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4,000万円で資産運用するなら?おすすめの投資方法を解説

この記事で解決できるお悩み
  • 4,000万円で運用を始めたい
  • 4,000万円の資産を運用するおすすめの手法が知りたい
  • 運用のポイントを理解したい

4,000万円を使って資産運用を始める場合、幅広い運用先から選ぶことができる。

そのため投資を始めたいと思っても、以下のように悩んでしまう方も少なくはないだろう。

  • 何を選べば良いか
  • そもそもいくらから投資を始めるべきか

今回は4,000万円で投資できる運用商品を投資初心者向けに紹介していく。

  • 老後資金をなるべく早めに準備したい
  • 運用する金融商品のおすすめを知りたい
  • どのくらい増やせるのかシミュレーションしたい

上記のような方は、ぜひ最後までご覧いただきたい。

目次

4,000万円の使い道に投資をおすすめする理由

4,000万円を元手に運用を始める場合、さまざまな選択肢が考えられる。

ここでは、4,000万円を運用する方法や、4,000万円を運用した際に資産がどのように成長するかのシミュレーションを紹介していく。

4,000万円あるなら運用も視野に

4,000万円が手元にある場合、貯金だけではなく運用も検討してみよう。

貯金とは、現金や預金など元本が確保される安全な資産にお金を置いておくことを指す。

これに対して、運用とは元本が確保されていない不確実な資産も活用しながら、資産を増やしていくことをいう。

現代の日本は、普通預金金利が0.02%〜0.1%程度と低く、銀行にお金を預けていてもそれほどお金を増やすことができない。

仮に、4,000万円の資金を0.02%の金利で預けていたとすると、1年間で受け取れる利息はわずか8,000円だ。

元手資金が潤沢にあったとしても、利回りが低いとお金を思うように増やすことはできないだろう。

この一方で、老後に向けて準備すべきお金の必要額はどんどん増えている。

インフレや社会保障費の拡大、公的年金の受給額見直しなど、今後も支出は増えていくと予想される。

公益財団法人生命保険文化センターの「2022(令和4)年度生活保障に関する調査」によると、ゆとりある老後に必要な生活費は夫婦2人世帯で37.9万円だと言われている。

これを元に計算すると、レジャーや趣味などを楽しみながら暮らすためには、年間で454.8万円、30年間で1億3,644万円もの資金が必要だ。

公的年金や私的年金などでいくらかはカバーされるものの、これら全額をすべて年金などの収入で賄うのは難しい。

つまり、自分でしっかりと資金を運用して、老後に備えておくことが重要となる。

資産運用の適切な金額はいくらなのか、より詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。

資産運用の適切な金額について、分かりやすく解説されている。

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4,000万円で始める資産運用の基本

4,000万円は資産運用できる水準だ。

よく「資産運用」とともに使われる単語である「資産形成」があるが、これらの境目は1,000万円だ。

以下のように、それぞれでニュアンスが異なる。

  • 資産形成
    • 0から1を作るイメージ
  • 資産運用
    • 1を100へ増やすイメージ

資産形成で元手を作り、資産運用で資産を伸ばしていくことで、まとまった資産を得られる。

つまり、4,000万円は資産形成より「今ある資産を使ってどう増やしていくか」について優先的に考えるフェーズであるのだ。

実際、4,000万円あれば投資できる商品の幅が広がる。

さらに複数の商品に分散投資できるので、守りの運用をしつつリターンを狙いやすい。

しかし運用資金が高くなるので、損失金額も増大してしまう。

そのため、リスクを理解しつつ運用を行うようにしていただきたい。

運用成績別のシミュレーション

4,000万円を運用した場合のいくらまで利益を伸ばすことができるかというシミュレーションを行っていく。

以下は運用した期間に応じてどれぐらい資金が増加するのかを利回り別にまとめた表だ。

1%3%5%10%
5年4,2044,6375,1056,442
10年4,4185,3756,51510,374
20年4,8807,22410,61326,909
30年5,3919,70917,28769,797

利回りが高く、運用期間が長くなればなるほど資金は増加する。

ただ、年利10%以上となるとかなり高めの水準でハイリスクな運用となる。

初心者には現実的ではないだろう。

一方で着目していただきたいのは利回り3%で30年運用、もしくは5%で20年運用した場合の数値だ。

この金額は利回り10%で10年運用した利益に近くなる。

つまり、利回りが低くても運用期間を伸ばせば同じ資産額まで持っていける、ということがお分かりいただけるのではないだろうか?

時間が必要だが、ハイリスクな投資で資金を減らすよりもよっぽど効率的だ。

初心者は自分の目標金額に応じて、3%〜5%程度の運用成績を目標に投資を進めていくのが望ましい。

4,000万円で投資をする際の心構え

4,000万円で投資を始める際は、いくつか押さえておきたいポイントが存在する。

ここでは、投資のリスクや運用スタイル別の運用方法などを確認しておこう。

4,000万円投資のリスクを理解する

投資には、以下のように様々なリスクが存在する。

価格変動リスク投資した金融商品の価格が上下するリスクのこと
経済動向や企業業績、政治情勢などさまざまな要因によって変動する
信用リスク金融商品を発行している国や企業が破綻するリスクのこと
流動性リスク金融商品を現金化したい時に希望の価格やタイミングで取引できないリスクのこと
為替リスク為替相場の変動によって、日本円での価値が上下するリスクのこと
金利変動リスク金利が変動することによって、金融商品の価値が変動するリスクのこと
カントリー
リスク
紛争や災害などその国や地域独自の理由で金融商品の価格が変動するリスクのこと

あらかじめそれぞれのリスクを理解しておくことで、損失回避に役立つ。

例えば、ドル建てで商品を購入していた場合、円高になると損をしてしまう。

国の財務状況が悪く、国の信用度が下がれば投資している国債や株式のリスクは高まる。

他にも金利が変動して債券価格へ影響を及ぼすリスクや、不動産などは何かあった時に現金化しにくいというリスクがある。

まずリスクがあるかを理解し、以下のようにリスクごとに対処していこう。

  • 価格変動リスク
    • 値動きが安定している銘柄を中心に
  • 為替リスク
    • 通貨を1つに絞らない
  • カントリーリスク
    • 信用度の高い国を優先

自分の運用スタイルに合わせる

4,000万円での運用を始める場合、自分の投資目的やリスク許容度に合わせて、どんな運用スタイルが適しているかを考えてみよう。

損失のリスクをあまり許容できず、リターンもそれほど求めないという方は、安全性を重視した資産配分が適している。

逆に、積極的にリスクを取ってリターンを狙いたいという方は、収益性を重視した資産配分が良いだろう。

例えば、複数の資産に分散して投資する場合も、運用スタイルの違いによって以下のように適切な資産配分は異なる。

安全性を重視したポートフォリオ
  • インデックスファンド30%
  • アクティブファンド10%
  • 債券30%
  • 保険20%
  • 預貯金10%
収益性を重視したポートフォリオ
  • インデックスファンド30%
  • アクティブファンド40%
  • 不動産20%
  • 保険10%

もちろん、上記はあくまでも例であって、最適な運用先や資産配分は人によって異なる。

まずは、自分のリスク許容度や投資目的などから運用スタイルを判断した上で、資産運用を始めるようにしよう。

4,000万円を分散投資する

4,000万円というまとまった資産を運用に回す場合は、「分散投資」が重要だ。

分散投資は、投資する金融商品の種類や銘柄、地域、通貨、投資タイミングなどを統一せずに、複数に分散して投資する運用方法だ。

全ての資金を一つに集中させてしまうと、その資産が大きく値下がりした際に、資産すべてが大きくマイナスの影響を受けてしまう。

しかし、複数の資産に分散して保有しておくことで、特定の資産のみが下落した際に、他の資産の値動きで損失分をカバーしやすくなるというメリットがある。

分散投資の効果を高めるためには、価格変動の要因が異なりやすい複数の資産に投資をすることを意識しよう。

分散投資を意識して資産配分を決定したとしても、運用を続けることでそれらの比率は変化していく。

そのため、運用を始めた後もほったらかしにするのではなく、定期的にリバランスを行って元の資産配分に戻すように調整しよう。

また、運用目的やリスク許容度も時間の経過とともに変化していく。

最適な資産ポートフォリオで運用できるように、ポートフォリオそのものも1年ごとなど定期的に見直すようにしよう。

4,000万円で投資できるおすすめの金融商品

ここからは、4,000万円で投資できる金融商品を紹介していく。

ちなみに銀行への預金も立派な投資の1つだ。

しかし貯金は1,000万円までなら銀行が破綻しても保護されるが、金利も下がっており預けているだけでは増えない。

そのため、投資をする際には貯金以外に今回紹介するような金融商品を組み合わせて運用していくことが望ましい。

ここでは「安定型の投資」「バランス型の投資」「ハイリスク・ハイリターン型の投資」の3つに分類して、それぞれ当てはまる金融商品を紹介する。

安定型の投資

安定型の投資を行うためには、インデックスファンドや保険などの金融商品が適している。

インデックスファンド

インデックスファンドは、日経平均株価やS&P500など指数に連動する投資成果を目指す投資信託だ。

これらの指数は、市場の動きをまとめて平均化したような数値であるため、個別銘柄を保有するよりも分散して投資ができる。

手数料が低めに設定されているのも特徴で、ハイリターンを狙うよりも安定して運用をしたい人や、長期投資を行いたい人に適している商品といえる。

保険

万が一の際の保障と将来に向けた資産形成の2つの役割を持つ金融商品だ。

保険商品によっては、払い込んだ保険料以上の金額が返ってくるものもあり、長期的な保障を得ながら資産を増やしていけるというメリットがある。

大きなリターンは見込めないものの、預金よりも着実にお金を増やしたいと考える方に適しているだろう。

バランス型の投資

バランス型の投資としては、アクティブファンドや不動産といった投資手法がある。

アクティブファンド

アクティブファンドは、指数を上回る運用成果を目指す投資信託だ。

運用会社の調査に基づいて割安銘柄や成長銘柄を分析して、ファンドマネージャーの判断によって運用を行うため、インデックスファンドよりも手数料が高い傾向がある。

インデックスファンドよりもハイリスク・ハイリターンな投資になるが、複数銘柄への分散投資が可能であるため、バランスよく運用を続けやすい。

不動産

不動産に投資する方法としては、直接投資をする方法と間接的に投資をする方法の2種類がある。

直接投資する方法としては、アパートやマンションなどの物件を購入して貸し出し、賃料収入を得る方法が挙げられる。

間接的に投資をする方法としては、REIT(不動産投資信託)や不動産クラウドファンディングなどがある。

不動産投資においては、物件の管理費や修繕費といった特有の費用がかかる点や、空室リスクや災害リスクなども発生する点に注意が必要だ。

特に、実物の不動産を保有する場合は、初期費用が大きくなりやすい点や、管理・運用に手間がかかりやすい点に気をつけよう。

ハイリスク・ハイリターン型の投資

ハイリスク・ハイリターン型の投資方法として、ヘッジファンドを紹介する。

ヘッジファンド

ヘッジファンドは、最低購入金額が1,000万円などと決められている富裕層向けの運用商品だ。

相場の上昇局面だけでなく、下落局面でも利益を狙うファンドのことで、一般的な投資信託よりも柔軟な運用が可能という特徴がある。

運用の自由度が高いため、リスクを取って高いリターンを狙いたいという人にも適している。

元本割れリスクはあるものの、優良ヘッジファンドであれば下落相場でも安定的な運用を期待できる。

4,000万円の資産運用は誰に相談するべきか?

4,000万円で資産運用を始める場合、専門家に相談するのをおすすめする。

ここでは、専門家の力を活用すべき理由や、おすすめの相談先を紹介する。

4,000万円の資産運用を専門家に相談すべき理由

4,000万円での資産運用を始める場合、複数の投資先に分散してポートフォリオを組むのが一般的だ。

ポートフォリオの配分比率は、リスク許容度や投資目的、投資スタンスに合わせて調整することが重要となる。

自分にとって最適なポートフォリオを組むためには、金融や経済、ファイナンシャルプランなどに関する幅広い知識が必要となる。

資産運用の専門家に相談することで、投資の初心者でも自分にあった運用計画を立てて、安定して運用を続けられるだろう。

IFAをおすすめする理由

資産運用の相談先としてどの専門家を選ぶかということは、運用を始める上で非常に重要だ。

4,000万円を効率よく運用したい場合は、IFAに相談するのをおすすめする。

IFAは、独立系ファイナンシャルアドバイザーとも呼ばれ、金融機関に属さずに資産運用の相談や金融商品の提案を行う専門家だ。

会社の営業方針や販売ノルマなどに左右されず、中立的な立場からのアドバイスが期待できるというメリットがある。

IFAの多くは金融機関出身者であるため、豊富な知識や経験に基づく質の高いアドバイスが欲しいという方にも適しているだろう。

「資産運用ナビ」を活用したIFAの探し方

自分に適したIFAを探すためには、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を利用するのがおすすめだ。

年齢や住まい、運用金額などの項目を入力すると、自分の運用ニーズに適したアドバイザーが自動的に表示される。

アドバイザーの経歴や得意分野などはプロフィールページから確認できるため、面談前にしっかりと情報をチェックできるのもメリットだ。

相談料は無料で、何度でも相談できるため、ぜひ気軽に相談してみてほしい。

自分にぴったりのIFAを探したいという方は、この機会に「資産運用ナビ」を利用してみてはいかがだろうか。

4,000万円の投資は目的とリスク許容度の設定で成功確率アップ

4,000万円で投資を始める際は、自分のリスク許容度や投資目的を明確にした上で、適切な投資先を選ぶのが重要だ。

本記事では、投資スタイルごとの金融商品の選び方や、具体的な資産配分方法についても解説した。

ただし、適切な運用方法は人によって異なるため、実際に運用を始める際は専門家に相談の上で、最適な運用計画を立てるようにしよう。

4,000万円で運用を始める際は、IFAに相談して投資先や資産配分を決定するのがおすすめだ。

IFAは、中立的な立場からあなたにぴったりのアドバイスを長期にわたって提案してくれる資産運用の専門家だ。

自分に適したアドバイザーを見つけるためには、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用してみよう。

4,000万円の投資に関するQ&A

4,000万円の投資先を選ぶ際はどのような点を考慮するべきですか?

投資先を選ぶ際は、それぞれの金融商品のリスクをしっかりと理解した上で、自分の投資目標やリスク許容度に適した金融商品を選ぼう。

加えて、一つの金融商品にまとめて投資をするのではなく、複数の金融商品に分散して投資を行うことで、リスクを抑えつつ安定したリターンを期待しやすくなる。

4,000万円の長期運用のメリットとその具体的な戦略を教えてください。

長期運用を実践すると、複利効果によって資産を効率よく増やしやすいというメリットがある。

複利効果とは、利息がさらに利息を生む効果のことで、長期間運用を継続するほど資産を大きく増やしやすい。4,000万円の元金であれば、かなり大きなリターンを望めるだろう。

また、長期目線で運用を行うことで、短期的な価格変動に左右されず運用を継続しやすいという点もメリットだ。

長期投資を継続する上では、10年〜20年運用を続けることを前提として投資商品を選ぼう。

インデックスファンドなど複数の資産に分散して投資を行う商品だと、長い期間投資を続けやすいためおすすめだ。

4,000万円の運用に個別株式を組み入れる際はどのような戦略を立てるべきですか?

個別株式に投資をする際は、値動きの異なりやすいセクターや銘柄を組み合わせてポートフォリオを組むのがおすすめだ。

値動きの異なる複数の資産に分散して投資することで、特定の銘柄が値下がりした場合も、他の銘柄の値動きで損失分をカバーしやすくなるだろう。

例えば、退職資金の準備、家の購入、教育基金の構築など、投資の目的が複数ある時、投資の目的が複数ある時、4,000万円の投資では投資戦略はどのように整合させるべきですか?

複数の投資目的がある場合、それぞれの目的に対してリスク許容度や運用期間などを検討し、投資先を選ぶようにしよう。

例えば、家の購入などある程度近い未来に使う予定のあるお金であれば、リスクを抑えて安定定期に投資をするのが望ましい。

老後資金の準備など、数十年後に使う予定のあるお金であれば、ある程度リスクをとってリターンを狙う投資方法も良いだろう。

4,000万円の投資で短期的な市場変動に最適なリスク管理の方法を教えてください。

短期的な市場変動に対応するためには、積立投資が有効だ。

特に4,000万円と高額での一括投資は高値掴みしてしまうと、価格が下がった場合長期の含み損を発生させる可能性が高い。

積立投資は、毎月・毎週など定期的に同じ金額を投資し続ける投資方法で、購入単価を平準化できるというメリットがある。

まとまった金額でも何度かに分割して購入することで、価格が安い時には多く、高い時には少なく購入することで、高値掴みを避けやすくなるだろう。

4,000万円の投資では税金は投資収益にどのように影響しますか?また、税負担を最小限に抑えるための戦略にはどのようなものがありますか?

通常、投資から得られた利益に対しては20.315%の税金がかかる。

税負担を最小限に抑えるためには、新NISAやiDeCoなど非課税投資が可能となる制度を活用するのがおすすめだ。

これらの制度を利用すれば、運用から得られた利益を非課税で受け取れるため、効率よく資産を増やしやすい。

ただし、それぞれの制度には上限額などのデメリットがあるため、始める際は仕組みをよく理解するようにしよう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

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