- bitFlyer(ビットフライヤー)では暗号資産の売買や送金などで手数料が必要
- ビットコイン現物取引の「取引所」を利用した場合の手数料は比較的安い
- 取引所を活用して計画的に売買するユーザーにとっては、むしろ手数料面でメリットあり
仮想通貨の取引所として国内トップクラスの人気を誇るbitFlyer(ビットフライヤー)。しかし、「他社と比べて手数料が高いのでは?」と疑問を持つ人もいるのではないだろうか。
この記事では、bitFlyerで実際にかかる各種手数料を詳しく解説し、他社との比較や手数料を抑えるコツも紹介する。
bitFlyerが選ばれる理由や、取引を始めるための口座開設手順まで網羅的にまとめていくので、これから仮想通貨の取引を始めたいと思っている方や、bitFlyerに興味がある方はぜひ確認してみてほしい。
bitFlyer(ビットフライヤー)でかかる5つの手数料

暗号資産の売買や送金、積立などを行う際には、各種手数料が発生する。
まずは、bitFlyer(ビットフライヤー)で必要となる5つの手数料について、どのような費用がどのくらいかかるのかを把握しておこう。
資金の入金時に必要な「入金手数料」
bitFlyerでは、日本円を口座に入金する際に手数料が発生する。ただし、入金方法によって手数料の有無や金額が異なる。
住信SBIネット銀行からのクイック入金 | 無料 |
---|---|
住信SBIネット銀行からのクイック入金(インターネットバンキング) | 330円(税込)/件 |
その他の金融機関からの振り込み | 各銀行所定の振込手数料 |
住信SBIネット銀行からのクイック入金は、入金額が即時反映されるのに加えて手数料も無料となっている。すでに住信SBIネット銀行の口座を持っている人にとっては嬉しいポイントだ。
一方、住信SBIネット銀行以外の金融機関からのクイック入金は、1件あたり330円(税込)の手数料が必要となるため注意が必要だ。
手数料負担が気になる場合は、振り込み手数料が無料である口座から振り込むと良いだろう。
暗号資産の取引時に発生する「売買手数料」
bitFlyerでは、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を売買する際に「販売所」と「かんたん取引所」「bitFlyer Lightning」の3つの方法を選択できる。
どの方法で取引するかによって手数料の構造が異なるため、あらかじめチェックしておこう。
販売所の売買手数料
販売所はbitFlyerが相手となって売買を行う形式であり、取引手数料自体は無料である。
ただし、取引する際の実際の売値と買値の差(スプレッド)が大きく、これが投資家にとって実質的なコストとなる。
たとえば、ビットコインの購入価格が1400万円、売却価格が1390万円の場合、差額の10万円がスプレッドとなる。
スプレッドは相場の状況によって変動するが、平均して2〜5%程度と言われている。
かんたん取引所の売買手数料
取引所では、ユーザー同士が直接売買を行う。bitFlyerの取引所での手数料は、約定数量に応じて決まるようになっている。
例えば、ビットコインの場合は「約定数量 × 0.01〜 0.15%(単位: BTC)」だ。
直近30日の取引量が多いほど、手数料負担率が下がるため、よく取引を行う人に有利な手数料形態と言えるだろう。
詳細は以下の表を参考にしてほしい。
直近 30 日の取引量 | 取引所/Lightning現物 |
---|---|
10 万円未満 | 0.15% |
10 万円~ 20 万円未満 | 0.14% |
20 万円~ 50 万円未満 | 0.13% |
50 万円~ 100 万円未満 | 0.12% |
100 万円~ 200 万円未満 | 0.11% |
200 万円~ 500 万円未満 | 0.10% |
500 万円~ 1,000 万円未満 | 0.09% |
1,000 万円~ 2,000 万円未満 | 0.07% |
2,000 万円~ 5,000 万円未満 | 0.05% |
5,000 万円~ 1 億円未満 | 0.03% |
1 億円~ 5 億円未満 | 0.02% |
5 億円以上 | 0.01% ※ 取引量・取引継続性等を鑑み手数料応相談。 |
bitFlyer Lightning の売買手数料
bitFlyer Lightningは、操作性を追求した充実の取引ツールを利用できるプロ向けの取引所だ。さまざまな特殊注文を駆使して仮想通貨の取引をしたいという方におすすめできる。
bitFlyer Crypto CFDの取引手数料などは無料となっており、最大2倍のレバレッジを効かせた取引を行うことも可能だ。
bitFlyer Lightning の売買手数料は下記の通りとなっている。
Lightning現物(BTC/JPY,ETH/JPY,XRP/JPY,XLM/JPY,MONA/JPY,ETH/BTC,BCH/BTC) | 約定数量×0.01~0.15% ※単位は各通貨ペアで異なる |
---|
さまざまな注文方法を試したい、レバレッジをかけて取引したい、などと考えている人は、bitFlyer Lightningを試してみるのも良いだろう。
自動積立にかかる「bitFlyerかんたん積立手数料」
bitFlyerでは「かんたん積立」という定期的に暗号資産を自動購入できるサービスが提供されている。
このサービス自体には手数料はかからないが、実際には販売所での購入となるため、スプレッドがコストとしてかかる点に注意が必要だ。
つまり、見かけ上は「無料」だが、販売所と同様にスプレッドが実質的な手数料となっており、購入のタイミングや相場の変動によってコストに差が出る。
資金の出金時に発生する「出金手数料」
仮想通貨取引所では、資金を出金する際も手数料がかかることがある。bitFlyerから日本円を銀行口座に出金する際には、以下の手数料が発生する。
三井住友銀行への出金 | 3万円未満の出金:220円(税込) 3万円以上の出金:440円(税込) |
---|---|
三井住友銀行以外への出金 | 3万円未満の出金:550円(税込) 3万円以上の出金:770円(税込) |
小額での出金では手数料負担が相対的に重くなる。そのため、コストを抑えるためにも、出金はある程度まとまった金額で行うとよいだろう。
暗号資産の入出金手数料
暗号資産の送受信においても、ネットワーク手数料や取扱手数料が発生する。bitFlyerでは、以下のように定額制で設定されている場合が多い。
ビットコイン | 0.0004 BTC |
---|---|
イーサリアム | 0.005 ETH |
イーサリアム・クラシック | 0.005 ETC |
ライトコイン | 0.001 LTC |
ビットコインキャッシュ | 0.0002 BCH |
モナコイン | 無料 |
リスク | 9.7 LSK |
リップル | 無料 |
ベーシックアテンショントークン | 5 BAT |
ステラルーメン | 無料 |
ネム | 3 XEM |
テゾス | 0.1 XTZ |
ポルカドット | 0.1 DOT |
チェーンリンク | 1 LINK |
シンボル | 2 XYM |
ポリゴン | 19 MATIC |
メイカー | 0.02 MKR |
フレア | 1 FLR |
シバイヌ | 320,000 SHIB |
パレットトークン | 40 PLT |
ザ・サンドボックス | 13 SAND |
エルフトークン | 無料 |
レンダートークン | 2.2 RNDR |
ポリゴンエコシステムトークン | 26.0 POL |
ペペ | 964,000 PEPE |
なお、各通貨には最小送付数量が設けられているため、少額の送金の際はあらかじめ確認しておくのをおすすめする。
また、出金の際は、ブロックチェーンの混雑状況により、所要時間や最終的な手数料負担に差が出ることもあるため、余裕を持った送金を行うように心がけよう。
bitFlyer(ビットフライヤー)の手数料が高いって本当?

bitFlyerの手数料が「高い」と言われることがあるが、実際には利用するサービス内容によって評価は分かれる。
一部の手数料については他社と比較して割高な点がある一方で、特定の取引方法においては他社より有利な条件を提示している。
まず、bitFlyerが不利とされるポイントは「販売所でのスプレッドの大きさ」である。
bitFlyerでは販売所での取引手数料は無料だが、その分スプレッド(買値と売値の差)が広く、相場によっては3〜5%程度のコストが発生する。
たとえば、同じ販売所形式でもGMOコインはスプレッドが比較的狭めに設定されており、販売所取引を多用するユーザーにとってはGMOコインの方が有利になる可能性がある。
また、出金手数料においても他社と比較するとやや高めである。
SBI VCトレードやGMOコインでは日本円出金が原則無料であるのに対し、bitFlyerでは220円〜770円(税込)の出金手数料がかかる。
頻繁に出金を行うユーザーにとっては、これが積み重なって大きな負担となることもあるだろう。
一方で、bitFlyerが有利とされる場面も存在する。特に、ビットコイン現物取引の「取引所」を利用した場合の手数料は業界でも比較的低水準だ。
取引量に応じて0.01%〜0.15%と変動する手数料体系となっているため、高額取引を行う人は有利な手数料で取引できるというメリットがある。
さらに、高機能トレードツール「bitFlyer Lightning」の提供も他社にはない強みだと言える。
経験者や中〜上級者にとっては、手軽にプロ向けの機能を利用できるサービスとして重宝するはずだ。
つまり、bitFlyerの手数料が「高いかどうか」は、どのサービスを使い、どのような取引スタイルをとるかによって大きく異なる。
販売所メインで短期売買を繰り返す人にとっては不利に映るかもしれないが、取引所を活用して計画的に売買するユーザーにとっては、むしろ手数料面でメリットのある取引所といえる。
bitFlyer(ビットフライヤー)は手数料以外にもメリットが多い

ここまで、bitFlyer(ビットフライヤー)の手数料について他社と比較しつつ解説してきたが、口座を開設する取引所を選ぶ際は手数料以外のポイントもチェックしておくことが大事だ。
ここでは、ビットフライヤーの手数料以外のメリットや、どのような人がおすすめなのかについて詳しく紹介していく。
bitFlyer(ビットフライヤー)のメリット
bitFlyerには、手数料以外にも多くの魅力がある。
まず注目したいのは、国内最大級の取引量を誇る点である。取引が活発なため価格が安定しやすく、希望価格での売買が成立しやすい。
特に短期売買を行うトレーダーにとっては、スリッページのリスクが抑えられるという大きな利点となる。
また、bitFlyerは取引形式を自由に選べる点も強みである。
初心者でも扱いやすい「販売所」、手数料を抑えた「取引所」、上級者向けの「bitFlyer Lightning」といった複数の選択肢があり、自分の経験や目的に応じて取引スタイルを柔軟に切り替えられる。
セキュリティ面でも、bitFlyerは業界トップレベルの水準を維持している。
設立以来、大きなハッキング被害はなく、コールドウォレットによる資産管理や二段階認証、不正アクセス防止システムなど、信頼性の高いセキュリティ体制が整っている。
さらに、スマートフォンアプリの使いやすさも魅力的だ。
暗号資産の売買、積立設定、日本円の入出金など、主要な操作はすべてアプリ上で完結するため、パソコンを使わずとも資産管理ができる。
直感的な操作性と見やすい画面設計により、初心者でも迷わず利用できるだろう。
bitFlyer(ビットフライヤー)がおすすめな人
bitFlyerは、以下のようなタイプのユーザーに適している。
- 仮想通貨の取引に初めて挑戦する人
- なるべく取引コストを抑えたい人
- 仮想通貨の積立購入を行いたい人
- スマホ中心にトレードをしたい人
まず、仮想通貨の取引が初めての人にとっては、わかりやすいインターフェースと高いセキュリティ体制が安心材料となるだろう。
取引所デビューにふさわしいプラットフォームといえるため、初心者でも迷うことなく操作しやすい。
次に、低コストで本格的な取引を行いたい人にも適している。特に、取引所やbitFlyer Lightningを利用すれば、他社よりも有利な手数料条件で取引を行いやすい。
また、積立による中長期的な資産形成を目指す人にも向いている。
「bitFlyerかんたん積立」は自動で定期的に購入が行えるため、価格変動のリスクを抑えつつ継続的に運用できる。
最後に、スマホで手軽に資産管理をしたい人にとっても魅力的だ。アプリひとつで売買・入出金・積立のすべてが完結するため、日常的な取引やチェックを手軽にこなせる。
bitFlyerは、初心者にも経験者にも対応できるバランスの取れた取引所として、多くの利用者に支持されている。
手数料を理解したら、bitFlyer(ビットフライヤー)で取引を始めよう

bitFlyer(ビットフライヤー)は手数料体系の特徴だけでなく、使いやすさやセキュリティ面でも評価の高い暗号資産取引所だ。
ここでは、口座開設から実際の取引開始までの手順を、4つのステップに分けて詳しく紹介する。
必要書類を準備する
口座開設を行う前に、まずは本人確認に必要な書類を用意する必要がある。bitFlyerでは、以下のうちいずれかの身分証明書が利用できる。
- 運転免許証(表裏)
- マイナンバーカード(表面のみ、通知カードは不可)
- パスポート(顔写真ページと住所記載ページ)
- 在留カード(外国籍の方)
- 登記事項証明書(法人の場合)
スマートフォンで撮影した画像をアップロードする形式となっており、書類の四隅が切れていないこと、文字が鮮明に読めることが条件である。
あらかじめ明るい場所で撮影し、不備のない状態で保存しておくとスムーズだ。
アカウントを作成する
必要書類の準備が整ったら、bitFlyerの公式サイトまたはアプリからアカウント登録を行う。
普段からスマートフォンをよく利用している人は、スマホ版アプリをダウンロードしてからアカウントを作成するのがおすすめだ。
「アカウント作成」からメールアドレスを入力して認証メールを受け取り、パスワードの設定および2段階認証の設定を行うとアカウントが作成される。
アカウント作成が完了したら、本人情報を登録していく。以下の情報について、正確に入力を行おう。
- 氏名・生年月日・性別
- 現住所
- 携帯電話番号(SMS認証あり)
- 職業・収入・投資経験
- 取引目的(投資・送金・決済など)
bitFlyerでは、犯罪収益移転防止法に基づき厳格な本人確認が行われており、入力内容と本人確認書類の内容に差異があると承認されないケースもあるため、注意が必要である。
特に、町名・番地や建物名・部屋番号などに入力不備がないか注意するようにしよう。
本人確認を行い、口座を有効化する
本人確認は2つの方法から選択できる。
- クイック本人確認
- 対面での本人確認
クイック本人確認は、スマートフォンで自分の顔写真と本人確認書類を撮影する方法で、最短即日で口座開設が完了する。
操作はアプリ上で案内されるため、画面の指示に従えば迷うことはない。
対面での本人確認は、本人限定受取郵便によってレターが送られ、その受け取りを持って本人確認を行う方法だ。
レター受け取り時に、佐川急便の配達員に本人確認書類を提示することで、本人情報を照合する。
手続きが全て完了するまでには数日かかるため、急ぐ場合はクイック本人確認の方がおすすめだ。
本人確認手続きを完了したあと、アルファベット表記の氏名を入力し、本人名義の銀行口座を登録することで、取引口座の準備が完了する。
資金を入金して取引を開始する
口座が有効になったら、次はbitFlyerのウォレットに日本円を入金する。入金方法は以下の3通りだ。
- クイック入金(インターネットバンキング)
- 銀行振込
- コンビニ入金
最もおすすめなのは、住信SBIネット銀行からのクイック入金(インターネットバンキング)だ。入金手数料が無料で、入金額が即時反映されるため、すぐに取引を開始できる。
通常の銀行振込でもbitFlyerでは手数料無料だが、利用する銀行側の振込手数料が発生する場合があるため注意しよう。
また、住信SBIネット銀行以外からのクイック入金では、手数料330円/回が発生する点にも留意が必要だ。
入金後は、「販売所」または「取引所」からビットコインなどの暗号資産を購入できる。
販売所では簡単な操作で即時購入が可能だが、スプレッドが発生するため注意しよう。一方、取引所を利用すれば手数料を抑えた売買が可能となる。
友達を招待してビットコインをゲット!
bitFlyerでは、友達や家族を招待することで無料でビットコイン1,500円分を獲得できるプログラムを実施中だ。参加方法は下記の通りとなっている。
- 友達に招待URLを送る
- 招待された友達はアプリまたはウェブサイトで招待コードを入力し、アカウント作成を開始
- 招待された友達がbitFlyerの本人確認の手続きを完了し、口座を開設
- 紹介者と紹介された人両方にビットコインが付与
ビットコインの付与は、本人確認完了から24時間以内となっているため、紹介後すぐに取引を始められる。
仮想通貨の取引をしなくても、口座開設を行うだけでプレゼント付与の対象となるため、お得に仮想通貨の取引を始めてみたいという方や、友達や家族と一緒に仮想通貨の取引を始めてみたいという方は、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。
bitFlyerの手数料や仕組みを理解して取引に挑戦しよう

bitFlyer(ビットフライヤー)の手数料は、利用するサービスによって「高い」と感じられる可能性がある。
特に販売所でのスプレッドや日本円の出金手数料は、他社と比べて不利とされることがあるだろう。
しかしその一方で、取引所やbitFlyer Lightningを活用すれば、比較的低コストな取引が可能であり、工夫次第で手数料負担を抑えることができる。
また、bitFlyerは手数料面だけでなく、取引量の多さによる価格安定性、取引形式の柔軟性、業界トップクラスのセキュリティ、使いやすいスマホアプリなど、多くのメリットを備えている。
初心者から上級者まで、幅広いユーザー層に対応できる総合力の高さが大きな魅力的な取引所だ。
手数料の仕組みを正しく理解したうえで、自分に合った使い方を選べば、bitFlyerは信頼性と利便性を兼ね備えた取引所となるだろう。
これから暗号資産の取引を始めるなら、まずはbitFlyerで口座開設を行い、その使いやすさと安心感を実感してみてはいかがだろうか。
bitFlyer(ビットフライヤー)の手数料やスプレッドに関するよくある質問
