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金融業界から転職するには?転職対策からおすすめの転職先まで解説

この記事で解決できるお悩み
  • 金融業界からの転職を考えているが、何から始めればいいのかわからない。
  • 金融業界での経験を活かせる転職先を知りたい。
  • 金融業界からの転職活動に必要な対策を知りたい。

「金融業界で得た知識やスキルを活かせる転職先が知りたい」「どのようなステップを踏んで転職すればいいかわからない」とお悩みではないだろうか。

信頼度が高く人気の職種でもある金融業界。しかし中にはさまざまな理由によって転職を視野に入れている方も多いのではないだろうか。

そこで本記事では金融業界からのおすすめの転職先や、転職を成功させるために必要な対策を解説する。

「スキルを活かして自分にぴったりの転職先を見つけたい」と思う金融業界の方はぜひ参考にして転職活動を成功させてほしい。

目次

金融人材が転職する理由

そもそも金融人材はどのような理由があって転職を考えているのだろうか。

おすすめの転職先や対策を知る前に、まず金融人材の転職理由を理解しておこう。

金融業界の代表とも言える銀行、証券、保険の3つの職種ごとの転職する理由を解説するのでぜひ参考にしてほしい。

銀行出身者が転職する理由

銀行に勤める方の主な転職理由は下記のとおりだ。

  • 転勤が嫌
  • 業界の将来性に不安を感じた
  • 給与が低い

順番に解説していく。

転勤が嫌

銀行員が転職を希望する大きな要因となるのが転勤だ。転勤は職場の人間関係や顧客との信頼構築を一からスタートさせることになるため、ネックに感じる方が多い。

また、転勤先が遠方であれば通勤時間が長くなったり、引っ越したりする必要がある。特に家庭や子どもがいる方にとっては、家族の生活にも影響がある重大事項だ。

また「同じ環境で長く働き続けたい」と思う方にとっては大きなデメリットである。

銀行員は大事な資産を預かり管理する立場上、不正防止のために定期的に転勤を命じられるものである。

横領や不正融資などのリスクを軽減するために、銀行員にとって転勤は避けては通れないだろう。

仕方ないこととはいえ、やはり働く方にとっては負担になり、転勤を理由に転職を考える方がいるのが現状だ。

業界の将来性に不安を感じた

銀行員が転職を考える2つ目の理由は「業界の将来性に不安を感じた」である。

現在はネット銀行の急成長によって、残高照会や資金移動、振込や住所変更などの各種手続きがスマホやパソコンからできるようになった。

現金の引き出しもコンビニのATMからできるため非常に便利だ。銀行にわざわざ足を運ばなくてもいいので、平日に仕事をしている人や外出が難しい人にとってネット銀行の存在は有難い。

またAIの普及によって融資判断などもスコアリングに切り替わる可能性も視野に入れなければならない。

このようなネット銀行・AIの急成長によって、従来の「銀行窓口で手続きをする」という行為が少なくなってきているのが現状だ。

「この先はネット銀行が主流になるのではないか」「銀行員の存在価値が薄れてしまうのではないか」と業界の将来性に不安を感じ、転職を考えるのも無理はないだろう。

給与が低い

「銀行員は高収入かつ安定している」とイメージする人も多いだろう。

しかし銀行員が転職をする理由の1つは、給与が低いという点である。

銀行は年功序列の制度を取り入れているところが多いため、年齢が若く入社歴が浅い人は「給与が低い」と感じるようだ。

厚生労働省が発表している銀行員の平均年収は下記のとおりだ。

19歳以下228.97万円
20歳〜24歳348.64万円
25歳〜29歳481.26万円
30歳〜34歳612.51万円
35歳〜39歳689.3万円
40歳〜44歳744.06万円
45歳〜49歳755.92万円
50歳〜54歳828.43万円
55歳〜59歳753.15万円
60歳〜64歳486.5万円
65歳〜69歳430.33万円
70歳以上447.57万円
参考:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」

年齢によって大きく年収が異なるのが特徴だ。特に10代、20代の若い年代の年収はとても「高い」と言えないのが現状である。

証券会社の出身者が転職する理由

続いて証券会社に勤める方の転職理由について解説していく。

  • 転勤が嫌
  • ノルマに追われるのが嫌
  • 行いたいビジネスがある

転勤が嫌

証券会社に勤める方の転職理由の1つは、銀行員同様「転勤」だ。証券会社はキャリアアップのために転勤が頻繁に起こる職種である。

とくに管理職は転勤しやすいのが特徴だ。職場環境、人間関係、信頼関係などが定期的に振り出しに戻るため「転勤が嫌」と感じる方は多く、転職する理由の1つになっている。

ノルマに追われるのが嫌

2つ目の転職理由は、ノルマに追われることに嫌悪感を感じているパターンだ。

証券会社は株式や債券などの金融商品を提案、販売するのが主な仕事である。

「月間◯◯円」といったようにノルマが設定されていることが多く、達成状況や進捗状況を上司に報告するのが一般的だ。営業として働く以上、ノルマや目標設定は大事である。

しかし「毎月ノルマに追われてしんどい」「やりがいを感じられない」「顧客よりもノルマを優先してしまう自分に嫌悪感を抱く」と悩む方は少なくないだろう。

上司に厳しく叱咤されることもあり、精神的に辛くなってしまう方が多いのが現状だ。

特に証券会社はノルマが厳しいと言われている。プレッシャー、上司からの重圧、ストレスなどから「ノルマに追われずに仕事がしたい」というのが証券会社の転職理由だ。

行いたいビジネスがある

証券会社からの転職理由の3つ目は「行いたいビジネスがある」だ。

どのようなビジネスを行いたいかは人それぞれだが、証券会社で培った知識やスキルを存分に発揮でき、かつノルマに追われずに顧客の役にたてる仕事として、IFAが人気である。

IFAとは一定の証券会社の金融商品を提案するのではなく、幅広い金融商品の中から顧客に最適なものを提案することが可能だ。

「ノルマに追われずに自分がやりがいをもってできるビジネスがしたい」「証券会社でのスキルを活かして新たなビジネスに挑戦したい」と考える方は多く、転職する理由の1つになっている。

保険会社の出身者が転職する理由

最後に保険会社に勤める方の転職理由について解説していく。

  • 転勤が嫌
  • 成果が正当に昇給・昇格に反映されなかった
  • 会社との方向性の乖離

転勤が嫌

銀行、証券会社に続き保険会社も転勤が多い職種として知られている。

転勤は心機一転新しい地で働くことで、さまざまな経験や人間関係を作るチャンスでもあるが、ネガティブな要素と受け取る方が多いのが現実だ。

「やっと慣れたと思ったら転勤になってしまった」「新しい配属先でうまくやっていけるだろうか」このような不安を常に抱えながら働くことは、体力的にも精神的にもきついと言えるだろう。

成果が正当に昇給・昇格に反映されなかった

保険会社の転職理由2つ目は「成果が正当に昇給・昇格に反映されなかった」である。

例えば保険営業は、契約件数やノルマ達成などの営業成績によって給与に反映されるのが一般的だ。

成果を上げた分だけ給与が高くなるのが営業職の魅力でもある。

そのため、成果が正当に昇給・昇格に反映されないのはモチベーションの低下につながり、転職を考える理由にもなるだろう。

会社との方向性の乖離

保険会社の転職理由3つ目は「会社との方向性の乖離」だ。

例えば「全体的に競争心が高くピリピリした雰囲気が苦手」という人もいれば「職員同士の距離感が近くアットホームな雰囲気が苦手」という人もいるだろう。

ほぼ毎日過ごす職場の雰囲気や社風は大事だ。そのため自身と会社が考える方向性が明らかに異なる場合、ストレスになり転職を考える理由になるだろう。

金融業界からの転職難易度

ここからは金融業界からの転職難易度について、下記のとおり解説を行う。

  • 金融人材の転職が難しいとされる理由
  • 金融人材の転職活動における市場価値
  • 何歳まで転職できるのか

「金融人材の転職はなぜ難しいの?」「どのような価値があり、何歳までに転職をすればいいのだろう」とお悩みの方はぜひチェックしていただきたい。

金融人材の転職が難しいとされる理由

金融人材の転職が難しいとされる理由は主に下記の2つが挙げられる。

  • 年収が高い
  • 専門性が高く、汎用性が低い

順番に詳しく解説していくので確認していこう。

年収が高い

金融人材の転職が難しい理由としてまず挙げられるのが、年収が高いということだ。

労働時間に対して受け取っている年収が高いため、今の年収以上、もしくは今の年収と同等の年収を叶えようとすると、求人がかなり絞られることになる。

選択肢がそもそも少なくなり、なかなか自分の希望する転職先が見つけにくいことが考えられる。

銀行・証券・保険それぞれの平均年収トップ3は下記のとおりだ。

銀行
1位三井住友ホールディングス1,272万円
2位三井住友トラスト・ホールディングス1,235万円
3位九州ホールディングス1,232万円
証券
1位野村ホールディングス1,515万円
2位大和証券グループ本社1,212万円
3位三菱UFJ証券ホールディングス1,198万円
保険
1位東京海上ホールディングス1,436万円
2位SOMPOホールディングス1,169万円
3位MA&ADインシュアランスグループホールディングス1,146万円

職種や勤務地、人によって異なるが平均年収がすべて1,000万円を超えており、全体的に高収入であることがわかる。

現在受け取っている年収を転職先でも求めると、どうしても選択肢は狭くなり転職は難しくなると言えるだろう。

専門性が高く、汎用性が低い

金融業界は資金調達や株式・債券などの運用知識、保険などいわゆる金融に関する専門知識に長けている。

専門性が高く汎用性が低いことが仇となり、転職先によっては転職が難しくなるケースが考えられる。

特に5〜10年ほど前までは金融業界はハードな業界であり、その営業力が転職市場において高く評価されていた。

しかし働き方改革が進むにつれて「営業力」という市場評価が大手を中心にかなり薄まってしまった。このような理由から、金融人材の転職は難しいと言われている。

金融人材の転職活動における市場価値

金融人材の転職が難しい理由を上記で解説したが「金融業界のスキルは活かせない」「金融業界からの転職はできない」という意味ではないので安心してほしい。

ここからは金融人材の転職活動における市場価値を詳しく解説していく。

突出した営業成績

営業力の評価は以前より下がったとはいえ、突出した営業成績は評価されやすく、転職活動の追い風になるだろう。

転職先が営業職であれば尚更だ。販売対象が異なる営業職を希望する場合、企業側が気にするのは「業種が変わっても同じ成果を期待できるのか」ということだ。

営業成績をアピールするとともに、提案時にどのようなことを心がけているのか、どのようなポテンシャルをもっているのかをアピールするといいだろう。

社会人としての規律

金融人材は顧客対応業務であるため「マナー研修などの社内教育の質が高い」とイメージする企業も多い。

社会人としての身だしなみや言葉遣いなど、すでに規律が備わっていると転職先に感じてもらうことで、転職時に有利に働くだろう。

保有資格が評価されないことも

金融業界では、さまざまな資格を取得することが多い。資格を保有していると「評価が上がりそう」と思う人もいるのではないだろうか。

しかし、たとえ保有資格が多かったとしても難易度の低い資格である場合評価されにくいことがある。

例えばファイナンシャル・プランニング技能検定3級、証券外務員資格などの比較的合格率の高い資格は、評価されにくいことを念頭に置いておこう。

何歳まで転職できるのか

転職をするにあたって、年齢は重視されるポイントの1つだ。

「何歳まで転職できるのか」については、転職先が異業種であるか、同業種であるかによっても異なるため理解しておこう。

異業種に転職する場合

金融とは無関係の異業種に転職する場合、成長性や希望年収の観点から30歳までが限度と言えるだろう。

新たなスキルや知識を身につけていくことになるため、異業種への転職は柔軟性や適応力の高い20代が有利だ。

同業種に転職する場合

一方で同業種や類似業界に転職する場合は、20代よりもキャリアが長い30代の方が評価が高い。

ビジネススキルがすでに備わっていることや即戦力となることが期待されるため、転職時に有利に働くだろう。

実際に証券のウェルスマネジメントやプライベートバンク業界では、20代よりも経験豊富な30代以降が積極的に採用されている。

30歳以降で転職する場合は、市場評価の高い同業種に絞るのも1つの手だ。

年齢によって業界や自己PRの方法を考えよう

上述したとおり、異業種への転職は20代、同業種への転職は30代が有利になることがわかった。

このことから、年齢によって転職先の業界を絞るといいだろう。また、自己PRの方法も年齢や業界によって異なる。

例えば20代で異業種に転職する場合は、適応力や新たなスキルを身につけることへの意欲をアピールするといいだろう。

一方30代で同業種へ転職する際は、現在持ち合わせているスキルや知識、これまでの経験を武器にするのがおすすめだ。

金融業界での経験を活かせる転職先

ここからは「異業種への転職は考えていない」「金融業界での経験を活かせる転職先が知りたい」という方に向けて、おすすめの転職先を下記のとおり解説する。

  • 金融業界の他業種
  • 外資系金融
  • 不動産業界
  • M&A業界
  • コンサルティング業界

それぞれの仕事内容や活かせるスキル、成長イメージなどを詳しく解説するのでぜひ参考にしてほしい。

金融業界の他業種

金融業界での経験を活かせる1つ目の転職先は、金融業界の他業種だ。

金融業界といってもさまざまな職種があり、スキルを発揮できる場面がいくつもあるのが金融業界のメリットでもある。金融業界には下記のような職種がある。

  • IFA
  • ホールセール
  • リテール
  • 保険募集人
  • 証券アナリスト
  • ファンドマネージャー
  • FP

IFA

昨今注目されている転職先がIFAである。IFAとは、どこの企業にも所属していないファイナンシャルアドバイザーだ。

一人ひとりの資産状況や家族構成などをヒアリングし、株式や債券、投資信託などを活用した資産形成のアドバイスや仲介などを行う。

金融知識を発揮できるだけでなく、中立的な立場で顧客に寄り添った仕事ができるため「人の役に立ちたい」という思いが強い方に向いている。

投資を活用した資産形成をする方は昨今増えているため、需要や将来性がある職種と言えるだろう。金融業界での経験が活かせる転職先だ。

ホールセール

ホールセールとは、大企業や自治体などの大口顧客に対する営業職だ。すべてにおいてスケールが大きいのが魅力であり特徴である。

資金調達、金融商品を活用した資産運用、決算業務のサポート、経営状況の改善、財務状況の分析など、仕事内容は多岐にわたるため、金融業界で培ったスキルを活かせるだろう。

企業の事業推進に携わるホールセールは、プレッシャーとともにやりがいや達成感も大きい。

強い精神力や正しい判断力、大企業の上役と渡り合えるコミニュケーション能力が必要だ。

収入面では営業成績が反映される会社が多いため、自身の成果次第では収入アップも期待できる。

「営業能力に自信がある」「年功序列の制度ではなく、自分の能力に見合った収入を得たい」と思う人は、転職先の1つとして視野に入れよう。

リテール

リテールとは、個人や中小企業に対する営業職だ。

上記で紹介したホールセールのようなスケールの大きさはないが、顧客のライフプランや資産に関する相談、サポートを行うのがリテールの役割である。

預貯金を把握した上での最適な資産運用方法や金融商品、住宅ローンの組み方など、顧客の人生に携わるサポートをするのが特徴だ。

ずば抜けたコミニュケーション能力や提案力よりも、一人ひとりの話に耳を傾けるヒアリング力やニーズへの対応力、細やかな気配りやフォローができる能力が求められる。

ホールセラー同様責任の大きな仕事ではあるが、顧客の人生に深く関われる仕事のため、やりがいや達成感を得られるだろう。

保険募集人

保険募集人の主な仕事は保険商品の説明や勧誘、契約後のサポート、給付金請求の対応などである。

保険会社、保険代理店が主な配属先だ。営業する相手は個人や一般企業となっており、既存顧客へのサポートや新規勧誘をメインに活動している。

一人ひとりのライフプランや家族構成、資産状況に合った最適な保険商品を提示し勧誘するため、金融知識やコミニュケーション能力が求められる。

また、顧客から給付金請求があった際には迅速に対応し、顧客に寄り添うことも重要だ。

収入面は営業成績によって異なり、成果によっては一般会社員よりも大きな収入が期待できる。

福利厚生も手厚い会社が多いため、金融業界からの転職先候補の1つにするといいだろう。

証券アナリスト

証券アナリストとは、企業や業界の情報収集や調査・分析を行う職種だ。

分析した上で投資する価値があるのか、株価の価格は高いのか安いのかを判断し、顧客へのアドバイスやサポートを行う。

経済や金融知識があり、投資に関心がある人にとっては非常にやりがいがある仕事だと言えるだろう。

誰にでも挑戦しやすい職種ではないため、さまざまな資格が必須になるイメージがあるが、意外にも証券アナリストになるために必ず取得しなければならない資格はない。

調査や分析など、情報収集が好きでコツコツと努力ができる人に向いていると言えるだろう。

ファンドマネージャー

「ファンド」とは金融商品の1つである投資信託のことを指している。ファンドマネージャーとは投資信託の運用を担当するプロだ。

チームを組み、投資家から集めた資金で投資信託を分析・運用して投資成果を目指す。

市場動向や銘柄分析をするのがアナリストやエコノミスト。売買を担当するのがディーラーやトレーダー。

ファンドマネージャーとはチームのリーダー的存在であり、組み入れる銘柄選定や売買のタイミング、運用業務における指揮をとるのが役割だ。

投資家の資金はもちろん期待を背負うことになるため、知識もさることながら責任感が強く精神的に強い人に向いていると言えるだろう。

FP(ファイナンシャルプランナー)

FPとは、保険、資産運用、年金、税制など金融全般のプロとして顧客にアドバイスやサポートを行う仕事である。

金融業界で培った知識を発揮できる転職先の1つだ。顧客の資産状況を踏まえた上で、家族構成や保険の加入状況、家計状況などの分析を行い、最適なプランニングを作成するのが仕事である。

金融のプロとして、お金との向き合い方や保険商品の紹介など多方面から顧客の人生をサポートできるため、やりがいを感じることができるだろう。

また保険会社や証券会社に所属する働き方と、独立してフリーランスとして活動する働き方ができるのも魅力である。

「人の役に立ちたい」「誰かの人生を支えたい」という思いの強い人におすすめだ。

外資系金融

2つ目は外資系金融だ。外資系金融は主に投資銀行、証券会社、保険会社、クレジット会社の4つに分けられる。

年収は基本給と成果によるインセンティブ給から成り立っており、高収入の職種として人気だ。

また年収には退職金や福利厚生が含まれている年俸制となっているのが特徴である。

外資系金融に転職するためには、金融知識、英語力、高い営業力、向上心が必須だ。

一流大学を卒業したり、TOEICで良い得点をとったりと、いわゆる超エリートが働く職種であると理解しよう。

そのため求人は多くはないが、金融業界での経験がある方なら挑戦する価値は大いにある。外資系金融の主な仕事内容を下記で確認しよう。

スクロールできます
IBD部門企業に対するM&Aの実行、資産運用の提案
マーケット部門トレーディングやストラクチャー業務。金融商品の提案
アセット・マネジメント部門顧客の資産運用業務
リサーチ部門市場動向や経済動向の分析・情報収集

不動産業界

3つ目は不動産業界だ。金融業界の経験を活かせる転職先としては「意外だな」と感じる方も多いのではないだろうか。

しかし金融業界と不動産業界は業務内容が重なることもあり、金融知識を活かせる場面が豊富にあるのが特徴だ。

例えば住宅ローンや融資、担保などについては金融業界に勤めていた方であればすでに知識があるだろう。

また、金融業界での事務処理能力が役立ったり、営業能力が活かせたりする場面が多くあるのが特徴だ。

不動産業界の給与は、基本給とインセンティブ給で成り立っているため、営業力に自信がある方は収入アップにも期待できるだろう。

不動産業界は異業種でありながら、金融業界の知識や経験が存分に活かせる貴重な転職先と言えるだろう。

M&A業界

M&A業界も、金融業界での経験が活かせる転職先の1つだ。M&Aとは事業承継問題を解決するための手段である。

顧客のほとんどが中小企業の経営者であり、一人ひとりのニーズを聞きながら最適な方法を提案するのが主な業務だ。

銀行や証券会社からの転職者が非常に多いのも、現在金融業界に勤めている人にとって安心材料の1つになるだろう。

M&A業界は、後継者問題や事業継承問題から顧客を救う華やかなイメージが強いが、実際はコツコツと信頼関係を築きあげる必要があり地道な努力が求められる職種だ。

気配りやコミュニケーション能力、強い精神力が必要になるだろう。

コンサルティング業界

5つ目のおすすめ転職先はコンサルティング業界だ。

コンサルティング業界の主な仕事は企業に対して経営戦略や財務戦略、コスト削減施策などを提供することである。

さまざまな解決策を提供しサポートしていく業務であるため、金融業界と違ったやりがいを感じることができるだろう。

金融業界で培ったコミニュケーション能力や金融知識を活かすことが可能だ。

金融業界からの転職に必要な対策

ここからは金融業界から転職する際に必要な対策を解説する。

転職を成功させるためには、下記のような段取りを行う必要がある。

  • 履歴書と職務経歴書の準備
  • 転職先のリサーチ、複数社との比較
  • 面接対策

順番に解説するのでぜひ参考にしてほしい。

履歴書と職務経歴書の準備

まずは履歴書と職務経歴書の準備を入念に行おう。

基本情報を記載する履歴書に対して、職務経歴書は業務内容、スキル、自己PRなど、転職するにあたって重要な情報を記載するものだ。

どのように記載するかによって、企業側からの評価は変わるだろう。突出した営業成績がない場合、金融業界での実績を評価してもらうのは難しいのが現状だ。

アピール方法は、転職先が同業種か他業種かによって異なる。金融業界の転職に詳しいエージェントに相談して準備するのがおすすめだ。

それぞれの転職先や実績、経験によって最適なアピールポイントが見つかるだろう。

転職先のリサーチ、複数社との比較

転職活動をする際は、リサーチを行うことで成功率が格段にアップすると言っていいだろう。

特に金融業界から他業界へ転職する場合、前職で培ったスキルや経験が伝わりにくいことを考慮しなければならない。

転職先の業界と共通して重要だと想定されることを正しく把握し、アピールすることが重要である。

そのためには、転職先をリサーチし、複数社との比較を行うのがおすすめだ。

例えば、どのような人材を求めているのか、企業理念は何か、社長の人物像などを調べておくといいだろう。その上でそれぞれの企業に合ったアピールをすることが重要だ。

面接対策

転職の際にもっとも重要と言えるのが面接だ。清潔感のある身だしなみや丁寧な言葉遣いはもちろんのこと「うちに入社してほしい」と思われるための対策が必須である。

履歴書、職務経歴書同様、転職先が同業界か他業界によってポイントは異なる。同業界の場合、面接官は金融業界でキャリアを積んできた方が多い。

取り繕いは不可能であるため、どのような質問をされても答えられるように準備を万全にしておこう。

また、わからない質問をされたときは素直に「わからない」と伝えた上で自分の強みをアピールするのがおすすめだ。

一方他業界の場合は、金融業界の専門的な事例や経験は伝わりにくく、評価されないことや逆効果になることも考えられる。

そのため、専門用語ではなく一般的な言葉を使ってわかりやすく伝えることを心がけよう。

例えば現職が金融業界の営業で転職先が他業界の場合、どんなに営業成績をアピールしても相手は評価しにくいだろう。

そのため、営業成績という結果を伝えるよりもプロセスを伝えることが重要である。

どのようなプランをたて実行していたのか、発生した課題に対してどのように対応していたかなど、自分の仕事に対する姿勢を見せるといいだろう。

金融業界からの転職はアドバイザーナビに相談しよう

ここまで金融業界からの転職について解説を行った。金融業界の知識や経験は活かせる場がたくさんある一方で、他業界には伝わりにくいといった欠点もある。

そのため、転職先の業界や年代によってすべきアピールポイントや面接対策がまったく異なるのが難しいところだ。

自分だけで判断し実行するのはハードルが高いと言えるだろう。金融業界からの転職活動を成功させるためには、業界特化のエージェントに相談するべきだ。

転職分野のプロに相談しアドバイスを受けることで、これまでの知識や経験を最大限に活かしたアピールをすることができるだろう。

中でもおすすめなのがアドバイザーナビの金融業界特化型の転職エージェントだ。

無料で活用できるため、自身のキャリアアップや今後の人生をより良くするためにも、ぜひ気軽に相談してみよう。

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