「いつになったら決まるのだろう」「ちゃんと転職はできるのか」このように、転職に不安はつきものだ。一言で不安と言っても、それには理由や原因が存在するだろう。
ただ不安だと言っていても解決にはならないので、その対処法を考えクリアすれば、良い方向に向かって前進することができる。この記事を参考に不安を解消する方法を見つけて欲しい。
転職の不安の原因・要因とは
転職活動における不安は2つに分けることができると思う。根本となるものが転職のことなのか転職活動のことなのか不安の原因・起因を探る。
転職自体に対する不安
新たな世界に飛び込むことや職場が変わることに対する不安を感じる人もいる。誰もがよく考えやすい要因を見てみる。
これまでの経験及びキャリアが無駄にならないか
これまで積み重ねてきたものが無駄になるのは心身ともにとても負担になる。またゼロからやり直し、給与は下がるのかなど、これまでの経験及びキャリアが無駄になると思うと、とても不安に感じる人もいるだろう。
現在の仕事が長ければ長いほど不安も大きくなって当然だろう。
新たな職場に対応できるか
職場環境、人間関係に対する不安はとても大きい。これまで慣れ親しみ、構築してきたものを手放すのは不安になる。
また、実際に職場の仕事のレベルに、自分がついていけるかも要因の一つになる。働いてみないとわからないという未知数なところも不安によるものと言える。
望む仕事に就けるか
望まない部門の配属、担当になってしまったらどうしようと考える人もいる。人事、ポジションについては会社側が決めることなので自分ではどうしようもないとわかっている。
しかし、これまでのキャリアを捨てて転職したのに、また考えと違った仕事が与えられたらと思う人もいるだろう。
転職活動及び活動中の不安とは何か
活動、または活動中に感じる不安を考えてみる。
タイミングがわからない
タイミングについて、自分の置かれた状況や、時期的タイミングなどいつ、どのように始めればいいかわからず一歩を踏み出せていない人もいるだろう。自分が仕事を辞めたいと感じることがあったり、何か違うと違和感があれば考える時だ。
しかし、その考えに至ってからその先に進めない人はタイミングを掴めていないことが多い。
自己分析ができていない
自己分析は、これまで社会人として培ってきた自分の経験、スキル、実績などをまとめていく作業になる。他にも、どうして転職をしようとしているのか、転職してどんなことを叶えたいか、仕事をしていく中でどんなキャリア形成、自己実現を考えているか具体的にしていくことだ。
しかし、ここがしっかり自分の中でまとまっていないと「なぜ転職するのか」も含めて、どうしたら長く働くことができるのかもわからない。また、自分がどのくらいのポジションにいて、どのくらいの市場価値があるか把握できないため、転職活動がうまくいかない可能性が高まる。
転職がいつできるかわからない
何社受けても採用に至らない場合、転職がいつできるのか、本当にできるのか不安になることだろう。一度気持ちが折れてしまうとモチベーションが低下して負のループに陥ることも。
ひどい時には、自分自身がダメなのではないかと不安が強くなる人もいるだろう。マイナスばかりを感じてうまくいかないときも、次に気持ちを切り替えて向かっていく、気持ちの切り替えを大事にしよう。
転職で不安を抱えたときの対処法
では、事例やその起因について具体的な例を見ながらその対処について考えたい。
転職活動を進めてみる
「転職に関する不安」はまず転職活動をしてみよう。「キャリアが無駄にならないか」「職場に順応して対応できるか」「希望をした職種や仕事に就けるか」これは全て想像や想定でしかない。
実際に調べてみたり、聞いてみたりしなくてはわからないことだ。転職活動をして面接などに進んでいくことで「力を生かすことができる会社に出会えた」「レベルもあっていてついていけそう」「考えもしなかった仕事や職場を提案された」など一つひとつ不安だったことをクリアにしていくことができるかもしれない。
タイミング考える
転職活動を始めたら、絶対に転職しなくてはいけないということを忘れないでほしい。想像した通り、キャリアが無駄になりそう、人間関係が築きにくい、いい仕事に出会えない場合は見送ってもいい。そう考えて挑めば、だいぶ気持ちが楽になるはずだ。
自分のタイミングもあるが、一般的に採用が多くなる時期も「タイミング」と言えるだろう。2〜3月の新年前、7〜9月の夏季休暇前後は中途採用の求人が増えると言われている。求人が増えれば自分にフィットした仕事に出会える可能性も増えるので時期は要チェックだ。
無理に突き進まず、タイミングを見計らってみよう。
自己分析を綿密にする
いつになったら採用されるのか、自分にはできるのか採用に至らず不安になっている人は、ほぼ自己分析ができていない人だと考えられる。自分に合った仕事を選択していない、先にも述べたような自分の経験などの整理ができていないことから、相手に的確なPRができず「この人材が欲しい」と感じさせるまでに至っていないのだ。
自己分析を行い、自信を持って自分はこんなことがしたい、こんな貢献ができ、こんな結果を残せますと書ける、言えるようになるまで、しっかり自己分析を行なうことで自信がつき不安が解消されていくだろう。
転職エージェントの利用
転職に不安が強い人はエージェントを利用してみよう。相談する人がいることで不安もだいぶ和らぐだろう。
- 不安に対しても、専任のアドバイザーが相談に乗ってくれる
- 自己分析から適職、方向性を考えてくれる
- 書類作成及び面接対策を講じてくれる
このように不安を解消しながら強い味方になってくれるだろう。
内定後の不安に対する対処法
内定後にやっぱりこれでいいのか、今の会社を辞めるべきではないと不安になる人もいることだろう。これまで必死に転職活動をしてきたことで振り返るまもなく、不安に駆られながら頑張ってきた人ならなおさらだ。
このような場合は、採用担当やアドバイザーに相談をしてみることだ。ただし、内容は熟慮し失礼のない伝え方をすることが重要。不安や迷いがある場合には、入社した後すぐ退職するなど失礼がないようその前に対処しよう。
転職の迷いは誰でもある
誰にでも迷いからくる不安があるのは当然だ。その転職活動が真剣がゆえに不安になると言っても過言ではない。
しかし、起因することを考えて対処法を講じれは、必ず良い方向に向かって事態は動いていくだろう。この記事を参考にしながら、不安を解消して転職に向かい前進して欲しい。