- 銀行員におすすめの転職先が知りたい
- 職種別の転職活動のポイントが知りたい
- 銀行員から転職したい
銀行員は数ある職種の中でも信頼度、人気度が高い職種である。しかし中には何らかの理由で、転職を視野に入れている人もいるだろう。
「転職するなら、銀行員として培ったスキルを活かせる職種にしたい」「有利に転職するためのポイントが知りたい」とお悩みの人に向けて、本記事では銀行員におすすめの転職先を業界、業種別に紹介する。
年代別の転職先、転職活動のポイントにも触れるため、特に20〜30代の人は参考にしてほしい。
銀行員におすすめの職種を知り、自分にぴったりの転職先を見つけよう。
銀行員の転職先ランキング
銀行員にはどのような転職先が人気なのか気になるだろう。
まずは銀行員に人気の転職先をランキング形式で紹介する。
- 【第10位】コンサルティングファーム
- 【第9位】一般事務職
- 【第8位】ベンチャー企業
- 【第7位】担当先の中小企業
- 【第6位】IT業界
- 【第5位】公務員
- 【第4位】不動産業界
- 【第3位】税理士事務所
- 【第2位】IFA業界
- 【第1位】金融業界
意外な転職先も、納得の転職先もあるだろう。下記で詳しく解説するのでぜひ参考にしていただきたい。
【第10位】コンサルティングファーム
銀行員からの転職先ランキング第10位は、コンサルティングファームだ。企業のさまざまな課題解決をサポートする仕事である。
例えば、経営戦略や財務戦略の策定、コスト削減施策、新規事業策定などだ。
転職するのは少しハードルが高いが、銀行員として培ったコミニュケーション能力や知識が役立つ職種だと言えるだろう。
コンサルティングファームへの転職は、一般的に35歳前後までが望ましいと言われている。転職を検討する場合は、少しでも若いうちに行動するのがおすすめだ。
【第9位】一般事務・営業事務
銀行員からの転職先ランキング第9位は、一般事務・営業事務だ。デスクワークは昔から人気の高い職業の1つで、特に女性からの注目度が高いのが特徴である。
書類作成、データ入力、電話対応、社員のサポート業務が主な仕事内容だ。
銀行員の営業職以外で働いている人は、事務処理能力やコミニュケーション能力を活かせるだろう。
また営業職であっても「ノルマが厳しい」「営業職以外に転職したい」「人のサポートをして感謝されながら働きたい」と考える人におすすめである。
職種によって異なるが、一般的に事務はカレンダー通りの休みを取れることが多く、プライベートが確保しやすいといったメリットもある。
【第8位】ベンチャー企業
銀行員からの転職先ランキング第8位は、ベンチャー企業だ。
ベンチャー企業はこれから成長していく企業であるため、数字に強く、資金の流れや財務・会計に関する知識が豊富な銀行員はもっとも欲しい人材である。
これまでの知識や経験を存分に発揮できる場面も多くあるだろう。有利に転職できる可能性が高いため、銀行員からの転職先としておすすめだ。
古い体制や完成型の体制がないため、自由に能力を発揮できる一方で、まだ企業としては成長段階。人によっては働きにくさを感じることもあるだろう。
また、ネームバリューや安定を求める人には不向きとも言える。将来性や収益性などを総合的に判断した上で転職活動に踏みきろう。
【第7位】担当先の中小企業
銀行員からの転職先ランキング第7位は、担当先の中小企業だ。
「自分が担当している企業に転職するなんて考えてもなかった」という人もいるのではないだろうか。
しかし銀行員から担当先の中小企業に転職することによって得られるメリットは意外と多く、銀行員の転職先として人気である。
例えば、事前に財務状況や経営状況がわかるため将来性を判断しやすい点だ。
また、事前に中小企業の上役との信頼関係が成立しているため、有利に転職ができたり、高待遇で転職できたりする可能性がある。
自分の担当先に経営が順調で、信頼関係がある取引先はないか、一度振り返ってみてほしい。
【第6位】IT業界
銀行員からの転職先ランキング第6位は、IT業界である。IT業界には下記のような分野がある。
インターネット・Web業界 | SNS ネットショッピング ネット広告の制作や配信 検索エンジン |
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通信業界 | 電話 インターネット 光ファイバー |
情報サービス業界 | パソコンやスマホ ソフトウェア アプリケーションの開発・販売 企業のシステム開発 |
「銀行員にはまったくの畑違いなのでは?」「銀行員からの転職は可能なの?」と不安に思う人もいるだろう。
確かにIT業界と銀行員は他業種である。しかし金融に関する知識が必要な場面は意外と多く、銀行員に人気の転職先の1つだ。
また、積極的に人材を採用しており将来性にも期待できる業界である。現職で営業をしている場合、IT営業を選択するのも1つの手段だ。
販売する商品はまったく異なるが、ヒアリング力や提案力、コミニュケーション能力を発揮できるだろう。IT業界の職種や仕事内容を下記で確認してほしい。
インターネット広告営業・Webマーケティング | 動画広告やSNS広告などの営業職 企業の予算・目的・意向に沿ったプランの提案、管理を行う |
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IT事務 | データ入力、書類や資料作成、その他の事務作業 |
IT営業 | ITや情報システムに関する商品・サービスなどの営業 |
プログラマー | プログラム言語のコーディング |
システムエンジニア(SE) | 情報システムの開発・構築・運用・保守 |
このように、現代の生活に欠かせない役割を担っているのがIT業界だ。
これまでのスキルを活かしつつ、新たなスキルを習得できるのも魅力である。
IT業界への転職は若いほど有利になるため、転職を考えている人はなるべく早く検討、決断するといいだろう。
【第5位】公務員
銀行員からの転職先ランキング第5位は、ノルマがなく安定性抜群な「公務員」だ。銀行員はノルマに追われ、残業が続くことも多いだろう。
人気の職種でありながら「自分の時間・家族との時間が少ない」「ノルマに追われて精神的に辛い」「平日の疲れをとるために休日が丸一日潰れてしまう」と悩んでいる人が多い職種だ。
一方公務員は労働環境が整っており、プライベートの時間もしっかり確保できるといったメリットがある。
また、銀行員は真面目な性格で勉強が習慣化している人も多いため、公務員試験の勉強が苦にならない人も多いのではないだろうか。
公務員は充実した福利厚生への期待も高く、どの業界からでも転職先として高い人気を誇る。
公務員に転職するためには、年齢制限がある場合も多く、高い競争率を勝ち取らなければならない。
少しハードルが高いが、銀行員からの転職先としておすすめだ。国家公務員・地方公務員それぞれの職種を下記で確認しよう。
国家公務員 | 各省庁の職員 国立病院の医師・看護師・薬剤師 国立大学の教員 警察官(警視正以上) 海上保安庁 |
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地方公務員 | 県庁や市役所の職員 公立病院の医師・看護師・薬剤師 公立学校、公立幼稚園、公立保育園の職員 消防士 警察官(警視以下) |
【第4位】不動産業界
銀行員の転職先ランキング第4位は、不動産業界である。「銀行員のスキルと不動産業界の業務はまったく違うのでは?」と思う人もいるだろう。
確かに異業種ではあるが、不動産業界は不動産ローンや融資などに携わるため、意外と似ている業務があるのが特徴だ。
銀行員は資金調達や融資のプロ。銀行員として培ったスキルを発揮できる場面が多いだろう。
銀行の営業職経験がある人は不動産営業職、事務作業やサポート業務をしていた人は不動産の事務職など、今までの経験が買われ転職が有利にすすむことが期待できる。
不動産業界の職種と仕事内容は下記のとおりだ。
職種 | 営業 事務 物件管理 企画・開発 |
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仕事内容 | 開発・建築 不動産売買・仲介 管理・販売 |
【第3位】税理士事務所
銀行員の転職先ランキング第3位は、税理士事務所である。税理士事務所は意外にもサービス業に分類され、税務申告の代行や税務書類作成などが主な業務内容だ。
ノルマが課せられることにプレッシャーを感じる人にとっては、銀行員のようなノルマが一切ない税理士事務所は魅力である。
また顧客へのサポートがメインとなるため、他者貢献が強い人に向いていると言えるだろう。
税理士の資格がなくても働ける点と、順調にキャリアを積んでいける環境も転職先として人気の理由だ。
もちろん税理士の資格をとり、税理士として活躍することも可能である。税理士事務所の職種と業務内容を下記で確認しよう。
職種 | 税理士 コンサルタント 経理・財務 |
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仕事内容 | 税務申告の代行 記帳代行 会計業務 コンサルティング 税務書類作成 |
【第2位】IFA業界
銀行員の転職先ランキング第2位は、IFA業界である。IFAとは、企業に属さない独立系ファイナンシャルアドバイザーのことで、昨今成長している業界の1つだ。
IFAは顧客の意向に沿った金融アドバイスをするのが仕事である。株式や債券、投資信託などを活用した資産形成、市場動向の分析、資産配分のアドバイス、金融商品の仲介を行うため、銀行員として培ったスキルや能力を発揮できるだろう。
また、場所やノルマに縛られず自由度が高いのも魅力の1つだ。銀行員と違い、中立的な立場で顧客ファーストの姿勢で働けるという特徴もある。
「顧客に寄り添った提案がしたい」「自分の知識を存分に活かしたい」と思う人にはぴったりの転職先と言えるだろう。
【第1位】金融業界
銀行員の転職先ランキング第1位は、金融業界だ。似たような業種のため「納得」といったところだろう。
金融業界に転職する際は、銀行員時代に得た知識、スキル、能力、資格、経験のすべてが役立つと言っても過言ではない。
証券会社や保険会社が代表的な転職先だ。銀行員としての経験があれば転職の際に有利に働く可能性が高いため、スムーズに転職先が決まりやすいのも安心材料になるだろう。
「せっかく身につけたスキルを活かしたい」「一から新しいことを覚える自信がない」といった人は、業務内容が似ている金融業界への転職を検討することがおすすめだ。
また、職種によっては新たなスキル習得やキャリアアップにも十分期待できる。ランキング第1位に輝いた金融業界の職種と仕事内容を下記で確認しよう。
ホールセール
ホールセールとは、大企業や自治体などの大口顧客を相手に営業する職種だ。
個人営業と異なり、すべてにおいてスケールが大きいのが魅力であり特徴である。
資金調達、金融商品を活用した資産運用、決算業務のサポート、経営状況の改善、財務状況の分析など、仕事内容は多岐にわたる。
企業の事業推進に携わるため、プレッシャーとともにやりがいや達成感も大きいだろう。ホールセラーは規模が何億、何十億といったことも珍しくない。
「肝が座っている」とはよく言ったものだが、強い精神力や正しい判断力、大企業の上役と渡り合えるコミニュケーション能力が必要と言えるだろう。
収入面では営業成績が反映される会社が多いため、自身の成果次第では収入アップも期待できる。
「営業能力に自信がある」「年功序列の制度ではなく、自分の能力に見合った収入を得たい」と思う人は、転職先の1つとして視野に入れよう。
リテール
リテールとは、個人や中小規模を相手に営業する職種である。
上記で紹介したホールセールのような規模の大きさはないが、顧客のライフプランや資産に関する相談、サポートを行うのがリテールの役割だ。
預貯金を把握した上でどのように資産運用を行っていくか、最適な金融商品は何か、住宅ローンはどのように組むべきかなど、顧客の人生に携わるサポートをするのが特徴である。
ずば抜けたコミニュケーション能力や提案力よりも、一人ひとりの話に耳を傾けるヒアリング力やニーズへの対応力、細やかな気配りやフォローができる能力が求められる。
ホールセラー同様責任の大きな仕事ではあるが、顧客の人生に深く関われる仕事のため、やりがいや達成感も得られるだろう。
保険外交員
保険外交員の主な仕事は保険商品の説明や勧誘、契約後のサポート、給付金請求の対応などである。
保険会社、保険代理店が主な配属先だ。営業する相手は個人や一般企業となっており、既存顧客へのサポートや新規勧誘をメインに活動している。
一人ひとりのライフプランや家族構成、資産状況に合った最適な保険商品を提示し勧誘するため、金融知識やコミニュケーション能力が求められる。
また、顧客から給付金請求があった際には迅速に対応し、顧客に寄り添うことも重要だ。
収入面は営業成績によって異なり、成果によっては一般会社員よりも大きな収入が期待できる。福利厚生も手厚い会社が多いため、銀行員からの転職先候補の1つにするといいだろう。
FP(ファイナンシャルプランナー)
FPとは、保険、資産運用、年金、税制など金融全般のプロとして顧客にアドバイスやサポートを行う仕事である。銀行員として培った金融知識を発揮できる転職先の1つだ。
顧客の資産状況を踏まえた上で、家族構成や保険の加入状況、家計状況などの分析を行い、最適なプランニングを作成するのが仕事である。
金融のプロとして、お金との向き合い方や保険商品の紹介など多方面から顧客の人生をサポートできるため、やりがいを感じることができるだろう。
また保険会社や証券会社に所属する働き方と、独立してフリーランスとして活動する働き方ができるのも魅力である。
「人の役に立ちたい」「誰かの人生を支えたい」という思いの強い人におすすめだ。
ファンドマネージャー
「ファンド」とは金融商品の1つである投資信託のことを指している。ファンドマネージャーとは投資信託の運用を担当するプロだ。
チームを組み、投資家から集めた資金で投資信託を分析・運用して投資成果を目指す。
市場動向や銘柄分析をするのがアナリストやエコノミスト。売買を担当するのがディーラーやトレーダー。
ファンドマネージャーとはチームのリーダー的存在であり、組み入れる銘柄選定や売買のタイミング、運用業務における指揮をとるのが役割だ。
投資家の資金はもちろん期待を背負うことになるため、知識もさることながら責任感が強く精神的に強い人に向いていると言えるだろう。
証券アナリスト
証券アナリストとは、企業や業界の情報収集や調査・分析を行う職種だ。
分析した上で投資する価値があるのか、株価の価格は高いのか安いのかを判断し、顧客へのアドバイスやサポートを行う。
経済や金融知識があり、投資に関心がある人にとっては非常にやりがいがある仕事だと言えるだろう。
誰にでも挑戦しやすい職種ではないため、さまざまな資格が必須になるイメージがあるが、意外にも証券アナリストになるために必ず取得しなければならない資格はない。
調査や分析など、情報収集が好きでコツコツと努力ができる人に向いていると言えるだろう。また、平均年収785万円と高収入なのも魅力の1つだ。
銀行員におすすめの転職先
銀行員の転職先として人気な業種の解説を行った。ここからは銀行員におすすめの転職先を、それぞれの項目に沿って詳しく紹介する。
年代
「銀行員」と言っても年代によっておすすめの転職先や求められるスキルは異なる。
ここからは20代、30代それぞれの特徴やおすすめの転職先を紹介する。「転職を考えている」「自分にぴったりの転職先を見つけたい」と思う人はぜひ参考にしてほしい。
20代におすすめの転職先
転職するにあたって、20代という若さは武器だ。20代銀行員であれば、一般企業の営業やIT企業、マーケティング職、公務員などの異業種への挑戦がしやすく、採用される確率も比較的高い。
「営業は好きだけど異なる業種の営業にチャレンジしたい」「ノルマに追われない仕事がしたい」「将来性、安定性のある分野で長く働きたい」など、人それぞれの意向に沿った転職先を候補にするといいだろう。
また、同業種への転職もポテンシャル採用が通用する最後のタイミングだ。
同じ金融業界であれば、証券会社や保険会社、M&Aへの転職がおすすめである。証券会社や保険会社は、上述したように銀行員の知識や経験を活かすことが可能だ。
提案力や交渉力に自信がある人はM&Aも選択肢に入れるといいだろう。昨今はM&A件数が増えているため、将来性にも期待できる。
20代のうちに転職をし新たなスキルを身に付けることで、30代以降のキャリアアップを図ることが可能だ。
30代になると企業は即戦力を求めるため、異業種、同業種問わず20代の方が転職先の幅が広がると言えるだろう。
30代におすすめの転職先
30代になるとまったくの異業種への転職は少なくなるのが一般的だ。
そのため、同業種である証券会社、保険会社、IFA、M&A、オペレーティングリース、不動産業界などがおすすめである。
その中でも保険会社、M&A、オペレーティングリース、不動産業界は直接営業とホールセラーに分けられるため、自分の強みや希望に沿って選択するといいだろう。
また、保険会社でも個人営業と金融機関向けの営業かで分けられている。30代での転職は即戦力が求められるため、自分は何が得意なのか、どのようなスキルがあるのか自己分析を行ってから進めることがおすすめだ。
職種
銀行員は営業職、テラー、本部職などに分かれており、現在どの職種についているかによってもおすすめの転職先は異なる。
ここからは、それぞれの職種に沿っておすすめの転職先を紹介する。ぜひ参考にしてほしい。
銀行営業職におすすめの転職先
現在銀行営業職として働いている人におすすめなのは、証券会社、IFA、保険会社、M&A、オペレーティングリース、不動産業だ。
この6つの転職先の共通点は、直接営業とホールセラーがある点である。
また「営業をしているからこそ、転職先でも営業職がいい」という人もいれば「営業職以外の職種につきたい」という人もいるだろう。
業種と職種を掛け合わせて検討し、転職前にどちらの職種にするべきか精査が必要だ。
特にM&Aは、新規開拓に向けて活動する職種と、金融機関向けの勉強会や研修を実施する職種に分かれている。自分の希望や考えとともに、転職する目的によって選定することが大事だ。
銀行テラーにおすすめの転職先
銀行テラーとして働いている人は、これまでの経験を活かせるサポート業務への転職が多いのが特徴だ。
金融商品の販売、支払い業務、振込、各種手続きなどがメインの銀行テラーは、サポート力や事務能力に優れているため、一定の大企業に採用されることも期待できるだろう。
また銀行テラーからの転職を考えている人は、年収条件や働き方の改善を重視する傾向がある。
転職をする際は、年収条件や福利厚生などさまざまな項目をしっかりチェックするといいだろう。
銀行本部職におすすめの転職先
銀行本部職に在籍している場合はさまざまな部署があるため、個別で転職先を検討する必要がある。
銀行本部職としての経歴が浅い人は、過度に気にする必要はないだろう。
しかしある程度の経歴がある人は、転職する際にこれまでのスキルが邪魔になってしまうことも考えられる。
例えば銀行本部職として長年働いていた人は、営業職への転職が難しいことが予想される。
反対に、類似部署であればこれまでのスキルが強みとなり、有利に転職できるだろう。
どちらを選択するにせよ、情報収集をこまめに行うことが重要である。
【業界・業種別】銀行員の転職活動のポイント
銀行員におすすめの転職先を複数紹介した。ここからは、下記3つの業界への転職活動のポイントを解説する。
- 保険業界
- 他業界の営業職
- IFA
それぞれの転職活動のポイントや重視されやすいスキルを確認しよう。
保険業界への転職活動のポイント
保険業界は個人への直接営業、企業への法人営業、ホールセラー、事務的な作業など仕事内容は多岐にわたる。
さまざまな職種があるため、自分の特性や性格、これまでの経験を加味した上で柔軟に対応する必要がある。
未経験からでも挑戦しやすい職種のため、銀行員という肩書きは非常に大きな武器になるだろう。
例えば個人営業であれば、現職の営業成績やCFPなどの資格、ライフプランニングに関する知識が求められる。
これらの知識や経験をアピールできれば、転職する際に有利に進む可能性が高い。
ホールセラーを希望する場合は、営業成績や資格に加えて金融機関の人との付き合いも重視されるため念頭に置いておこう。
また、転職時にスキルを持ち合わせていない場合でも、顧客の話に耳を傾けニーズを聞き出すヒアリング力や、資格取得のために努力できる能力、目標達成に向けて努力できる能力などをアピールできれば、転職が成功する確率は格段にアップするだろう。
保険業界の営業は、銀行に比べて給料が安定しないイメージを持つ人もいるだろう。
社会的な信頼が高く、年功序列の仕組みを採用している銀行に勤めている人は給料面がネックになることも考えられる。
保険業界は基本給はあるものの、インセンティブの割合が高いところがほとんどだ。成績次第では年収が下がってしまうことも念頭に置いておこう。
しかしスキルや知識を身につけ成果につなげることができれば、年収アップやキャリアアップも期待できるだろう。
営業職(他業界)への転職活動のポイント
営業職が好きな人や営業成績の良い人は、他業界の営業職へ転職する人も多くいる。
転職活動の大前提として、他業界営業職の転職は年齢が重視される傾向がある。年齢が若い人が優先されるため、20代の銀行員にとって大チャンスの転職先だ。
「他業界の営業に興味がある」「転職を考えている」という人は、今がラストチャンスだと認識し本腰を入れて情報収集に努めよう。
他業界営業職への転職活動のポイントは、書類や面接の際に営業成績の再現性をアピールすることだ。
銀行で営業職をしていた人であったとしても、営業する商品が異なる他業種であることをしっかり理解しよう。
企業側が重視するのは「業種が変わっても成果が出せるか」「自分の企業で活躍できるスキルや能力があるか」という点だ。
営業成績を提示するとともに、計画フェーズや実行フェーズを詳細に伝え「他業種でも通用する」と思ってもらえるようなアピールをしよう。
IFAへの転職活動のポイント
昨今の資産運用ブームに伴って注目されているのがIFA業界だ。
しかしFPのような知名度はまだなく、勘違いして認識してしまっている人が多いのが現状である。そのため、IFAへの転職活動で重要になるのは正確な情報収集だ。
例えばIFAの給料に関して「どこから報酬がもらえるの?」「固定給はあるの?」と不安に思う人は多いのではないだろうか。
結論から言うと、IFAといっても600社以上あるためすべての情報を調べるのは不可能に近い。
また、会社によってフルコミッション(完全成果報酬型)、生命保険販売業務、固定給+賞与、顧問料や相談料などの比重が異なるため、一概に言えないのが現状だ。
例えばフルコミッション以外の報酬体系であれば、証券会社の経験がなくても評価次第で高い収入が期待できる。
IFA法人大手である株式会社アイ・パートナーズフィナンシャルの有価証券報告書(2020年度)によるIFAの平均年収は904万円である。
IFAへの転職を検討している人は自分がどのような報酬体系を望むかで、転職先の選定が変わってくるだろう。
自分の成果と関係なく安定した給料がほしいのか、多少不安定でも成果に見合った給料がほしいのか、転職前にしっかりと決めておこう。
昨今では高島屋グループもIFA事業にてお客様へ資産運用のアドバイス業務を行なっているため、将来性にも期待できるのがIFA業界の魅力だ。
人によっては銀行員の経験のみでIFAの顧客基盤からスタートし、年収1,000万円以上のオファーを受けることもある。
どちらにせよ、銀行員からIFAへの転職を考えている人は詳しいエージェントから話を聞くべきである。
銀行員のあなたにあった転職先を見つけるなら業界特化のエージェントに相談を
銀行員のおすすめの転職先や転職活動のポイントの解説を行った。銀行員のスキルや知識を活かせる職種がたくさんあることが理解できただろう。
転職先によっては、自分にとって理想の労働環境や労働条件、年収を手に入れることも可能だ。
しかし転職を成功させるためには情報の質と量が重要である。
金融業界に精通したエージェントに相談することで、それぞれの経験、知識、性格、意向に沿って最適な転職先を見つけることができるだろう。
中でもアドバイザーナビは金融業界特化型の転職エージェントである。
相談は無料でできるため、自身の今後のキャリアアップのためにも、まずは気軽に活用してみてほしい。