保険相談のデメリットは何？窓口はどこがいい？失敗しない窓口選びのコツ！

保険相談窓口は、無料で専門家のアドバイスを受けながら最適な保険を見つけられる便利なサービスとして注目を集めている。

生命保険協会の2024年度資料によれば、個人の保険契約件数は16年連続で増えており、それに伴い保険相談窓口の需要も年々高まっているようだ。

しかし、相談窓口選びを間違えると、不要な保険を契約させられたり偏った提案を受けたりするリスクも存在する。

本記事では、保険相談窓口のメリットとデメリットを詳しく解説し、窓口選びで失敗しないためのポイントを徹底的に紹介する。

この記事を読めば、あなたに合った相談窓口が見つかり、後悔のない保険選びができるようになるだろう。

出典：生命保険協会「2024年生命保険の動向」

保険相談のメリット・デメリットを紹介！

保険相談窓口の選び方に悩む前に、まずは保険相談のメリットとデメリットを正しく理解しておく必要がある。

以下では、保険相談窓口の主なメリットとデメリット、さらに上手な活用法を詳しく解説していこう。

保険相談のメリット5選

保険相談窓口を利用する主なメリットは以下の5つだ。

それぞれ詳しく解説する。

専門知識を持つお金のプロからアドバイスがもらえる

保険相談の最大のメリットは、FP（ファイナンシャルプランナー）など専門知識を持つアドバイザーから、保険に関する的確なアドバイスを受けられることだ。

いち消費者にとって、保険商品の仕組みやリスク、保障内容の違いを理解するのは簡単ではない。

しかし専門家のサポートを受けることで、商品の特徴や注意点を分かりやすく解説してもらい、納得のいく判断ができるだろう。

数ある保険商品から自分に合ったものを見つけられる

保険相談窓口では、複数の保険会社の商品を比較検討できる。

一般的な相談窓口では30社以上の保険商品を取り扱っている。

それぞれの特徴や保険料を細かく比較しながら、自分のニーズに合った商品を見つけることが可能だ。

単独の保険会社では得られない、幅広い選択肢の中から最適な保険を選べることは大きなメリットだろう。

自分で保険を選ぶ時間を節約できる

年々、保険商品は多様化しており、すべてを自分で調べて比較するのは膨大な時間がかかる。

保険相談窓口では、経験豊富なアドバイザーが効率的に商品を絞り込み、最適な選択肢を提案してくれる。

さらに、多くの窓口では相談を自宅への訪問やオンラインで完結させることが可能。

保険選びにかかる時間と労力を大幅に節約できる。

ほとんどの窓口が相談だけでもOK、さらに何度でも無料で相談できる

多くの保険相談窓口では、相談料は一切無料。

これには、保険相談窓口が保険会社からの手数料で運営されているという「からくり」がある。

しかし、保険相談窓口で契約した場合と、保険会社と直接やり取りした場合とで保険料が変わることはない。

つまり、利用者は気軽に相談できるメリットだけを享受できるわけだ。

また、契約を強制されることもないため、複数の窓口で話を聞き比べてみてもよいだろう。

プロの目線から、結婚・出産などのライフステージの変化や将来の計画に合った提案をしてもらえる

保険相談窓口では、現在の生活状況だけでなく、将来のライフプランも考慮した提案を受けられる。

結婚、出産、住宅購入など、ライフステージの変化に応じて必要となる保障を予測し、長期的な視点でアドバイスを提供。

将来の保障の過不足を防ぎ、安心できる保険設計が可能だ。

また、契約後の見直しにも無料で対応するため、実際にライフステージが変わったタイミングで保障に過不足がないか確認することもできる。

保険相談のデメリット3選

保険相談窓口の主なデメリットは以下の3つがある。

それぞれ詳しく見ていこう。

アドバイザーが特定の保険商品を勧めてくることがある

保険相談窓口のアドバイザーは、提携している保険会社から手数料を得ているケースが多い。

そのため、顧客の状況よりも手数料の高い商品を優先して提案してくるリスクがある。

中立的な立場とうたっていても、実際には特定の商品に偏った提案をされることも少なくない。

また「今契約しないと損をする」「この商品しかない」といった営業トークで、本来必要のない保険に加入してしまうケースもよくある。

自分でも知識をつけ、納得感を持って契約に進むのがおすすめだ。

本当に自分の状況に合った保険か自己判断ができない

保険商品は複雑で専門的な知識が必要なため、提案された内容が本当に自分に合っているのか判断が難しい。

アドバイザーの説明を理解したつもりでも、実際の保障内容や制限事項を十分に把握できていないことも多い。

ミスマッチにあとから気付いて後悔しないよう、なるべく複数のアドバイザーから意見を聞くのがおすすめだ。

相談に必要な情報を事前に整理しておく必要がある

的確なアドバイスを受けるためには、以下のような情報を事前に整理しておく必要がある。

基本情報	・年齢や家族構成 ・年収 ・毎月の生活費 ・貯蓄や借入（ローン）の状況
保険に関する情報	・加入中の保険の内容 ・毎月の保険料 ・ほしい（必要）と思っている保障内容
将来の計画	・結婚や出産などのライフイベント予定 ・マイホーム購入の予定 ・老後の生活プラン

特に収入や支出の状況は、適切な保険料を設定するために欠かせない情報だ。

ただし、すべての情報を完璧に用意する必要はなく、概算でも構わない。

むしろ、わからない部分は相談の中で、専門家のアドバイスを受けながら考えていけばよいだろう。

保険相談の相談窓口はどこがいいの？おすすめ10選！

主要な保険相談窓口の取り扱い保険会社数や相談実績、相談方法などを比較表にまとめた。

相談先はどこがいいか迷っている人は参考にしてみよう。

保険相談窓口	取り扱い保険会社数	相談実績	相談方法	主な特徴
保険見直しラボ	39社	記載なし	来店 訪問 オンライン	平均経験年数12.1年のベテランFPが対応	公式サイトで 詳細を見る
保険クリニック	約50社 ※店舗による	記載なし	来店 オンライン	店舗数が283と非常に多い	公式サイトで 詳細を見る
ほけんのぜんぶ	40社以上	21万件以上	訪問 オンライン	相談スタッフ全員がFP資格保有	公式サイトで 詳細を見る
保険見直し本舗	40社以上	120万件以上	来店 訪問 オンライン 電話	手軽な「電話相談」も可能	公式サイトで 詳細を見る
マネードクター	44社	記載なし	来店 訪問 オンライン	資産運用などの相談にも幅広く対応
保険ガーデン	記載なし	6万件以上	訪問	学資保険など子ども関係の相談に強い	公式サイトで 詳細を見る
保険ライフ	50社以上	10万件以上	訪問 オンライン	「ストップコール制度」で担当者変更が可能	公式サイトで 詳細を見る
みんなの生命保険アドバイザー	記載なし	40万件以上	訪問	全国2,000名のFPと提携し広範囲をカバー
保険とみらい	18社	記載なし	来店 訪問 オンライン	担当者の年代や性別を指定可能
ほけんの窓口	40社以上	年間90万件前後	来店 オンライン 電話（一部商品のみ）	全国700以上の圧倒的な店舗網

このあと解説する失敗しない窓口選びのポイントも押さえて、自分に合った保険相談窓口を見つけてみてほしい。

失敗しない窓口選び！よくある失敗例と対策を紹介！

保険相談窓口の選択を誤ると、不適切な保険プランを契約してしまったり、過度な営業を受けたりするリスクがある。

ここでは、以下の3項目に分けて、失敗しない窓口の選び方を詳しく解説していく。

順番に見ていこう。

選び方のポイント

信頼できる保険相談窓口を選ぶための、5つのポイントを解説していく。

ミスマッチを防ぐために、しっかりと確認しよう。

利用者の口コミや評価が高く信頼できる窓口か

サービスの質を判断するうえで、実際の利用者の声は重要な指標となる。

以下のような情報源を利用して、利用者の声を探してみよう。

「保険料が下がった」「分かりやすく説明してくれた」「強引な勧誘がなかった」といった具体的な評価に注目すれば、より信頼できる窓口を見つけられるはずだ。

アドバイザーの資格と経験が信頼に値するか

アドバイザーの資格や経験は、あなたが受けられるアドバイスの質に直結する。

以下のような点をチェックしよう。

保険は長期にわたって付き合う商品だ。

信頼できる専門家からアドバイスを受けることが、後悔のない選択につながるだろう。

多くの保険会社の商品を取り扱っているか

取り扱い保険会社の数が少ないと比較検討できる商品が限られてしまう。

目安として、最低でも30社以上の商品を扱う窓口を選ぶのがおすすめだ。

商品の選択肢が多ければ、あなたのニーズや予算に合った保険を見つけやすくなるだろう。

自分にとって相談しやすい方法を利用できるか

来店・訪問・オンライン・電話など、あなたにとって利用しやすい相談方法がある窓口を選ぼう。

特にオンライン相談は、スマホやパソコンがあれば自宅から気軽に相談でき、移動時間もかからず利用しやすい。

画面共有機能を使って保険の資料を見ながら説明を受けられるため、対面とほぼ変わらない質で相談が可能だ。

窓口の対応領域が自分の相談したい内容とマッチしているか

生命保険、医療保険、がん保険、学資保険など、保険商品は多岐にわたる。

子育て世代向けの学資保険に強い窓口や、年金保険の相談実績が豊富な窓口など、得意分野は窓口によって異なる。

自分が重視する保障は何かをはっきりさせ、その分野に強い窓口を選べば、より専門的なアドバイスを受けられるはずだ。

よくある失敗例と対策

SNSや口コミサイトを見ると、保険相談窓口の利用者からさまざまな失敗体験が報告されている。

中には「騙された」「カモにされた」と感じてしまった人も少なくない。

ここでは、実際によくある失敗例とその具体的な対策方法を解説していく。

失敗例1：担当者の営業トークに押されてしまい、よく分からないまま契約してしまった

「保障は手厚い方が良い」「今ならキャンペーン中」といった営業トークに流されて、内容をよく理解しないまま契約してしまうケースがある。

契約後に保険料の負担が重いと気付いたり、必要のない特約が含まれていると判明したりすることも少なくない。

対策として、まずはクーリングオフ制度の活用が挙げられる。

保険契約は申し込んだ日を含め8日以内であれば、ほぼ無条件で契約を解除できる。

ただし、店頭での相談・契約の場合、法律上クーリングオフが適用できない。

自宅などでの相談を選び、さらに初回での契約は避けて内容を十分に検討するのがおすすめだ。

失敗例2：メリットばかり聞かされ良い商品だと思っていたが、不要な保障が入っていて保険料が高かった

「この商品なら病気やケガを幅広く保障できます」と言われ、良い商品だと信じて契約。

しかし後から、自分には不要な特約が多く含まれており、それが保険料を押し上げていたことが判明するケースがある。

対策としては、複数の保険相談窓口に相談してみることが有効だ。

同じ相談内容でも、窓口によって提案内容は異なってくる。

2～3社で相談すれば、自分に合った商品は何か、特約に過不足はないか、保険料は妥当かを比較できるはずだ。

失敗例3：アドバイザーにお任せしたら、不要な保険まで契約させられていた

保険の知識がないために「プロにすべてお任せします」と丸投げしてしまうのは厳禁だ。

結果として高額な保険料を支払うことになったり、自分のライフプランとかけ離れた保障内容になってしまったりするケースがある。

対策として、相談前に自分の必要な保障と予算の上限を明確にしておくとよい。

例えば「月々の保険料は3万円まで」「医療保険を重視したい」といった具体的な条件を伝え、提案内容がその範囲に収まっているか自分でもチェックしよう。

保険相談で損しないためには

ここでは、保険相談で後悔しないために押さえておくべきポイントと、相談を成功させるためのコツを詳しく紹介していく。

自身が目指すライフプランや、家族にとって必要な保障を明確にする

保険相談を成功させる第一歩は、自分自身のニーズを整理することだ。

以下のような「将来のライフイベント」を、できるだけ具体的に書き出してみよう。

ライフイベントに沿って考えていけば、おのずと必要な保障の内容が見えてくる。

「この保障が欲しい！」と自分で判断できない場合は、アドバイザーに聞いてみよう。

2人以上のアドバイザーから意見を聞いて比較する

どんなに評判の良い窓口でも、提案される保険プランはアドバイザーの主観や経験に左右される。

そのため、最低でも2～3社の窓口で相談し、提案内容を比較検討することが望ましい。

複数の視点から検討することで、より自分に合った判断ができるようになるだろう。

疑問や不安は具体的に質問し、納得いくまで説明を受ける

「分からないことを聞くのは恥ずかしい」と思わず、疑問点はその場でしっかりと確認しよう。

特に以下のような点は、必ず質問してはっきりさせておくべきだ。

納得のいく説明が得られない場合は、ためらわず別の窓口や担当者に相談するのがよいだろう。

出典：生命保険文化センター『「クーリング・オフ」ってできるの？』

保険相談は窓口選びが成功の鍵！メリット・デメリットを理解して賢く活用しよう

保険相談窓口の利用は、専門家のアドバイスを受けながら最適な保険を見つけられる便利なサービスだ。

しかし、アドバイザーが特定の商品を勧めてくる可能性や、営業トークに流されて不要な契約をしてしまうリスクなど、注意すべきデメリットもある。

失敗しないためには、利用者の口コミやアドバイザーの資格をチェックして、信頼できる窓口を選ぼう。

保険相談窓口は、上手に活用すれば保険選びの強い味方となる。

この記事で紹介したポイントを参考に、あなたに合った窓口を見つけ、後悔のない保険選びを実現してほしい。