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転職エージェントを利用した際のデメリットと賢い活用方法とは

近年、転職活動の強い味方になってくれるのが、転職エージェントだ。数多くのエージェントがあり、それぞれに「〇〇の業界に強い」「満足度No1」などの特色がある。

利用において、「相談ができる」「書類作成や、面接対策などをしてくれる」などメリットも多いが、デメリットがあることは口コミなどでもわかるように承知の事実だ。

この記事では、利用のデメリットと賢い活用方法を考え、求職者のスムーズな転職活動を応援したい。

目次

転職利用のデメリット

初めに利用におけるデメリットを考えてみよう。

エントリーに時間がかかる

企業へ直接または転職サイトを利用し、自分で応募するよりも確実にエントリーまでに時間がかかることが、デメリットの一つに挙げられる。それは様々な行程を経るからだ。

面談、適性検査、希望調査などを経てアドバイザーが希望や、求職者の適職を探し案内をしてくれる。転職サイトのように、自分で決めてすぐに書類を出して面接に運ぶことができないのだ。時間と手間を書けるため採用率が上がる利点もあるが、時間がかかることを理解しておこう。

幅広く求人を見ることができない

先にも述べたように、転職エージェントを利用する場合は、面談することによって、アドバイザーから「こんな求人はどうか」と言うサジェストがある。そのため、自分で探す場合よりも幅広く多くの求人を見ることができない。

業種や業界などはある程度絞った中で紹介を受けることが多い。金融業界の中から「銀行」とある程度の方向性が決まったら「銀行」を何社かサジェストされることになる。証券、保険など他の業種に広げてという紹介のされ方は特別希望しない限りはあまりないだろう。

関心のない仕事を勧められる

実は転職エージェントにも「ノルマ」があり「月に〇人入社をさせる、してもらう」という数値目標がある。これらのこともあり、自分が望まない仕事を勧められることもある。

もちろん、アドバイザーも適職か、この求人者なら対応できるという基準を持ってのことで、無理に勧めたりはしないが提案されることがあることだけは覚えておきたい。時間がない人、他の業界への考えや予定がない人には面倒と感じるだろう。

転職アドバイザーとのミスマッチがある

テンポよく勧めたいのに、話が長い、全然自分のことをわかってくれないなど、担当になったアドバイザーとのミスマッチも起こりうる。もちろん担当者も変えてもらうこともできる。

しかし、転職エージェントの最も売りである、アドバイザーの援助がうまくいかず、機能しなければ転職エージェントを利用する意味合いがなくなると言っても過言ではない。

転職活動における自分のタイプを見極める

では、転職エージェントを自分は利用すべきか、しないほうがいいのか考えてみよう。

転職エージェントの利用をおすすめできる人

  • 転職が初めて、初心者の人
  • 一人では活動に不安があり、とにかく援助の手が欲しい人
  • 客観的な意見が欲しい人
  • 確実に転職を決めたい人
  • 時間がなく、実務の手間を省きたい人

上記のように、援助を受けながら確実に転職活動をしたい人は是非利用すべきだろう。また、とにかく初心者で何から初めていいかわからない、手順から知りたいような人にもおすすめだ。

迷いがあったら相談だけでもすべきだろう。

転職エージェント利用をおすすめできない人

  • 早く転職を決めたい人
  • 転職活動に慣れている人
  • 幅広く様々な求人を見たい人
  • 人の意見に流されがちな人
  • 自分のペースでじっくり転職活動をしたい人

これまで何度か転職の経験がある、どんどん自分のペースで活動を効率的に進めたい、コツは知っているという人は利用しなくても問題はない。また、人の意見を聞いたりせず、内容も時間も自分のペースを守りたい人はおすすめできない。

しかし、転職エージェントを利用するメリットの方が活動に大きく影響すると言っても過言ではない。

転職エージェント活用のポイント

デメリットがある中で賢い使い方とはどのようなことか考えてみたい。具体的なポイントをピックアップしてみる。

全てお任せはNG

転職エージェント、アドバイザーは頼れる存在だ。しかしだからと言って全てをおまかせにするのは、自分の望んだ転職には直結しないことを覚えておこう。あくまでエージェントは「援助者」であり主役ではない。

自分がやりたいこと、実現したいことを決定し、こんな意図を持っていることをしっかりと示すことができなければ、採用は遠のく。自分で考えを持ち、もっとこうした方がいい、このような書き方はどうかなど足りないところを補ってもらうのが転職エージェントであり、アドバイザーの役割だ。最終的な判断は求職者であり自分なのだ。

転職エージェント複数利用

デメリットのところにも記したが、幅広く多くの求人になかなか触れることができない。そこで複数の転職エージェントを利用し、そのデメリットをカバーしよう。

転職の際はやはりエントリーの数も勝負どころ、数の多さも重視したい。また、複数の利用をすることでアドバイザーの意見も人によるため、違った角度からの内容も取り入れることができる。

そして、転職エージェントによってそれぞれの強みがあるため、内容により使い分けができるのも複数利用の魅力だ。

転職活動に転職エージェントは必要

転職エージェントの利用者における転職成功確率は60%。転職サイト利用やその他のルートによる場合の成功確率は40%というデータがある。このように転職エージェントはデメリットがあっても、転職活動における力は認めざる得ないところがある。賢くデメリットをメリットに変える努力をしてみるのも一つでないかと思う。

転職エージェントは便利なシステムであり、転職活動の方法の一つではあるが全てを転職エージェントやアドバイザーに任せることなく、最終的な決定は自分にあるという意識を持ちたい。その中で、複数の利用をしながら数多くの求人に触れることや、アドバイザーの意見を取り入れて、転職活動を進めてみてはどうか。

この記事を書いた人

アドバイザーナビ株式会社。野村證券出身者が2019年に創業した会社で、金融に特化した転職エージェント業務を行なっている。『金融機関勤務者が転職に使いたいサービスNo.1(日本マーケティングリサーチ機構2020年3月調査)』を獲得している。

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