【3798】ULSグループ株式会社 代表取締役社長　漆原茂氏「発注側支援で最先端ビジネスを支援する最強エンジニア集団」

※本コラムは2023年2月22日に実施したIRインタビューをもとにしております。

2000年の創業以来、ビジネスとITが一体となった 「DX関連コンサルティング」を提供しているULSグループ株式会社。

各業界をリードする企業の最先端プロジェクトの支援で成長を続けてきました。

代表取締役社長の漆原茂氏に同社の強みと成長戦略を伺いました。

ULSグループ株式会社を一言で言うと

高い技術を持ったエンジニアとコンサルティングの二刀流で、ワクワクする最先端の未来を作っている会社です。

創業来、ビジネスとITが一体となった「戦略的IT」に取り組んでいます。

創業の経緯

ULSグループ株式会社を創業したのは2000年です。

IT業界には多重下請けや派遣、安易なリセールビジネスが横行しており、魅力的ではない仕事を振られてしまうことも多い。高い志を持ったエンジニアに本気で活躍できる場を提供したい、そう考えていました。

私が留学していたスタンフォード大学を中心とするシリコンバレーでは、高い技術を持ったエンジニアがコンサルティングスキルを併せ持ち、当たり前のようにビジネスを担っていました。こういう二刀流の仕事をしなければいけない。そう思ったのです。

優れたエンジニアは、素晴らしいお客様と一緒に価値ある仕事をしたいと思うものです。一方、企業の中には本気でDXに取り組みたいと考えている方がいます。

両者が出会うことでワクワクする未来が生み出される。国内にはそれを専門の仕事にしている組織も企業も見当たりませんでした。

ならば自分がやるしかない。それが創業の経緯です。

事業内容について

DXとはデジタル技術を使った未来の事業創造です。単なる電子化やクラウド導入や効率化ではありません。

そのコンサルティングにはお客様のビジネスの本質を理解した上で、先端テクノロジーを活用できる力が求められます。だからこそ当社は、技術力のあるエンジニアを二刀流のコンサルタントとして鍛えています。

「発注側支援」という唯一無二のポジションも我々の特徴です。我々は誰でもできる製品の再販や大量の人員投入などは行いません。

あたかもお客様の社内メンバーのように当事者意識を持ってプロジェクトの成功にフルコミットします。お客様側でビジネスを考え、プロジェクトを遂行し、自らシステムも構築します。

我々の代表的なプロジェクトの一つに、ANA様の国内線予約システム刷新があります。あるいは楽天カード様、マツダ様、三井不動産様、損保ジャパン様などもお客様です。

どれも大変重要な、各社の未来のビジネス成長を担う最先端プロジェクトばかりです。それを少数精鋭のチームで支援してきました。お客様の売上と利益に貢献できているのが何より嬉しいです。

我々が好んで支援するのは、他社では手が出せないような難易度の高いプロジェクトです。いわば「エベレスト登山に専門特化した会社」とも言えると思います。

当社で働くエンジニアたちは、業務も熟知し先端技術も得意とする強者ばかりです。難しい仕事を期待以上にこなせているからこそ、お客様からのリピート率がとても高い。リーマンショックや震災、コロナなど予期せぬことがたくさん起こりましたが、それでも当社の業績は着実に成長し続けているのが、その結果です。

中長期の成長イメージとそのための施策

当社の主ターゲットであるDX市場は、2030年に現在の8000億円から約3兆円規模の巨大マーケットになると予測されています。つまり事業環境は引き続き圧倒的に追い風です。

一方、お客様の求める内容も一層高度化していくことが想定されます。

だから常に難易度の高いプロジェクトに挑戦し、さらに深くビジネスサイドに関わっていくことが我々の成長にとって大切です。仕事の中身に誰よりもこだわることで、しっかりとした売上や利益成長が達成できるんです。

過度なマネジメントは行わず、現場に大幅な裁量を与えています。メンバーの成長やチームワークにも配慮してプロジェクトへの配属を決め、スキルアップにも積極的に投資しています。

少数精鋭のまま薄めて使わない。一見非効率な経営に捉えられるかもしれません。

しかしメンバー一人一人が強い内発的な動機を保ち、スキルアップし続けていくことが、当社が高いお客様満足度を生み、継続的に成長を続けている理由なのです。

この経営方針を保ちつつ、積極的な採用活動を推進しコンサルタントを増員させていきます。

大切にしているのは、本物のエンジニアが集まる魅力的な環境を維持すること。面白い仕事に携われる環境には優秀な人材は次々と集まってくるからです。これまでは中途入社者が主体でしたが、組織の成長とともに新卒採用者を育成する体制も整えました。

また内容が合えばM&Aなどの手段も視野に入れています。いずれにせよ、エンジニアにとって魅力的で面白い仕事に携われる環境づくりに、これからも積極的に投資していきます。

投資家の皆様へメッセージ

当社はデジタルによる未来社会の実現を目指しています。我々の「技術力＋コンサルティング力」で、たくさんのお客様のグローバルの競争力を高めたいと思っています。

ワクワクする未来への技術者たちの挑戦を、ぜひ応援していただけましたら嬉しいです。