- 松井証券FX（MATSUI FX）とトライオートFXの違いが知りたい
- それぞれのメリットを知りたい
- どちらを選べばいいのか分からない
この記事では、松井証券FX（MATSUI FX）とトライオートFXについて解説する。
いずれも多くのユーザーが利用しているFXサービスだが、どちらがより良いサービスだろうか。
各サービスの特徴、優れている点や注意すべき点も説明する。
どのような人が向いているのかという点でも紹介するので、自分に照らし合わせてみよう。
自分に最適なFXサービスを選ぶための参考にしてほしい。
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松井証券FX（MATSUI FX）とトライオートFXの主な違い
ここでは各FXサービスの内容を解説する前に、サービスを提供している会社について説明する。
松井証券FX（MATSUI FX）を運営する松井証券、トライオートFXのインヴァスト証券はともにFXに注力している会社だ。
両社とも実店舗を持たず、店舗の経費や店舗スタッフの人件費などのコストが発生しないため、手数料も抑えられている。
また両社とも顧客満足度の高いサービスを提供しているため、多くのユーザーが利用している。
両社の特徴を、それぞれ見ていこう。
「松井証券FX（MATSUI FX）」を提供する松井証券の特徴
この会社は、1998年に日本で最初にインターネット取引を開始した企業だ。
FXの分野では、2001年からサービスを開始している老舗的存在でもある。
また松井証券は、株式や投資信託などさまざまな投資商品を扱っており、大手ネット証券会社の一角に名を連ねている。
つまり長期投資では株式や投資信託などで運用し、短期投資ではFX取引をするなど、投資目的に応じてサービスが使い分けできる。
このような総合力も松井証券の魅力でもある。
「トライオートFX」を提供するインヴァスト証券の特徴
この会社は、FXサービスを軸足に置いて事業を展開している。
なかでも一部のFXサービス会社では利用を禁止している自動売買に、敢えて注力している点が特徴だ。
このためインヴァスト証券のグループ会社では、FXシステムや自動売買ツールを自社開発し、ユーザーに提供している。
またこの企業では「デリバティブとテクノロジーで、資産運用の未来をつくる」ことを提唱している。
つまりこの会社は、フィンテック企業（最先端テクノロジーを活用した金融サービスを提供する企業）であるともいえる。
両社の概要比較
これまで述べてきた両社の特徴に、各社の基本情報を交えて以下の表に整理したので、見ていこう。
| 松井証券 | インヴァスト証券 | |
|---|---|---|
| 創立 | 1931年 | 1960年 |
| 営業収益 | 402.07億円 | 30,49億円 |
| 特徴 | 大手ネット証券会社のひとつであり、さまざまな投資商品を用意している | FXサービスを事業の軸足に置き、なかでも自動売買サービスに注力している |
この比較表から、インヴァスト証券の経営規模が小さいことに、不安を感じる人もいるのではないだろうか。
株式や投資信託なども扱う大手ネット証券会社の松井証券と、FXに特化したインヴァスト証券では、経営規模に差ができてしまう。
しかしインヴァスト証券は、厳しい金融庁からの認可を得て、30万人を超えるユーザーを抱えている企業だ。
またこの会社では、顧客からの預かり資金は、すべて信託契約先銀行（三井住友銀行）に分離保管している。
このため万一、同社が破綻するようなことになっても、顧客からの預かり資金は全額返還される。
以上のことから、両社とも安心してFX取引ができる企業であるといえるだろう。
松井証券FX（MATSUI FX）とトライオートFXのそれぞれの特徴とメリット
ここでは、松井証券FX（MATSUI FX）とトライオートFXの特徴を、それぞれ解説する。
両サービスともに、取り扱い通貨ペア（交換通貨の組み合わせ）は少なく、20種類しかない。
通貨ペアが155種類も取り扱うサクソバンク証券などと比べて、物足りなさを感じる人もいるかもしれない。
しかし選択肢が多いと迷ってしまう初心者には、厳選されたラインナップから選べることは、むしろメリットともいえるだろう。
またともに自動売買ができる環境が用意されており、FX取引に慣れていない初心者でも、気軽に始められる。
それでは、松井証券FX（MATSUI FX）とトライオートFXのサービスの違いについて見ていこう。
松井証券FX（MATSUI FX）：特徴
このサービスの特徴のひとつは、ユーザーへのサポートが手厚い点だ。
サービス開始当時から、パソコンに不慣れなユーザーへの丁寧なサポートが今も根付いており、顧客サポートへの評価は非常に高い。
HDI-Japanが主催する「HDI格付けベンチマーク」にて、13年連続で最高評価を獲得していることも、その一例だ。
オリコンの調査結果による、ネット証券の2023年顧客満足度ランキングでも、初心者部門で第1位を受賞している。
また同社のコールセンターでは、深夜24時まで対応してくれるため、平日仕事を終えて帰宅した後でも問い合わせができる。
- コールセンター
- 月〜金曜日 7:00〜24:00
- 有人チャットサポート
- 月～金曜日 7：00～24：00
- 無人チャットサポート
- 24時間365日
コールセンターのオペレーターは、インターネットを通じてユーザーのパソコン画面を共有し、画面を見ながら操作方法などを説明してくれる。
これらのことからFX取引に不安を感じている初心者にも、手厚いサポートを提供してくれるはずだ。
松井証券FX（MATSUI FX）：優れている点と注意点
松井証券FX（MATSUI FX）は、他社のFXサービスと比べて、以下の点で優れている。
- 1通貨単位から取引が可能
- 最低取引単位は1,000通貨であるのが一般的だが、このサービスでは少額から取引できる
- 「少額の取引から始めてFX取引に慣れたい」と考えている初心者も、安心して始められる
- レバレッジが調整できる
- ユーザー側でレバレッジを1倍（レバレッジなし）・5倍・10倍・25倍に変更できる
- 「レバレッジを25倍固定」とするFXサービスも多いが、このサービスでは自分でリスクとリターンをコントロールできる
- 初心者はリスクを抑えたレバレッジ1倍から始められ、経験者も相場の状況に応じて、レバレッジが調整できる
このように、初心者には嬉しいサービスが備わっている松井証券FX（MATSUI FX）だが、注意すべき点もある。
松井証券FX（MATSUI FX）では、株式や投資信託を担保にして、FXの証拠金にすることはできない。
総合力を期待したい松井証券のサービスとしては、この対応が可能なネット証券会社が多いなかでは、物足りないと感じる点だろう。
トライオートFX：特徴
トライオートFXの特徴は、「トライオート」と「マイメイト」という二つの自動売買サービスがあることだ。
- トライオート
- 運用ルールを選んで、自動売買が行えるサービス
- パソコンだけではなくスマートフォンでも利用可能
- 自動売買は以下の手順で行う
- セレクト
- 金融ストラテジストや人気ブロガーの運用ルール、自社オリジナルルールなど100種類以上の運用ルールのなかから自分にあったものが選べる
- ビルダー
- 自分独自の相場予想やリスク管理をもとに、簡単な操作でオリジナルなルールを作成できる
- チャートメーク
- 今後1年間の相場を予想し、値動きを指で描くだけで、おすすめの売買ロジックが提案され、簡単にオリジナルルールが作れる
- テクニカルビルダー
- 移動平均線などのテクニカル分析に基づくルールの作成が可能
- 自分の判断ではなく、分析結果にもとづく、相場の上昇・下落のトレンドを狙った自動売買が実現できる
- 定期的に取引損益を確認し、運用銘柄の値動きが想定と外れていないか、ルールとあっているかをチェックする
- 望ましくない結果ならば稼働を停止して、新しいルールに変更する
- 経験者は自分で運用ルールを作成することや、手動取引もできる
- FXだけではなく、ETFの自動売買も可能
- マイメイト
- 強化学習型AIを採用した自動売買サービス
- 「どのくらいの含み益/損が出たら、利益/損失を確定するか」という決済の最適管理を目的とする
- 投資タイプの異なるAI（エージェント）を選び、自動売買させる仕組み
- 固定化されたアルゴリズムではなく、直近の取引や相場情報から学習し、相場状況に応じてAI自身が最適化していく
松井証券FX（MATSUI FX）でも自動売買はできるが、事前に設定した売買値での注文を繰り返すリピート売買だけしかできない。
この点からも、トライオートFXの自動売買が優れているといえるだろう。
トライオートFX：優れている点と注意点
トライオートFXは自動売買以外にも優れた点は多く、その一つは取引に有効なさまざまな情報をタイムリーに提供してくれる点だ。
松井証券も情報提供はするが、大手ネット証券会社であるため、FX以外の情報も多い。
しかしインヴァスト証券はFXに注力しているため、FX取引に有効な情報のみを配信する。
公式YouTubeや公式X（旧Twitter）以外にも、LINE登録すれば、為替予想や米国マーケットの情報などが配信される。
一方でトライオートFXでは注意すべき点もいくつかある。
ひとつは自動売買に任せてばかりいると、FX取引での経験やスキルが身につきづらいという点だ。
またコールセンターの対応時間は「9 :00～17:00（土日・元日は除く）」であるため、平日働く人は不便を感じることもあるだろう。
松井証券FX（MATSUI FX）とトライオートFXはどちらを選ぶべきか
ここまで松井証券FX（MATSUI FX）とトライオートFXについて、各サービスの特徴を紹介してきた。
「どちらのFXサービスが自分にあっているのか？」と悩んでいる人もいるかもしれない。
ここでは、FXサービスを選ぶポイントを説明するので、参考にしてほしい。
さらに今回紹介する二つのFXサービス、それぞれどのような人に向いているのかという点についても解説する。
自分は、どちらのタイプに近いのかという点でも考えてみよう。
初心者がFXサービスを選ぶときのポイント
初心者がFXサービスを選ぶ際に重視すべきポイントをまとめ、今回紹介したFXサービスをあてはめてみたので確認しよう。
| 重視すべきポイント | 今回紹介するFXサービス | |
|---|---|---|
| 松井証券FX（MATSUI FX） | トライオートFX | |
| ①信頼できるFXサービス会社か？ | 〇 | 〇 |
| ②初心者でも取引が始められやすい環境が用意されているか？ | 〇 | 〇 |
| ③サポートは手厚いか？ | 〇 | △ |
| ④初心者でも経験者のノウハウが活用できるか？ | △ | 〇 |
上記①については、今回紹介する松井証券とインヴァスト証券は、ともに信頼できるFXサービス会社だ。
1通貨から取引できる松井証券FX（MATSUI FX）、簡単な設定で自動売買ができるトライオートFX、②についてもそれぞれ評価できるだろう。
しかしコールセンターの対応や受付時間の長さから、③については松井証券FX（MATSUI FX）に分があるといえる。
その反面、④では経験者のノウハウ（運用ルール）が活用できるトライオートの方が、優れているだろう。
松井証券FX（MATSUI FX）が向いている人
このFXサービスを提供している松井証券は大手ネット証券会社であるため、FX以外でもさまざまな投資を行いたい人に向いている。
また1通貨単位から取引できるため、少額からFX取引を始めたい人にも、このFXサービスはおすすめだ。
さらにパソコンやスマートフォンの操作が苦手な人にも、松井証券FX（MATSUI FX）は向いているだろう。
システムの操作で困ったことがあれば、月～金曜日の24時まで、コールセンターが相談に乗ってくれるからだ。
トライオートFXが向いている人
このサービスは、為替相場の勉強や分析、あるいは取引をするために多くの時間が取れない人に向いている。
100種類以上ある既存の運用ルールやAIを活用して、自動売買ができるからだ。
また利益確定や損切りがうまくできない人も、ツールが判断し実行してくれるので、向いているだろう。
一方でトライオートFXでは、リスクを抑えて長期的視点での利益を狙っている。
このため、短期的な利益を狙っている人には向いていないかもしれない。
松井証券FX（MATSUI FX）とトライオートFXの違いを把握して、自分に最適なFXサービスを利用しよう
この記事では、松井証券FX（MATSUI FX）とトライオートFXについて解説した。
ともに初心者でも利用しやすいFXサービスだが、それぞれの特徴や注意点などは異なる。
松井証券FX（MATSUI FX）は小規模取引から始められ、コールセンターなどのサポートも手厚い。
トライオートFXは、簡単な設定で自動取引が始められるため、忙しい人でもFX取引が可能だ。
自分の取引スタイルや重視する点などを考えて、自分にあったサービスを選び、FXを始めてみよう。
松井証券FX（MATSUI FX）とトライオートFXの違いに関するQ&A
