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20代銀行員に転職体験談をアンケート!転職のきっかけや大変だったことを徹底調査!

この記事で解決できるお悩み
  • 20代で転職した銀行員の体験談が知りたい
  • 20代銀行員が転職活動で気をつけるべきポイントを実体験から理解したい
  • 銀行員から転職したい

銀行員は人気の高い職業だが、さまざまな理由から転職を考える人も少なくない。入行して間もない20代の銀行員でも、転職している人は多い。

しかしいざ転職しようと考えると、何から始めたらいいのか、または転職の判断が正しいのかどうか、不安になる人もいるだろう。

そこで本記事では、20代銀行員を対象に行った転職体験談のアンケートから、20代銀行員の転職実態を明らかにしていく。これから転職活動を始める上での参考にしてほしい。

目次

20代銀行員が転職しようと思ったきっかけ

20代銀行員が転職しようと思うきっかけはさまざまだ。アンケートの結果、特に多かったのが以下の5つである。

  • 業界の将来に不安を感じた
  • 行いたいビジネスがある
  • 会社との方向性のかい離
  • ノルマに追われるのが嫌
  • プライベートの時間が少ない

それぞれ詳しく解説する。

業界の将来に不安を感じた

銀行業界の将来に対して、不安を感じている20代銀行員は少なくない。不安を感じる主な理由は次のとおりだ。

  • 不安定な社会情勢によりいつ倒産やリストラに遭うか分からない
  • 過酷なノルマを達成したり人間関係のストレスを乗り越えたりしても、出世できるのは一握り

東洋経済の試算によれば、2023年3月期決算の際に本業利益で赤字に陥っている銀行は、全国で14行ある。

銀行全体の約14%にあたる数字であり、苦しい経営を強いられている銀行が多いことを占めている。

また、銀行で出世できる人材は一握りであることから、将来性に不安を感じる人も少なくない。

しかも、前時代的な人事評価を残している銀行も多いため、営業成績が良いからといって出世できるとは限らない。

こうした将来への不透明さが、銀行業界に対して不安を抱える主な理由だ。

行いたいビジネスがある

20代銀行員の中には、「行いたいビジネスがある」という理由から、転職や独立をする人も多い。

とりわけ法人営業を任されている銀行員の場合、さまざまなビジネスに触れる機会が自然と増える。

多様な刺激を受ける中で、革新的なビジネスアイディアを思いつく銀行員も多い。そのため、「行いたいビジネスがある」と考えるようになるのは自然なことだ。

また、20代銀行員の多くは難しい就職活動を乗り越えてきた経験から、行動力がある。これら2つの要素が合わさると、転職や独立といった判断をするケースが多いと言える。

銀行との方向性のかい離

20代銀行員の中には、「銀行の目指す方向性」と「自分のやりたいこと」が合致せず、転職を決意するケースが少なくない。

銀行員は組織に所属する人材である以上、銀行の方針に従わなければならない。

もしもこれが、自分のやりたいこと、自分が描くキャリアに合っていない場合、強いストレスを受けることになる。

「仕事に対するやりがいを感じられない」という気持ちが芽生えやすいので、転職に至る銀行員が多いのだ。

ノルマに追われるのが嫌

銀行員にはノルマが多い。支店に配属されると、貸付や預金獲得、口座開設などさまざまなノルマを課せられるのが通常だ。

近年では新NISA制度のスタートにより、多くのノルマを課せられている銀行員もいるだろう。こうしたノルマ達成のプレッシャーは非常に重い。

銀行員によってはノルマ達成のため、上司から毎日のように叱責される人もいる。あまりに重すぎるノルマ達成のプレッシャーから、「転職したい」と考える20代銀行員が多いのも当然だ。

プライベートの時間が少ない

銀行員は憧れの職業ではあるが、ワークライフバランスを整えにくい職業だ。ほとんどの銀行は支店勤務者に対し、資格取得という課題を与える。

そうした理由から、銀行に就職してから早々に「プライベートの時間が少ない」と感じる20代銀行員は多いだろう。

また、接待や付き合いによる飲み会への参加は「本人の意思を尊重する」という企業が増えているのに対し、銀行では前時代的な習慣が残っているケースもある。

接待や付き合いによる飲み会を「絶対参加」とする銀行も多く、ワークライフバランスがうまく整えられないのが大きな悩みになっている。

20代銀行員が転職先に求めた条件は何か

続いて、20代銀行員が転職先に求める条件について紹介しよう。

転職体験談のアンケートから主な条件とは「自由度」「高い給与」「人間関係の良さ」の3つだと分かった。それぞれ詳しく解説する。

自由度

20代銀行員が転職先に求める条件として、「自由度」は最も回答率が高かった。とはいえ、自由度といっても以下のように、さまざまな種類がある。

  • 仕事の自由度
  • 働き方の自由度
  • 考え方の自由度
  • 容装の自由度
  • 文化の自由度

「自由な風土のある組織」が優れているとは限らない。しかし、さまざまな点において自由度が比較的低い銀行員に比べると、転職によってストレスから解放されるケースは少なくない。

銀行勤務で「自由度が低い」と感じ、そこに強いストレスを抱いているのなら、より自由度の高い企業を求めて転職をするのは人生をより豊かにできる可能性が高い。

高い給与

日本の20代社会人(25〜29歳)全体の平均年収は約310万円だ。これに対し、金融業界に勤めている20代社会人の平均年収は約338万円と、全体平均を上回っている。

他産業と比べてもトップクラスの平均年収だが、20代のうちは大きな差が生じないこともあり、より高い給与を求めて転職する20代銀行員も少なくない。

また、インセンティブ制度を取り入れている銀行が少ないため、実績によって年収をアップできる保険業界や証券業界に転職するケースもある。

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査速報 」

人間関係の良さ

20代銀行員の中には、人間関係の強いストレスを抱えたために転職を決意する人も少なくない。

どの銀行や支店も人間関係が悪いわけではなく、人間関係の良し悪しは運の要素も大きい。

ただし、体育会系の風習が残っている銀行も多く、それ故に人間関係に歪みが生じやすいと言える。

一方で、「人間関係の良い職場が多い業界」というのも存在するため、そうした業界・職場への転職を目指すケースもある。

また、他行や類似の業界に転職する場合であっても、転職先をしっかりを見極めれば今よりも人間関係に恵まれた職場に出会うことは可能だ。

20代銀行員が転職活動で最も苦労したことは何か

続いて、20代銀行員が転職活動で最も苦労したことは何かを紹介する。転職体験談のアンケートからわかったポイントは主に次の5つだ。

  • 何から始めていいか分からなかった
  • 会社の口コミ調査などに苦戦した
  • 書類選考になかなか通らなかった
  • 前職を辞める理由を納得してもらえなかった
  • スキル・実績の伝え方が分からなかった

それぞれ詳しく解説する。

何から始めていいか分からなかった

ほとんどの20代銀行員にとっては、初めての転職活動になる。したがって、転職はしたいが「何から始めていいか分からない」という20代銀行員は多い。

大学生時代の就職活動とは異なり、転職活動はかなり能動的に動かなければいけない。

就職活動なら、就職に向けて周囲環境が大きく変化するため、その流れに乗りやすいのが特徴だ。

各種転職エージェントでは特設サイトが作られたり、同級生と情報交換をしたり、情報収集も比較的容易である。

一方、転職活動は孤独な戦いになるため、あらゆる面で能動的に動かなければ転職が進まない。

自由度が高い反面、何から始めていいか分からず、立ち往生してしまう20代銀行員も多い。

会社の口コミ調査などに苦戦した

転職をするからには、現職よりも良い待遇・職場環境を目指す。

しかし、実際に転職してみないことには、転職先の内部事情を知るのは難しい。そこで口コミ調査を実施する人が多いが、かなり地道な作業になる。

転職口コミサイトをくまなくチェックするだけでなく、SNSに投稿している口コミを探すなど、何かと時間がかかる。

しかも、口コミをチェックしてもそれが本当かどうか、自分に該当するかどうかも分からない。さまざまな口コミに翻弄されてしまい、正しい判断を下せないケースもある。

書類選考になかなか通らなかった

書類選考は転職活動における第一関門だ。書類選考を通過できれば内定率は大幅にアップするが、門前払いになる可能性も高い。

しかも、書類選考は職務経歴書の書き方一つで通過率が大幅に変わる。

職務経歴書の効果的な書き方を知らず、書類選考に落ち続けて転職活動へのモチベーションが低下するケースは少なくない。

さらに、書類選考に落ち続けている人は転職活動に焦り、冷静な判断力を失う可能性もある。

結果として「書類選考に通った」という理由で転職先を過大評価してしまい、転職に失敗するケースもあるのだ。

前職を辞める理由を納得してもらえなかった

前職を辞める理由はセンシティブな内容だ。しかし、面接時にこれを聞かない採用担当者はいない。

転職理由を聞きその正当性を判断することで、「すぐに転職する人材かどうか」を判断しているのだ。

したがって、前職を辞める理由について納得をしてもらえないと、面接時に大きな減点材料となる。とはいえ前職を辞める理由を納得してもらうのは難しい。

大抵は仕事や待遇面、あるいは人間関係に不満があり、転職を目指すからだ。

この点について、嘘を伝えるのはいけないが、すべて正直に言うのも得策ではない。「言い換え」をうまく用いることで、面接を円滑に進められる可能性が高い。

スキル・実績の伝え方が分からなかった

希望通りの転職を実現させるためには、職務経歴書や面接において、自分のスキル・実績を正しく伝える必要がある。

しかし、スキル・実績の伝え方が分からない20代銀行員や、そもそもどういったスキル・実績をアピールすべきか分からない人は多い。

20代銀行員の転職活動で最も重要なことは何か

続いて実際の転職体験談を参考に、20代銀行員の転職活動で最も重要なことは何かを紹介する。

自己分析を正しく行う

転職活動において自己分析は極めて重要であり、20代銀行員の転職活動も例外ではない。

大学生時代は自分の性格など定性的な面から自己分析を進めるが、転職活動ではこれに営業成績・実績など、定量的な要素を絡めていく必要がある。

この点において、就職活動とは違った難しさを感じる人は多いだろう。

複数社を比較・検討する

転職活動では必ず、複数社を比較・検討した上で書類選考に応募する必要がある。なぜなら、転職の成功率を少しでもアップさせ、現職での不満を繰り返さないためだ。

マイナビの調査によれば、内定獲得者の平均応募求人数は8.8社だ。それ以前の比較・検討では、その数倍〜10倍以上の企業をピックアップする必要がある。

企業についてよく調べる

転職活動における企業調査は、就職活動以上に重要なことだ。社会人として仕事をするようになり、見えてくる企業の実態というものがある。

したがって、同じ企業調査でも就職活動時とは情報の見方が大きく変わるだろう。社会人としての視点から企業をよく調査し、希望通りの転職を目指すのがポイントだ。

転職の目的を明確にする

転職の目的は明確なほどいい。なぜなら、転職活動において「ブレない軸」を持つことができ、結果として希望通りの転職を叶えやすいからだ。また、転職そのものを目的としないよう注意してほしい。

転職自体がゴールになると企業調査などで手を抜いてしまうことが多く、現職と同じ不満を繰り返す可能性が高くなる。

転職エージェントを利用する

20代銀行員の転職活動では、「転職したい」と考えた時点から転職エージェントを利用しよう。

転職活動において何をすべきか、職務経歴書の書き方、面接時の質疑応答など、すべて転職エージェントが教えてくれる。

初期段階から転職エージェントの支援を受けることで、希望通りの転職を叶えやすくなる。

20代銀行員は転職でどのように課題を解決したのか

最後に、20代の銀行員が転職によってどのような課題を解決できたのかを紹介する。

プライベートの時間が増えた

転職によって、「プライベートの時間が増えた」という人は多い。ノルマや激務から解放され、仕事量そのものが減るため、勤務時間も自然と少なくなる。

また、残業が比較的少ない転職先だったり、通勤時間を削減できたりすると、それに応じてプライベート時間は増えていく。

年収が上がった

銀行員は高年収の職業だが、転職によって年収をさらにアップさせるケースは多い。

例えばIFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)やM&Aアドバイザリーに転職をすると、銀行員時代よりも年収がアップする可能性が高い。

ちなみに、業界大手のM&Aアドバイザリーは平均年収が2,000万円を超えているので、年収アップを目指しているなら転職を検討してみよう。

仕事にやりがいを持てるようになった

銀行員としての仕事もやりがいは多い。しかし、顧客に紹介できる商品が限られている環境では、やりがいよりも窮屈さを感じるケースもある。

また、メガバンクでは業務の細分化が追求され、やれる仕事の範囲が狭められていることも。

転職時に「裁量権のある仕事ができる環境」を求めて転職した人は、銀行員時代よりもやりがいを持って仕事をしている人が多い。

20代の銀行員の転職を成功させるには

本記事では20代銀行員を対象に行った転職体験談のアンケートから、20代銀行員の転職実態を紹介した。

最後に、20代銀行員の転職活動を成功させるには、「早期段階で転職エージェントに相談する」ことが大切だ。

初めての転職では分からないことも不安も多い。そうした精神的負担の中で、理想通りの転職活動を進めるのは難しい。

転職エージェントは転職活動を支援する中で、そうした精神的負担を軽くする役割もある。

アドバイザーナビは金融業界特化型の転職エージェントとして、多くの銀行員を理想の転職へと導いてきた。

その経験やノウハウから、20代銀行員の転職活動において支援できることが多い。「転職したい」と思ったら、まずは気軽に相談してみてほしい。

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