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保険募集人におすすめの転職先はどこ?保険代理店の転職先ランキングを紹介

この記事で解決できるお悩み
  • 保険募集人におすすめの転職先が知りたい
  • 職種別の転職活動のポイントが知りたい
  • 保険募集人から転職したい

複数社の保険を取り扱う保険代理店。

現在、保険代理店で保険募集人として働いていて転職を検討している人の中には「保険募集人としての経験や知識を活かせる転職先にはどういったところがある?」「保険代理店から転職するにあたって重視するべきポイントは?」などといった疑問を抱えている人もいるのではないだろうか。

そこで本記事では、保険募集人の転職先ランキングやおすすめの転職先、保険代理店からの転職で活かせる有利な経験や資格などについて解説していく。

また、近年保険募集人からの転職先として人気がある「IFA」に転職するためのポイントについても言及しているため、最後まで読んで転職活動に役立ててほしい。

目次

保険募集人の転職先ランキング 

ここでは、保険募集人の転職先ランキングとして、以下3つを紹介する。

  • 保険会社や保険代理店などの同業他社
  • IFA
  • 他業界の営業職

それぞれ見ていこう。

保険会社や保険代理店などの同業他社

保険募集人として働き続ける場合は、保険会社もしくは保険代理店に所属することとなる。そのため、最も多いのは同業他社に転職するケースだ。

例えば、保険会社から保険代理店へと転職したとしよう。保険会社に勤めていると、自社の保険商品しか提案・募集ができないが、保険代理店であれば数十社の保険商品を取り扱えることとなる。

そのため、保険代理店に転職した方が提案の幅が拡げられ、今までよりもより顧客にマッチした保険商品をおすすめすることが可能となるのだ。

ただ、大手の生命保険会社などから保険代理店へと転職する場合、収入が下がったり成果報酬型が取り入れられていることで収入が安定しなかったりするケースも存在する。

保険会社および保険代理店の給与形態としては、主に以下の3種類に分けられる。

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固定給のみ・営業実績にかかわらず一定の給与が受け取れる
・最も収入が安定的
固定給+コミッション制・一定の給与に加え、営業実績に応じた歩合給が受け取れる
・固定給があるためある程度収入の安定感はあるが、成績に波がある場合は歩合給も含めた収入が不安定となる
フルコミッション制・基本給はなく、営業実績に応じた歩合給のみが受け取れる
・収入の安定性はないが、最も大きな収入が得られる可能性がある

保険会社の場合は、固定給のみや固定給+コミッション制といった給与形態を取り入れているケースが多いが、保険代理店ではフルコミッション制を取り入れているところも珍しくない。

これら以外にもその会社独自の給与形態を導入しているケースがあるため、あらかじめ転職先の給与形態については念入りにリサーチしておくことがおすすめだ。

一方で、保険代理店から保険会社へと転職した場合は、営業所の所長(管理職)として活躍を期待されるケースも多い。

営業所長の業務は、営業所に所属する営業職員をまとめ上げて営業目標を達成することであるため、自身に裁量がある仕事ができる。

保険会社によって異なるものの、営業所の所長は若手でも登用される機会があり、営業所の規模や営業実績に応じてインセンティブがもらえるケースも少なくない。

自分1人の営業実績だけで勝負するのではなく、営業職員と協力しながら大きな目標を達成したいという方は、保険会社へ転職して営業所長を目指すと良いだろう。

しかし、営業所長の職は責任が重くのしかかることとなり、大きなプレッシャーを感じるだけでなく、営業目標の達成のために休日出勤をしなければならなくなるなど、ワークライフバランスが乱れてしまう可能性もある。

このように、保険会社へ転職する場合と保険代理店に転職する場合で、それぞれメリットだけでなくデメリットも存在するということは覚えておいてほしい。

IFA

保険募集人からIFAへと転職するケースも増えている。

IFAとは「Independent Financial Advisor」の頭文字を取ったもので、銀行や証券会社、保険会社などの金融機関に所属せず、中立的な立場から資産運用に関する提案・販売業務を行う職種だ。

IFAとして活動するためには、証券会社等の金融機関と業務委託契約を結んだIFA法人に所属し、その法人を通じて日本証券業協会に証券外務員登録をする必要がある。

証券などを販売するにあたっては「証券外務員資格」を保有していなければならないため、あらかじめ取得しておくことがおすすめだ。

IFA法人は、複数の金融機関と業務委託契約を締結することで、さまざまな金融機関の商品を取り扱うことが可能となる。

また、近年では新たにIFA事業を開始する大手保険代理店も増えている。その背景としては、2024年1月から開始された新NISA等の影響が大きい。

「老後2,000万円問題」が叫ばれたこともあり、豊かな老後生活を送るためには公的年金(国民年金や厚生年金)のみに頼るのではなく、資産運用などを行って自助努力することが必要となる。

そのため、顧客からも保険募集人に対して新NISAなどを活用した資産運用に関する相談が増えているのだ。

このことから、IFAへの関心が高まっている保険代理店は多く、保険の提案のみならず資産運用に関する具体的なアドバイスが可能な人材が求められている傾向にあるのである。

ただ、資産運用はリスクが伴うものであるため、顧客に対して適切にリスクを説明できるようにしなければならない。

リスクを適切に説明するには、資産運用におけるリスクとしてどのようなものがあるのかを理解することに加え、顧客のライフステージに応じたリスク許容度を的確に把握する必要がある。

その上で、大きなリターンを得ようとするとリスクが大きくなること(ハイリスク・ハイリターン)、リスクを抑えた運用を行うと大きなリターンは見込めないこと(ローリスク・ローリターン)をわかりやすく伝えることが大切だ。

また、資産運用に関する知識をつけたとしても、実際に証券などの販売ができなければ自身の収入につながらない。

証券外務員資格の取得によって証券の販売資格を得るだけでなく、不動産投資に関する知識や相続などの税務に関わる知識を拡充させ、より幅広い業務に対応できるようにすることで、収入につなげられるはずだ。

そして、知識をつけるだけでなく顧客へのアプローチ方法を工夫するといった取り組みを行えれば、IFAとして活躍できるだろう。

他業界の営業職

保険募集人は、個人や法人の顧客に対する営業経験やそこで培った営業スキルをもとに、転職エージェントといった人材業界への転職や不動産業界への転職ニーズも多い。

ただ、一口に人材業界や不動産業界といっても、さまざまな職種が存在する。

例えば、人材業界であればキャリアアドバイザーやリクルーター、不動産業界であれば住宅の販売やショッピングモールなどの商業施設の開発、不動産投資の提案などが挙げられる。

他業界の営業職の給与形態としては、先述した保険会社や保険代理店の給与形態に加え、所属する事業部などの組織で目標を達成したときに固定給にインセンティブが上乗せされるケースもある。

職種によって給与形態が大きく異なることも考えられるため、他業界への転職を検討しているのであれば、自身が携わりたい職種は何なのかを明確にしておくことが大切だ。

自身が携わりたい職種を明確にするためには、まず自己分析を行う必要がある。どのような強みやスキルがあるのか、どのような経験を積んできたのか。

B to B企業が良いのか、直接エンドユーザーに商品等を届けられるB to C企業が良いのか。

それを踏まえて、自身が興味のある業界や職種で自分のどのような部分が活かせるのかを考えると良いだろう。

また、保険商品の提案・募集に際して蓄積した「コミュニケーション能力」「交渉力」「向上心」は、業界が変わったり販売する商品が変わったりしたとしても、活かすことが可能である。

コミュニケーション能力は、顧客がどのような課題を抱えていて、その課題を解決するためにはどのような手段を取り入れるべきなのかを的確に把握するために必要不可欠な能力だ。

交渉力は、顧客の決断を後押しして成約につなげるために必要であり、営業の場面においては欠かすことのできない能力といえる。

さらに、保険募集人として顧客にとってより良い提案をするためには、常に知識の拡充に取り組むといった「向上心」を持つことが重要だが、この習慣はどの業界であっても求められるものだ。

業界や販売する商品が変われば、顧客に対して今までとは異なるアプローチをしなければならないため、向上心を持って業務に取り組むことで、より営業スキルを向上させられるだろう。

他業界の営業職に転職すると、その業界での新たなコミュニティが構築でき、自身のキャリアプランの選択肢を広げることにもつながる。

将来的に起業などを考えている人は、新たなコミュニティを構築するために他業界の営業職に転職することもおすすめだ。

  • 「固定給のみ」「固定給+コミッション制」「フルコミッション制」

保険募集人におすすめの転職先

保険募集人におすすめの転職先として、ここでは以下の年代別・職種別に紹介していきたい。

  • 【年代】20代におすすめの転職先
  • 【年代】30代におすすめの転職先
  • 【職種】個人営業におすすめの転職先
  • 【職種】ホールセラーにおすすめの転職先

それぞれ見ていこう。

【年代】20代におすすめの転職先

前提として、保険募集人は「保険会社に勤務している人」と「保険代理店に勤務している人」の2パターンに分かれる。

まず、保険会社に勤務している20代の保険募集人の転職先としては、以下の2つが挙げられる。

  • 保険代理店での保険募集人
  • 異業種の営業職

保険会社から保険代理店へ転職するというケースは、古くからの王道のキャリアだ。

先述したとおり、保険代理店へ転職することで複数社の保険商品が取り扱えることとなるため、商品提案の幅が拡がる。

それだけでなく、営業実績に応じたインセンティブの支給が受けられることもあり、大幅に給与がアップする可能性もあるのだ。

そのため「営業実績に応じてインセンティブが受け取れる会社で保険を募集したい」「保険会社の垣根を超えて、数多くの保険商品の中からより顧客に最適な保険商品を提案したい」という人は、保険代理店への転職がおすすめだ。

しかし、収入が安定しなかったり、複数社の保険商品を取り扱うために今までの何倍もの商品知識を身につけなければならなかったりする点には気をつけてほしい。

異業種の営業職に転職する場合は、銀行や証券会社など同じ金融業界を選択するケースもあれば、メーカーやM&A仲介会社など全くの異業種を選択するケースもある。

特に、現在大手保険会社に勤めている場合は、今までと全く異なる業種の大手企業や、営業職に限らずマーケティングなどの営業企画部門といった異職種に転職するという選択肢もあるだろう。

続いて、保険代理店に勤務している20代の人の転職先としては、主に以下の2つが多い。

  • IFA
  • 異業種の営業職

先述したとおり、新NISA制度の開始などに伴って、有価証券を用いた資産運用に関する提案が可能なIFAの需要は高まっている。

保険募集人として活動している限り個別商品の説明や販売はできないため、保険に加え証券も販売できるという武器を得るためにも、IFAへの転職を希望する人が増えているのだ。

ただ、IFAとしての収入を安定させるためには、顧客からの信頼を得るだけでなく、さまざまなネットワークを活用して集客をしなければならない。

また、金融市場の動向や変遷していく税制に関する知識のインプットも忘れずに行う必要がある点は覚えておこう。

一方で、異業種の営業職へ転職するとなると、人材業界や不動産業界等が選択されることが多い。

20代の場合は、保険とは全く関係のないIT業界やベンチャー企業へも転職することが可能なケースもある。

いずれの場合であっても、最も重要なのは「自身がやりたいことは何なのか」「やりたいことを達成できるのはどの業界・職種であるのか」という点を明確にしておくことだ。

これらを明確にできれば、軸を持った転職活動ができ、自身の思い描くキャリアプランの達成に近づけるだろう。

【年代】30代におすすめの転職先

30代で保険代理店から転職をする場合、全くの異業種への転職は難易度が高いと同時に、成功事例も少なくなっていく。

しかし、保険代理店で培った保険募集人としての経験や営業実績を活かすことで、20代の転職活動者よりも優位に転職活動を進められるケースもある。

今までの経験が活かされる業種として挙げられるのは、保険代理店や保険会社といった保険業界やIFA、ホールセラーなどである。

保険代理店や保険会社へ転職する場合は、営業からマーケティング部門などに職種を変更したとしても、保険募集人として現場で得た営業経験を大いに活かして活躍できるはずだ。

また、資産運用に関する相談を受けたり有価証券の提案ができたりといった「武器」を追加するために、IFAへの転職を決断するケースは最近増えている。

保険のみならず証券などの資産運用商品を取り扱えるようになって顧客への提案の幅を拡げたい、という人は、IFAへの転職を選択肢に入れると良いだろう。

加えて、法人向け保険商品の提案・販売経験がある人や固定資産税や都市計画税などの資産税に関する知識がある人は、オペレーティングリース会社や不動産会社などの金融機関を対象としたホールセラーの職種も検討するべきと言える。

30代の場合は、全くの異業種へ転職するというよりも、自身の今までの実務経験を活かした転職活動を行うこととなるケースが多い。

実務経験によって選ぶべき業界や職種は異なるため、自身の実務経験を丁寧に棚卸しし、どのような業界や職種を選択するべきか判断するようにしよう。

実務経験の棚卸しの際には、転職エージェントなどに相談し、客観的な視点を加えながら行うことがおすすめだ。

  • 金融機関の所属員に対し商品に関する知識を深めたり、営業スキルを高めるための研修等を実施したりする職種のこと。実際に営業先に同行して営業活動をサポートする役割も担う。

【職種】個人営業におすすめの転職先

個人の顧客をターゲットとする営業職での転職先として、最もおすすめであると同時に転職市場における需要が高いと言えるのはIFAだろう。

保険募集人としての活動をする場合は、顧客からの資産運用相談(NISAなど)に対して、貯蓄性のある生命保険への加入といった保険商品を使った資産運用方法を提示することしかできず、投資商品の販売等はできない。

そのため、顧客が保険商品以外での資産運用を強く望んだ場合は、資産運用の部分に関しては銀行・証券会社の窓口へ行くことをおすすめするか、IFAへ相談することをおすすめするといったサポート業務に留まってしまう。

しかし、証券などの資産運用商品に関する知識をつけて、IFAとしての活動が可能な保険代理店へと転職できれば、顧客のライフプランに合わせて保険と資産運用を組み合わせた柔軟な提案が可能となる。

それだけでなく、保険の販売と資産運用商品の販売のどちらにおいても、自身の成果にできるため、給与アップも見込めるだろう。

このことから、保険代理店から個人向けの営業職として転職を検討しているのであれば、IFAを選択肢に入れることをおすすめする。

【職種】ホールセラーにおすすめの転職先

現在、保険会社の代理店担当またはホールセラーを担当している場合は、今までと同様のホールセラーの職種にて転職先を探すケースが多いだろう。

ホールセラーの職種の選択肢としては、主に以下の3つが挙げられる。

  • オペレーティングリース会社
  • M&A会社
  • 不動産会社

中でも、オペレーティングリース会社は、主に法人顧客が活用する商品(工場の設備や現場で活用するためのトラック等)の貸し出しを行う会社だ。

そのため、オペレーティングリース会社のホールセラーは、経営者を相手に法人向け商品の販売や事業承継等を絡めた保険提案の経験が豊富な人に向いていると言える。

保険代理店からの転職で活かせる有利な経験・資格・スキル

保険代理店から転職するにあたって、どのような経験やスキルが活かせるのだろうか。

ここでは、保険代理店からの転職で活かせる有利な資格と有利な経験について解説していく。

保険代理店からの転職で活かせる有利な資格

保険代理店からの転職で活かせる有利な資格としては、主に以下の4つが挙げられる。

  • 日商簿記2級
  • 宅地建物取引士
  • CFP(Certified Financial Planner)
  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士

日商簿記2級は、商業簿記だけでなく工業簿記の知識も必要となる。

これにより、法人の財務諸表の内容を分析できると同時に、法人の財務状況を把握できるようになるため、転職市場においてある程度の評価を受けることが可能だ。

また、宅地建物取引士の資格を取得していると、建物や土地などの不動産に関する売買契約における「重要事項の説明」や「35条書面(重要事項説明書)への記名」「37条書面(契約内容記載書面)への記入」といった独占業務に携わることが可能となる。

宅地建物取引士は不動産取引において欠かせない存在である。そのため、不動産業界への転職を考えている人は、この資格を保有していると高い評価が得られるだろう。

加えて、CFP(Certified Financial Planner)とは、日本のみならず諸外国においてもファイナンシャル・プランニング業務を行うことが認められている国際的な資格だ。

CFPを保有していると、保険や資産運用、相続など金融全般に関する高度な知識があることの証明になるため、同じ金融業界への転職を検討している場合は非常に有利な資格だと言える。

さらに、1級ファイナンシャル・プランニング技能士も、金融全般に関する高度で幅広い知識が求められる資格だ。国家資格であることから、信頼度が非常に高い資格でもある。

これらの資格を有していない場合は、いずれかの資格を取得することで、有利に転職活動を進められるだろう。

ただ、金融に関する資格以外であっても、転職先に関連する資格を保有していれば高い評価を受けられる可能性がある。

例えば、IT業界に転職したいのであればITパスポート、M&A業界に転職したいのであればM&Aエキスパート認定資格などを保有していると良いだろう。

転職を検討している業界によって、保有していると良いとされる資格は異なるため、あらかじめリサーチしておくことも大切だ。

保険代理店からの転職で活かせる有利な経験

保険代理店からの転職では、先述した資格を活用して営業を行った経験があれば有利に転職活動を進められる。

例えば、1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を活用して、顧客のライフプランニングから適切な保険商品の提案をした経験などが有利な経験として挙げられるだろう。

近年個人の顧客に対しては、保険会社のみならず証券会社や銀行にて、ライフプランニングやゴールベースアプローチという考え方が重要視されてきている。

ゴールベースアプローチとは、何のために資産運用などを行うのかといった「目的」を明確にし、その目的の達成に向けて資金計画や運用戦略を立てていく手法のことを言う。

個人のバランスシートやキャッシュフローを踏まえ、適切な資産運用に関するアドバイスができる人は、転職市場での価値は高まっているのだ。

また、法人の顧客に対して、バランスシートや損益計算書を読み解いた上で法人財務に関する保険商品の提案経験があるのであれば、大きなアピールポイントとなるだろう。

中でも、経営者のバランスシートの大部分を自社株が占めることとなるオーナー企業に対する提案経験があれば、非常に転職市場で評価されやすい。

なぜなら、自社株に関する提案を行うとなると、財務や税務の知識だけでなく企業経営に関する専門知識も有している必要があるからだ。

自社株は企業価値を大きく左右するものであるため、それに関する提案を受け入れてもらうためには、経営者との信頼関係の構築が重要となる。

それだけでなく、経営者と渡り合えるだけの高度な論理的思考力が必要不可欠だ。

そのため、法人顧客に対する営業経験は、転職活動時に大きなアドバンテージにできるのである。

保険代理店から保険を扱えるIFA法人への転職活動のポイント

保険代理店からの転職先として、近年は保険を扱えるIFA法人が高い関心を集めている。転職を成功させるためのポイントとして重要なのは、以下の3点だ。

  • ライフプランニングの経験や保険ビジネスにつなげるスキルがあるか
  • NISAに関する一定の理解、知識を持っているか
  • 新たな分野を新たなスタイルで学ぶことへの柔軟性を持っているか

それぞれ見ていこう。

ライフプランニングの経験や保険ビジネスにつなげるスキルがあるか

保険代理店では、主に顧客のライフプラン等に沿って保険を提案することとなる。

しかし、保険代理店に訪れる顧客全員がしっかりとしたライフプランを確立できているわけではない。

また、保険に加入したいというよりも、ライフプランを一緒に考えてほしいといった顧客も多いだろう。

そのような顧客に対して、適切なライフプランの確立を手助けするだけでなく、それに伴って顧客に必要な保険商品を提案できるかは大事なポイントだ。

今までどれだけの顧客のライフプランニングを経験したのか、そこから保険ビジネスにどれだけつなげられたのかを、具体的なデータをもとに説明できると良いだろう。

NISAに関する一定の理解、知識を持っているか

IFA法人に転職するためには、生命保険や損害保険の知識のみならず、資産運用に関する知識も必要不可欠だ。

特に、新制度の開始に伴って近年大きく注目を集めているNISAにおいて、顧客にわかりやすく制度内容を伝えられるだけの知識を有しているかは重要なポイントとなる。

ただ、知識を有しているだけではなく、NISAを上手く活用するための方法についても理解しておかなければならない。

資産運用は、あくまでも余剰資金で行うことが重要となる。なぜなら、生活資金を取り崩して行ってしまうと、運用によって損失を被った場合に生活に支障を与えてしまうからだ。

また、自身のリスク許容度を把握する必要もある。リスク許容度とは、運用によって発生するマイナスをどれだけ受け入れられるかといった度合いを表すものだ。

一般的に、今まで投資経験があったり、保有資産や収入が十分にあったりする人はリスク許容度が高い傾向にある。

反対に、今までに投資の経験がない人や近い将来に子どもの進学やマイホームの購入といったライフイベントが予定されている人の場合は、リスク許容度が低くなる。

リスク許容度は投資商品を選択する上で非常に重要なポイントであるため、顧客に対して適切なリスク許容度の把握を求めることが大切だ。

加えて、運用を行う目的も明確にする必要がある。子どもの進学資金を準備したいのか、マイホーム購入の頭金を準備したいのか、老後資金を準備したいのか。

そして、それらはいつまでに準備しなければならないのか。これらをはっきりさせることで、運用期間が決められる。

このように、NISAを活用して資産運用を行うためには、余剰資金額およびリスク許容度を適切に把握し、投資の目的を明確にしなければならない。

その上で、投資の基本である「長期運用」「分散投資」「積立投資」を踏まえた提案ができることが大切だ。

新たな分野を新たなスタイルで学ぶことへの柔軟性を持っているか

保険募集人の業務は、顧客のライフプランニングを手助けすることに加え、ライフプランに沿った保険商品を提案することである。

しかし、IFA法人で働くとなると、これまで繰り返し述べてきているように証券分野の知識を取り入れなければならない。

顧客の要望に対し、保険のみならず証券分野を提案するという「新たな選択肢」を自身に取り入れられる柔軟性があるかどうかは大事なポイントとなる。

柔軟性に関しては、一般的に20代の若手の方が高いと見られやすい。

ただ、30代の人が必ずしも柔軟性を有していないかというとそうとは言えないため、年齢で柔軟性の有無を厳密に区切られることはないだろう。

保険募集人のあなたにあった転職先を見つけたいなら

本記事では、保険募集人の転職先ランキングやおすすめの転職先、保険代理店からの転職で活かせる有利な経験や資格などについて解説してきた。

保険代理店からの転職先として、近年増加傾向にあるのは「IFA」である。

「老後2,000万円問題」が叫ばれたこと、新NISA制度が開始されたことなどに伴って、保険に関する提案だけでなく、有価証券等を用いた資産運用に関する提案スキルも求められているのだ。

ただ、保険代理店で勤務している保険募集人がIFAに転職するためには、金融に関する幅広い知識を蓄える必要があることに加え、有価証券を販売するために必要な「証券外務員資格」も取得しなければならない。

そのため、保険募集人のスキルを熟知し、転職にあたって適切なアドバイスを提供してくれる保険代理店の転職に特化した転職エージェントの力を借りることも検討してほしい。

中でも、アドバイザーナビは金融業界特化型の転職エージェントであるため、有効に活用することで転職活動を効率的に進められる。

それだけでなく、近年は保険代理店に勤務する保険募集人からIFAへの転職支援実績も豊富だ。

相談は無料でできるため、転職の一歩を踏み出すためにも気軽に活用してみてほしい。

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