第一の採用要件として求めているわけではないため、アピールポイントとして全面に出すことはおすすめできない。

なぜなら、気合根性論は自身の経験・ストーリーがなくても、誰でも言えるものだからだ。重要なのは、未経験の業界・職種へのチャレンジ意欲を、あなたの過去の経験を関連付けること。過去の経験を、これからどのように活かしたいのかをアピールすることが重要である。

回答例

この度は、貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。〇〇と申します。現職では、アパレルショップの店長として3年間従事しています。入社2年目からチーフ職へ昇進、入社3年目から店長へ昇進し、現在は社員、アルバイトを含めて15人程のメンバーの管理・店舗運営を行っています。

私の強みは、対人コミュニケーション能力と対人感受性の高さです。これまでの接客・販売、そしてメンバーへのマネージメント経験を通して、相手の考えや気持ちを汲み取り、相手にとってベストな言葉や行動の取捨選択を行えるスキルを身に着けることができました。また、接客販売技能資格も取得しています。

御社を志望した理由は、「お客様のためにベストなサービスの追求を行い、共に伴走し続けること」を大切にする企業理念に強く惹かれたからです。御社に入社させていただいた後は、これまでの接客・販売経験を活かして相手目線に立ち、顧客満足度No.1のサービスマンへの成長を目指して参ります。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

前職の在籍期間が短い場合

前職の在籍期間が短い場合、前職での経験がどうしても浅くなるため、内容が薄くなってしまい、自己紹介での魅力付けができなくなってしまう。また、「短い期間で離職している=すぐに仕事を辞めてしまった人材」という風にマイナス要素として捉えられやすい。その場合は、短い期間の中でも学びを得られたことを深掘りして伝えることが望ましい。つまり、「過去の経験の期間にかかわらず、あなたが自分自身のストーリーをちゃんと話せること」が重要な要素である。場合によっては、ボランティア・NPO法人等の社外での組織活動をアピールすることも一つの手だろう。

回答例

本日は、貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。〇〇と申します。前職では、建築設計士としてビル・マンション等の設計に携わって参りました。大学でも建築学を専攻しており、建築設計士に就くことは長年の夢でした。新卒1年目から、多くの現場職の方々への指示・管理に携わり、数億円以上の巨大な建物をつくる仕事に非常にやりがいを感じました。

今回、御社を志望している理由は、より多くの人々の暮らしや生活を支えるインフラの設計に携わることができると考えたためです。これまでの経験とスキルを活かして、更なるスキルアップを図って参ります。まだまだ未熟者ではありますが、これまでの経験を活かして精一杯努めて参ります。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

これまで重ねてきた転職回数が多い場合

過去に複数社の経験を重ねている場合、どうしても自己紹介が長くなりがちである。自己紹介がダラダラと長すぎてしまうと、面接官から「結論、何を伝えたいのかが分からない」と思われてしまう恐れがある。しかし、全てを説明する必要はなく、伝える必要がない内容は省いてしまおう。これまでの経験の中で特に強調すべき要素、直近の経験等にクローズアップしてアピールすることが望ましい。

回答例

この度は、貴重な機会をいただきましてありがとうございます。〇〇と申します。これまで、飲食業界、不動産業界、人材業界と計3社で勤務いたしました。

その中で、私が大切にしている仕事の価値観は、「お客様目線に立って、相手に喜んでいただくこと」です。お客様が何に困っていて何を必要としているのかを考え、行動に移していくことで、直近の人材業界では、営業メンバー70名中、継続率NO.1、お客様アンケートNo.1を実現できました。

御社を志望した理由は、私が大切にしている仕事の価値観と企業理念が非常にマッチしていると感じ、御社の企業理念の下、働いていらっしゃる社員の皆様に強く惹かれたためです。

これまでの経験を通して、御社が理念として掲げている「お客様目線に立ったサービスの提供」を通して、より多くのお客様にご満足いただき、営業成果としてかたちにできるような営業マンを目指して参ります。本日はよろしくお願いいたします。

まとめ

転職活動における自己紹介は、「あなたという人間を企業にアピールする、第一回目のプレゼンテーションの場」である。冒頭でも伝えたが、良いかたちで自己紹介を進められるか否かによって、その後の面接の流れは大きく変わる。

何よりも、「自己紹介、上手くいったぞ」という実感値があなたに生まれれば、自然と心にゆとりが生まれ、面接官からもらう質問に対して自信を持って答えることができるだろう。

そのようなあなたを見て、面接官は大いに好印象を持つに違いない。本記事で紹介したポイントが、あなたが転職活動をより有利に進めるためのヒントとなれたなら幸いだ。

この記事を書いた人

アドバイザーナビ株式会社。野村證券出身者が2019年に創業した会社で、金融に特化した転職エージェント業務を行なっている。『金融機関勤務者が転職に使いたいサービスNo.1(日本マーケティングリサーチ機構2020年3月調査)』を獲得している。

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