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転職で社会保険を切り替えるまでの流れは?必要なものや注意点とあわせて解説

転職で社会保険を切り替えるまでの流れは?必要なものや注意点とあわせて解説

転職で社会保険を切り替えるまでの流れについて、気になる人もいるのではないだろうか。

結論からいうと、離職期間の有無で以下のように異なる。

【退職してすぐ転職する人のケース】

  1. 現職の保険証を担当者に返す
  2. 転職先に書類を提出

【いったん退職する人のケース】

  1. 現職の保険証を担当者に返す
  2. 以下のいずれかの方法を選ぶ
    1. 現職の健康保険を任意で継続する
    2. 国民健康保険に変更する
    3. 扶養家族に入る
  3. 再就職したあと、健康保険の再加入手続きを行う

本記事ではこれらの流れについてはもちろん、必要なものや注意点について解説する。最後まで読むと、切り替え終了までに何をすればいいかがわかるはずだ。

目次

転職で社会保険を切り替えるまでの流れ

転職で社会保険を切り替えるまでの流れ

先ほど軽く触れたが、転職で社会保険を切り替えるまでの流れは、いったん退職するかないかによって異なる。この章で詳しく紹介しよう。

退職してすぐ転職する人のケース

退職後すぐに転職する人のケースだと、以下の2ステップだけでいい。

  1. 現職の保険証を担当者に返す
  2. 転職先に書類を提出

転職後は勤務先の人事や総務担当が手続きを進めてくれる。そのため、あなたが特別何かをする必要はないので安心しよう。

また、転職した会社の保険証は1~2週間後に受け取ることができる。一方で、2週間以上経っても届かない場合は、何かしらの不備がある可能性が高い。このときは、1度担当者に確認しよう。

いったん退職する人のケース

一方で、いったん退職する人だと以下のように変わる。

  1. 現職の保険証を担当者に返す
  2. 以下のいずれかの方法を選ぶ
    • 現職の健康保険を任意で継続する
    • 国民健康保険に変更する
    • 扶養家族に入る
  3. 再就職したあと、健康保険の再加入手続きを行う

なかでも、離職したあと加入できる健康保険は3つある。それぞれについて簡単に紹介するので参考にしてほしい。

  • 任意継続:最大2年間、在職中と同じ給付を受けられる。保険料は全額自己負担となる(退職時の2倍程度かかる)
  • 国民健康保険:所得次第では、任意継続より保険料が安くなることもある。傷病手当金は対象外となる
  • 扶養家族に入る:保険料や所得税の負担がなくなる一方、収入を130万円以下に抑える必要がある。

転職で社会保険を切り替えるときに必要なもの

転職で社会保険を切り替えるときに必要なもの

続いて、転職で社会保険を切り替えるときに必要なものを見ていこう。

  • 健康保険資格喪失証明書
  • 健康保険被扶養者異動届
  • 雇用保険被保険者証
  • 源泉徴収票
  • 年金手帳

これらの5つは、離職するか否かを問わず、転職したらすぐに提出しなければならない。退職手続きにて忘れず受け取るようにしよう。

一方で離職期間があり、国民健康保険に入る場合は、以下の書類も必要だ。

  • 印鑑
  • 申請者の運転免許証、もしくはマイナンバーカード
  • 世帯主のマイナンバーカード
  • 退職日を確認できる書類(雇用保険被保険者離職票など)
  • 委任状(代理人に依頼する場合)

また、家族の扶養に入る人にも提出が求められる書類がある。

  • 被扶養者(異動)届
  • 被保険者の戸籍抄本
  • 退職日が確認できる書類(雇用保険被保険者離職票など)

どちらの場合でも、必要なものを揃えて早めに手続きを行うようにしよう。

転職で社会保険を切り替えるときの注意点

転職で社会保険を切り替えるときの注意点

一方で、転職で社会保険を切り替えるときの注意点も3つある。

  • 扶養する家族の保険証も返す
  • 付加給付の有無を確認する
  • 入社直後に病院へ行った場合は、一時的に立て替えが必要

それぞれ詳しく見ていこう。

扶養する家族の保険証も返す

あなた自身の保険証だけでなく、家族のものを返すのも忘れてはならない。忘れた場合は郵送返却を受け付けてもらえることが多いので、現職の担当者に必ず相談しよう。

また、紛失した人は「健康保険被保険者証回収不能届」という書類を出さなければならない。気持ちよく退職するためにも、正直に伝えよう。

付加給付の有無を確認する

健康保険には「法定給付」と「付加給付」の2種類がある。具体的には、付加給付のある社会保険に入っていた場合、出産育児一時金の増額や傷病手当金の延長といったメリットを享受できる。

特に注意したいのが「付加給付のある会社」から「付加給付がない会社」へ転職した場合だ。いざという時のためにも、今までより補償が手厚くなくなるということを頭に入れておこう。

入社直後に病院へ行った場合は、一時的に立て替えが必要

新しい保険証ができるまで1~2週間ほどかかるが、この間に病院へ行ったときは、一時的に全額負担する必要がある。3倍以上の治療費が一時的にかかるので、支払えるだけの現金を持っておこう。

一方、会社によっては交付までの間に保険証代わりとして使える、資格証明書を発行してもらえるケースもある。定期通院などであらかじめ病院に行く予定がある人は、資格証明書の有無を担当者に聞いておこう。

まとめ

まとめ

本記事では、転職する人が社会保険を切り替える流れや必要なもの、注意点を紹介した。

社会保険の切り替えは、転職後の生活に大きく響いてくる。忙しい時期だとは思うがしっかり手続きを行い、すがすがしい気持ちで転職初日を迎えよう。

一方で、新しい保険証ができるのは、入社してから1~2週間後である点には気をつけたい。それまでに通院の予定がある人は、転職先に「資格証明書」をもらえないかあらかじめ確認しよう。

末筆ながら、あなたにとってこの転職が「よかった」と思えるものになることを願っている。

この記事を書いた人

アドバイザーナビ株式会社。野村證券出身者が2019年に創業した会社で、金融に特化した転職エージェント業務を行なっている。『金融機関勤務者が転職に使いたいサービスNo.1(日本マーケティングリサーチ機構2020年3月調査)』を獲得している。

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