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銀行員が保険業界に転職するなら?転職のポイントを徹底解説

この記事で解決できるお悩み
  • 銀行から保険会社に転職したい
  • 銀行員が保険業界に転職するためのポイントが知りたい
  • どのような転職先があるのか知りたい

銀行員の転職先として、有力な選択肢の一つが「保険業界」だ。

同じ金融分野であり、銀行員としての知識・スキル・経験を活かせる上に、現職での実績をアピールしやすい。

ファイナンシャルプランナーなどの資格も有利に働くことがあるので、銀行から保険業界に転職をする銀行員は多い。

そこで本記事では、銀行員が保険業界に転職するメリットやポイントを解説する。

保険業界を選択肢の一つとして考えている銀行員の人は、ぜひ参考にしてみてほしい。

目次

銀行員が保険業界に転職するメリット

まずは、銀行員が保険業界に転職するメリットを整理しよう。主なメリットは以下の3つだ。

  • 銀行員として知識・スキル・経験を活かせる
  • インセンティブ獲得で収入が上げられる
  • 成果主義で評価される職場が多い

それぞれ詳しく解説する。

銀行員として知識・スキル・経験を活かせる

1つめのメリットは「銀行員として知識・スキル・経験を活かせる」だ。

銀行では保険商品を取り扱うことも多いため、保険の提案や販売、コンプライアンスなど一定の知識が身についている銀行員が多い。

そのため、保険業界に転職してからも仕事への馴染みが早く、即戦力として評価されやすいのが特徴だ。

また、銀行員として培ったコミュニケーション能力や課題解決能力なども、保険業界に転職してから大いに役に立つ。

個人営業にせよホールセラーにせよ、「顧客が抱える課題や不安を解決する」のが保険業界の仕事だ。

インセンティブ獲得で収入が上げられる

2つめのメリットは「インセンティブ獲得で収入が上げられる」だ。

保険業界の年収は基本的に銀行よりも低い。ただし、保険業界には「インセンティブ制度(歩合制度)」を取り入れている企業も多い。

インセンティブの料率は「基本給+歩合」か、「完全歩合(フルコミッション)」かで大きく異なる。

「基本給+歩合」の場合、インセンティブの料率は20〜30%ほどだ。一方、「完全歩合」なら30〜50%ほどの料率でインセンティブを獲得できる。

どちらの制度にせよ、保険商品を売ってインセンティブを多く獲得できれば、銀行員よりも年収を上げられる可能性はある。

ちなみに、「完全歩合」は従業員には適用できない制度なので、個人として保険会社と業務委託を結ぶことになる。つまり転職というよりは独立に近い。

成果主義で評価される職場が多い

3つめのメリットは「成果主義で評価される職場が多い」だ。

保険業界は成果主義で評価する企業が多いことから、転職から数年で役員クラスにまで上りつめる事例もある。

銀行員として培った知識・スキル・経験をフルに発揮できれば、早々に実績を出し、キャリアップできる可能性があるだろう。

銀行でも成果主義を取り入れている企業はあるが、前時代的な習慣が残っている部分も多い。そのため成果主義とは言いつつも、結局は年功序列で評価されるケースもある。

そうした制度にうんざりしている銀行員なら、保険業界で自分の力を試してみるのもいいだろう。

銀行員から保険業界への転職は難しいのか

結論から言って、銀行員から保険業界への転職難度は「ケースバイケース」だ。銀行員としての知識・スキル・経験、または取得している資格によって難度は大きく変わる。

保険業界が求める人材像

銀行員が保険業界に転職する場合、転職する職種は大きく分けて2種類ある。

「個人向け営業」と「金融機関向けホールセラー」だ。職種によって求める人材像が異なるので、それぞれ整理していこう。

個人向け営業の場合

個人向け営業として保険業界に転職する場合、求める人材像は「営業の素地があること」だ。

現職にて保険商品の取り扱い経験があると理想的だが、経験がない銀行員もいるだろう。

そうした銀行員の場合は、目標達成に対する意欲や、現職での目標達成実績などをアピールするのが良い。

また、銀行員の多くはライフプランニングに関する知識やスキルを持っているので、これも保険業界の転職でアピールできる。

どのように目標を立て、達成に向けてどのようなプロセスを実行したかを論理的に説明できるかが大切だ。

他業種においても再現性の高いスキルを持っている銀行員なら、保険商品の取り扱い経験がなくても高く評価される。

金融機関向けホールセラーの場合

金融機関向けホールセラーとして保険業界に転職する場合、求める人材像は同じく「営業の素地があること」だ。ただし、個人向け営業とでは求める方向性が異なる。

金融機関向けホールセラーでは、「金融機関の営業担当者」と直接的に関わりながら、「最終顧客」と間接的にも関わっていく。そのため、2種類の顧客に対して最適な提案を行えるスキルが必要だ。

個人向け営業よりも難度の高い営業スキルが求められるので、現職での営業成績は大いに重視される。銀証連携で顧客に提案し、販売までつなげた実績があると転職活動を有利に進められる。

保険業界への転職で活かせるスキルや資格

個人向け営業でも、金融機関向けホールセラーでも営業力があることは必須だ。とはいえ、そこまで高水準の実績が求められるわけではない。 

現職で上位30%以上の営業成績があれば十分なアピール材料になり、転職で有利に働く。

具体的なスキル・資格に関しては、顧客のBS/PL(賃借対照表/損益計算書)にかかわるものだと評価されやすい。宅地建物取引士、CFP、1級FPなどはとりわけ評価されやすいスキル・資格だ。

また、税制改正の動向を常にキャッチアップしているかも重要だ。税制改正について能動的に情報を取得している人材は「仕事に対する意欲が高い」と評価されるケースが多いのだ。

近年では、暦年贈与や相続時精算課税制度などの動向を特に把握できていると評価されやすい。

以上のことから、銀行員の保険業界への転職難度は「ケースバイケース」だと言える。

まずは自分の知識・スキル・経験、さらに資格の棚卸しを行ってから、どのように自己アピールするかを考えるのが重要だ。

銀行から保険業界への転職でおすすめ転職先

続いて、銀行から保険業界へ転職するにあたっての、おすすめの転職先について解説する。転職は業界動向や社会情勢を見ながら、正しい判断を下せるかどうかが重要だ。

人気は個人営業、キャリアアップに繋げやすい

銀行から保険業界への転職でおすすめの転職先は、「個人向け営業」だ。

個人向け営業では保険会社優位の時代から大きく変化したことで、保険代理店に転職する人が多い。

なぜなら、保険代理店では金融商品の仲介業もかねることで、保険商品以外の金融商品を、顧客に合わせて幅広く提案できるところが増えているからだ。

そのため、銀行員としてキャリアアップ志向が高い人は、転職時に保険代理店を選ぶケースも多い。

投資信託しか取り扱えない現職から、幅広い金融商品を提案できる保険代理店に転職をすることで、多種多様な実務経験を積むことができる。

そうした実務経験から顧客のライフプランサポートの専門家として成長し、富裕層・準富裕層の資産形成にかかわり、年収を上げている銀行員も多いのだ。

ホールセラーなら幅広い選択肢を検討しよう

金融機関向けホールセラーはコロナ禍以降、転職者が減っている。支店を直接訪問しての勉強会などの機会が大きく減り、それにともなって人員削減が進んだためだ。

コロナ禍が収束した現在でもリモートで勉強会を実施するケースが多いため、人員増にはつながっていない。

また、金融機関向けホールセラーは保険の他にアセットマネジメントや不動産、オペレーティングリースなど、幅広い選択肢がある。

そうした選択肢の中から、ホールセラーとしてどういった金融商品に関わりたいかを、じっくり考える必要がある。

銀行員が保険業界への転職を成功させるにはエージェントへの相談が必須

最後に、銀行員が保険業界への転職を成功させるにあたって、大切なことを2つ紹介する。どちらも非常に重要なので、保険業界への転職を考えている人はぜひ参考にしてほしい。

保険業界への転職は「面接時の質疑応答の準備」がポイント

銀行から保険業界へ転職するにあたって、書類選考を通過すれば内定ラインにいると言って良い。とは言いつつも、油断すると足元をすくわれる結果になるだろう。

書類選考通過後の面接は、保険会社にとって「最終確認の場」であり、履歴書・職務経歴書作成では転職希望者の実績を見たが、面接では「人」を見るのだ。

そこで大切なのが、「あらゆる質疑応答を予測して準備すること」である。

保険会社やその面接担当者によっては、質問事項が大きく変わる。あらゆる質問を予測し、どういった質問に対しても的確かつスムーズに答えられるよう準備する必要があるのだ。

さらに、「どういった質問が投げかけられるか」だけでなく、「どのように回答すると内定に繋がるのか」も考えてほしい。この点については、自分自身で予測するのは難しい部分だろう。

保険業界への転職で重要性の高い「履歴書(自己PR)の書き方」

保険業界への転職において、書類審査は最初にして最大の関門だ。前述のとおり、書類選考を通過すれば内定ラインにいるが、書類選考になかなか通過できない転職者は多い。

そこで、保険業界への転職における「履歴書(自己PR)の書き方」を押さえておこう。

銀行員の場合、保険業界で生かせるスキル・経験・資格が多いので、書くことに困るケースは少ない。

ただし、書き方に注意しなければ採用担当者からの評価が上がらないので、注意してほしい。

具体的な書き方としてはまず、「実績を数字ベースで書く」と「プロセスを重視する」の2点を意識しよう。

実績を数字ベースで細かく書くことにより、どのような領域でどれほどの実績を上げている人物なのかが、伝わりやすい。

数字ベースの実績記載例
  • 〇〇年度 投資信託販売実績〇〇万円
  • 目標達成率〇〇% 〇〇位/〇〇人中
  • 〇〇年度 〇〇資格取得

さらに、これらの実績に至るまでの目標設定、行動設計、実行計画などのプロセスについても説明することで、自分が持っているスキルがいかに再現性の高いものかをアピールできる。

保険業界への転職ではこの2点をしっかりと意識して、評価されやすい履歴書(自己PR)を作成してほしい。

保険業界への転職面接でエージェントに相談する強み

銀行から保険業界へ転職するにあたって、もう1つ重要なポイントが「転職エージェントに相談する」ことだ。

転職活動時の面接はノウハウの世界であり、保険会社ごとにどのような人材を求めているかを明確にした上で、その会社に詳しい人が面接を優位に進められる。

つまり、保険業界や転職したい保険会社に詳しい転職エージェントを利用している人ほど、内定率が上がると考えて良い。

したがって、保険会社の面接および転職活動全体において、転職エージェントを利用しているかどうかで、転職の優位性が大きく変わるのだ。

早い段階で転職エージェントを利用し、エージェントと連絡を取りながら転職活動を進めている人材ほど、転職面接を有利に進められることになる。

ただし、「転職エージェント選び」が転職の命運を大きく左右するので注意してほしい。

転職者の担当と企業担当が分かれている転職エージェントでは、転職面接の対応・対策をスムーズに進められない。

前述のような「質疑応答の準備」を適切に行えないので、転職を有利に進められない可能性がある。

したがって、転職者の担当が企業担当を兼任し、一気通貫型の転職サービスを提供している転職エージェントの方が強いと言える。

転職エージェントを選ぶ際は、そうしたポイントもしっかりチェックしておこう。

銀行員が保険業界に転職するなら、早い段階で転職エージェントを利用しよう

本記事では、銀行員が保険業界に転職するメリットやポイントを解説した。銀行から保険業界への転職は、ケースとしては多い。

しかし、簡単というわけではないので、しっかりとした心構えで転職活動に臨んでほしい。

まずは、保険業界や転職したい保険会社に求められる人材、活かせるスキルを明確に把握することが大切だ。

個人向け営業か金融機関向けホールセラーか、転職したい職種を明確にしておくのも忘れてはいけない。

このように、銀行員の転職はやるべきことが多いため、現職と並行しながら進めるのは難しい。

だからこそ、転職を検討し始めた段階から、転職エージェントに相談することをおすすめしたい。

アドバイザーナビは金融業界特化型の転職エージェントとして、多くの銀行員の転職をサポートしてきた。

これまでの実績・経験から銀行員ごとに最適な転職を提案できるので、まずは気軽に相談してほしい。

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