知り合いの男性が転職することが決まり、転職祝いを贈る場合、どのようなプレゼントがいいか悩むことがあるだろう。プレゼントは高価な商品でなくても、相手のことを考えれば喜んでもらえる商品は数多くある。
しかし、「このプレゼントは面白い」「これなら驚くだろう」など、男性との関係性を考えず商品を選んでしまうと、相手は扱いに困ってしまうこともある。
そこでこの記事では、男性への転職祝いで、もらってうれしいプレゼントを贈る相手との関係性に着目して紹介する。
男性への転職祝いで喜ばれるプレゼント
男性への転職祝いを贈る場合、どのようなプレゼントを選んだらよいかわからないかもしれない。贈る相手との関係性も影響するだろう。
「男性から男性へ」「女性から男性へ」いずれの場合でも喜ばれ、部下や同僚、上司など相手の立場に関係なく渡せる男性へのプレゼントを紹介する。加えて、後半では、親しい間柄に贈るプレゼントも紹介する。
人を選ばない、仕事に関係のあるプレゼント
- ボールペン
- 名刺入れ
- 万年筆
- コインケース など
仕事に関係があり、服や靴のサイズなど事前調査が必要のないプレゼントは好まれる。仕事に関係のあるプレゼントなら、趣味嗜好を聞く必要がなく、サイズなども関係ないため、どのような男性に贈っても使ってもらえるだろう。
ただし、色合いやデザインは選ばなければならない。業務中や営業中でも使える、上品で落ち着いた印象を与える商品でよいだろう。
気兼ねなく渡せる「消えもの」
- お菓子
- お酒
- ドリンク など
「消えもの」は消耗品である。男性の趣味や好みがわからない場合、食べたり飲んだりしてしまえばなくなるプレゼントがよい。
ボールペンや名刺入れなどもプレゼントに適しているが、いつも身につけなければならず、また再会した場合に使用感などを報告しなければならないと考えてしまう人もいる。好みのデザインでなければ、自分で購入し身につける可能性があり、使わない場合の処分に困ってしまう。
これに対して、「消えもの」であれば、気軽に受け取ることができる。お酒を嗜むかどうか、甘いものが好きかどうかなど事前調査は必要だが、簡単に回答を得られるだろう。
親しい間柄で渡すプレゼント①
- ネクタイ
- ネクタイピン
- 手帳
- ベルト
- 折りたたみ傘 など
親しい間柄の男性なら、気楽にプレゼントの希望を聞ける。ネクタイやネクタイピン、ベルトであれば、よく身につけるスーツの色合いを聞いておき、それに合うものを贈ろう。
また手帳や折りたたみ傘なども仕事で使える。持っていなかったり、古くなっていたりする場合に、実用性のある贈り物である。基本的には紺か黒、茶、グレーを選ぶが、喜んでもらいたいなら事前に欲しい色を聞いておいてもよいだろう。
親しい間柄で渡すプレゼント②
- ワイングラス
- 日用品
- 入浴剤
- ギフト券
- 調理器具 など
親しい間柄であれば、仕事に関係のないプレゼントも選択肢になる。男性が引っ越す場合は、新しい生活で必要なものでもよい。
ただし、これらは男性の趣味嗜好を把握しておかなければならず、事前調査なしでは渡すのが難しいプレゼントだ。親しい間柄であれば、ストレートに欲しい商品を聞いてみるのもよいだろう。なお想像つかない場合はカタログギフトやギフト券を贈り、選んでもらう方法もある。
より親しい間柄で渡すプレゼント
- うで時計
- スーツ一式
- 財布
- タブレット など
より親しい間柄であれば、プレゼント相場は上がる。ほかの人が贈らないような値の張るものも選択肢となる。
事前に希望を聞き、一緒に買いに行ったほうがよいプレゼントが多い。
転職祝いの価格
転職する男性への贈り物を紹介したが、プレゼント価格も重要である。男性との関係性によるが、同僚や部下、友人であれば3,000円~5,000円程度、より親しい友人や家族であれば、5,000円~30,000円程度がよい。上司に贈るのであれば、10,000円前後が相場だろう。
ただ、会社のみんなでお金を出し合ってプレゼントを渡すこともある。直属の上司などお世話になった場合を除き、別途用意する必要はない。個人的に贈る場合は、さりげなく渡そう。
転職祝いを渡すベストなタイミングと注意点
転職祝いを渡すベストなタイミングは、社内であれば、会社で花束などを贈るときだろう。ほかのスタッフも渡すのであれば、その流れに乗る。あらかじめ社内で決めておくのもよいだろう。
親しい間柄であれば、連絡を取り合って渡せばよい。事前にプレゼントの希望を聞いていたのであれば、男性も察しがつくだろう。プレゼントを渡すタイミングは、転職先で働き始め、少し落ち着いたころがよい。
転職祝いを渡すときの注意点
転職の祝い品には、「紅白もろわな結び(花結び・蝶結び)」ののし紙を使う。水引(飾り紐)は印刷されていることも多く、わからなければ、購入する店舗で目的を伝えて選んでもらおう。
表書きには、「おはなむけ(御贐)」がよい。「はなむけ」は、これから旅立つ人の門出を祝して使う言葉だ。「御礼」や「感謝」、「謹呈」なども使える。
この際、事情を詳しく知っている場合を除き、「御祝」は使わないように注意しよう。「御餞別」も使えるが、上司など目上の人が転職するときには避けたほうがよい。
贈答品の注意点
前章でプレゼントを具体的に紹介したが、避けたほうがよいものもある。
- ハンカチ:「手巾(てぎれ)」ということから、「手切れ」を連想してしまうため、避けたほうがよいと言われている。
- くし:「苦」「死」を連想させるため、一般的に縁起の悪い贈答品とされている。
このように悪印象を与えてしまうプレゼントは除外したほうが無難だ。気にされない場合もあるため、状況をみて判断するとよい。
贈る相手との関係性で決めよう
男性への転職祝いは、その贈る相手との関係性で決まる。プレゼントの内容を事前に聞ける関係であれば、贈れる商品の選択肢は多くなる。
ほかの人もプレゼントする予定であれば、贈答品が被らないように調整したり、一緒にプレゼントを選んだりすることもできる。仕事上の関係のみだが、お世話になったので贈りたい場合や事前情報が不十分な場合は無難なプレゼントを選ぶとよいだろう。