- 金融業界から女性が転職するためのコツが知りたい
- 金融業界の女性におすすめの転職先が知りたい
- 金融業界における女性の転職実態が知りたい
金融業界に勤める女性の中には、転職を視野に入れている方もいるだろう。
「金融業界から女性が転職するためのコツは？」「どんな転職先があるの？」と気になっている方のために、本記事では金融業界における女性の転職実態を解説していく。
年代や職種別におすすめの転職先を紹介するので、自分に合う転職先を絞ることができるだろう。金融業界から転職を考えている女性はぜひ参考にしてほしい。
金融業界における女性の転職実態
そもそも金融業界に勤める女性が転職を考える理由は何なのだろうか。
また、転職の難易度や転職先も気になるポイントだろう。まずは金融業界における女性の転職実態として、下記のとおり解説を行う。
- 女性が金融業界から転職する主な理由
- 女性が金融業界から転職するのは難しいのか
- どこに転職しているのか
順番に詳しく解説するので、確認してほしい。
女性が金融業界から転職する主な理由
女性が金融業界から転職するのは、主に下記のような理由が挙げられる。
- 人間関係がうまくいかない
- プライベートを大事にしたい
- ノルマに追われたくない
- 転勤したくない
- 業界の将来性が不安
人間関係がうまくいかない
金融業界に限った話ではないが、職場の人間関係が原因で転職を考える方は多い。
さまざまな年代や経歴を持った人が集まる職場では、苦手な人や相性が悪い人がいることも考えられる。
中には派閥のようなものがあったり、お局様のような存在がいたりして悩んでいる方もいるのではないだろうか。
1日の中のほとんどの時間を過ごす職場。人間関係がうまくいかないことを苦痛に感じ、転職を考えるケースが後を絶たない。
金融業界に務める女性も例外ではなく、人間関係が転職を考える理由の1つになっている。
プライベートを大事にしたい
金融業界は休日出勤や残業が起こりやすい職種でもある。なかなかプライベートの時間が確保できないことに悩むケースも少なくない。
特に女性は家庭や育児などで、仕事以外にも忙しい毎日を送っている方が多いだろう。
「仕事の時間が長くて家庭との両立ができない」「プライベートをもっと大事にしたい」と感じるようになり、転職を考える理由の1つになっている。
ノルマに追われたくない
金融業界では、配属される部署によって厳しいノルマを課されることがある。
ノルマをクリアできなくてもクビになることはないとはいえ、上司からプレッシャーをかけられたり、精神的苦痛を感じたりするケースが考えられる。
金融業界に勤める方の中で「ノルマに追われず仕事をしたい」と転職を希望する方は多いだろう。
転勤したくない
金融業界は多額の資金を扱う場面が多く、不正防止や自身のキャリアアップのために転勤が多い職種だ。
転勤は慣れ親しんだ職場環境や人間関係、顧客との信頼関係を白紙にしなければならず、精神的苦痛を感じる方が多い。
また、転勤することによって通勤時間に時間がかかったり引越しを余儀なくされたりもするだろう。
「転勤がない職種に転職したい」というのが、金融業界に勤める人の4つ目の転職理由だ。
業界の将来性が不安
5つ目の転職理由は、業界の将来性に不安を抱えていることだ。例えば、銀行であればネット銀行の普及によって、さまざまな手続きがアプリやホームページからできるようになった。
保険であっても、オンライン手続きが可能なネット保険が台頭してきている。つまり、今まで必要とされてきた対面での営業や窓口で手続きをするスタイルが少なくなってきているのだ。
このような背景から、業界の将来性に不安を感じる方は多くいるだろう。
女性が金融業界から転職するのは難しいのか
結論から言うと、女性が金融業界から転職するのは難しくない。男性であっても女性であっても実力や経験に応じて転職することが可能だ。
金融業界では金融知識やコミニュケーション能力、事務処理能力、仕事の正確性、身だしなみや言葉遣いなどのビジネススキルが高い方が多い。
これらの能力をアピールできれば、転職は難しくないだろう。しかし金融業界の総合職に転職を希望する場合、全国転勤が可能か否かが大きく影響する。
転勤が多い職種への転職を考えている方は、これからの生活において定期的な転勤が可能かよく考えよう。
一方、プライベートの時間を確保するためにワークバランスを大事にできる職場への転職を希望する方もいるだろう。
残業や休日出勤が少ない求人も多いため、どのケースにおいても転職できる可能性は高い。
どこに転職しているのか
転職を考えている金融業界の女性は「どこに転職しているのか」が気になるポイントではないだろうか。
そこでここからは、金融業界の女性に多い転職先を紹介していく。
同じ金融業界
まずもっとも多いのが、同じ金融業界だ。金融業界であれば、これまでの知識や経験が評価されることが多く転職しやすいのがメリットである。
また、業務に慣れている可能性が高いため、転職後のイメージがつきやすいのも人気の理由の1つだ。
銀行、証券会社、保険会社などの金融業界は、年収も比較的高いため「年収をキープしたい」「これまでの経験を活かせる仕事がいい」「有利に転職したい」という方に選ばれている。
公務員
続いて人気なのは公務員である。休日出勤、残業、ノルマに悩んでいる方にとって、ワークバランスの整った公務員は魅力的にうつるだろう。
金融業界からの転職で特に女性に人気が高いのが市役所や区役所だ。他業種ではあるが、金融業界での顧客対応スキルや事務処理能力、パソコンスキルなどを発揮して働くことができるだろう。
ただし公務員になるためには試験を受けることが必要だ。年齢制限を低めに設定している場合もあるため、なるべく早めに検討するといいだろう。
不動産やサービス業などの他業界
3つ目は不動産やサービス業などの他業界だ。他業界と言えど、コミニュケーション能力や事務処理能力が買われ有利に転職することも十分期待できる。
特に不動産は業務内容に共通点が多いのが特徴だ。数字に強く、金融知識がある点は評価対象になるだろう。
「金融業界以外の業界で働きたい」「経験を活かしつつ新たなスキルを身に付けたい」という方は他業界を選んで転職している。
ただし、金融業界から他業界へ転職する際は若い年代の方が有利と言えるだろう。
金融業界出身の女性におすすめの転職先
ここからは金融業界出身の女性におすすめの転職先を紹介する。おすすめの転職先は、年代や現在の職種によっても異なるため、自分に合う項目をぜひチェックしてほしい。
年代別のおすすめの転職先
転職する上で年代は非常に重要なポイントだ。20代女性と30代女性それぞれにおすすめの転職先を紹介するので、転職を考えている方は参考にしていただきたい。
20代女性におすすめの転職先
20代は一般的に転職に有利な年代だ。20代女性であれば金融業界への転職はもちろん、他業界への転職も可能である。
例えば「業界の先行きが不安」といった理由で転職をする場合、業種や職種を変えるのも1つの手だ。ただし現在の職種が金融業界の営業職である場合は、慎重に検討しよう。
金融業界の営業職は年収面で見ると相対的に良いからだ。金融業界内での転職を考えている場合、銀行から銀行、証券から証券のように同じ業種で転職をするのか。
または銀行から証券、証券から銀行のように新たなスキルを身につけるための転職をするかの2パターンに分けられる。
どちらにしても20代女性はポテンシャル採用が期待できるため、転職するチャンスは多いだろう。
30代女性におすすめの転職先
30代女性は20代女性に比べると転職は不利になる可能性が高い。特に他業界への転職は難しいだろう。
また年収面においても30代は高くなっているため、採用する企業は慎重にならざるを得ない。これらのことを踏まえた30代女性におすすめの転職先は、同じ金融業界だ。
金融業界内であれば、経験豊富でビジネススキルが身についている30代女性は有利に転職することができるだろう。
即戦力を求める企業にとっては、20代女性よりも30代女性の方が評価が高いからである。銀行から証券、証券から保険のように、同じ金融業界内で転職するのがおすすめだ。
職種別のおすすめの転職先
ここからは、現在の職種別におすすめの転職先を紹介する。金融業界の代表である証券会社、銀行員、保険会社別に紹介するのでぜひ参考にしてほしい。
証券会社の女性におすすめの転職先
証券会社の女性が転職する理由は、下記のようなものが挙げられる。
- 休暇スケジュールが組みにくい
- マネージャーになるのが嫌だ
- 全国転勤を避けたい
- 会社の将来性に不安がある
女性にとってワークバランスが取れないことや先行きへの不安が、転職を考える要因になっているようだ。
すべてを解消するためには他業界へ転職することが1つの手ではあるが、年収が下がる可能性が高いことを念頭においておくべきだ。
証券会社の女性によくある転職先は信託銀行やIFAなどの個人営業、ウェルスマネジメントである。
また営業職につきたい方は運用会社、M&A、保険、オペレーティングリースなどのホールセラーがおすすめだ。ホールセラーは大企業を相手に営業し、多額の資金を動かす責任ある仕事である。
年収も維持できる水準になっていることが多いため、新たなチャレンジをした先に成功する方が多いのが特徴だ。
銀行員の女性におすすめの転職先
銀行員の女性の転職理由は、上述した証券会社からの転職理由に加えて「年収面」がある。
「銀行員は高収入」とイメージする方もいるかもしれないが、若い年代の平均年収はけして高くはない。
「年収を上げたい」という銀行員の女性におすすめの転職先は、証券会社同様、信託銀行やIFAなどの個人営業、ウェルスマネジメントだ。
また、年収アップをメインに考えるのであれば運用ら、会社、M&A、保険、オペレーティングリースなどのホールセラーの職につくのもいいだろう。
上記の職種には営業以外に営業サポートや事務職などの募集があるのも魅力である。自身のスキルや希望、求める年収などによって、どの業界のどの職種に転職すべきか慎重に検討しよう。
保険会社の女性にお好きすめの転職先
保険会社も金融業界を代表する業種である。また「生保レディ」という言葉があるように、女性が多いのも特徴だ。
保険会社から転職をする方は「新たなスキルを身に付けたい」といったポジティブな理由が多い。
IFAなどの個人営業保険やM&A、オペレーティングリースなどの金融機関向けホールセラーがおすすめの転職先として挙げられる。
営業スキルに自信がある方や営業成績が良い方は、転職先で良い成績を出すことによって年収アップも期待できるだろう。
金融業界出身の女性が転職を成功させるには
これまで、金融業界の女性におすすめの転職先を解説してきた。ここからは、金融業界出身の女性が転職を成功させるための重要なポイントを紹介する。
人生に何度もない転職。自分の希望通りの転職をして、よりやりがいをもって働きたい方はぜひ抑えておいてほしい。
転職面接のポイント
まず転職において大事なのは面接である。面接で好印象に残る自己PRをし「この人材がほしい」と思ってもらえるポイントを理解しておこう。
前提として、金融業界出身の女性の転職面接のポイントは、曖昧なフレーズを使うのではなく、実績に基づいた会話が重要になることを念頭に置いておこう。
例えば20代女性であれば志や社会人としての素地、成長余地を期待されて採用されるケースもあるが、30代女性になると即戦力を求められるため、実績の提示は大事なポイントである。
また、営業成績だけではなく結果を出すための計画や実行フェーズの考え方も重視されるため、しっかり答えられるように準備しておこう。
成果があるに越したことはないが、それまでの過程や自分の仕事に対する姿勢、努力を上手にアピールできると「この人はどんな環境でも成果を出せる」と良い印象を残すことができるだろう。
転職における自己PRの重要性
面接前の関門といえば履歴書や職務経歴書だ。中でも職務経歴書の職歴や自己PRは重要なポイントである。
職歴は、正しく書くのは大前提として、営業成績や資格などをできるだけ細かく記入し、具体的な数字を用いるといいだろう。参考例は下記で確認してほしい。
- 〇〇年度 投資信託販売金額〇〇万円（目標達成率◯％／〇〇人中◯位）
- 〇〇年度 CFP取得
記入できるような営業成績がある場合、営業成績と関連する自己PRをするといいだろう。
成果に至るまでのプロセスや課題をどのように乗り越えていったかなどは、大きなアピール材料だ。
一方問題なのは、記入できるような営業成績がない場合や、そもそも営業職のように成果がわかりやすい職種でない場合だ。
現在の職種や転職先によっても記入方法が異なるため、下記で紹介する転職エージェントの力を借りるといいだろう。
金融業界の転職に詳しいエージェントへの相談
金融業界出身の女性が転職を成功させるためには、履歴書や面接の事前準備は欠かせないものだ。
正しく自己PRできるかできないかで、転職活動の結果は大きく変わってくるだろう。そこでおすすめなのが、金融業界に精通した転職エージェントへ相談することだ。
これまでの経験や経歴から、転職先に合った自己PRのアドバイスを受けよう。アドバイザーナビでは、金融業界特化型の転職エージェントに無料で相談することが可能だ。
履歴書や職務経歴書の書き方、自己PRのことなど、まずは気軽に相談してみよう。
