- 銀行員の転職活動におすすめのエージェントが知りたい
- どうやって転職エージェントを選べばいいのかわからない
- 銀行員から転職したい
この記事では、銀行員が転職する場合の最適な手段について解説する。
読者のなかには収入やキャリアのアップ、ワークライフバランスの見直し、将来への不安などさまざまな理由で転職を考えている銀行員の方もいるだろう。
しかし銀行での業務は多忙を極めているため、転職活動に時間が割けない毎日を送っているのではないだろうか。
限られた時間のなかで効果的な転職活動を行うためには、自分にあった転職エージェントのサポートが必要になる。
ここでは銀行員向けのエージェントの選び方を紹介するので、参考にしてほしい。
銀行員におすすめの転職エージェントとは
結論から先にいえば、銀行員の転職には「金融分野に特化した一気通貫型の転職エージェント」が、最もおすすめだ。
転職を考えるときには、転職サイトを思い浮かべる人もいるだろう。
このため、まず転職エージェントとの違いを説明する。
また、ひと口に「転職エージェント」といっても、実際にはさまざまな種類がある。
それらの違いを解説するとともに、金融など特定の分野に特化した一気通貫型の転職エージェントの優位点も紹介する。
「業界特化&一気通貫型の転職エージェント」とは
転職エージェントとは、転職希望者を企業に仲介してくれる会社のことだ。
求人企業の紹介以外にも、転職希望者へのキャリアアドバイス、内定時には企業への条件交渉なども行ってくれる。
エージェントのなかには、医療やITなどの分野に特化した会社もある。
またエージェントの担当者が、企業側と転職希望者側とで同じ場合と異なる場合があり、それぞれ特徴も異なる。
ここでは、「特定の分野に特化し、担当者が同じ一気通貫型の転職エージェント」と他の転職手段との違いを解説する。
そのうえで銀行員の転職に、「金融分野に特化した一気通貫型の転職エージェント」が最適な理由も紹介する。
転職エージェントと転職サイトの違い
転職活動では、企業からの求人や転職関連の情報を掲載しているWebサービス「転職サイト」を利用する方法もある。
転職エージェントと対比して、メリット・デメリットを整理したので、見ていこう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
転職エージェント | キャリア相談、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策もしてくれる企業との間に立って、給与などの転職希望者の要望を交渉してくれる ハイクラスや非公開の求人の取り扱いも多い 企業を紹介する場合には、転職後に、その企業で活躍している人の事例を話してくれることもある 業界や転職希望先の情報が、転職サイトと比べて得やすい | 転職の助けにならない人物が担当者になることもある 経験不足なため、提案や助言のない新人 ノルマ達成のために、強引に転職させようとする担当者 企業側の要求のみを押し付けてくる担当者、など エージェントが不得意とする業界・分野がある 企業との間にエージェントを介するため、転職希望者の要望が誤って伝わる恐れがある |
転職サイト | 休日・深夜など自分の空いた時間に、企業からの求人を確認できる 気になった求人に対して自由に何社でも応募できる 採用担当者と直接やり取りができるため、細かな要望も、伝達ミスがなくストレートに伝えられる | 転職活動に関し、第三者の中立的な助言は得られない 企業側のニーズが十分に把握しにくいため、ミスマッチが生じる危険性がある 企業分析から条件交渉まで自力で行う必要がある 履歴書・職務経歴書だけで判断されるため、記載が不十分であれば、スキルがあっても書類選考で落ちてしまう |
正確な自己分析ができており、企業研究などの時間が作れて、採用担当者と直接やり取りをしたい人は転職サイトが向いているだろう。
これは多くの求人から自分にあった転職先を探し出し、企業研究を自力で行い、自分で採用担当者と交渉することを意味する。
このため日々の業務で多忙を極める銀行員には、転職サイトはあまりおすすめできない。
一方エージェントでは、転職に詳しい専門家からの中立的なアドバイスが得られ、転職活動をより良くするための助けにもなる。
ただし、効率的な転職活動を行うには、適切なサポートやアドバイスを提供してくれるエージェントや担当者でなければならない。
業界特化型転職エージェントと総合型転職エージェントの違い
エージェントには、特定の業界・業種の転職に特化した会社、幅広い業界・業種を扱う会社の二種類がある。
このため前者を「業界特化型」、後者を「総合型」と呼ぶが、それぞれのメリット・デメリットを見てみよう。
メリット | デメリット | |
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業界特化型転職エージェント | エージェント社内に、その業界出身者が多いため、自分の業務内容・経験・スキルが伝わりやすい 転職を希望する分野について専門的な情報が豊富 企業とのつながりが深い場合が多く、転職希望先の今後の注力事業などの内部情報を教えてくれることもある | 「業界特化型」だからこそのデメリットがある 「総合型」と比べて求人数は少ない 転職を機に他業界へキャリアチェンジをしたい人には向かない |
総合型転職エージェント | 対応している業界が幅広いために求人案件数が多い さまざまな業界情報が得られるため異業種への転職には有利 担当者から新たな分野やキャリアの提案が受けられる | 転職希望者の業務に詳しい担当者がつくとは限らないため、自分の業務内容・経験・スキルが担当者に伝わりにくい場合がある 担当者は多くの転職希望者を扱うため、事務的な対応になることもある |
さまざまな業界・業種を比べて、幅広く自分の可能性を探っていきたい人には「総合型」が向いているだろう。
自分の仕事やキャリアに対する課題に担当者がともに向き合ってくれ、課題解決に向けた支援を求めるならば、「業界特化型」をおすすめする。
「業界特化型」は、転職希望者と同じ業界出身者が多いため、業務や経験を深く理解できるからだ。
また銀行員であれば数年単位での転勤、一定以上の年齢に達すると他社への出向などといった、銀行独自の悩みや不安もあるだろう。
金融分野に特化したエージェントの担当者は、そのようなことも理解し、寄り添った対応をしてくれるはずだ。
一気通貫型エージェントと分業型エージェントの違い
エージェントのなかには、企業側と転職希望者側とで、担当者が同じ場合と異なる場合がある。
前者を「一気通貫型」、後者を「分業型」と呼ぶが、それぞれの違いを見てみよう。
メリット | デメリット | |
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一気通貫型転職エージェント | 企業の要求と転職希望者の要望を一人の担当者が把握するため、精度の高いマッチングが可能 転職希望者の要望を細かいニュアンスまで企業側に伝えてくれる 転職希望者のヒアリングをもとに、厳選した企業を紹介してくれる | 企業側も転職希望者側も一人で担当するため、担当できる転職希望者は限られる 転職者に対して企業を幅広く紹介することが難しい場合がある |
分業型転職エージェント | 企業側と転職希望者側で担当者が分かれ相互で意見交換をするため、マッチングしやすい 転職希望者に多くの企業を紹介してくれる | 企業側と転職希望者側とで担当者間の情報共有ができていないと、以下のような問題が発生する場合がある企業と転職希望者の間でミスマッチが生じることがある 企業に転職希望者の強みを、正しく提案できない恐れがある 企業の要求などを、転職希望者に正確に伝えられない危険性がある |
紹介を受けた多くの企業のなかから、自分にあった企業を選ぶならば、「分業型」が向いているだろう。
しかし担当者と協議を重ねた結果、厳選した企業に応募する場合には、「一気通貫型」が最適だ。
知人から、転職の際に世話になった担当者を紹介してもらっても、同じ担当者が対応してもらえない場合がある。
その担当者が一気通貫型のエージェントならば、企業側の窓口も担当しているため、担当できる転職希望者には限りがあるからだ。
銀行員の転職に「金融分野に特化した一気通貫型の転職エージェント」が向いている理由
ここまで特定の業界・分野に特化した一気通貫型の転職エージェントを、さまざまな観点で、他の転職手段と比較した。
転職のために割ける時間に限りがある銀行員の場合、転職の専門家からの支援が受けられる転職エージェントが向いているだろう。
自分の銀行での経験を活かして転職するならば、同じ業界出身の担当者が支援してくれる「金融分野特化型」を選ぶべきだ。
さらに「一気通貫型」であれば、企業側に自分の細かい要望までを伝えてくれ、精度の高いマッチングも可能になる。
以上のことから、銀行員の転職には「金融分野に特化した一気通貫型の転職エージェント」が、最適であるといえる。
転職エージェントの選び方
先に述べた「金融分野に特化した一気通貫型の転職エージェント」のうち、最適な会社を選ぶポイントを紹介する。
銀行で得た経験や知識を活かして金融業界で転職するならば、金融分野に強いエージェントを選ぶべきだ。
さらに銀行業務について理解している人物であることも重要になる。
ここでは、それらを確かめる方法、そして担当者と面談した際に伝えるべきことや質問すべきことも解説する。
金融分野に強い会社(エージェント)であることを確認する方法
金融分野に強いエージェントをおすすめする理由は、金融業界で深いつながりを持つ会社が多いからだ。
そのような会社では、経営者のみならず担当者も、企業側の経営者層や人事責任者ともつながりを持っているケースが多い。
このためエージェントは企業側の事業方針を把握しており、そのための最適な人材の提案が求められ、人材選定も任されている場合もある。
また金融分野に強いエージェントは、ホームページ上での金融業界の企業との取引実績の多さから判断できる。
さらにエージェントの経営者が、金融業界の出身者である場合も多いので、そのような会社を選ぶとよいだろう。
銀行に詳しい担当者であることを確認する方法
エージェントが金融分野に強い以上に、担当者が転職希望者の業務、つまり銀行業務を理解していることが重要だ。
銀行業務への理解が乏しい者が担当につけば、転職希望者の業務経験や実績への適切な理解に欠け、最適な提案ができない場合がある。
このため担当者と面談することをおすすめする。
担当者がエージェントになる前の経歴、新人時代の失敗談などを聞けば、自分の業務や銀行業務にどの程度精通しているかがわかるだろう。
Webでの面談も可能な場合が多いので、面談のために30分程度の時間を作るように調整しよう。
担当者に伝えるべきこと、確認すべきこと
面談では、信頼できる担当者であるかを確認するとともに、担当者に伝えるべきことや確認すべきこともある。
以下のことを事前にメールなどで伝えておけば、面談当日は、やりとりが効率的にできるだろう。
伝えるべきこと | 簡単な自己紹介と職務経験 転職理由 今後の目指したいキャリア 転職の際に一番重視する希望条件(収入、企業の安定性、勤務地、転職先でのポジションなど) 転職の希望時期、など |
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質問すべきこと | 自分にはどのような企業からのニーズがありそうか? これまでの転職実績のなかで、自分とキャリアや希望条件が近い人として、どのような事例があるか? 職務経歴書や企業との面接の際には、自分の経歴やスキルのなかで、どういった点をアピールすると良いか?、など |
これらはメール本文に書くのではなく、それぞれファイルにまとめメールに貼付して送り、面談当日に持参しよう。
また質問事項の回答のなかには、転職希望者と直接会ってからでないと、的確な回答ができないものもある。
このため担当者へのメールには、質問の回答は面談時にもらえるように、依頼しておこう。
面談では、上記のことを本音で話すことによって、担当者に熱意が伝わる。
また担当者から得られる情報や事例が、「参考になる」と思えたならば、その人物は信頼できる担当者である可能性が高い。
なぜ銀行員の転職活動はエージェントに相談するべきなのか
ここまで転職におけるエージェントやその担当者の重要性を述べてきた。
しかし以下のように、転職の際にエージェントを必要としない場合もある。
- 転職したい企業が明確であり、転職を成功させるために、資格取得の勉強などの準備を進めている
- 転職に成功した元同僚から、転職先の情報を聞き、その企業に関心を持った。元同僚からも「自社に転職する気持ちがあれば、採用担当者に紹介する」との打診があった
- 仕事を通じて知り合った経営者に気に入られてオファーがあった。自分もその会社に関心がある
一方で銀行での多忙な毎日を送るなかでは、情報収集や面接を受けたい企業の実態を把握する時間の捻出も、難しいのではないだろうか。
またこれまで転職経験のない人には、どのように転職活動を進めればよいか悩んでしまうこともあるだろう。
そのような人には、エージェントの活用をおすすめする。
また自分の市場価値(年収の相場)を把握するうえでも、エージェントは的確な情報を提供してくれるだろう。
銀行員の転職は、最適なエージェントで成功させよう
転職の際に、必ずしもエージェントの支援が必要というわけではないが、日々の業務で多忙を極める銀行員は活用した方が得策だ。
なかでも銀行員の転職には、金融分野に特化した一気通貫型の転職エージェントが最適だ。
しかし金融分野に特化したエージェントといっても、どの程度金融分野に強いかは、会社によってさまざまだ。
仮に金融分野に強いエージェントであっても、信頼できる人物が、担当してくれるかはわからない。
一方、弊社アドバイザーナビは、金融分野に特化した一気通貫型の転職エージェントだ。
弊社代表をはじめ多くのスタッフは金融業界出身者であり、金融業界の企業への仲介実績も豊富だ。
このため、いま抱えている不安や課題を担当者は理解し、転職希望者に寄り添った対応を行う。
まずは気軽に相談してみよう。