転職のスケジュールは逆算して立てることが大切である。というのも、目標の入社日があいまいだと、どうしても転職活動が先延ばしになってしまうからだ。特に、在職中に転職活動をする人は、仕事が忙しく疲れていると後回しにしがちだろう。
とはいえ、スケジュールの立て方がわからない人も多いのではないだろうか。
本記事では、そんなあなたに向けてスケジュールの立て方や注意点について具体例を交えながら解説する。最後まで読むとスムーズにスケジュールが立てられ、転職活動が成功する可能性が上がるだろう。
転職のスケジュールの立て方
冒頭でも紹介したように、転職のスケジュールは逆算して立てることが大切である。以下の3つの手順について詳しく紹介するので、この記事を見ながら進めていこう。
- 希望退職日を決める
- ステップごとのスケジュール感を把握する
- スケジュール帳などに記入する
希望退職日を決める
まずはゴールとなる「希望退職日」を決めよう。
多くの人は、決算の変わり目になる4月もしくは10月、ボーナスをもらったあとに退職できる8月もしくは1月を選ぶ。漠然と「転職したい」と考えている人は、1つの目安にすると良いだろう。
しかしながら、勤め先が倒産しそうであったり、ブラック企業に勤めていたりといった場合は、少しでも早めに活動することをおすすめしたい。今日から3ヶ月後の転職を目標にスケジュールを立てよう。
ステップごとのスケジュール感を把握する
転職には5つのステップがある。各ステップですることや、要する期間の目安を下の表にまとめたので、1度目を通していただきたい。
ステップ | このステップでやること | 期間 |
---|---|---|
事前準備 | ・自己分析・求人サイトのチェック・企業研究 | 1週間~10日 |
エントリー | ・書類作成・求人への応募 | 2週間前後 |
面接 | ・面接対策 | 4週間前後 |
内定 | ・書類提出(あれば)・内定先への電話 | 1週間 |
退職準備 | ・退職届の提出・後任者へのマニュアル作成・有給消化 | 4~6週間 |
例えば、8月1日入社を目指す人の場合、以下のスケジュール感となる。参考にしながら、自分の希望入社日に合わせて計画を立てよう。
- 5月1週目:事前準備
- 5月2週目~3週目:エントリー
- 5月4週目~6月3週目:面接
- 6月4週目:内定
- 6月4週目~7月末:退職準備
スケジュール帳に記録する
そして、先ほど紹介した各ステップの変わり目をスケジュール帳に記入することをおすすめする。仕事の納期のように、終わりが見えているとモチベーションが上がりやすいからだ。
「スケジュール帳に書いて上司に見られたら気まずい」と感じる人は、スマホのカレンダーアプリなどを活用すると良いだろう。
転職でスケジュールを立てるときの注意点
続いて、転職でスケジュールを立てるときの注意点を紹介する。
- 予定を詰め込み過ぎない
- 選考ステップは業界ごとに異なる
- 引き継ぎの期間も考慮する
それぞれ詳しく見ていこう。
予定を詰め込み過ぎない
転職活動を始めた直後に陥りやすいのが「予定を詰め込みすぎる」ことである。特に現職が忙しい人は、空いた時間に一気に転職のことを済ませたくなるだろう。
しかし、予定を詰め込みすぎることで以下のようなデメリットがある。
- 各応募先で十分な選考対策ができず、落とされてしまう
- 面接の時間が伸びてしまい、次の面接に遅れてしまう
- 転職活動中や内定が出た直後に燃え尽きてしまう
後悔しないためにも、ある程度ゆとりを持ったスケジュール感で動くようにしよう。
選考ステップは業界ごとに異なる
異業種も視野に入れている人は、選考ステップが業界ごとに異なることに注意したい。ほとんどの業界が2週間前後だが、それ以上かかるケースもあるからだ。
例えば金融業界は、候補者の人柄を慎重に見極める傾向にある。面接も3~4回あり、特に最終面接では慎重に稟議を重ねるため、1週間以上待たされることも多い。
そのため、業界ごとの選考期間を把握したうえで計画を立てるようにしよう。
引き継ぎの時間も考慮する
退職が決まったら後任者への引き継ぎを行うが、現職にいる期間が長ければ長いほど時間がかかる。特に営業職だと、取引先への連絡なども必要で、想像以上の工数となるはずだ。
とはいえ、有給を消化してリフレッシュしたいという人も多いだろう。そのような人は引き継ぎ期間を長めにとって、余裕を持ったスケジュールを組もう。また、消化できるほどスケジュールに余裕がないときのために、有給を買い取りできるかどうかも確認しておきたい。
余談だが、退職する1ヵ月前には、現在勤めている会社へ退職の意向を伝える必要がある。その点からも、内定先に入社を決めたら早めに退職届を出すのが望ましいだろう。
転職をスケジュール通りに進めたいなら「転職エージェント」がおすすめ
そして、転職をスケジュール通りに進めたい人へおすすめしたいのが「転職エージェント」である。というのも、以下のようにサービスを受けられることで転職活動にかかる時間を減らせたり、選考に通過しやすかったりするからだ。
- 履歴書や職務経歴書を添削してもらえる
- 面接で求められるポイントが事前にわかる
- 年収アップや入社日などの条件交渉を代わりにしてくれる
しかも、ほとんどのサービスが無料で利用できる。忙しい人の心強い味方なので、ぜひ活用しよう。
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- 金融出身のキャリアコンサルタントからアドバイスがもらえる
- 実績や経験、ライフプランに見合った求人の紹介
金融業界への転職を考えている人は、候補に入れていただけたら嬉しい。
まとめ
本記事では、転職のスケジュールの立て方と注意点について、具体例を交えながら解説した。
ズルズル転職活動をしてしまうのは、よくある失敗例である。同じ道をたどらないように、入社希望日から逆算して、以下5つのステップを終える期限をスケジュール帳に記録しよう。
- 事前準備
- エントリー
- 面接
- 内定
- 退職準備
また、スケジュール通りに効率よく終わらせたい人は、転職エージェントの活用がおすすめである。求人の紹介や選考対策、応募先への給与交渉といったようなサポートを無料で受けられるので、ぜひ活用しよう。
なかでも、金融業界に転職する人には、弊社サービス「アドバイザーナビ」を候補に入れていただきたい。金融出身のキャリアコンサルタントが、ノウハウや業界トレンドを余すことなくお伝えし、転職成功に向けて全力でサポートする。気になった方はぜひ、公式サイトをチェックしてほしい。