- かんぽ生命の死亡保険について詳しく知りたい
- 死亡保険について知りたい
- 死亡保険を選ぶポイントがわからない
死亡保険は、命の保障という重要な役割を果たしており、選択する際の慎重さは計り知れない。
各保険会社が競って独自の保険商品を展開する中、日本郵政グループのかんぽ生命でも死亡保険を取り扱っている。
ゆうちょ銀行で資産を管理する人も少なくないため、一貫性の観点から同グループのかんぽ生命が提供する保険について関心のある方も多いだろう。
そこで本記事では、かんぽ生命で取り扱う死亡保険の特性や、死亡保険を選ぶ際の指標について詳しく解説している。
あなたにとって明確かつ適切な保険選びの一助になれば幸いだ。
かんぽ生命の死亡保険
かんぽ生命の「新ながいきくん」は、ライフプランによって商品が選べる死亡保険(終身保険)。
ここでは、かんぽ生命の死亡保険「新ながいきくん」の各プランについて、それぞれの特徴や他社との違いを解説していく。
かんぽ生命が提供する死亡保険の特徴
かんぽ生命が提供する死亡保険「新ながいきくん」は、自分のライフプランに合わせて次の4つからプランを選ぶことができる。
プラン名 | おすすめの人 |
定額型 | 万が一のことがあった時、家族にしっかりお金を残したい人 |
ばらんす型2倍 | セカンドライフより、働き盛りの「現在」の保障を手厚くしたい人 |
ばらんす型5倍 | 一生涯の保証と働き盛りの保障はもちろんだが、月々の保険料は減らしたい人 |
おたのしみ型 | 万が一に備えながらセカンドライフに向けた資金も準備したい人 |
死亡時の保障はもちろん、人生100年時代といわれる昨今、長い老後に備えたいという方へ向けた生存保険金が受け取れるプランもある。
かんぽ生命の死亡保険が他社と異なる理由
かんぽ生命の商品は、死亡保険金等を支払う「基本保障」に、怪我や病気に備えた「医療保障」をつけた商品構成となっている。
死亡保険を中心としたシンプルでわかりやすい作りになっており、自分に合ったプランが見つけやすいのが特徴だ。
また、かんぽ生命は2023年4月現在で顧客数が1,938万人。これは日本の総人口の約15%にあたる。
他社にはない簡潔でわかりやすい商品設定と、顧客数から見てわかる多くの信頼と実績があるのが、かんぽ生命と他社の大きな違いである。
かんぽ生命の死亡保険の保障範囲と保険料
かんぽ生命の死亡保険「新ながいきくん」の保障範囲を各プランごとにまとめてみた。
- 特徴…一定額の保証が一生涯続く定額保険
- 保険期間…一生涯
- 基本保障…払込満了後も払込期間中と同額を保障
- 加入年齢…満15〜85歳
- 保険金額…100万円〜1,000万円まで
- 医療保障…特約を付加して一生涯の医療保障あり
- 生存保険金…なし
- 特徴…働き盛りの保障を老後の2倍で手厚くしている
- 保険期間…一生涯
- 基本保障…払込期間中は払込満了後の2倍を保障
- 加入年齢…満15〜65歳
- 保険金額…100万円〜1,000万円まで
- 医療保障…特約を付加して一生涯の医療保障あり
- 生存保険金…なし
- 特徴…働き盛りの保障を老後の5倍で手厚くしている
- 保険期間…一生涯
- 基本保障…払込期間中は払込満了後の5倍を保障
- 加入年齢…満15〜65歳
- 保険金額…100万円〜1,000万円まで
- 医療保障…特約を付加して一生涯の医療保障あり
- 生存保険金…なし
- 特徴…一生涯の保証に、老後の生活を楽しめる生存保険金をプラス
- 保険期間…一生涯
- 基本保障…払込満了後は5年ごとに減額
- 加入年齢…満15〜70歳
- 保険金額…100万円〜1,000万円まで
- 医療保障…特約を付加して一生涯の医療保障あり
- 生存保険金…あり
参考までに、かんぽ生命の死亡保険の保険料の一例を表にまとめると、次のとおりである。
表は、経過年齢に応じた解約返戻金がある「通常プラン」で、保険料払込期間は60歳までと仮定して作成している。
男性 | 加入年齢 | 基本契約 | 特約 | ||||
定額型 | ばらんす型2倍 | ばらんす型5倍 | おた のし み型 | 災害 特約 | 総合 医療 特約 | ||
20歳 | 2,120円 | 1,180円 | 620円 | 2,210円 | 200円 | 1,870円 | |
25歳 | 2,430円 | 1,340円 | 700円 | 2,530円 | 230円 | 2,130円 | |
30歳 | 2,830円 | 1,560円 | 800円 | 2,960円 | 270円 | 2,470円 | |
35歳 | 3,400円 | 1,860円 | 940円 | 3,550円 | 320円 | 2,940円 | |
40歳 | 4,250円 | 2,310円 | 1,150円 | 4,440円 | 400円 | 3,650円 | |
45歳 | 5,640円 | 3,030円 | 1,480円 | 5,900円 | 530円 | 4,800円 | |
50歳 | 8,400円 | 4,460円 | 2,100円 | 8,790円 | 790円 | 7,080円 |
女性 | 加入年齢 | 基本契約 | 特約 | ||||
定額型 | ばらんす型2倍 | ばらんす型5倍 | おた のし み型 | 災害 特約 | 総合 医療 特約 | ||
20歳 | 2,070円 | 1,130円 | 560円 | 190円 | 190円 | 1760円 | |
25歳 | 2,370円 | 1,280円 | 630円 | 220円 | 220円 | 1,990円 | |
30歳 | 2,770円 | 1,490円 | 720円 | 260円 | 260円 | 2,280円 | |
35歳 | 3,320円 | 1,770円 | 850円 | 310円 | 310円 | 2,680円 | |
40歳 | 4,150円 | 2,200円 | 1,040円 | 390円 | 390円 | 3,280円 | |
45歳 | 5,500円 | 2,900円 | 1,340円 | 530円 | 530円 | 4,290円 | |
50歳 | 8,190円 | 4,270円 | 1,920円 | 790円 | 790円 | 6,300円 |
この他にも、通常プランと比較して保険料を抑えて解約返戻金の水準を低くした「低解約返戻金プランというものがある。
詳しくは、かんぽ生命公式ホームページを参考にしてみよう。
かんぽ生命の死亡保険を選ぶポイント
死亡保険を選ぶときは、月々の払込額以外に何を意識すれば良いのだろうか?
ここからは、死亡保険を選ぶ際に知っておきたいポイントを解説していく。
保険金額の設定方法と必要額の見積もり
死亡保険を選ぶ上で、「受け取れる保険金をいくらに設定するのか?」というのは多くのかたが意識する点である。
そもそも死亡保険は、万が一の際にかかるお葬式代や、遺族の生活にできるだけ負担がかからないよう生前に備えておくためのもの。
しかしながら生きているうちも何かとお金はかかるもの。
よって死亡保険選びは「できるだけ保険料を抑えつつも保証は充実させておく」というのがポイントになるだろう。
また、適切な保険金額は、結婚や子供の有無など個人によって異なるため、自身でライフプランを立てながら見積していくのが良い。
FPに相談したり、保険金額が見積もれるシュミレーターなどを活用したりして具体的な見積もりを出すのが良いだろう。
保険料の軽減策と賢い支払い方法
かんぽ生命の死亡保険に限らず、保険に加入していると誰もが「今の保険料は適切?」と疑問に思う瞬間があるはず。
適切な保険料を算出するためには「ライフプランの作成」をしてみるのがおすすめだ。
保険は、結婚しているか・子供の有無などによってプランが大きく異なり、「◯歳くらいで〇〇円くらい」という明確な基準はない。
そのため、少しでも負担を減らしつつ、必要な保険を受けるためには、数十年先を見越したライフプランの作成が必要不可欠である。
ライフプランとは、「人生の設計図」とも呼ばれるもので、いつどんなイベントがあり、どのくらいお金がかかるのかを表にしたもの。
ライフプランがあれば、自ずと自分が必要とすべき保険金額が明確となり、今加入しているプランに無駄がないか、比較しやすくなる。
合わせて、保険の支払いを賢く行いたいならば「クレジットカード払い」を選択するのが良い。
支払い時にポイントが貯まるので、ただ現金払いをするよりもお得である。
クレジットカード会社によっては貯まったポイントを「ポイント運用」として投資に回すこともできるので、ぜひ活用していただきたい。
追加できる特約やサービスの確認
先ほど、かんぽ生命の死亡保険「新ながいきくん」の各プランには特約を付加すれば一生涯の医療保障が受けられると説明した。
特約とは、保険の基本契約に付随して加入する”もう一つの保険”のことで、基本契約では賄えない部分を補填するサービスのこと。
「新ながいきくん」の特約には以下のようなものがある。
- 無配当災害特約…被保険者が不慮の事故で死亡・ケガなどをした時に保険金が受け取れる
- 無配当総合医療特約…病気やケガによる入院・手術・放射線治療を保証
- 無配当傷害医療特約…ケガによる入院・手術・放射線治療を保証
- 生存保険金…払込満了後の生存中、5・10・15年の期間満了で保険金の20%を受け取れる
おたのしみ型に関しては特約ではなく基本契約に生存保険金が付随しているので、「老後も活動的に人生を楽しみたい」という人は検討してみるのも良いだろう。
かんぽ生命の死亡保険を選ぶメリット
多くの顧客に愛され、死亡保険を中心としたシンプルでわかりやすいプラン構成が魅力のかんぽ生命。
ここからは、かんぽ生命の死亡保険を選ぶメリットを紹介していく。
全国どこでも手続きができる
かんぽ生命は、北は北海道から南は沖縄まで、2万を超える郵便局の窓口と支店を全国各地に構えている。
新規加入の申し込みはもちろん、加入後の相談やトラブル対応など、生活拠点が変わっても全国どこでもサービスを受けられるのが魅力的である。
信頼性の高さ
先ほども紹介したように、かんぽ生命は顧客数1,938万人(2023年4月現在)と、業界でも圧倒的な支持率を誇り、それは信頼性の高さとも比例している。
平日はかんぽコールセンターによるお客様相談室が開かれており、万が一の場合もすぐに電話で相談できる体制が充実。
高齢者専用の電話窓口も設けられ、困りごとがあれば誰でも気軽に相談できるようになっている。
プランの多様性
かんぽ生命の死亡保険、最大のメリットはライフスタイルに合わせてたくさんのプランが用意されていることだ。
なんとなく「老後はこう過ごしたい」と明確に思い描いている人は多いが、それを実際に叶えるために具体的に行動できているのはほんの一握り。
かんぽ生命の死亡保険なら、プランそのものがセカンドライフの大まかなあらすじを描いてくれているので、まだ老後が明確にできていなかった人でもプランを選びやすい。
足りない保障は特約でカバーできるため、自分にあった死亡保険を作ることができるのだ。
かんぽ生命の死亡保険の特徴を理解してあなたにぴったりのプランを選ぼう
かんぽ生命の死亡保険は、その信頼性と全国どこでも手続きが可能な便利さがメリットとなっている。
また、多様なプランから自分に合ったものを選べるのも特徴的だ。
しかし、様々な保険商品がある中で、どれが自分に最適なのか判断するのは簡単ではない。
そんな時は保険のプロに相談するのも一つの手段だろう。経験豊富なプロなら、あなたのニーズに合う保険を的確にアドバイスできる。
そのようなプロを探す際に便利なサービスが「生命保険ナビ」である。
あなたの条件に合った保険のプロを見つけ、適切な死亡保険選びをすることで、未来の安心を手に入れてほしい。