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30代独身男性に医療保険は必要なのか?効果的な活用法について解説

この記事で解決できるお悩み
  •  30代独身男性が医療保険に入るべきかがわからない
  •  30代独身男性が医療保険に入る際の注意点が知りたい
  •  30代独身男性が入るべき医療保険を知りたい

30代独身男性は、転職や結婚など様々なライフイベントを経験し、ライフスタイルが大きく変化する年代である。

そのため、仕事に追われていたり、「家族や子供ができてから」などと、何となく医療保険に入ることを先伸ばしにしている方も多いのではないだろうか。

ただ、人生の転換期にあるからこそ、万が一の際に備えて医療保険を活用する必要性は高いと言える。

そこで本記事では、「30代独身男性が入るべき医療保険」というテーマで解説を行う。

医療保険へ加入するべきか悩んでいる、もしくはどの商品を選ぶべきかわからない、という30代独身男性の方には、ぜひ参考にしてほしい。

目次

30代独身男性に医療保険は必要か

30代は、まだ病気を発症するリスクが低いと考えられがちな年代である。

実際に、厚生労働省が2022年6月に発表した「令和2年患者調査の概況」では、30代の死亡者数で最も多かったのは自殺で、精神的な疾病によって亡くなるケースが多い。

しかし、徐々に表面化する兆候やサインが出始める年代でもある。

今回は、医療保険に加入する必要性を、30代に潜む健康リスクの観点から解説する。

病気を発症することで、生活面でもさまざまな支障を及ぼす可能性も解説しているので、あわせて参考にしてほしい。

30代独身男性の健康リスク

30代の死亡者数を見ると、最も多い自殺の次に「悪性新生物」が続く。

次いで「心疾患」「不慮の事故」「脳血管疾患」がトップ5に入っており、30代といえども、健康リスクが徐々に高まっていることが伺える。

30代の死亡者数は、以下の通りである。

  • 自殺:30~34歳 1,114人  35~39歳 1,349人
  • 悪性新生物:30~34歳 481人  35~39歳 976人
  • 心疾患:30~34歳 168人  35~39歳 383人
  • 不慮の事故:30~34歳 171人  35~39歳 186人
  • 脳血管疾患:30~34歳 70人  35~39歳 158人

30代は、仕事で責任が増すポジションを任され始める年代であり、慣れない役職への適応に時間がかかり、精神的にまいってしまうケースもあるだろう。

また、今は独身でも、将来的に結婚や配偶者の出産といった形で、家族の人数が増えると責任が増すことになる。

世帯主として家計を支える立場以外でも、教育費や住居費といった費用もかさみやすい。

国土交通省が2023年3月に調査した「令和4年度住宅市場動向調査」によると、初めて住宅を取得した年代は「30歳代」が最も多くなっている。

住宅ローンでは、一般的に亡くなった場合に残債を返済できる「団体信用生命保険」があるが、病気で治療をしているだけでは負債は免除されない。

心身ともに大きな負荷がかかりやすく、健康リスクも高まる世代である。

また、支出が多くなりやすい年代ともいえるので、あらゆるリスクに対処できる準備をしておく必要がある。

30代独身男性が医療保険を準備する必要性

30代独身男性が医療保険を準備する理由は、「治療にかかるお金の確保」に加えて「家計の圧迫や資産の目減りを防ぐ」ためである。

病気の治療費に手元の資金を回すことによって、今の生活費が圧迫されるリスクや、貯金や資産を切り崩すリスクが高まる。

こうした事態を避けるために、医療保険に加入しておく必要性は高いだろう。

30代は、今後待ち受けるライフイベントの変化や健康リスクの高まりを踏まえて準備しておく必要がある。

特に、30代で独身の場合は、将来の資産形成をこれから考え始める人も多いだろう。

実際に、金融広報中央委員会が調査した「家計の金融行動に関する世論調査」によると、単身世帯で金融資産を保有していない30代は32.4%であった。

老後資金を確保するために、不測の事態で支出がかさんでしまい、貯蓄にお金を回せない事態は避けたい。

必要以上に自己資産を減らす、もしくは余計な支出に自己資産を回さないようにするためにも、医療保険を準備しておく必要性は高いだろう。

30代独身男性が医療保険に加入するメリット

医療保険は、先ほども解説した通り「治療費の確保」だけでなく「治療費を捻出することで貯蓄や資産を目減りさせない」メリットがある。

特に、治療費が高額になりやすい病気や、働けない状態につながりやすい疾病は、必要以上に資産や貯蓄を目減りさせる可能性が高い。

例えば、治療費がかさむ病気としてイメージされるのが、がんである。

メットライフ生命が実施したがんの治療費の結果をみると、初めてがんを治療する場合に必要になった費用は、平均47.8万円と発表している。

治療にかかる費用以外でも平均26.4万円を支出したという結果からもわかる通り、単に治療の費用だけでなく、その他にも諸費用がかかる病気といえる。

日本では公的医療制度が充実しており、高額療養費制度があるため、一定額以上の支払いはしなくてもよい。

しかし差額ベット代や食費、家族の交通費などは自己負担になる。

こうした費用が発生しても、医療保険からカバーできれば、手元の資産を大きく目減りさせずに済むだろう。

また、老後に向けて資産形成する場合、治療費にお金を回してしまうために、貯蓄ができなくなる可能性を防げるメリットもある。

また、脳卒中や心筋梗塞で後遺障害が残ってしまい、働けずに収入が減少する可能性もあるので、生活ができないリスクもカバーできる。

以上のことから、30代で医療保険に加入することには、単純に治療費の確保だけでなく、働けない場合の収入補てんや、資産を目減りさせないメリットがある。

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30代独身男性が医療保険へ入る際の注意点

医療保険に加入する場合の注意点として、以下の3つについて解説する。

  • 生命保険料控除が活用できるか
  • 団体信用生命保険との重複しないか
  • 保険期間や保険料が適切か

それぞれの注意点について解説しよう。

生命保険料控除が活用できるか

生命保険料控除は、医療保険に加入していると受けられる所得控除の1種である。

2012年以降に契約した医療保険やがん保険は、いわゆる第三分野の商品といわれており、新制度の「介護医療保険料控除」として扱われる。

生命保険料控除が受けられる保険料と控除額の関係は、下図を参考にすると良い。

出典:国税庁「No.1140 生命保険料控除」

控除額は最大で4万円で、年間の保険料が8万円以上支払っていても、控除される金額は一律で変わらない。

そのため、第三分野の商品を複数契約する場合は、控除額が8万円を大幅に超えないように注意したい。

団体信用生命保険と重複しないか

団体信用生命保険は住宅ローンを借り入れる際に契約する保険で、契約者が死亡または高度障害状態に該当した場合に、住宅ローンの残債が免除される。

基本的に、医療保険の保障内容は入院時や手術時に給付金が受け取れるものなので、全く性質が異なる。

ただ、団体信用生命保険にはオプションで三大疾病時に住宅ローンが免除される保障や、疾病を発症後、長期間継続入院した場合にも住宅ローンが免除される内容が盛り込まれているケースがある。

こうした保障と医療保険の特約部分が重複していないか、確認しておくことは必要だろう。

とはいえ、医療保険は治療費や貯蓄などの資産を目減りさせない目的で準備するため、保障内容が重複していても、むしろ保障が手厚くなるのでメリットといえる。

団体信用生命保険がカバーしている内容と、医療保険の保障内容が重複して手厚くカバーできているか、確認しておけば問題ない。

保険期間や保険料が適切か

医療保険を検討する場合には、適切な保険期間で準備する必要がある。

医療保険には、契約してから保険料が上がらない「終身型」と、一定期間を迎えて保険を継続すると保険料が上がる「更新型」に分かれる。

つまり、若いうちから終身型の医療保険に加入すれば、何歳になっても保険料は契約時点のまま変わらないので、安く加入できた場合は、ずっと安いまま継続できる。

30代以降、ずっと医療保険を準備していく意向があるなら、契約途中で保険料が高くなる更新型ではなく、終身型で準備すると良いだろう。

ただし、医療技術は日進月歩である。医療保険にはトレントがあり、現在はがんの治療においても通院での治療が主流になってきている。

すぐに時代遅れの保障内容になってしまう可能性も低くはない。更新型ならば、保障内容の見直しをしやすいことも頭に入れておこう。

また、保険料は各保険会社の商品力によって同じ保障内容でも年齢や性別で保険料が異なる。

そのため、各保険会社の医療保険を検討して、どこが安いのか、自分でも調べると良いだろう。

とはいえ、複数社の医療保険を調べて、保険料を自分で比較するのは手間がかかる。

そのため、こうした医療保険選びには、保険の専門家に相談して確認してもらうと良い。

30代独身男性におすすめな医療保険を紹介

医療保険は、各保険会社がこぞって商品を出しているので、競争力の激しいジャンルである。

そのため、おすすめできる医療保険が変わるケースがある。

そのうえで、30代の男性におすすめできる基本的な医療保険は「保障が一生涯継続できる医療保険」である。

老後を迎えても医療保険に加入してリスクをカバーする目的であれば、基本的に終身型を選んでおいた方が良いだろう。

また、医療保険は入院や手術を受けると治療費が支払われる保障内容が基本となっている。

オプションで保険料を上乗せすれば保障が追加できる特約が、各保険会社によって特徴が分かれる。

そのため、どのような特約を準備したいかによって、おすすめできる保険会社が異なる。

今回は、特約で保障内容を充実させられる医療保険や、保険料が安い医療保険について解説する。

保障内容が充実している医療保険

保障内容が充実している医療保険では、SOMPOひまわり生命の「健康のお守り」がおすすめだ。

準備できる特約は18種類で、それぞれ以下の通りとなっている。

  • 医療用新先進医療特約
  • 医療用健康回復支援給付特約
  • 医療用保険料免除特約
  • 医療用特定疾病診断保険料免除特約
  • 医療用入院一時金特約
  • 医療用通院特約
  • 新三大疾病支払日数無制限特則
  • 七大生活習慣病追加給付特則
  • 医療用新三大疾病一時金特約
  • 医療用総合生活障害保障特約
  • 医療用新がん診断給付特約
  • 医療用新がん外来治療給付特約
  • 医療用抗がん剤治療給付特約
  • 医療用がん入院特約
  • 介護一時金特約
  • 医療用介護年金特約
  • 医療用女性疾病入院特約
  • 手術給付金不担保特則

入院時の保障を強化できる特約をはじめ、がんや三大疾病といわれる生活習慣病、さらには介護になった場合の保障まで準備できる。

重篤化した場合や、病気を経て介護が必要になった場合の特約が付加できるので、充実しているといえる。

保障内容や特約の詳細については、資料やパンフレットだけでは分かりにくいことも多い。

そのため、保険の専門家に相談してみると良いだろう。

保険料が安い医療保険

保険料については、シンプルな医療保険で保険料も安い保険会社は、メディケア生命の「メディフィットA」である。

実際に、30歳の男性で以下の条件の場合、保険料は毎月1,175円であった。

契約例
  • 入院給付金:5,000円
  • 保険料払い込み期間:終身
  • 給付限度の型:60日
  • 手術給付金:1型
  • 先進医療特約:付加

もちろん、ニーズにあわせて保障内容はカスタマイズできる。保険料を安く抑えたい場合は検討すると良い。

このように、「いつ医療保険に入るか」によって最適な保険商品は変わる。

年代別におすすめの医療保険についてまとめた記事もあるので、比較していただくと、より30代の加入者が重視するべきポイントが理解できるはずだ。

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医療保険は複数商品を検討すると良い

先ほども述べた通り、医療保険は競争力の激しいジャンルで、各保険会社もさまざまな特徴がある。

保険料が安いだけにとらわれず、どのような保険を準備するのが自分のリスクに備えられるのか、事前に把握したうえで準備すると良いだろう。

また、保険会社によって頻度は異なるが、リニューアルして新しい医療保険を発売する傾向が高い。

そのため、加入すべき医療保険に迷った場合は、複数の医療保険を比較して、専門家にも相談するのが重要である。

まとめ

本記事では、「30代独身男性に必要な医療保険」というテーマを解説した。

30代独身男性は、結婚や配偶者の出産、また住宅の購入などライフイベントが多く世帯の状況も変わりやすい年代である。

治療にかかる費用だけでなく、家計を圧迫するリスクや、将来の貯蓄資産を目減りさせるリスクを考慮すると、医療保険に加入しておく必要性は高いといえる。

医療保険に加入する際は、生命保険料控除の控除額がどの程度利用できるのか把握しながら、必要な保障期間で準備すると良い。

保険料は、できるだけ安いものを準備すると良いが、各保険会社によって商品の特徴や保険料も異なる。

自分がどのような医療保険に加入するべきか、実際に準備したい保障内容を明確にしたうえで、保険料を見比べると良いだろう。

30代の独身男性におすすめできる医療保険を、テーマ別に紹介しているので、あわせて参考にしてほしい。

保険選びに少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することをおすすめする。

専門的なアドバイスをもらうことで、自分に必要ながん保険を見つけることができるだろう。

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執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。お客様と保険のプロを結ぶマッチングサイト「生命保険ナビ」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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