- 債券インデックスとは何かを知りたい
- 債券インデックス投資の仕組みを理解したい
- 債券インデックス投資のメリットとデメリットについて知りたい
債券は比較的リスクの低い安全な資産と言われている。
本記事では、そんな債券を一定の基準で選出して算出した指数である「債券インデックス」への投資の仕組みについて取り上げる。
債券インデックス投資のメリット・デメリットや購入時に注意点にも触れるので、債券に投資して手堅く資産形成していきたいという人は、ぜひ最後まで読んでみて欲しい。
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債券インデックスとは
債券インデックスとは、一定の基準で選出して債券をもとに算出した指数のことである。
少々わかりづらい部分もあると思うので、順を追って確認していこう。
そもそも債券ってなに?
債券とは、国や企業が投資家からお金を借りるために発行する有価証券だ。
債券には満期が設定されており、満期になると債券に記載された額面金額が投資家に返ってくるという仕組みだ。
投資家はお金を貸している分、元本プラス利子を発行体から受け取ることができる。
債券の発行体が破綻しない限りは、満期日に額面金額が償還されるので、債券は株よりも安全性の高い資産と言えるだろう。
中でも、安定した国の国債や収益基盤が整っている大企業の社債はかなり安全性が高い。一方、安全性の高さはリスクの小ささとイコールであるため、得られるリターンもリスクに見合ったものになる。
債券インデックスとは
先述の通り、債券インデックスとは、一定の基準で選出して債券をもとに算出した指数のことである。
そもそも、インデックス投資とは市場の値動きを示す指数に連動したファンドを購入する投資手法のことを指す。Indexの日本語訳が指数なので、指数を参考にする投資をインデックス投資と呼んでいるわけだ。
そのため、債券インデックス投資といえば、債券型ファンドのうち、インデックス投資を行うファンドに投資することを表しているのだ。
なお、インデックス投資の反対はアクティブ投資だ。
市場平均を上回ることを目標に、株価が上昇しそうな銘柄を選んで売り買いを繰り返す。アクティブ投資の方が大きな利益を目指せそうだが、平均リターンが高いのはインデックス投資だ。
インデックス投資の成績を上回るには、相当な知識とセンス、分析力が求められるだろう。
債券型ファンドとは
なお、先ほど紹介した債券型ファンドとは、債券を中心に運用される投資信託のことである。
国内債券を組み入れたファンドや民間企業の債券を組み入れたファンドなど、多くの種類がある。
組み入れ銘柄によってリスクとリターンが異なるので、自らの投資プランに合わせた商品選択が重要だ。
債券インデックス投資のメリット・デメリット
ここからは債券インデックス投資のメリットとデメリットを紹介していこう。
債券インデックス投資のメリット
分散投資が可能に
1つ目のメリットは分散投資が可能になるということだ。投資において投資先を分散するのは鉄則である。いくつもの銘柄を組み入れている債券型ファンドを購入すれば、投資先は自然に分散される。
少額で購入できる
2つ目のメリットは少額で購入できることだ。債券型ファンドは1口100円から購入できるものもある。そのため、投資初心者でも始めやすい。少額なら手を出しやすいし、もし損失が出ても精神的なダメージは少ないだろう。
少額から取引できる始めやすさもメリットの一つだ。
管理の手間がかからない
3つ目のメリットは管理の手間がかからないということだ。債券型ファンドには複数の債券が選定されている。ファンドが良いと判断して組み入れた商品セットを、1つの投資信託で管理できる。
分散投資するうえで手間になる債券の個別管理の手間が省けるのだ。
株よりも低リスク
4つ目のメリットは株よりも低リスクなことだ。債券はリターンが小さい分、株よりも低リスクだ。特に財務の健全な企業や国の債券であれば、貸し倒れる可能性が限りなく低い。
発行体が破綻しなければ元本を回収できる上に、利子までもらえるので低リスクでコツコツ資産運用したい人に向いている。
債券インデックス投資のデメリット
信託報酬などの手数料がかかる
1つ目のデメリットは、信託報酬などの手数料がかかることだ。ファンドに優良な債券が複数入ったセットを選んでもらっているのだから、仕方ないだろう。
だが、中には手数料が高すぎるファンドも存在している。想定以上に高額な手数料を払うのを避けるために、必ず商品は比較しよう。
金利上昇に弱い
2つ目のデメリットは金利上昇に弱いということだ。債券価格は金利と逆の動きをすると言われている。そのため、金利の上昇局面で債券価格は下落する。つまり、景気拡大している時に債券は不要だ。
その代わり、景気縮小している時は債券が組み込まれているポートフォリオは強い。
なぜなら、景気拡大局面では金利が上がるが、景気縮小局面では金利が下がるからだ。景気が良い時は株が強いが、景気が悪い時は債券が強くなる。債券はリスクヘッジとしてポートフォリオに組み入れるのが最適だろう。
また、満期日まで保有していれば債券価格が変化しようが、額面金額は変わらないので問題ない。金利と反対に動くことで、株式投資のリスクヘッジに使えるのが債券の良さにもなっている。
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債券インデックス投資で気を付けるべきポイント
債券インデックス投資の仕組みや特徴がわかったところで、ここからは債券インデックス投資で気を付けるべきポイントについて解説していく。
効果的な投資を実践するためにもぜひ確認してほしい。
損失が出る可能性もある
安全性の高い債券だが、投資である以上必ずしも損失がでないというわけではない。
満期まで持っていれば額面は保証されるが、途中で売却する場合、市場価格に基づいて売却価格が決定されることになる。
そのため、仮に金利上昇局面と重なると、債券価格は下落している可能性が高いので損失が出てしまうというわけだ。
途中で売却することのないよう、生活資金を手元に残したうえで債券投資を進めていくようにしよう。
為替リスクと金利リスク
為替リスクと金利リスクにも十分注意したい。
金利リスクとは、市中金利の変動に応じて投資している債券価格が変動することだ。
金利上昇局面ではデメリットになってしまうが、良い面もあるのでうまく利用してメリットに変えていこう。
また、為替リスクとは、円とその他の海外通貨の価値が変動することによって利益や損失が出ることをさす。日本国内の債券を買っている場合は問題ないのだが、海外債券を買っている場合には例えば以下のような事態が起きる。
例)1ドル=100円で10,000円分(100ドル)の米国債券を購入した場合
①1ドル=50円になった場合
満期時の債券(100ドル)の日本円での価値:5000円
②1ドル=200円になった場合
満期時の債券(100ドル)の日本円での価値:20,000円
このように、為替が変動することで債券価格がは変わらなくとも得をしたり損をしたりするのだ。
円安になったときは得をして、円高になったときは損をする。海外債券を購入するときは、為替リスクが発生することを考慮しておこう。
なお、為替リスクを抑える手段として、為替ヘッジと呼ばれる手数料を払う手段がある。為替リスクを見込んでいるので、為替リスクの影響を受けにくい。
ただ、為替の動きは誰にも読めないし、余計な手数料を払うことにも繋がるので注意をしよう。
ハイリスク・ハイリターンの商品もある
比較的リスクの低い債券だが、中にはハイリスク・ハイリターンの商品もある。
もらえる利子が大きかったり、途中で売却すると額面金額以上のリターンが得られたりする債券は、その分発行体が破綻してしまうリスクも高い。
自分のリスク許容度に合わせて最適な選択肢を探っていこう。
長期投資を前提としている
債券インデックス投資はその名の通りインデックス投資なので、長期投資を前提にしている。
短期間でリターンを求めるような投資家には向かないので、自分が求めている投資法であるかをしっかりと見極めるようにしよう。
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