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20代の保険募集人が転職するには?おすすめの転職先と転職成功のポイントを解説

この記事で解決できるお悩み
  • 20代の保険募集人が転職するためのコツが知りたい
  • 20代の保険募集人が転職するのにおすすめの先が知りたい
  • 20代の保険募集人の転職実態が知りたい

保険募集人として生命保険代理店で働く20代の人のなかで、転職を検討している人は少なくない。

この記事では、転職を検討している保険代理店で働く20代の営業職に向けて、おすすめの転職先や転職に成功するためのポイントを解説する。

また転職の理由、転職に適した年齢なども紹介するので、自分と照らし合わせてほしい。

転職の際に有効な資格・スキルについても説明するので、参考にしてほしい。

目次

20代の保険募集人の転職実態

転職を考えていても、なかなか周囲に相談することは難しいだろう。

どのような理由から、同世代の他の人は転職を考えているのだろうか?

転職するならば、最適な年齢は何歳だろうか?

このような、保険代理店で働く20代の営業職の人が疑問に思っていることを、ここでは解説する。

20代の転職理由

厚生労働省が発表した20代の転職理由を見てみよう。

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転職理由転職した年齢
20歳~2425歳~29
満足のいく仕事内容でなかったから28.4%26.9%
能力・実績が正当に評価されないから4.6%12.8%
賃金が低かったから32.0%26.7%
労働条件(賃金以外)がよくなかったから32.6%30.7%
人間関係がうまくいかなかったから27.0%14.2%
雇用が不安定だったため11.6%12.1%
会社の将来に不安を感じたから14.6%28.6%
結婚・出産・育児のため2.2%9.1%
介護・看護のため0.4%0.4%
病気・ケガのため2.8%3.9%
他によい仕事があったから14.9%17.2%
いろいろな会社で経験を積みたいから16.5%17.1%
家族の転職・転居のため0.3%3.6%
その他18.3%13.0%
上記の調査では複数回答も可とする(ただし3つまで)
出典:厚生労働省「離職理由」

この20代の転職理由の調査結果から、労働条件の不満、給与への不満の順で最も多いことがわかる。

ネット上では、保険代理店の営業職のうち8〜9割が転職するといわれている。

その理由には「労働時間と収入が見合っていない」といった、上記二つの転職理由を複合したものが多い。

生命保険の営業で会社員を顧客とする場合には、休日や業務時間外に自宅訪問することも多く、その後に深夜まで事務作業のために働くケースも見られる。

新規の契約金額などに高いノルマが設定されているにも関わらず、ノルマを達成しても、あまり収入に反映されないケースもある。

現在、保険代理店を取り巻く環境は厳しく、そのしわ寄せが社員に及んでいることも一因だ。

転職に最適な年齢

20代であれば転職の求人も多く、選択肢は多岐にわたる。

異業種への転職の場合では、勤務年数が長くなくても問題はない。

ただし入社3年以内の場合、または20代で転職回数が多い場合には、企業側は「すぐに辞めてしまうのではないか?」と採用に消極的になる場合もある。

このため転職を検討している人は、早計に決断するのではなく、転職に備えた情報収集をすることも重要だ。

30歳を超えると業務実績や専門的な知識が求められるケースも増え、転職のハードルは高くなる傾向があるので注意しよう。

現在の給与形態から考える20代の保険募集人におすすめの転職先

保険代理店の営業職から転職する場合には、現在の給与形態によっても、おすすめする転職先は異なる。

会社員の給与形態はインセンティブ率の高い「成果報酬型」、毎月一定額の給与が得られる「固定給与型」に大別される。

転職を機に、これまでの給与形態とは違う企業を選ぶ人もいるので、ここではそれぞれの給与形態にともなうメリットとデメリットを説明する。

さらにそのうえで、おすすめの転職先も紹介する。

現在「成果報酬型」給与形態の人におすすめの転職先

この給与形態はフルコミッションに準ずる給与形態であり、収入のなかで歩合(インセンティブ率)が高い給与形態だ。

この給与形態には、以下の長所と短所がある。

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長所短所
成果が出せれば、勤務時間や年齢に関係なく収入が増やせる
成果が収入に直結するため、仕事に対するモチベーションが高まり、スキルアップにも積極的になる
成果が出せなければ、収入が下がるリスクもあり、生活が不安定になる危険性がある
病気やケガなどで長期休暇を取ることになった場合は、収入が減ることもある
チームで働く場合には、仲間への貢献や助け合いなどより、個人の成績を優先してしまいがちになる
顧客利益よりも、自分の給与につながることを優先しがちになり、顧客との関係が悪化する場合もある

この給与形態で勤務している人が転職する際には、上記を踏まえて同様の給与形態の会社にするか?「固定型」の会社に移るか?を考えなければならない。

前者を選び、さらに給与をあげる場合にはインセンティブ率が高い外資系企業、取り扱える商材が多いことで売上額も増える企業に転職すべきだ。

取り扱う商材が多い業種では、保険商品をはじめ。有価証券などの金融商品や不動産も扱えるIFAが向いている。

なおフルコミッション(完全歩合制)の場合は、企業と雇用契約ではなく、業務委託契約を結ぶことになる。

この場合は、個人事業主(フリーランス)として見なされるため、労働基準法の対象者として守られることはない。

また国民健康保険や国民年金の加入手続き、確定申告などの税務処理は、自らで行わなければならないので注意しよう。

現在「固定給与型」給与形態の人におすすめの転職先

これは正社員に多い給与形態だが、この場合の長所と短所も見ていこう。

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長所短所
成果に関わらず、一定の収入が保証されているため生活が安定する

長期休暇を取っても、一定の収入が得られる
収入が保証されているため、成果が出るまで時間がかかることや新しい分野にも挑戦しやすい
収入が急増することはない

成果が収入に直結しないため、モチベーションがアップしにくい場合がある

上記の長所や短所を考えたうえで、これまでと同じく固定給与型の企業に転職するのであれば、さまざまな選択肢がある。

生活の安定を第一に考えるのであれば、20代なら公務員を目指すこともできる。

また一般企業でも、好況な業界や企業であれば、「固定給型」でも現在より給与が上がる場合もある。

保険の営業職は、難しい保険内容をかみ砕いて顧客に説明する力が養われるため、IT分野や不動産分野の営業職も向いているだろう。

また先述したIFAでは、正社員での求人を出しているIFA法人も少なくない。

転職に際し、いずれの給与形態の企業を選ぶ場合でも、給与面以外に「自分はどのような働き方をしていきたいのか」を考えることが大切だ。

20代の保険募集人が転職活動で活かせる資格スキル

20代での転職では、30歳以上の場合と比べて、高い専門知識や実績を求められることは少ない。

しかし企業側は、自社にどのような貢献ができるかを判断するために、転職希望者の業務能力を確認する。

この業務能力を説明する手段が取得資格やスキル、あるいは業務経験だが、企業側に関心が低いことを懸命にアピールしても意味がない。

ここでは保険代理店の営業職に向けた、転職活動で活かせる資格やスキル、そして業務経験について解説する。

転職に有効な資格

生命保険の営業職のほとんどは、生命保険募集人資格(一般課程試験)を取得していることだろう。

これ以外にFP関連の資格を取得している人も多いが、この資格は転職活動に活かせる資格でもある。

FP関連の資格
  • ファイナンシャル・プランニング技能士
  • AFP
  • CFP

生命保険に限らず、金融・税制・相続などの知識が必要になる金融分野の企業への転職では、この資格は有効だ。

また不動産相続や相続税、不動産投資による資産運用の知識があるものとみなされるため、不動産会社への転職の際にも活かせる。

さらに年金アドバイザーを取得していれば、個人や法人に対して、年金のアドバイスができるほどの知識があると評価される。

この資格も、生命保険以外に、年金に関わる商品やサービスを扱う銀行や証券会社などへ転職する場合には有効な資格だ。

転職で求められるスキル

営業職の場合には、営業スキルが重要視される。

営業スキルは契約実績を説明することが最も効果的だが、アピールできるほどの実績がない人もいるだろう。

その場合には契約に至るまでの営業プロセスのなかで、自分が会社に貢献できたことを、具体的な数値であらわすようにしよう。

例えば、新規見込み客が年間で××増えた、提案を毎月◎◎回を行ったことなどを伝えてもよい。

「営業を頑張りました」と言われても、採用担当者は何を、どの程度頑張ったのか判断できない。

このため具体的数字で、これまでの営業経験を説明しよう。

契約までに至らなくても新規見込み客が増やせたならば顧客開拓力、多くの提案を行ったならば提案力、それぞれの営業スキルが培われているはずだ。

転職の際に評価される業務経験

先述した資格は実務経験がともなっていなければ、単なる「資格マニア」と思われてしまうため、実務経験もアピールした方が良い。

例えばFP関連の資格であれば、資格取得の勉強で得たライフプランニングなどの知識が商談の際に、どのように活かされたかを説明するようにしよう。

ただし営業実績を紹介する場合には、成功体験のアピールも重要だが、敢えて失敗談を紹介することも有効だ。

その失敗から何を学び、教訓として業務にどのように活かしているかを説明することで、営業経験の厚みを伝えることもできるだろう。

20代の保険募集人の転職を成功させるには

企業側から内定をもらうためには、書類選考に通過した後、面接で評価を得なければならない。

書類選考では履歴書と職務経歴書で判断されるが、学歴と職歴が中心の履歴書よりも、業務経験が記載されている職務経歴書が重視される。

つまり職務経歴書の内容、そして面接の結果、この二つで企業側は転職希望者の採用可否を判断する。

ここでは転職を成功させるために、職務経歴書や面接で重視すべきポイントを解説する。

「職務経歴書」に必要なこと

一般的に職務経歴書では、保険代理店に入社し現在に至るまでの業務実績を記載するのだが、この書類のなかに別紙としてサマリーを加えるようにしよう。

サマリー(要約)には、自分の業務実績のなかで最もアピールしたい事柄を、以下のように5W1Hでまとめるようにするとよい。

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When(いつ)入社5年目に
What(なにを)社長賞を受賞した。
Where(どこで)◎◎支店の各営業課から若手営業職を選抜したチームで
Who(だれが)自分がチームリーダーとして
How(どうやって)年金型の生命保険を拡販するため、支店内の顧客のうち定年を迎える顧客を対象に「個人年金セミナー」を開催した。そのセミナーでニーズが顕在化した顧客に対して、営業活動を行った結果、△△△円の新規契約が取れた。
Why(なぜ)これまで顧客へ、課題解決型の提案ができていなかった。この取り組みではターゲットを絞り、そのユーザー層が抱える課題を想定した解決セミナーを開催した結果、顧客の潜在的ニーズを顕在化させた。今後も同様なイベントを継続することになり、営業改革の成功例として社長の評価を受けた。

なるべく短めの文書で端的に説明するように心がけ、できるかぎり数値など具体的な情報を織り込むようにしよう。

またサマリーの内容は、企業側の事業や求人内容から、採用担当者が関心を持つと思われる内容でまとめよう。

「面接」で大切なこと

面接の際には、採用担当者からの質問に対して、「結論ファースト」で答えるようにしよう。

ここでは、「結論ファーストの回答」をする方法として「PREP法」を紹介する。

金融サービスを幅広く扱っているIFA法人への転職で、採用担当者から志望動機を尋ねられた場合での、一般的な回答とPREP法での回答とを比較する。

一般的な回答例

わたしはCFPの資格も取得しております。これは、資産運用や不動産投資にお困りのお客様からのご相談もお受けしており、適切なアドバイスができるようにするためです。お客様にも喜んで頂いていますが、現在勤めている会社は生命保険のみを扱う会社です。御社の事業では資産運用や不動産投資も行っており、これまでの経験を活かして貢献できるものと考え、今回応募致しました。

PREP法を使った回答例

御社の事業に貢献できるものと考え、今回応募致しました。現在勤めている会社は生命保険のみを扱う会社ですが、わたしは資産運用や不動産投資にお困りのお客様からのご相談もお受けしています。適切なアドバイスができるようにCFPの資格も取得し、お客様にも喜んで頂いています。御社の事業では資産運用や不動産投資も行っており、これまでの経験を活かして貢献できるものと考え、今回応募致しました。

PREP法では、以下のように「結論 → 理由 → 具体例 → 結論」という流れで情報を伝えるため、要点が伝わりやすくなる。

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Point(結論)御社の事業に貢献できるものと考え、今回応募致しました。
Reason(理由)現在勤めている会社は生命保険のみを扱う会社ですが、わたしは資産運用や不動産投資にお困りのお客様からのご相談もお受けしています。
Example(具体例適切なアドバイスができるようにCFPの資格も取得し、お客様にも喜んで頂いています。
Point(結論)御社の事業では資産運用や不動産投資も行っており、これまでの経験を活かして貢献できるものと考え、今回応募致しました。

面接でPREP法を使えば、採用担当者に「何を伝えたいのかわからない」や「説明が論理的でない」と思われることは避けられるはずだ。

限られた面接時間のなかで、自分の伝えたいことを簡潔に伝えられれば、採用担当者に「コミュニケーション力が高い」と評価されるだろう。

採用担当者からの質問に対して、一呼吸を入れても問題はないので、PREP法などで整理して答えるようにしよう。

「金融業界の転職に詳しいエージェント」への相談

保険代理店に勤務しながら、転職活動を効率的に行うためには、企業と転職希望者の間に立って転職を仲介するエージェントの利用も検討しよう。

エージェントには求人の情報だけではなく、転職市場の情報が豊富にあり、これらの情報はエージェントに登録すれば得られる。

またエージェントの担当者は企業の紹介だけではなく、ここで述べたこと以外に、転職を成功するための助言もしてくれる。

仲介手数料などの費用は企業側が負担するため、転職希望者は無料で登録・利用できる。

保険代理店に勤めている20代の人は、アドバイザーナビに転職の相談をしよう

この記事では生命保険代理店で働く20代の営業職に向けて、おすすめの転職先、転職に成功するためのポイントを解説した。

転職活動を始めようと考えても、疑問や不安もあって、一歩踏み出せない人も少なくない。

そのようなときには、弊社アドバイザーナビに相談してほしい。

弊社代表をはじめ金融業界にいたスタッフも多いため、保険代理店をはじめ金融分野の企業に勤める人に寄り添った対応を行う。

近年増加傾向にあるIFA法人への転職にも、豊富な仲介実績を持っている。

まずは気軽に連絡してほしい。

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