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IFAへの転職に失敗するのはどんな人?失敗例と成功するポイントを解説

終身雇用が崩壊する状況のなか、新卒で入社した会社で働き続けるのではなく、ステージに応じて転職してキャリアを構築する人が増えている。

金融・証券業界においては、IFAへの転職を検討している人が多いものの、IFA法人へ転職したケースはあまり一般的でなく、失敗しないか不安な人が一定数いるようだ。

この記事では、IFAに転職した人の失敗例と成功例をまとめた。

IFAに転職する際に成功するポイントや、転職時に利用したいおすすめの相談先も解説しているので、転職活動に失敗したくない人はぜひ参考にしてほしい。

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目次

IFAになるには

そもそもIFAとは「Independent Financial Advisor:独立系ファイナンシャルアドバイザー」の略だ。

IFAは特定の金融機関に所属せず、金融商品仲介業者として国から登録・認可を受けた法人または個人で活動している。

顧客に対する資産運用の総合的なアドバイザーとして、提携する金融機関や証券会社が扱う金融商品のなかから、最適な商品を提案して顧客のニーズを満たすのがIFA業務の本質である。

IFAが日本に普及し始めたのは2004年とされており、当時のIFAの数は30名と言われている。

2023年6月時点では約6,500名がIFAとして活動し、2019年頃から急激に増えている状況だ。

IFAになるには、金融商品仲介業者の登録を受けたIFA法人に所属するのが一般的である。

この点、通常の転職活動とやることは特段変わらないだろう。

ただし、IFA法人への所属の仕方で働き方が大きく異なる点には注意が必要である。

IFAの2つの働き方

IFAとして働くにあたって覚えておきたいのが、IFA法人との契約方法だ。

  • IFA法人と雇用契約を締結して、正社員型のIFAとして働く
  • IFA法人と業務委託契約を締結して、業務委託型のIFAとして働く

一つ目の雇用契約を締結する場合においては、通常の転職活動と全く同じと捉えて問題ないだろう。

毎月給料が支払われ、社会保険や福利厚生も完備している。

ただし、契約におけるインセンティブがどの程度支払われるかは企業によって異なり、収入が青天井で上がることはない。

IFAとして働く際、二つ目の業務委託契約を締結して業務委託型のIFAになるのが一般的だ。

正社員型のIFAを募集している企業はさほど多くなく、転職のハードルがやや高い点には注意が必要である。

業務委託型のIFAは、IFA法人の肩書を借りながら成果が収入に直結する形で働ける。

完全歩合制を採用し、報酬の還元率は50〜70%とされているケースが多い。

業務委託型の場合は実績や顧客の数が増えるほど収入を上げられ、年収数千万も狙えるのが大きなメリットだろう。

言い換えると、顧客がいなければ収入もゼロだ。収入や生活基盤の安定性は正社員型と表裏一体である。

なお、IFA法人によっては固定給と歩合制を両立させたハイブッド型の働き方を選択場合もある。

  • 完全歩合制だが社会保険に加入できる
  • 正社員型だが固定給は低く、インセンティブの割合がやや高い

IFA法人によって募集要項・条件が異なるため、詳細は各社のWebサイトを確認してみてほしい。

IFAに必要な資格

IFAは顧客に対して具体的な金融商品の提案業務をするため、証券外務員資格は必須だ。

そのため、現在証券会社に勤務している人の多くは、新たに資格を取得する必要はないだろう。

証券外務員資格を持っていない人は、IFAになる前に資格を取得しておくことで、スムーズに業務に取り掛かれることを覚えておこう。

なお、IFAは金融商品の提案が主だった内容になるが、場合によっては生命保険も含めたライフプランを提案する場合もある。

生命保険に関しても金融商品と同様、具体的な商品の提案には資格が必要で、生命保険募集人も取得しておいて損はしないだろう。

なお、ライフプランの提案については特段の資格は必要ない。

この点、FP資格を取得すべきか迷う人がいるだろう。

FPは一種の権威性として活用できるものの、資格がある人しか提案できない内容があるわけではないため、取得は必須ではない。

自身の状況とIFAとしての活動方針を踏まえて、最低でも証券外務員、必要に応じて生命保険募集人とFPを取得しておこう。

IFAとして働いている人の前職

現在IFAとして働いている人の前職について、アドバイザーナビが行ったアンケート調査によると、証券会社と回答した人が69%で、全体の7割近い結果だった。

アンケートの回答結果は以下のとおりである。

  • 証券会社:69%(大手45%、外資2%、その他22%)
  • 銀行系:7%(メガバンク4%、その他3%)
  • 保険系:16%(保険会社6%、保険代理店10%)
  • その他:8%(不動産会社1%、税理士1%、その他6%)

IFA業務と証券会社の営業部門の仕事内容は本質的に同じであり、立場が若干異なる程度だ。

この点、「自社で扱う金融商品では顧客のニーズを完全に満たせない」「より最適な金融商品を提案したい」などの理由から証券会社を辞めてIFAになっていると推測できる。

顧客の資産管理や運用には生命保険への加入も含まれるため、保険系の企業から転職するキャリアも合理的だ。

生命保険だけを提案していた顧客に対して金融商品の提案もできるようになれば、顧客とのタッチポイントも増やせるだろう。

総じて、広く金融業界からIFAに転職している人が圧倒的多数という結果だった。

IFAになった人の成功例と失敗例

成功・失敗の定義は人によって異なるという前提があるものの、転職してプラス・マイナスな感情を抱くのは事実だ。

先述したアドバイザーナビによるアンケート調査によると、IFAになったことに対する満足度について、以下の回答結果であった。

  • 非常に満足している:35%
  • 満足している:51%
  • 変わらない:11%
  • 後悔している:2%
  • 非常に後悔している:1%

IFAに転職してよかったと満足している人の割合は86%で、後悔しているのは3%であり、9割近い人がプラスな感情を抱いていることがわかる。

以下では、IFAになってよかったことや大変なこと・後悔していることについて、それぞれ具体的に紹介していこう。

IFAに転職した人の成功例

IFAに転職してよかったことには、以下の内容が寄せられている。

  • 顧客のために営業ができる
  • 時間を自由に使える
  • 収益機会の獲得が増えた
  • 顧客と良好な関係を築ける
  • 商品のラインナップが充実している

一般的に、転職した際に「成功した」と言えるのは、以下の内容などが叶ったときではないだろうか。

  • 年収が上がった
  • 転職後のほうほうが仕事にやりがいを持てるようになった
  • 時間の自由度が増えた
  • 異業界からの転職でスムーズに順応できた

最も分かりやすい転職の成功例は、年収アップだろう。アドバイザーナビが実施した先述とは異なるアンケート調査によると、前職からの年収変化について以下の回答結果が得られた。

  • 半分以下:11%
  • 半分程度:7%
  • 同程度:43%
  • 1.5倍程度:15%
  • 2倍程度:10%
  • 3倍程度:7%
  • 4倍以上:7%

年収が1.5倍以上に増えた人の割合は39%で、全体の約4割である。

この点、年収アップを実現させてIFAへの転職を成功させた人は比較的多いと言えるだろう。

そして、IFAは業務委託契約を締結して業務委託型の働き方ができる。

ワークライフバランスを実現させやすい点も含めて、転職に満足している人が多い結果は頷ける結果と言えるだろう。

IFAに転職した人の失敗例

IFAに転職して不満を抱えるケースとしては以下が挙げられる。

  • 証券会社ごとにルールが異なり、それぞれを覚えるのに苦労する
  • クレーム等の同伴対応ができない
  • IFAの認知度が低く顧客獲得に苦労する
  • 融通が利く証券会社とそうでない会社がある
  • IFA用のポータルサイトの使い勝手が悪い

IFAに限らず、転職後にはある程度の不満がつきものだ。

転職してすべてに満足できるほうがむしろ稀だろう。

転職後の不満を抱えないようにするには、事前の情報収集が欠かせないのは言うまでもない。

転職後の業務内容や働き方をリアルにイメージしたうえで、ネックになりそうな点は転職活動中に潰すことが重要だ。

IFAに転職して年収が下がった人の割合は18%であるが、正社員型を選択すれば、契約時点で年収が下がらないように条件交渉すれば回避できるだろう。

業務委託型の場合は、業務の実態に対する理解が甘かった可能性も考えられる。

IFAへの転職に関しては情報が限定的であるため、専門家のサポートを受けながら転職活動を進めることが大切だ。

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IFAに転職する際に成功するポイント

IFAへの転職を成功させるには、いくつかのポイントを押さえておく必要がある。

なかでも、以下の3つは特に押さえておこう。

  1. 金融に関する深い知識を身につける
  2. 顧客を獲得しやすい環境を整備する
  3. 第三者に相談して効率よく転職活動を進める

それぞれ詳しく解説するので、IFAへの転職成功確率を上げたい人はぜひ参考にしてほしい。

金融に関する深い知識を身につける

IFAへの転職に成功するためには、金融に関する深い知識は欠かせないだろう。

IFA法人と高待遇な条件で雇用契約を締結するには、当然ながら相応なスキルが求められる。

業界における長い経験はもちろん、顧客のニーズを的確に捉えて最適な商品を提案するには、金融に関する深い知識が必要だ。

成功の定義は人によって異なるが、年収アップを成功と捉えるのであれば、業務を円滑に進めるための知識が欠かせないだろう。

業務委託型で時間の自由を獲得する場合も、顧客獲得のためには信頼関係の構築が必須だ。

顧客から信頼を勝ち取るには、金融に関する広範な知識が当然ながら求められる。

IFAに限らず、各業界の第一線として活躍して転職を成功させるには、その業界における深い知識が必要になるのは言うまでもないだろう。

顧客を獲得しやすい環境を整備する

IFAとして活躍していくには、顧客獲得体制の構築も必須だ。

IFA法人との契約形態が何であるか関係なく、資産運用のサポートを受けたいと思っている人をいかに見つけていくかは、IFAとして成功する際の大きな鍵を握っている。

特に、業務委託型でIFA業務に従事した場合、実績や経験の乏しい駆け出し期は顧客の獲得で苦労しやすい。

また、顧客との接点を得られたとしても、世間一般においてIFAという存在自体があまり知られておらず、信頼関係の構築に時間がかかることも多いようだ。

IFAへの転職を成功させるためには、前職で働く期間から顧客リストを作成するなどして、駆け出し期をいかにスムーズに乗り越えられるかが重要である。

第三者に相談して効率よく転職活動を進める

IFAへの転職を成功させるには、現場の生の情報をいかに集めて、効率よく転職活動を進められるかも大きな鍵を握っている。

IFAが国内に普及し始めたのは今からちょうど20年前で、業界の歴史としてはまだ浅い。

IFAとして活動している人の数は約6,500名で、IFA業務の実態などを調べても情報は限定的であるのが実情だ。

「IFAに転職して失敗した」と思わないためにも、専門家から的確なアドバイスを受けて、納得いく転職活動を進めることが重要である。

ただし、IFAに関する情報を網羅的に扱い、手厚い転職支援を提供しているサービスは限定的であるから注意が必要だ。

次の見出しでは、IFAへの転職をする際に利用したいおすすめの相談先をまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。

IFAに転職する際の相談先は?

IFAに転職する際におすすめしたい相談先を3つ紹介しよう。

  1. 証券転職
  2. ビズリーチ
  3. IFA転職

それぞれの詳細を解説するので、自身に合いそうなサービスを積極的に活用してIFAへの転職を成功させよう。

証券転職

「証券転職」は、証券会社への転職に特化した転職支援サービスである。

証券転職のキャリアアドバイザーはいずれも証券業界に精通しており、求職者へのカウンセリングを踏まえた求人の紹介はもちろん、面接日程の調整も代行してくれる。

また、IFA法人との条件交渉もサポートしてくれるため、転職活動における手間の大部分を解消できるだろう。

証券会社への転職に特化しているものの、本質的な業務が同じであるIFA業界への転職にも利用できるため、IFA法人への転職を希望している人は登録してみよう。

ビズリーチ

「ビズリーチ」は大手転職エージェントの一つで、特に、ハイクラス人材や高年収を目指すビジネスパーソンに焦点を当てている点で利用者を集めている。

ビズリーチの特徴は、プロフィールを登録しておくと興味を抱いた企業からスカウトが直接届く仕組みを採用している点だ。

登録作業だけでも済ませておき、あとは待っておけばよいため、転職を視野に入れているが現職で忙しい人も利用しやすいだろう。

ハイクラス・高年収な求人はIFA法人も該当するため、ビズリーチに登録してスカウトを待つ形は、転職エージェントの併用方法としておすすめだ。

登録してスカウトを待ちながら、証券転職や最後に紹介するIFA転職を利用するとよいだろう。

IFA転職

「IFA転職」は、IFA業界に特化した転職エージェントで、IFA法人への転職を成功させたい人に最も利用してほしいサービスだ。

「IFA転職」の場合、キャリアコンサルタントはIFAを経験しているため、専門的なアドバイスを受けやすいという特徴がある。

また、「IFA転職」は業界に特化した転職支援サービスの先駆けとも言えるため、実績も豊富で利用者の口コミ評価も高い。

キャリアコンサルタントからおすすめのIFA法人を紹介してもらえるのはもちろん、面接日程の調整や条件交渉もサポートしている。

さらに、IFA転職では転職後の業務サポートも提供しており、業務に関する不安も解消できる環境が整備されている。

「IFA転職」なら、IFA法人への転職に関する不安や悩み・疑問点をその場で解消でき、転職して後悔するリスクを下げられるだろう。

利用はもちろん無料なので、まずはキャリアコンサルタントと話をしてみることから始めてみてほしい。

まとめ

IFA法人への転職で失敗したと感じてしまう大きな原因の一つが、業界への理解不足からくる各種の不満だろう。

業務委託型でIFA業務に従事すれば、年収が下がる可能性は十分想定される。

時間の自由を獲得するために業務委託型を選択したが、収入が安定しないことに想像以上の不安感を抱くケースもあるだろう。

IFA法人への転職を成功させるには、金融業界への深い知識はもちろん、顧客基盤の醸成に向けた準備と転職支援に長けた専門家への相談が必要だ。

特に、IFA業界に関する知識が乏しい場合に転職後のミスマッチを誘発しやすいため、専門家から的確なアドバイスをもらえる環境の整備は欠かせないだろう。

「IFA転職」なら、IFAを経験するキャリアコンサルタントがヒアリングしたうえで、転職前後を幅広くサポートしてくれる。

IFA法人への転職で失敗したくない人は、「IFA転職」をうまく活用していこう。

\ IFAへの転職を検討している方は /

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