- 20代が金融業界から転職するためのコツが知りたい
- 20代が金融業界から転職するのにおすすめの先が知りたい
- 金融業界における20代の転職実態が知りたい
「20代で金融業界から転職する場合はどのような会社がおすすめなの?」「転職活動を成功させるために意識するべきポイントは?」
20代で金融業界からの転職を検討している人の中には、このような疑問を持っている人もいるのではないだろうか。
そこで本記事では、金融業界における20代の転職実態を深掘りしながら、20代の金融出身者におすすめの転職先や転職を成功させるためのポイントについて解説していく。
転職しようか迷っている方は、最後まで読んで参考にしてほしい。
金融業界における20代の転職実態
金融業界における20代の転職実態を把握するため、ここでは以下4点について解説していく。
- 20代が金融業界から転職する主な理由
- 何年働けば転職できるのか
- どのくらいの割合で転職しているのか
- 20代は金融業界からの転職で給与を上げられるのか
それぞれ見ていこう。
20代が金融業界から転職する主な理由
転職の主な理由としては、以下のものが挙げられる。
- 業界の先行きが不安
- 全国転勤が嫌だ
- 活躍したいが支店長を目指したい訳ではなくスキルを身につけたい
- 早期に年収を上げたい
金融業界は、今まで顧客に対面で営業をしたりサービスを提供したりするスタイルが主流であった。
しかし、新型コロナウイルス流行の影響を受けて対面営業は激減し、実店舗を多く所有する銀行や保険会社などは、近隣店舗との統廃合といった対応を行ったケースも少なくない。
それだけでなく、オンライン上で手軽に送金ができるようにしてほしい、店舗に訪問しなくても保険金の請求手続きができるようにしてほしいなど、求められるサービスも時代とともに移り変わってきた。
これにより、大きな変革を求められることとなった金融業界の先行きを不安視し、転職を考える人が多いのだ。
また、全国転勤が嫌だ、という理由を挙げる人も少なくない。金融業界では、全国各地に支店を構えている会社も多いため、一般的に3〜5年程度で転勤を命じられることもある。
独身のうちであれば転勤による影響はそこまで大きくないと考えられるが、結婚をすると自分だけでなく家族の生活にも大きな影響を与えることとなってしまう。
ライフプランを立てやすくするためにも、転勤がない会社への転職を希望する人が多いのだ。
加えて、社内で活躍して支店長などの役職に就きたいというよりも、スキルを身につけてどの業界でも活躍できる人材になりたい、という人が転職を決断するケースも増えている。
さらに、金融業界は年功序列の会社も多く、20代から高額な給与を得られるわけではない。
そのため、早期に年収を上げたい人は、インセンティブの割合が多い会社や若くても能力があれば昇進できる会社へ転職したいと考えるのだ。
何年働けば転職できるのか
20代で転職を考えている人の中には、何年働けば転職できるのか気になっている人もいるだろう。
結論から言うと、転職するために必要な経験年数は特段設けられていない。
異業種への転職を検討している場合は、1〜2年の実務経験でも転職が可能だ。
むしろ、第二新卒の枠で転職活動ができるだけでなく、20代は柔軟性が高く新たな業種への適応能力があると評価されることも多いため、早いうちに転職をするというのも一つの手だ。
ただ、転職活動をしてみたはいいものの、いい縁に巡り会えずなかなかうまくいかないというケースもあるだろう。
そのような場合は、3年程度働いてみて営業実績を積んだり、宅地建物取引士や中小企業診断士といった資格を取得したりした上で転職活動をすることで、高い評価が得られるようになるはずだ。
転職市場においては、基本的に年次を重ねると学歴や大企業勤務といった外形的な評価よりも、社内でどのような実績を残したのかという点が重要視される。
そのため、学歴等に自信がある場合は、学歴にもある程度のウェイトを置いている第二新卒の枠で転職活動を行うことがおすすめだ。
ただ、特筆できるような実績を残していなかったとしても、現在担当している業務が自分に合わなかったり、人間関係に悩みがあり大きなストレスを抱えていたりする場合は、そのまま在籍し続けても良い結果にはつながらないケースが多い。
働く上でのモチベーションや職場環境は重要な要素であるため、早めに自分に合った環境で働けるように転職活動を進めることをおすすめする。
どのくらいの割合で転職しているのか
株式会社マイナビが提供する「転職動向調査2024年版(2023年実績)」によると、20代男性の転職割合は13.6%、20代女性の転職割合は12.7%であった。
これは、金融業界に限らず全ての業界を通しての数値であるが、男女ともに少なくとも8人に1人は転職していることがわかるだろう。
また、金融業界からの転職割合は、20代男性の転職者数(284人)のうち4.6%、20代女性の転職者数(227人)のうち7.0%であった。
20代男性においては、他業界と比較して金融業界からの転職割合は低い傾向にあったが、20代女性の金融業界からの転職割合は、18に分類された業界のうち上から3番目の高さである。
20代は金融業界からの転職で給与を上げられるのか
20代であっても、金融業界からの転職で給与を上げることは可能である。なぜなら、金融業界は入社から数年間は年収があまり高くない傾向にあるからだ。
それだけでなく、実績が給与に反映されづらいといった特性もある。
金融業界の20代における年収は、500万円〜1,000万円の範囲であるケースが多い。
しかし、企業の合併や買収をサポートするM&A企業などの平均年収は2,000万円、金融機関に所属せずに中立的な立場で資産運用の提案を行うIFAの平均年収は1,000万円を超えることも珍しくない。
これらの業種以外であっても、金融関連の業種における年収1,000万円以上の求人は多数存在する。
そのため、銀行よりも平均年収が高い業界や実績によって大きなインセンティブが受けられる会社へ転職することで、100万円単位の大幅な年収アップが可能となるだろう。
20代金融出身者におすすめの転職先
20代の金融出身者におすすめの転職先として、以下2つの観点から紹介していく。
- 異業種の場合
- 同業種の場合
それぞれ詳しく見ていこう。
異業種の場合
金融業界からは離れたい、という場合は異業種への転職を選択することとなる。ただ、異業種へ転職するとなると、20代などの若手でないと難しいこともある点には注意してほしい。
また、世の中にはさまざまな業種が存在するため、金融業界以外の成長産業で働きたいという人は、他の業種に関して丁寧に調査をした上で検討することが重要だ。
しかし、調査にあたっては、異業種であるとその会社の実態が把握しづらかったり、具体的な業務内容があまり理解できなかったりするケースもある。
そうなると、自身がイメージしていた業務内容などと、実際に入社してからのギャップが大きく、転職したことを後悔してしまう人も多い。
後悔なく自分の条件にマッチした転職を成功させるためにも、金融業界からの転職実績の多い転職エージェントに相談しながら転職活動を進めることがおすすめだ。
同業種の場合
異業種への転職の場合は、20代などの若手でないと難しかったり、情報収集がしづらかったりといった懸念点があると述べた。
その一方で、同業種への転職の場合はスムーズに転職できる可能性が高いだけでなく、年収も上がるケースが多い。
ただ、一口に金融業界といっても、さまざまな業種や職種がある。
細分化すると、個人や法人を相手とするリテール部門の職種として転職するのであれば、証券会社や銀行、信託銀行、IFA、生命保険・損害保険、M&A仲介会社などが主な転職先となるだろう。
また、運用会社やオペレーティングリース、生命保険・損害保険、M&A仲介会社、不動産投資を扱う会社といった金融機関を対象としたホールセラー※の職種もある。
営業といっても、実際に顧客へ商品の提案や販売をしたいのか、金融機関を対象としたホールセラーがしたいのかによって、同じ金融業界であっても大きく業務内容が異なる。
自身がどのような職種に就きたいのか、あらかじめ明確にしてから転職活動に取り組むようにしよう。
- 金融機関の所属員の商品知識や営業スキルの向上を目的として勉強会を実施したり、実際のご提案に同行したりする職種
20代金融出身者の転職を成功させるには
20代金融出身者の転職成功に向けて、ここでは以下3点について解説していく。
- 20代金融出身者の転職面接のポイント
- 20代金融出身者の転職における自己PR(履歴書作成)の重要性
- 金融業界からの転職に詳しいエージェントへの相談
それぞれ見ていこう。
20代金融出身者の転職面接のポイント
20代金融出身者の転職面接のポイントは、受ける業界や会社によっても異なる。
面接時の基準としては、受け答えの速さ(頭の回転スピード)を重視している会社もあれば、質問に対する正確な回答ができているか、貪欲さや向上心を持ち合わせているかなど、各社でさまざまな基準が設けられている。
面接時の基準についてはいずれの会社も公表していないため、転職エージェントに相談しながら面接対策を行うのが最も効果的な方法だ。
ただ、どの業界・会社を受けるにしても、共通して意識すべきポイントがある。それは以下の3つだ。
- 面接官の会話に自身の会話を被せない
- わからないことはわからないと言う
- Q&Aをしっかりと成り立たせる
面接官が話し終わる前に自身が発言を始めてしまうと、社会人としてのマナーがなっていない、コミュニケーション能力が低い、といった悪いイメージを持たれてしまう可能性が高い。
また、わからないのに分かっているフリをして話を進めてしまうのはよくない。
わからないことをわからないと言うのは勇気がいることかもしれないが、業務を正確に進めていく上では正直にわからないと言えるかが重要なポイントとなる。
しかし、業界や会社に関しての基本的な質問等に対して「わからない」と言ってしまうと、マイナスの評価につながってしまうため注意しなければならない。
加えて、聞かれた質問に対して的確な回答をすることも、面接においては非常に大事なポイントだ。的外れな回答をしてしまうと、これもコミュニケーション能力が低いと判断されかねない。
ここで挙げたポイントを意識しながら、面接練習の回数を重ねたり、いろいろな人に面接練習をしてもらったりすることで、自信を持って面接に臨めるはずだ。
20代金融出身者の転職における自己PR(履歴書作成)の重要性
履歴書や職務経歴書の作成は、転職活動の実行フェーズにおいて最も重要であるともいえる。
中でも、自己PRの記入欄が設けられている職務経歴書は、採用担当者があなたに関する情報の中で一番最初に目にするものであるため、書類選考の通過に向けて作り込まなければならない。
特筆した営業実績や保有資格など、わかりやすいPRポイントがある場合は、自己PRの作成にそこまで苦労することはないだろう。
しかし、大半の20代の金融業界出身者は特筆すべきPRポイントがなく、作成に苦労してしまうことが考えられる。
そのような場合には、転職エージェントにアドバイスを受けながら自己PRを固めることで、書類選考の通過率を上げられるはずだ。
自己PRは、履歴書や職務経歴書の作成時のみならず、面接でも必ず聞かれる項目である。また、自身の強みを理解することは業界の志望動機に説得力を持たせることにもつながる。
そのため、金融機関での実務経験やスキルを客観的に振り返ることが大切だ。
金融業界からの転職に詳しいエージェントへの相談
20代の金融出身者が転職を成功させるためには、金融業界からの転職に詳しい転職エージェントに相談することも必要である。
社会人2〜3年目の転職であれば、第二新卒の枠で優位に転職活動が進められる可能性が高い。
ただ、異業種に転職するのか、それとも同業種に転職したいのか。それによって、情報収集の難易度も変わってくる。
それだけでなく、転職活動においては自己PRを固めることが重要となるが、特筆すべき実績を残せていない場合は、自己PRとしてどのような部分をアピールすれば良いかわからないと感じることもあるだろう。
その点、転職エージェントに相談することで自分1人では知り得ない情報を入手できたり、自分を客観視できてより説得力のある自己PRを作成できるはずだ。
特に、20代の金融出身者が転職活動を行う際には、金融業界からの転職に対する豊富なノウハウを有する業界特化の転職エージェントに相談しよう。
中でも、アドバイザーナビは金融業界に特化した転職エージェントである。相談は無料でできるため、まずは気軽に活用してみてほしい。