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転職エージェントの評判は信じる必要なし?転職活動成功の鍵を握る3つのポイント

転職エージェントによって特色はさまざまで、規模が異なれば取り扱う業界も異なる。また、転職エージェントの評価は千差万別だ。さまざまなメディアをみると、転職エージェントに対する悪い評判がいくらでも出てくるし、本当に利用して大丈夫なのか不安に思う人も多いだろう。

本記事では、そもそも転職エージェントに悪い評判が多い理由や、悪評が見られるなかでも利用した方がよい理由などをまとめた。

これから転職活動する人は、各メディアに掲載された口コミだけを頼りにせず、実際に利用した上で判断しよう。

目次

転職エージェントにはなぜ悪評がつきまとうのか【シンプルな理由】

転職エージェントに一定数の悪評が出回る理由はいたってシンプルで、目先の利益を追い求めるエージェント(営業マン)が一定数存在するからである。

そもそも転職エージェントは無料で利用できる。そこで疑問なのが転職エージェントのビジネスモデルで、実態は企業が人材を採用できると、エージェントに報酬が支払われるしくみになっている。

一般的に、転職が決まると、転職者の年収の30%ほどが企業から支払われる。

そのため、転職希望者の希望よりも、より多くの報酬を獲得するために、ミスマッチな提案ばかりする転職エージェントが一定数発生してしまうのだ。

【要注意】評判の悪いエージェントに共通する特徴5選

転職エージェントも仕事として役務提供しているため、転職者側もビジネスモデルを理解し、意図を汲み取っておくことは重要だ。

こうした理解を踏まえて、評判の悪いエージェントには、以下5つの特徴が見られる傾向にある。

  1. 希望とは異なる求人ばかり紹介してくる
  2. 連絡が明らかに遅い
  3. 連絡がしつこい|急かしてくる
  4. 要望した求人を紹介してくれない
  5. マニュアル通りの一辺倒な対応

上記5つの兆候が見られた場合は要注意だ。あなたの理想の転職先よりも、自身の利益を優先している可能性が非常に高い。

実際問題、転職エージェントにまつわる口コミには以下の内容が散見される。

  • 一方的な提案ばかりでそりが合わない
  • 「ここなら受かるだろう」といった企業を安直に勧めてくる
  • 選考中と内定が出てからの態度が急変する
  • 最初だけ求人を紹介されたが、少し経つと紹介が来なくなった

上記のネガティブな評価がある一方でポジティブな評価もあるわけで、結局は人対人のコミュニケーションにおいて発生したミスマッチのようなものだ。ネガティブに受け取ったユーザーも存在することは、事実として把握しておこう。

転職エージェントに伝えるべきシンプルな一言

エージェントとしては、以下の人材を優先的に扱いたいと考えるのが自然だ。

  • 高年収な人材
  • 早急に転職したい人材

両者はいずれも、高額報酬または報酬を獲得しやすい人材として認定されるだろう。

実際問題、転職による年収の大幅アップを実現できるかどうか分からないが、「今すぐにでも転職したい」などという緊急性はあなたから伝えられる。

エージェントを利用するなら、転職の緊急性を最初に伝えておこう。

転職エージェントを利用した方が良い理由3選

本章では、転職エージェントを利用した方が良い理由を3つ紹介する。

  1. 自分の代わりに豊富な求人を探してくれる
  2. 転職に関する客観的なアドバイスを受けられる
  3. 履歴書の添削や面接対策をしてもらえる

そもそも無料で利用できるという時点で、活用しないと損をしていることに等しい。それぞれについて詳しく見ていこう。

自分の代わりに豊富な求人を探してくれる

転職エージェントに登録すると、豊富な非公開求人にアクセスできる。そして、あなたの代わりに条件が合いそうな求人を多数提案してくれる。これは大きなメリットと言わざるを得ない。

自身の本気度を示すためにも、最初に「早く転職先を決めたい」と伝えることで、あなたの望む求人が紹介されるはずだ。

自分の力で転職活動を進めると、求人を探すのも一苦労である。現職で忙しい中、効率よく転職を進めるには、転職エージェントの力を借りない手はないだろう。

豊富な求人にアクセスできる点は、非常に捨て難いメリットである。

関連記事|転職の求人情報の探し方と注意したいポイント3選

転職に関する客観的なアドバイスを受けられる

転職活動は不安がつきものだ。人生で経験する数も限りがあるし、専門家からアドバイスを受けられるのも大きなメリットだろう。

自己分析やキャリアに関する相談などに幅広く対応してくれるし、現職の同僚などに相談するのも、噂が広まる可能性があるから迂闊には話せない。

転職エージェントは、転職のプロとして企業とあなたをつなげる仕事をしており、知識や経験も豊富で、客観的なアドバイスをくれる貴重な存在に違いない。

あなたの転職活動における「相談役」として、重要な役目を果たしてもらおう。

履歴書の添削や面接対策をしてもらえる

転職エージェントは、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策なども無料でしてくれる。これらも一人で転職活動する場合には別途誰かに依頼するしかないし、面接対策などを入念に準備することで、選考の通過率は間違いなく上げられるだろう。

転職エージェントは、あなたの転職成功を支援してくれる心強い味方だ。だからこそ、「使い倒す」くらいの気持ちで利用しよう。

あなたが素早く転職を決める、または、より年収の高い転職先を獲得すれば、エージェントも喜ぶに違いない。

関連記事|【厳選】30代が利用すべき転職サイト5選|選び方と失敗しない転職

転職エージェントを利用する際の3つの注意点

転職エージェントを利用する際の注意点も、3つに厳選して紹介しよう。

  1. 最低3社は登録すべき
  2. 評判は参考程度に|最も大切なのは相性
  3. 企業の情報を鵜呑みにせず自分でもリサーチする

最低3社は登録すべき

転職エージェントは1社だけ登録するのではなく、最低でも3社登録して比較検討できるようにしよう。複数登録することで求人の幅は広がり、後述するエージェントとの相性も確認できるようになる。

さらに、複数社を利用することで競争心理がはたらき、本気で動いてもらえるきっかけを提供できるだろう。エージェントからすると、貴重な人材を他社に取られかねない。お互いの駆け引きは生じるが、競合させた方がより良い条件を引き出せる機会も増えるに違いない。

おすすめの登録スタイルは、大手転職エージェント2社、中小または業界特化型1社の合計3社に登録することだ。これで網羅的に比較検討でき、転職活動に成功する確率を上げられるだろう。

最も大切なのは相性【評判は参考程度にとどめよう】

転職エージェントの評判は、結局のところ利用者との相性で決まる。悪い評判は、その利用者とエージェントの馬が合わなかっただけで、会社全体の評価とは一致しない。エージェントとしてはすべての利用者に対して同じように対応したつもりでも、受け手によって評価が異なるのは容易に想像がつくだろう。

口コミサイトに掲載されている評判は参考程度にして、実際に担当として紹介されたエージェントとの相性を吟味しよう。大切なのは、あなた自身の相性である。

相性が合うのかを比較するためにも、複数社に登録するのは必須だ。

企業の情報を鵜呑みにせず自分でもリサーチする

転職エージェントから応募企業に関する情報を提供されるが、その情報を鵜呑みにせず、必ず自分でもリサーチしよう。

エージェントも仕事として取り組んでいる以上、企業の良い側面だけを提示している可能性もある。求人の紹介はありがたいのだが、本当に転職したいと思えるかどうかは、必ず自分でチェックしよう。

エージェントだからこそ手にしている裏情報もあるだろう。しかし、その情報の信ぴょう性は分からない。中には目先の利益を優先している人もいることは、心にとどめておこう。

転職エージェントは複数登録して自分との相性で判断しよう

転職エージェントに対しては、悪い評判もあれば良い評判もある。その中で、利用者が書き込みたくなるのは悪い評判だし、ネガティブな情報の方が人の注目を引きつけやすいのも事実だ。

業界のビジネスモデルを理解すれば、評判を下げる振る舞いをするエージェントが一定数いるのも納得できる。先方の本気を引き出すためにも、緊急性のアピールは必要不可欠だ。

転職エージェントに関して、利用するメリットの方が大きいことは間違いない。非公開求人に多数アクセスできるし、転職成功まで幅広く支援してくれるのは、仕事の合間を縫って転職活動するあなたにとって頼もしい存在なはずだ。

転職エージェントには複数登録し、それぞれとの相性をしっかり見極めて、口コミだけで判断しないように注意しよう。

この記事を書いた人

アドバイザーナビ株式会社。野村證券出身者が2019年に創業した会社で、金融に特化した転職エージェント業務を行なっている。『金融機関勤務者が転職に使いたいサービスNo.1(日本マーケティングリサーチ機構2020年3月調査)』を獲得している。

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