- がん保険のトラブルを避けるための具体的な手段が知りたい
- がん保険でトラブルが起きたときの対処法について知りたい
- がん保険のトラブルの事例を知りたい
がん保険に加入して保険料を支払っていたにもかかわらず、いざがんを患った際に給付金が下りない。
そんなトラブルが今増加している。がんを患ったのに給付金も受け取れないとなると金銭的負担はもちろんのこと、精神的なショックも大きいだろう。
この記事では、そんな事態を防ぐため、実際のがん保険のトラブル事例を挙げつつ、それらを避ける方策と対処法について詳しく解説する。
ぜひ参考にして、がん保険を安心して利用できるように理解を深めてほしい。
がん保険のよくあるトラブル

がん保険に加入していて、がんに罹っても給付金が受け取れないことがある。
過去に保険会社が正当な理由なしに保険金を支払わなかったことが問題視された事例はある。
その際には保険会社は行政処分や業務改善命令を出されている。
正当な理由がないのに保険会社が保険金を払わないのは、当然、保険会社に問題がある。
もし、正当な理由なしに給付金を支払われなければ、金融庁や国民生活センターが相談窓口を設けているので、問い合わせてみると良いだろう。
しかし、正当な理由がある場合、残念ながら、がん保険の加入者ががんに罹っても給付金が受け取れない。
給付金を受け取れないトラブルを防ぐ際に事前に気をつけるべき3つのポイントを確認する。
- 免責期間
- 契約内容
- 告知内容
自分が保険金を受け取れない理由が、不当なのかどうかを判断する際の参考にしてほしい。
免責期間
がん保険に加入して保険料を払い込んでから25日後に会社で健康診断を受けた。
翌月にがんと診断された。がんと診断されたら給付金が降りるがん保険に加入していたため、診断給付金を保険会社に申請した。
しかし、保険金の支払いを拒否された。
上記のような事例では、診断給付金はおりないのが一般的だ。
通常、がん保険には免責期間が3ヶ月(90日)設けられているためだ。
免責期間とは保険会社が給付金支払いの責任を免除される期間のことだ。
加入者視点だと契約が始まってから3ヶ月以内にがんに罹っても給付金を受け取れない期間ということになる。
免責期間がないと、正式にがんと診断される前に、がんの予兆を感じる人や、診断されてなくても実際にがんに罹っている人が簡単に給付金を受け取れてしまう。
また、がんに備えたい健康な人との公平性も保てなくなってしまう。
このような理由で一般的に、がん保険では保険会社に免責期間が設けられている。
- 保険契約の申込
- 告知
- 初回の保険料の払込み
一般的ながん保険では、上記3つが揃って保険会社との契約が始まってから90日間は保障対象外となる。
また、この保障対象外の間も保険料を負担しなければならない
ただし、免責期間がないアクサ生命の「治療保障のがん保険マイセラピー」、免責期間中の保険料がないSOMPOひまわり生命の「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り」など例外もある。
がん保険加入の際には、免責期間を事前に確認しておくことでトラブル防止につながる。
契約内容
34歳男性 会社員 がん保険に加入してから1年後に上皮内新生物(上皮内がん)と診断された。
がんの一種と医師から診断されたため、保険会社に保険金を請求したが支払いを拒否されてしまった。
がんと診断されたのに保険金がおりないのかと納得ができない。
がん保険と一口に言っても保険と特約の組み合わせ次第で、保障される範囲や給付金の受け取り方は異なる。
例えば、上皮内新生物は確かにがんの一種で、皮膚や粘膜の表面などの浅い部分にできる。
一方、悪性新生物は上皮にとどまらず体内に深く広がっていくがんと区別されている。
しかし、上皮内新生物は放っておくと悪性新生物に進行してしまうリスクがある。
がん保険によっては、上皮内新生物が保障対象外になっていることがある。
がんであっても、保障対象外であれば保険金給付の対象とはならない。
保障の対象となるかどうかは契約次第で、契約にない保障は受けられない。
例えば診断給付金が保障にないがん保険に加入し、がんになっても診断給付金は当然、降りない。
先進医療の保障対象外のがん保険に加入して、先進医療で治療をしても保障の対象外だ。
トラブルを避けるには、がん保険の契約内容を確認することも大切だ。
告知内容
38歳男性自営業 がん保険に加入して半年後、人間ドッグでたまたま肺癌と診断された。
そのため給付金を受け取ろうとしたが後から告知義務違反と言われて、結局、給付金を受け取ることができず契約を解除されてしまった。
そういえば保険加入の際に聞かれた質問をよく確認せずに全てチェックを入れて加入していた。
告知とは、保険に加入する前に保険会社から聞かれた職業や健康状態、既往歴などについて書面で知らせることだ。
がん保険に加入する際には以下のような質問に回答する必要がある。
- 現在、入院中か
- 3ヶ月以内に入院や手術をすすめられたことがあるか
- 3ヶ月以内に投薬を受けた
- 過去2年以内に健康診断や人間ドッグで再検査、要治療の指摘を受けた
保険会社は告知をもとに保険に加入できるかどうかを判断する。
そのため、当然、告知に嘘、偽りがあってはならない。
がん保険に限らず保険には告知義務がある。
法律的には保険会社は告知義務違反の事実を知った日から、保険契約締結から5年以内ならば契約を解除できる。
この事例では保険加入してから半年しか経過していないため、保険会社側が告知義務違反を理由に契約解除が可能だ。
告知で間違ったことを回答してしまうと、偽る意図がなかったとしても給付金が給付されない恐れがある。
このようなトラブルにならないように告知は正確に行おう。
トラブル回避のためにがん保険を理解しよう

トラブルを事前に避けるには、がん保険の特徴について改めて理解しておく必要がある。
契約するがん保険について正確に理解することでトラブルを予防しやすくなる。
特に確認しておきたい3つのポイントは以下の通りだ。
- 給付金の種類と受け取り方
- 保障内容
- 保障期間
がん保険と一口に言っても給付金の受け取り方や保障される内容、期間は異なる。
それぞれのポイントを確認しておこう。
給付金の種類と受け取り方
がん保険には様々な給付金がある。
自分の契約するがん保険がどのようなときに、どのような給付金が出るのかを確認することがトラブルを防止するためには重要だ。
現在のがん保険は大きく分けて以下の2種類から選ぶことになる。
- 治療給付金型・・・治療を受ける度に給付金を受け取れる
- 診断一時金型・・・がんと診断されたら、まとまった給付金を受け取れる
この2つは特約で組み合わせることもできる。
長期のがん治療に備えるなら治療給付金型、貯蓄が少なくまとまった給付金を受け取って備えるなら診断一時金型が良いだろう。
がんは再発の恐れもある病気だ。診断給付金に関しては、受け取り頻度が1年に1回か、2年に1回かも確認しよう。
頻度が多い方が、がんの再発で診断給付金を受け取れる機会が増えて有利だ。
他にも保障に応じて、がん保険には以下のような代表的な給付金がある。
- がん入院給付金・・・がんで入院したら受け取れる
- がん手術給付金・・・がんで手術したら受け取れる
- がん収入サポート給付金・・・がんによる収入減の保障で受け取れる
- がん先進医療給付金・・・がんの先進医療を受けたら受け取れる
- がん死亡給付金・・・がんで死亡したら受け取れる
がん保険の契約によって、どのような給付金をどのぐらい受け取れるのか、どのような条件で受け取れるのかが決まる。給付金の種類、額、受け取り方を加入前に確認しておこう。
保障内容
がん保険の保障内容は各商品によって異なる。
例えば、がん保険によって上皮内新生物(上皮内がん)が保障対象になっていないものもある。
上皮内新生物に備えるなら、保障対象に含まれているかどうかを確認しよう。
また、がんの治療は大きく分けて保険診療と保険診療対象外の先進医療、自由診療に分けられる。
手術、化学薬物療法、放射線治療などの3大療法ならば、保険診療が適用される。
しかし、陽子線治療や重粒子治療などの先進医療、遺伝子療法や免疫治療などの自由診療は医療費を全て自己負担することになるため高額な治療費が必要になる。
先進医療や自由診療を受ける可能性がある場合は、これらの保障が保険に含まれているかどうかも確認が必要だ。
自分が備えたいリスクを明確にして、加入するがん保険の保障対象となっているかどうかを確認することがトラブル防止には欠かせない。
保障期間
保険を考える際に保障期間も重要なポイントだ。大きく分けて保障期間が決まっている定期型と一生涯続く終身型に分かれる。
定期型は掛け捨てで少ない保険料でも手厚い保障が受けられる代わりに、更新の度に保険料が上がったり、加入が難しくなったりする恐れがある。
一方、終身型は目先の保険料が定期型に比べて割高になるが、
保障が生涯続き、若いうちに加入すれば保険料も据え置きになる。
定期型も終身型、それぞれメリット・デメリットがあるため自分に合った保障期間を選ぼう。
がん保険に関しては「免責期間」があることに注意しよう。
一般的に契約がはじまってから90日(3ヶ月)は保障されないためだ。
しかも、免責期間中も保険料を払わなければならない。ただし、先にも紹介した通り、免責期間がないアクサ生命の「治療保障のがん保険マイセラピー」、免責期間中の保険料を払う必要がないSOMPOひまわり生命の「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り」など例外もある。
トラブルに遭わない!がん保険を選ぶ際に注意すべきポイントとは

数ある保険会社がそれぞれ様々な種類のがん保険を販売している。
プランや特約も豊富で多様なニーズに対応しているが、本当に自分に合ったがん保険を選ぶのは簡単ではない。
漠然と探していては自分に合ったがん保険を絞りこむことも難しいだろう。
がん保険を選ぶ際に注意するべきポイントを3つ紹介する。
- 保障内容と保険料のバランスを考える
- 販管費を抑えた保険会社から探す
- 専門家に相談する
この3つをそれぞれ順番に確認してみよう。
保障内容と保険料のバランスを考える
がん保険に限らないが、保障内容を手厚く、手広くすると保険料はその分、割高になってしまう。
がんのリスクを全てがん保険で賄おうとすると月々の保険料が家計の重い負担になる。
しかし、保険料ばかりに気を取られて本当に必要な保障を外してしまうと、いざというときに保険金を受け取れなかったり十分な備えにならなかったりする。
大切なのは、がん保険に入る目的を明確にすることだ。
例えば長期の通院に備えたいのか、診断されたときの収入減に備えたいのか、保険診療対象外の治療に備えたいのかなど目的次第で加入するべき保険も特約も変わる。
本当に必要な保障にのみ絞り、不必要な保障や特約を外して納得できるがん保険に加入しよう。
契約と保障内容を理解していれば、保険金が仮に支給されなかったとしても、保険会社側に正当に支払わない理由があるのかどうかを判断しやすくなる。
もし、給付金が支払われない正当な理由がなければ自信を持って保険会社に請求したり、各種専門の機関に相談したりしやすくなるだろう。
人件費や広告費を抑えた保険会社から探す
同じ保障でも保険会社によって割安な保険料ですむがん保険がある。
人件費や広告費を抑えている保険会社から探すと割安な保険料で魅力的な保障がついくる保険を探しやすいだろう。
例えばネット販売に特化した保険会社、大手生命保険会社のグループ会社が提供しているサブブランドは費用対効果の高い保険を販売している。
また、外資系の保険会社も競争力のある商品開発をしていることがあるため選択肢に入れても良いだろう。
がん保険に限らず保険を知り合いの営業職からすすめられることもあるだろう。
もちろん、知り合いから買えば万一のことがあったときに相談しやすいメリットはある。
しかし、人件費のかかっている保険会社から、がん保険を購入すると保険料が割高な可能性がある。
幅広い選択肢の中から見比べて本当に自分が必要ながん保険を選ぼう。
専門家に相談がおすすめ
数あるがん保険の中から自分に合った商品を探すのは難しい。
がん保険で何をどこまで保障するべきかを自分で調べて考えたとしても、自信を持って正しい選択ができるかどうか不安になるのではないだろうか。
また一人で考えても思わぬ見落としがあるかもしれない。
よく理解できないまま、がん保険に加入してしまうと、いざというときに保険金を受け取れないトラブルに巻きこまれることもあるだろう。
そこで、おすすめなのが保険のプロに相談することだ。
自分一人では気づかなかった視点や具体的な保険、さらには特約やプランまで紹介してもらえるだろう。
もちろん、自分で保険について調べたり、考えたりすることは無駄にはならない。
事前に自分で、がん保険について考えたり調べたりすることで、保険のプロのアドバイスを理解しやすくなる。
結果的に納得のできる保険選びにつながるはずだ。
がん保険の契約はトラブル回避のために保障内容をしっかり確認!

本記事ではがん保険におけるトラブル事例とその対処法を紹介し、改めて抑えるべきがん保険の特徴について解説した。
がん保険をはじめとする保険商品は、内容を承諾の上で契約したと見なされるため、基本的に給付金が受け取れないなどのトラブルがあっても覆すことは難しい。
そのため、がん保険に対する理解を深めるとともに、自分が望む保障を備えた保険を選ぶことが重要だと言える。
トラブルを防ぐためにも、商品の選択に少しでも疑問や不安があれば、保険のプロに相談することも積極的に検討してほしい。
一人一人に合ったアドバイスをもらうことで、保険の必要性やあなたに合ったがん保険を見つけることができるはずだ。
また、保険のプロは数多く存在し、その中から自分にとって最適な担当を見つけるのは難しいだろう。
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