20代の転職希望者にとって、最もポピュラーな企業探しの方法は、『転職サイト』だ。現在の日本国内では、50件以上に渡る数多くの転職サイトが存在する。
この記事を読んでくれているあなたも、一度は転職サイトを調べたり、実際に登録したり、企業へエントリーしたことがあるかもしれない。転職サイトは、様々な企業を効率よく探す上で非常に便利なプラットフォームだからこそ、多くの転職希望者が企業探しのツールとして積極的に活用するのだろう。
本記事では、転職サイトを活用するメリット、活用ポイントについて解説する。また記事の終盤では、筆者厳選の20代の転職希望者におすすめの転職サイトも紹介したい。
転職サイトを活用するメリット
まずは、転職活動において転職サイトを活用するメリットについて解説しよう。
企業選びの可能性を広げることが可能
転職サイトを活用する最大のメリットは、「様々な企業を効率良く、かつ幅広い視点から知ることができる点」である。勤務地・業界・職種等の一般的な絞り込みはもちろんだが、転職サイトでは、より企業に深くクローズアップした情報を知ることも可能だ。
具体的な例を挙げると、社風、独自の福利厚生、働いている従業員の人柄、平均年齢、男女比率等、ひとえに募集要項だけでは知りえない『会社の中身』を深く知ることができる。いわば、エントリー段階で企業理解を自ら高めることに繋がるのだ。
企業側からオファーを受けることもある
あなたが転職サイトへ会員登録すると、企業側からオファーを貰える可能性がある。ほとんどの転職サイトは、会員登録を完了させて、初めて企業エントリーが可能となる。会員登録時に入力する情報は、主に『氏名』『連絡先』『職務経歴』『希望業界・職種』である。
あなたが登録した会員情報と、転職サイトに掲載している企業のオファー対象条件がマッチすれば、企業側からあなたに特別オファーメールが届く可能性がある。企業選びを自らせずとも、誰もが知っている大手企業から熱いオファーを受け取ることができるかもしれない。
これは、転職サイトに登録しなければ得られないメリットの一つと言えるだろう。
時期限定の特別選考を狙うチャンスがある
企業の採用ニーズが高い時期にエントリーすることで、積極採用として、『その時期限定の選考ルート』に乗れる可能性がある。企業が転職サイトに掲載する動機として挙げられるのは、主に『欠員募集による急募』『事業拡大に伴う人員増員』『幹部候補の募集』等である。
これらのうち、企業にとって多くの人数を採用しなければならない場合は、選考ハードルを広げたり、または採用条件にマッチした人材に対しては特別選考ルートを設けてくれる場合がある。このようなチャンスに乗ることができるのは、幅広く募集企業を検索できる転職サイトならではの利点だろう。企業の募集ニーズが高い時期は業界・企業によって大きく異なるため、一概に〇月頃等とは定義できない。
見極め方のポイントの一つとして、転職サイトの検索結果上位に掲載しており、かつ求人原稿内で「事業拡大に伴う積極採用中!」等と謳っている企業は、急募かつ募集人数が多いため、エントリーから選考に進める間口も広い可能性がある。一つの見極めポイントとして頭に入れておいてほしい。
転職サイトを活用するポイント
続いて、転職サイトを有効に活用するために押さえたいポイントを紹介しよう。
転職活動の軸を定める
まず、転職活動において大切にしたい軸を自ら定めることが重要だ。なぜなら、転職サイトは効率よく幅広く企業を検索できる利点がある一方、情報量が膨大すぎるという側面も存在する。
志望する業界、職種、従業員規模、勤務形態、社風等、あなたが望む企業選びの軸を定めておくことで、企業選びがブレることはない。まずは、転職サイトを利用する前に自己分析もふまえて、上記の要素を洗い出してみてほしい。
会員情報を充実させる
続いて、転職サイトで登録する会員情報の充実化も忘れないでほしい。会員情報には、記事の冒頭で解説した『氏名』『連絡先』『職務経歴』『希望業界・職種』の他、資格・志望する業界、職種、直近の就業先等、様々な情報を登録できる。
最初だけひと手間かかるが、一度登録さえしてしまえば、あなたオリジナルのWEB履歴書が完成する。その後、企業へエントリーを行えば、企業からは「しっかりと履歴書を入力している人」という風に見られ、あなたは入力した情報の分だけ、企業へアピールできるだろう。
また、記事前半にある「企業側からオファーを受けたことがある」という項目でも紹介したが、企業側からオファーをもらうチャンスにおいても、会員情報の充実性が鍵となる。企業は、転職希望者が入力したWEB履歴書を一覧で見て、オファーを出したい人を見定めてオファーを送る。
いわば、情報が充実している分だけ企業に『選ばれる』可能性が上がる。このような点もふまえて、会員情報の充実化はあなたにとってメリットとして働くだろう。
転職活動時期に集中する
転職活動を行うと決めたら、とにかく転職活動に集中することがベストだ。なぜなら、転職活動に意識を集中させることで、企業エントリー・選考の数をこなすことができ、面接の受け答えや事前対策の精度を高めることができるからだ。
期限を決めず長く続けるよりも、「〇月~〇月の間は転職活動に集中しよう!」と、あなたの脳内を転職活動モードに切り替えるようにしよう。
厳選のおすすめ転職サイト
続いて、20代の転職希望者におすすめの転職サイトを3選紹介しよう。
マイナビ転職
ここがポイント!
- 『マイナビブランド』という確かな知名度による信頼性の高さ
- 会員の使いやすさ・見やすさにとにかくこだわったサイト最適化
- 転職活動に役立つ情報を発信しており、転職支援サイトとしても活用可能
マイナビ転職は、株式会社マイナビが運営する転職サイトだ。CMや主要駅でも広告が出されており、非常に高いプロモーション力を誇っている。新規会員の72%以上が35歳以下の若手であり、主に若手層をターゲットとしている。
サイト内も非常に見やすく、転職活動に役立つコラム等も掲載されている点から、ユーザアビリティの高い転職サイトである。
バイトルNEXT
ここがポイント!
- ゼロから正社員デビューを目指すならバイトルNEXT一択
- 原稿内の『動画』を視聴することで、企業の雰囲気を知れる
- 原稿内の『制服写真』を見るだけで就業後のオシャレの規制も判る
バイトルNEXTは、ディップ株式会社が運営する転職サイトだ。バイトルNEXTは、アルバイト募集用の『バイトル』の姉妹サイトという位置付けにあり、『アルバイト経験を活かした正社員へのチャレンジを応援する』という独自のコンセプトを設けている。
そのため、社会人経験がない中で正社員転換を目指す方にはぜひおすすめしたい転職サイトだ。
また、掲載企業は求人広告内にオリジナルの動画を掲載している。写真、テキストの他、動画というツールで企業を知れるのは非常に魅力的な要素だ。
エン転職
ここがポイント!
- 社員による口コミも掲載されておりリアルな声が判る
- 第三者目線で見た企業の顔を知りたいならエン転職一択
- 面接対策レポートの活用によって質の高い準備ができる
エン転職は、エン・ジャパン株式会社が運営する転職サイトだ。会員の年齢層等の媒体属性はマイナビ転職と近いが、エン転職には、「就業後の定着・活躍を応援する」という独自のコンセプトが存在する。
エン転職は、媒体の取材担当が自ら企業へ赴いて密な取材を行うことを徹底している。仕事内容や募集条件等はもちろんのこと、「取材から受けた会社の印象」「この仕事のやりがい&厳しさ」「この仕事の向き&不向き」等、企業に深く入り込んだ取材まで行う。いわばエン転職は、転職志望者の目線に立った情報掲載を大切にしている転職サイトだ。
まとめ
転職サイトを有効に活用するか否かで、あなたの転職活動は大きく変わる。最もポピュラーなツールである反面、情報量が多く、戦略を立てて使わないと『転職サイト迷子』になってしまう恐れもある。
それを防ぐために、まずはあなたの転職活動の軸を始めることからスタートしてみてほしい。その上、ニーズに合った転職サイトを取捨選択し、本記事で紹介した活用ポイントを押さえれば、転職サイトのメリットを十分に享受することができるだろう。
転職サイトを通じて、あなたにとってベストマッチングな企業との出会いが生まれることを切に願う。