転職活動をしていない人でも、「Indeed（インディード）」を聞いたことがある人は多いだろう。国内の代表的な求人検索エンジンであるIndeedだが、果たして転職活動には使えるのだろうか。
結論としては、Indeedだけで転職活動を進めるのは正直難しいかもしれない。そこで本記事では、Indeedの仕組みや特徴、うまく転職活動を進めるコツなどを分かりやすくまとめた。
Indeed（インディード）とは？
そもそもIndeedとは、求人情報に特化した検索エンジンである。GoogleやYahoo!の求人特化版といったところだ。
会社名や職種などのキーワードと勤務地などを指定すると、さまざまな求人サイトに掲載されている求人情報を拾い集めて表示してくれる。つまり、検索エンジンであるIndeedを介して、各求人情報にアクセスできるのだ。
従来型の求人サイトの場合、企業が掲載料を支払い求人情報が掲載される仕組みだった。そのため、求人サイトに掲載される求人数は多くて数万件である。しかし、Indeedは毎月280万件近い求人が新たに掲載されている。
Indeedのおかげで、転職希望者はさまざまな求人サイトを利用する必要がなくなり、求人情報をサッと入手できるのである。
Indeedの特徴
Indeedの特徴は、「圧倒的な求人数と利用者数」「求人検索エンジンの代表格」であることだ。
先ほども紹介したように、Indeedは毎月280万件近い求人が新たに掲載されている。圧倒的な求人数だけでなく、国内でも月間の訪問者数は4220万とされ、多くの人が閲覧・利用している。
テレビCMで認知度も上昇しているし、「求人検索エンジン」という求人サービスが増えている昨今において、Indeedは知名度や利用者数No.1のサービスといえるだろう。
Indeedの注意点3選
Indeedは求人検索エンジンとして有用なのは間違いない。しかし、転職活動でIndeedを使う際は、以下の3点に注意しよう。
- 転職支援は受けられない
- 内定獲得までを全て一人で行わなければならない
- 求人募集が終了していることも
転職支援は受けられない
Indeedはあくまで「求人サイト」であり、転職エージェントのような転職支援は一切受けられない。
転職活動は人生において多くて3回くらいしか経験せず、不安に感じることも多いだろう。現職で忙しい中、転職先を探す準備などをするのは相当骨の折れる作業である。
転職活動を効率よく進めるなら、転職支援はあるに越したことはないだろう。その点、Indeedは転職支援を受けられないため注意しておこう。
内定獲得までを全て一人で行わなければならない
Indeedは転職支援を受けられないため、内定獲得までを全て一人で行わなければならない。
転職活動に慣れている人やどのような求人があるかひとまず探したい人であれば、Indeedを利用する価値は十分あるだろう。しかし初めて転職活動をする人においては、転職活動の大変さに挫折し、現職に留まるという本末転倒な事態になりかねないから注意しよう。
求人募集が終了していることも
Indeedで求人情報を検索すると、募集が終了している求人がヒットすることもある。Indeedのクローラー技術によるものでやむを得ない部分もあるが、「条件の良い求人が見つかったかと思いきや」というケースはよくあるから注意しよう。
こうした小さなストレスは、転職活動にとってマイナスになりかねない。
Indeedに寄せられた評判を集めてみた
Indeedを実際に利用しているユーザーの声をみてみよう。
利用者によって立場・環境が異なるため、その評価がサービス全体の評価に直結するものではないが、参考程度に確認しておいて損はないだろう。
良い評判
- シンプルなデザインで、求人情報をチェックしやすい
- 検索項目を絞りやすいので、希望する仕事を見つけやすかった
- 市町村だけでなく、距離を絞って検索できるのも使い勝手が良い
- 求人数が他サイトと比較しても圧倒的だった
- 各求人情報サイトをまとめているため、取りこぼさなくて済むし効率的だった
全体的に「使いやすさ」「求人数の多さ」「網羅的に確認できる」といった点に関する高評価が多い印象だった。
悪い評判
- 企業の写真などがないため、分かりにくい
- 仕事内容が詳細に書かれておらず、イメージできない
- 数ヶ月前の求人情報が表示されるのはなんとかしてほしい
- 職種や雇用条件などの細かい絞り込みができなくて使いづらい
「実際の写真が載っておらず雰囲気が掴めない」「仕事内容や募集状況に関する詳細が載っておらず非効率」などの詳細が分からないという点に、Indeedの悪い評判が集中する結果だった。
転職エージェントの併用をおすすめしたい2つの理由
転職活動をうまく進めたいなら、Indeed以外にも転職エージェントの併用をおすすめしたい。その理由は以下のとおりだ。
- 無料で転職支援を受けられる
- 登録者限定の非公開求人にアクセスできる
無料で転職支援を受けられる
転職エージェントに登録すると専属のアドバイザーがつき、以下の転職支援を受けられる。
- あなたに合った求人情報の紹介
- 選考日程の調整
- 自己分析・キャリア相談
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接対策
- 報酬の交渉
これらをすべて無料で受けられるのは大きなメリットだろう。
Indeedは確かに膨大な求人にアクセスできるが、応募や履歴書の作成などに関しては全て一人で行う。一方、転職エージェントはアドバイザーが網羅的にサポートしてくれるため、とくに初めての転職活動においては安心感も大きいだろう。
登録者限定の非公開求人にアクセスできる
転職エージェントに登録しなくても公開求人にはアクセスできるが、登録すると非公開求人にもアクセスできる。
Indeedでは閲覧できない求人だし、各社の紹介情報はもちろん豊富な画像つきで、各社の比較をする際も十分な情報量が掲載されている。
転職の可能性を広げるためにも、Indeedだけでなく転職エージェントを利用して非公開求人へアクセスできる環境を用意するメリットは、予想以上に大きいはずだ。
登録すべき転職エージェント3選
ここでは、転職希望者なら全員が登録すべき転職エージェントを3つ紹介する。
- リクルートエージェント
- ビズリーチ
- マイナビエージェント
会社によって扱う求人も異なり、アドバイザーの相性を比較するためにも、これら3社はすべて登録しておこう。
リクルートエージェント
| 運営会社 | 株式会社リクルート |
| 特徴 | 求人の網羅性の高い総合型 |
| 求人数 | 約176,000件 |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
転職支援実績No.1のリクルートエージェントは、業界最大手の一角だ。求人数は約176,000件で、うち10万件が非公開求人であるから、まずは登録して多種多様な求人を確認しよう。
大手ならではの情報量で、キャリアアドバイザーも親身に対応してくれるのも大きな特徴だ。
ビズリーチ
| 運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
| 特徴 | 採用担当などからスカウトメールが届く |
| 求人数（公開） | 約72,000件 |
| 対応エリア | 全国・海外 |
| 公式サイト | https://www.bizreach.jp/ |
「ビズリーチ」は、公開されている求人のうち、約3分の1以上が年収1,000万円以上のハイクラス向け転職サイトだ。
登録すると採用担当などからスカウトがかかるため、現職で忙しなく働くビジネスパーソンでも、最適な求人に効率よく出会える可能性が高い。
ビズリーチはすべてのスカウトが閲覧可能な有料プランもあるが、約3ヶ月間は無料で試せるため、一度試してみるとよいだろう。管理職などで比較的要職に就いているビジネスパーソンは、ビズリーチを利用しよう。
マイナビエージェント
| 運営会社 | 株式会社マイナビ |
| 特徴 | 転職に関する圧倒的ノウハウ |
| 求人数（公開） | 約54,000件 |
| 対応エリア | 全国 |
| 公式サイト | https://mynavi-agent.jp/ |
「マイナビエージェント」は、転職エージェントの満足度調査で高い評価を獲得し、知名度や求人数もトップクラスの転職サイトだ。
キャリアアドバイザーは、複数の業界に精通しているため、希望業界が決まっていない人でも安心して相談できるだろう。
IT特化、営業職特化などのサービスも提供しているため、自身が希望する業種・業界が決まっているなら、そちらも利用すると良いだろう。
転職活動をうまく進めるならIndeedと転職エージェントを併用
求人検索エンジンのIndeedは、膨大な求人にアクセスできるというメリットはあるものの、掲載されている情報に不十分な点もあるのは否めない。また、転職支援を受けられない点も、初めて転職活動を行う人にとっては不安だろう。
そうしたデメリットを補うためにも転職エージェントを併用し、アドバイザーのサポートを受けながら、効率よく転職活動を進めよう。
