- 仮想通貨の買い方が知りたい
- 初心者におすすめの仮想通貨取引所が知りたい
- 初心者でも仮想通貨投資に失敗しないためのポイントが知りたい
仮想通貨に興味があるものの「どこで買ったらいいの?」「取引所での買い方がわからない」と悩んでいる方も多いのではないだろうか。
仮想通貨の取引は難しそうだと思われがちだが、実際は取引所で口座開設すれば数百円から気軽に売買できる。
2024年3月現在、国内だけで29社の暗号資産交換業者が金融庁に登録されているが、なかには数分程度で口座開設できる業者もある。
この記事では、仮想通貨の買い方や取引所の選び方、売買にあたっての手数料や注意点まで細かく解説している。
仮想通貨をどう買ったらいいのかわからない方は、参考にしてほしい。
仮想通貨投資の始め方・買い方

前提として、仮想通貨は金融庁に登録されている「取引所」で売買するのが最も安全かつ簡単だ。
前提を踏まえ、仮想通貨を購入する流れを紹介する。
- 取引所を決める
- 手順に沿って口座開設する
- 口座に必要資金を入金する
- ビットコインを購入する
どうやって仮想通貨を購入すればいいのか、画像付きでわかりやすく解説していく。
取引所を決める
ビットコインなどの仮想通貨を購入するためには、仮想通貨を取り扱っている取引所の口座を持っていなければならない。
取引所は国内外でさまざまな業者が存在するが、なかでも金融庁に登録された
暗号資産交換業者で売買するのが安心だ。
暗号資産交換業者は金融庁・財務局への登録が義務付けられています。取引の際には金融庁・財務局に登録された事業者であるかご確認ください。
国内の取引所であれば、顧客資産の分別管理が義務付けられているため、万が一預入先が破綻しても資産は全額返金される。
海外取引所は、日本の法律を守らずに運営されており、自己責任の取引となるため要注意だ。
ここからは、国内取引所の「Coincheck」を例にして、口座開設や入金、取引の手順を解説する。
手順に沿って口座開設する
取引所で仮想通貨を売買するためには、スマホやパソコン、インターネットさえあれば問題ない。
まずは取引所のホームページにアクセスして「会員登録」のボタンをタップしよう。

次の画面でメールアドレス・パスワードを入力しよう。

登録したアドレスに確認メールが届くので、記載されているURLにアクセスするとログインできる。
必要書類を提出する
取引所へのログインが完了したら、あとは画面の指示に沿って本人確認書類を提出しよう。
Coincheckの場合、提出できる書類は次のとおりだ。
書類 | 注意点 |
---|---|
運転免許証 | 運転経歴証明書は平成24年4月以降交付のもの |
マイナンバーカード | 住所が手書きではないもの |
パスポート | 2020年2月4日以降に発行されたものは「写真で本人確認」を利用不可 |
在留カード | 有効期限の2ヶ月前までのもの |
必要書類はスマホから提出可能で、アップロードする書類をリストから選択して、スマホのカメラで書類・顔写真を撮影するだけだ。
審査時間は取引所によって異なる
スマホで本人確認が完了すると、早ければ数分ほどで仮想通貨を買えるようになる。
審査にかかる時間は取引所によって異なるため、今すぐ仮想通貨を取引したいならあらかじめ確認しておこう。
取引所 | 審査時間の目安 |
---|---|
Coincheck | 即時〜2営業日 |
bitFlyer | 最短当日中 |
GMOコイン | 最短10分〜数日 |
大手取引所では最短即日で審査が完了するが、提出書類などに誤りがあると確認のため時間がかかってしまう。
口座に必要資金を入金する
最後に、どんな通貨をいくら購入するか決めたうえで、取引所に日本円などの法定通貨を必要な分だけ入金しよう。
まずはメニュー画面のウォレットから「日本円の入金」を選択し、入金方法を選択しよう。

入金方法は取引所によって異なり、参考までにCoincheckの場合は次の3通りが挙げられる。
- 銀行振り込み
- コンビニ入金
- クイック入金
クイック入金とは、ネットバンキングから送金する方法で、取引所によって名称が異なるケースもある。
スマートフォンから入金できるため、振込に行く手間が省けて便利だ。
以上の3つの方法から、利便性や手数料などを踏まえ、最適な方法を選択しよう。
ビットコインを購入する
取引所への入金が無事完了したら、早速仮想通貨を購入してみよう。
知名度が高くない、もしくは時価総額の小さい銘柄は値動きが大きいため、まずは最もメジャーな「ビットコイン」から売買するのがおすすめだ。
まずはメニューから「販売所(購入)」を選択したのち、ビットコインを選択して数量を入力しよう。

取引所によっては、日本円換算でいくらお金がかかるのか表示されないため、自分で調べる必要がある。
初心者におすすめの仮想通貨取引所とは

仮想通貨の買い方はわかったものの「どこで取引したらいいかわからない…」と悩んでしまう方も多いだろう。
なんとなく取引所を選んでしまうと、知らず知らずのうちに高い手数料を支払うことになったり、セキュリティがおざなりになったりするリスクがある。
この項では、取引所の選び方やおすすめの取引所を紹介しているため、参考にしてほしい。
仮想通貨取引所の選び方
仮想通貨の初心者が取引所を選ぶにあたり、特に重要なポイントは次の3つだ。
- アプリの使いやすさ
- セキュリティの高さ
- 取引サービスの豊富さ
それぞれの選び方について詳しく解説する。
アプリの使いやすさで選ぶ
アプリが使いづらいと、仮想通貨の売買が思ったよりも難しいと感じてしまう可能性がある。
大手の取引所はそれぞれスマホアプリを提供しているが、使い勝手や機能はそれぞれ異なる。
例えば、インターフェースがシンプル、または直感的に操作・理解しやすい取引所なら初心者の方でも安心して取引を進められる。
当サイトのアンケート調査によると、使い勝手の面で人気を博しているのはCoincheckだった。

ほかの取引所についても、実際にアプリをインストールして、使用感を確認してみよう。
セキュリティの高さで選ぶ
初心者の方に限らず、セキュリティの高い取引所を選ぶことで資産を守れる。
仮想通貨はネットワーク上で取引される通貨なので、ハッキングによるリスクが後を絶たない。
セキュリティが万全でハッキングリスクの低い取引所を選ぶには、最低でも次のような項目をチェックしておく必要がある。
項目 | 内容 |
---|---|
顧客資産の分別管理 | 会社資産と顧客資産が別々で管理されているか |
コールドウォレットの利用 | 仮想通貨はハッキングリスクの低いコールドウォレットに保管されているか |
例えば、bitFlyerは顧客資産の分別管理、コールドウォレットへの保管などセキュリティ対策を徹底しており、2017年の創業からいまだにハッキングを受けたことがないため信頼できる。
取引サービスの豊富さで選ぶ
初心者の方は、さまざまな取引サービスを提供している取引所を選ぶことで、リスクを抑えて取引できる。
仮想通貨の主な取引方法は、次のとおりだ。
- 積立
- 現物取引
- レバレッジ取引
- ステーキング
- レンディング
例えば、初心者の方は積立投資によって毎月定額を買い付けることで、購入価格を平均化してリスクを減らせる。
ほかにも、レンディングやステーキングでは仮想通貨を貸し出したり保有したりするだけで利益を得られる。
ただし、どの取引方法にもリスクやデメリットがあるため、あらかじめ調べて把握しておくと良い。
おすすめの仮想通貨取引所
続いて、扱いやすさやセキュリティの高さ、売買方法の豊富さなどを踏まえて、おすすめできる取引所を紹介する。
- Coincheck
- bitFlyer
- GMOコイン
それぞれどのような方におすすめなのか解説しているため、参考にしてほしい。
Coincheckはアプリがシンプルで扱いやすい

取扱銘柄数 | 31銘柄 |
---|---|
販売所手数料 (BTC) | 無料 |
取引手数料 (BTC) | 無料 |
レバレッジ | なし |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 407円 |
スマホアプリ | ◯ |
仮想通貨をまだ触ったことがない方や、ビットコインから投資を始めたい方には、Coincheckは、おすすめだ。
アプリのインターフェースがシンプルでわかりやすいのが特徴で、アプリのダウンロード数が5年連続でナンバーワンとなるほど人気がある。
取引所における手数料の安さも特徴で、ビットコインやイーサリアム、リップルなどメジャー通貨の多くは、メイカー・テイカーともに手数料がかからない。
ほかにも、イーサリアムのステーキングに対応しており、通貨を保有しているだけで年率最大2.7%の報酬を獲得できる。
bitFlyerは少額投資や積立投資に向いている

取扱銘柄数 | 37銘柄 |
---|---|
販売所手数料 (BTC) | 無料 |
取引手数料 (BTC) | Maker:-0.02% Taker:0.12% |
レバレッジ | 2倍 |
入金手数料 | 住信SBIネット銀行からクイック入金:無料 住信SBIネット銀行以外からクイック入金:330 円(税込)/件 |
出金手数料 | 【三井住友銀行への出金】 3万円未満:220円 3万円以上:440円 【三井住友銀行以外への出金】 3万円未満:550円 3万円以上:770円 |
スマホアプリ | ◯ |
bitFlyerは、少額から取引したい方、積立投資をしたいと考えている方におすすめだ。
投資の自由度が高く、かんたん積立は4種類の積立頻度を選べるうえに、たった1円から積み立てられる。
取扱銘柄数は37種類と多いため「いずれはビットコイン以外のマイナー通貨を売買したい」と考えている方も、末長く利用できる。
取引数量も多く、ビットコインの取引数量は9年連続ナンバーワンなので、注文が成立しやすく扱いやすい。
GMOコインはレバレッジ取引や板取引が優れている

取扱銘柄数 | 28銘柄 |
---|---|
販売所手数料 (BTC) | 無料 |
取引手数料 (BTC) | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
レバレッジ | 2倍 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
スマホアプリ | ◯ |
GMOコインは、レバレッジ取引したい方や、マイナー通貨に興味がある方におすすめだ。
GMOコインのレバレッジ取引は全通貨対応で、さらに取引所・販売所の両方に対応しているため、コストを抑えやすい。
マイナー通貨の取引手数料はCoincheckより安めで、特にメイカーの場合は手数料がマイナスになる(報酬を受け取れる)ためお得だ。
法定通貨・仮想通貨ともに入出金に手数料がかからず、1,000円から入金できるため、こまめに資金をやりくりしやすい。
\100円から手軽に投資できる!/
仮想通貨の取引時にかかる手数料

仮想通貨を取引するには、さまざまな手数料が発生する。
お得に取引を進めるため、ひいては取引所選びの観点からも、あらかじめ手数料を把握しておくことが大切だ。
この項では、仮想通貨の取引に関する4種類の手数料について解説する。
- 口座管理手数料
- 法定通貨の入出金手数料
- 売買手数料
- 暗号資産の入出金手数料
口座管理手数料
国内取引所であれば基本的に口座開設手数料、および維持手数料はかからない。
法定通貨の入出金手数料
少額から少しずつ仮想通貨に投資したいなら、取引所ごとの入出金手数料を確認しておこう。
仮想通貨を売買するには、法定通貨を取引所に入金する必要があるが、手数料が発生するケースもある。
手数料がかかるかどうかは入出金方法によっても異なるため、かんたんに把握しておこう。
入出金手数料の高い取引所を利用する際は、できるだけまとめて入出金するよう意識すると良い。
売買手数料
仮想通貨をお得に売買するには、取引手数料のしくみを知ったうえで手数料の抑えられる取引所を選ぶのが大切だ。
まず、各業者は取引所・販売所ごとに手数料が決められており、どのプラットフォームを利用するかによって手数料が安いところは異なる。
プラットフォーム | 特徴 |
---|---|
販売所 | 手数料無料のケースが多い代わりにスプレッドが発生する |
取引所 | メイカー・テイカーで手数料が異なる |
販売所は手数料無料のケースが多いものの、別途スプレッドと呼ばれるコストが発生する。
スプレッドは取引所の手数料よりも高額になるうえに、日々変動して比較しづらいため、コストを抑えたいなら取引所の手数料で比較すると良い。
参考までに、各取引所でビットコインを売買する際の手数料を表にまとめている。
取引所 | 販売所手数料 | 取引所手数料 |
---|---|---|
Coincheck | 無料※ | メイカー:0%テイカー:0% |
bitFlyer | 無料※ | 約定数量 × 0.01~0.15% |
GMOコイン | 無料※ | メイカー:-0.01%テイカー:0.05% |
例えば、ビットコインをテイカーで取引するなら、手数料がマイナスで報酬を受け取れるGMOコインのほうがお得だ。
暗号資産の入出金手数料
仮想通貨をウォレットなどでやり取りするなら、暗号資産の入出金手数料をチェックしよう。
仮想通貨は銀行口座などに引き出すことができない代わりに、別の取引所や「ウォレット」と呼ばれる媒体で管理できる。
取引所からほかの取引所やウォレットに入出金する際は、手数料がかかるケースがある。
参考までに、国内の大手取引所におけるビットコインの入出金手数料を比較してみた。
取引所 | 入金手数料 | 出金手数料 |
---|---|---|
Coincheck | 無料 | 407円 |
bitFlyer | 無料 | 220〜770円 |
GMOコイン | 無料 | 無料 |
例えば、イーサリアムを取引所で購入して、その後Meta Maskなどのウォレットに移管したいと考えている方はGMOコインがお得だ。
初心者必見!仮想通貨投資で失敗しないためのポイント

仮想通貨は値動きが大きいため、短期間で一気に利益を狙える反面、思わぬ大損失につながってしまうリスクがある。
初心者の方が仮想通貨を取引する際は、次のようなポイントに注意しよう。
- 余裕資金の範囲内で投資する
- 少額から投資をスタートする
- レバレッジ取引ではなく現物取引から始める
- 仮想通貨にかかる税金を理解しておく
余裕資金の範囲内で投資する
仮想通貨に限らず、投資は余剰資金で始めると失敗しづらい。
余剰資金とは、生活費や直近で使う予定のあるお金以外の、失っても生活に支障がない資金のことを指す。
例えば、生活資金を投じてしまうと、仮想通貨が購入直後に暴落した際に暮らしが成り立たなくなってしまう。
金融庁も、投資は余剰資金で始めることを推奨している。
投資を始めるにあたって注意すべきことは、生活に無理のないお金を使って始めるということです。そのためにまずは自分のお金を整理してみましょう。
余剰資金の具体的な金額については「50/30/20」ルールに沿って決めるのが良い。
例えば、収入が手取りで300万円程度の方は、年間60万円(毎月5万円ほど)を投資に回すのが堅実だといえる。
- 出典:金融庁 株式投資 投資信託 債券投資
少額から投資をスタートする
仮想通貨などの投資は、少額から少しずつ金額を増やしていくのがおすすめだ。
小口投資であれば、万が一仮想通貨が暴落しても大きな損失を抑えられるため、精神的な負担もなく安心だ。
例えば、ビットコインの購入金額を1万円程度に抑えておけば、万が一40%の大暴落を喫しても損失は4,000円ほどで済む。
取引所では意外と少額投資が可能で、例えばCoincheckでは1,000円から入金でき、500円程度からビットコインを購入できる。
積立投資の場合も毎月1万円からで、少額投資が可能だ。
ただし、少額投資では大きな利益を狙いづらいため、取引に慣れてきたら少しずつ金額を増やしていくと良い。
レバレッジ取引ではなく現物取引から始める
初心者の方は、いきなりレバレッジ取引から入らず、まずは現物取引から始めてみよう。
現物取引とは、普通に日本円などの法定通貨で仮想通貨を売買する手法で、通貨が下落しても強制決済されることがないため長期目線で保有できる。
積立などの長期投資にも適しているといえるだろう。
対するレバレッジ取引は、口座に入金した「証拠金」を担保に売買する方法で、持っている資金の最大2倍までの取引ができる。
一方、損失も倍になってしまううえに、損失が証拠金を上回るとロスカットとなり強制的に損失が拡大してしまう。
とはいえ、レバレッジ取引も空売りによって下落局面でも利益を出せるなどのメリットがあるため、取引に慣れてきたら検討しても良いだろう。
仮想通貨にかかる税金を理解しておく
仮想通貨で利益が出て売却する際は、必ず税金がいくらかかるのか把握しておこう。
仮想通貨で得た利益は株式などと異なり「雑所得」に分類され、所得額が増えれば増えるほど税率も高くなる。
所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
194万9,000円まで | 5% | 0円 |
329万9,000円まで | 10% | 97,500円 |
694万9,000円まで | 20% | 427,500円 |
899万9,000円まで | 23% | 636,000円 |
1,799万9,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
3,999万9,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円以上 | 45% | 4,796,000円 |
仮想通貨を売却したときはもちろん、決済に使用したりほかの通貨と交換したりした際も課税対象となる。
例えば、ビットコインを1,000万円購入して200万円値上がりした場合、税金は「200万円 × 10% – 97,500円 = 102,500円」もかかる計算だ。
仮想通貨の買い方まとめ!まず取引所で口座開設しよう

仮想通貨取引の買い方として、まずは取引所で口座開設して日本円を入金する必要がある。
初心者が仮想通貨取引を始めるまでの流れをまとめると、以下のとおりだ。
- 取引所を決める
- 手順に沿って口座開設する
- 口座に必要資金を入金する
- ビットコインを購入する
取引所を選ぶ際は、アプリの使い勝手やセキュリティの高さ、取引サービスの多様性などで判断するとよいだろう。
また、初めての仮想通貨取引で失敗しないためにも、余剰資金から少額で投資し、いきなりレバレッジ取引などリスクの大きい手法を取らないようにすることも大切だ。
これから仮想通貨取引を始める方は、まず安全に取引できる「国内取引所」で口座開設して、ビットコインを購入してみよう。
仮想通貨の買い方に関するQ&A
