MENU

40代女性の転職・就職事情!転職活動を成功させる3つのポイント

転職・就職のしやすさや状況は、その人自身や住まい、希望職種はもちろん、年齢や性別によっても左右される。

ここでは「40代の女性」をターゲットにして、その就業率や就業形態、そして転職を成功させるためのコツについて解説していく。

目次

40代の女性の就業率・正規社員採用率は年々高くなっている

まず、40代の女性の就業率と正規社員採用率についてみていこう。

総務局が平成31年にまとめた「労働力調査(基本集計)平成30年(2018年)平均(速報)結果」では、2018年の35歳~54歳の女性の就業率は、2010年以降は右肩上がりに成長していっていることが示されている。男性の場合は前年比がプラスになったりマイナスになったりしているが、女性の場合はマイナスになった年がない。2008年には35歳~44歳の女性の就業率は65.2%だが、2018年には75.8%と4人に3人以上が働いているという結果が出ている。また45歳~54歳の層も、2008年では71.4%だったが、2018年には77.0%になっている。

このように「女性の就業率」について取り上げたとき、しばしば指摘されるのが、「就業率が上がっているといっても、正規社員の採用率は低いのでないか」という点だ。

しかし35歳~44歳の女性の場合は、正社員として働く人の割合も2015年以降すべての年で前年比よりプラスになっている。

このデータでは30代後半と50代前半の数も入ってきてしまうが、それでも、40代の女性の就業率・正規採用率は高くなっていっていることは確かである。そのため、40代女性の転職・就職事情は、明るい傾向にあるといえるだろう。

ただし転職・就業が成功しても、非正規採用になる可能性も高い

上記では、「40代女性の転職・就業事情は明るい傾向にある」とした。

ただ、注目すべきデータもある。

それが、「たしかに40代女性の就業率や正規採用率は高くなってきてはいるが、依然として彼女たちの働き方は正規社員<非正規社員 である」ということだ。

たとえば2018年のデータでは、35歳~44歳の女性で正規社員として働いている人の数は278万人、45歳~54歳の場合は262万人である。

対して非正規社員の場合は、35歳~44歳の場合は307万人、45歳~54歳の場合は365万人だ。

このデータでは年齢を6段階×男女の性別で分けているが、その12項目のなかでもっとも非正規社員として働く人の数が多いのは45歳~54歳の女性であり、2位は35歳~44歳の女性なのである。

もっとも、「なにがなんでも正規社員として働かなければならない」「非正規社員は、正規社員に劣る」とはいえない。正規社員には安定が、非正規社員には自由度の高さがあるからだ。

そのため、40代の女性が転職・就職活動をする場合は、上記のデータと正規・非正規社員のメリットとデメリットを踏まえたうえで、「自分はどのように働きたいか」「その働き方を実現するためには、どのような転職・就職活動を行わなければならないか」をじっくりと考える必要がある。

自分に合った転職方法を考えることが何よりも重要

ここからは、正規社員と非正規社員に分けて、「それではどのような転職・就職活動を行えば、より良い職場に就けるか」を考えていこう。

【正規】

正規社員の場合は、以下の3つの点を意識しよう。

  • 以前勤めていた業界に再度入る
  • 資格を取得する
  • 自分の強みをアピールするためのアピール力を磨く
  • 以前勤めていた業界に再度入る

辞職前に勤めていた業界に戻るという選択肢は、非常に有効である。経験者ということで採用されやすくなるし、実績がある人であれば大幅な給与アップも見込める。また転職後も勝手が分かりやすく、とまどうことなく仕事に入れるだろう。

資格を取得する

資格は、転職・就職活動を有利にする。特に国家資格は非常に強く、未経験の分野にも入りやすくなる。また以前勤めていた業界に入りなおす場合は、初めから高い給料や高い地位での採用が期待できる。新天地に行きたい場合も、同じ業界でステップアップをしていく場合でも、資格は強い力となりうる。

なお国家資格のなかには、通学も実務経験も不要というものがあるので、このあたりに挑戦してみるのもおすすめだ。

自分の強みをアピールするためのアピール力を磨く

いかに優れた実績や資格を持っていても、それをアピールできなければ宝の持ち腐れになってしまう。履歴書に取得年などを書くことはもちろん、志望動機や強みの面でも、これを積極的にアピールしていくべきである。そのようなアピール力を身に着ければ、面接の突破率は大きく向上するはずだ。

【非正規】

上記では正規社員の転職・就職のコツについて解説してきたが、ここからは非正規社員への転職・就職のコツについて解説していく。

  • 事前に「譲れない条件」「譲れる条件」を明確にしておく
  • 自分の所持している資格を生かせる職場を探す
  • 将来的に正規雇用を目指しているのであれば、正社員登用制度を設けているところにアタックする
  • 事前に「譲れない条件」「譲れる条件」を明確にしておく

非正規社員としての働き口を探している場合は、事前に「譲れない条件」と「譲れる条件」を明確にしておくことが非常に重要である。

たとえば「土日祝日は絶対に仕事をしたくないが、給料面は妥協する」「時給2000円以上が絶対だが、深夜勤務でも対応できる」などである。非正規社員の場合は正規社員よりも融通がききやすいといえるが、面接段階では相手に譲歩する姿勢を見せることも重要である。

自分の所持している資格を生かせる職場を探す

「親の介護があるので、長くは働けない。でも給与はある程度欲しい……」という場合で、かつ資格を持っているのであれば、その資格を生かせる職場を探すようにすると良い。

特に医療系の国家資格は強く、非正規採用であっても時給2000円を超える場合も決して珍しくはない。

将来的に正規雇用を目指しているのであれば、正社員登用制度を設けているところにアタックする

「ブランクが長いこともあり、正社員希望だったが全部断られた。仕方ないから非正規で働く」という人も、なかにはいるだろう。このような場合は、正規社員登用制度を設けている職場にアタックしてみるとよい。

働きが認められれば、正規社員の席が用意されるからだ。

40代での転職・就職~不安ならばアドバイザーの力を借りよう!

40代女性の就業率・正規採用率が右肩上がりになっている現在、この層の転職・就職活動の状況は決して悪くはないといえるだろう。ただし、正規社員の数は非正規社員の数に劣る。

このようなことを踏まえたうえで、コツやポイントを踏まえたうえで転職・就職活動をしていかなければならない。

ただ、「アピール力を磨けと言われても、どう磨けばいいか分からない……」「希望している職場があるが、条件交渉を自分で行える自信がない……」と悩む人もいるだろう。

そのような場合は、ぜひキャリアコンサルタントを利用してほしい。彼らはあなたの強みを引き出し、履歴書の書き方を指導し、必要に応じて条件交渉を代行する。転職・就職活動の強い味方になるはずだ

この記事を書いた人

アドバイザーナビ株式会社。野村證券出身者が2019年に創業した会社で、金融に特化した転職エージェント業務を行なっている。『金融機関勤務者が転職に使いたいサービスNo.1(日本マーケティングリサーチ機構2020年3月調査)』を獲得している。

目次