- 松井証券FXとLIGHT FXの違いが知りたい
- それぞれのメリットを知りたい
- どちらを選べばいいのかわからない
松井証券FX(MATSUI FX)とLIGHT FXは、どちらも「初心者に優しいFX口座」として推薦されることの多い業者である。
しかし、どちらも強い個性を持ち、サービス内容や取引環境に独自の特色がある。
そこで本記事では、両口座の取引条件やメリット・デメリットについて詳しく比較し、それぞれの口座が提供する価値と利点を明確にする。
使いやすいFX口座を探している人や、強みを活かして取引戦略を多様化させたい人に、読んでいただきたい内容だ。
ぜひ両者の違いを理解し、最適な選択をする際の判断材料にして欲しい。
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松井証券FX(MATSUI FX)とLIGHT FXの主な違い
MATSUI FXとLIGHT FXの全体像を把握するため、主な相違点について確認していこう。
MATSUI FXとLIGHT FXを比較
以下は、松井証券(MATSUI FX)とLIGHT FXの基本情報を比較したものだ。
項目 | 松井証券(MATSUI FX) | LIGHT FX |
---|---|---|
取引時間(夏時間除く) | 月曜: 07:00〜土曜 06:55 火〜金曜日: 07:10~翌06:55 | 月曜07:00〜土曜06:50 |
取扱通貨ペア | 20通貨ペア | 46通貨ペア (LIGHTペア12、ラージ1含む) |
取引単位 | 1通貨単位 | 1,000通貨単位 (0.1Lot) ※ロシアルーブル/円、ハンガリーフォリント/円は、1Lot=10,000通貨 |
レバレッジ | 4つのレバレッジコース(なし、5倍、10倍、25倍)から 選べる(TRY/JPYは12.5倍) | 最大25倍 (RUB/JPY、TRY/JPY、TRY/JPY LIGHTは10倍) |
スプレッド以外の手数料 | 無料 | 無料 |
ロスカット水準 | ロスカット率(個人口座は50%、60%、70%、80%、90%)を 選択できる | 証拠金維持率100%以下 |
注文タイプ | 成行 指値 逆指値 IFD OCO IFO 一括決済 FIFO(先入先出) 自動売買(リピート注文) | 成行 指値 逆指値 IFD OCO IFO 時間成行 一括決済 |
1注文あたり最大数量 | 200万通貨 | LIGHTペアは20Lot(20万通貨) 通常ペア100Lot(100万通貨、ただし南アフリカランド/円、メキシコペソ/円は200Lot) 米ドル/円ラージは300Lot |
建玉上限 | 全通貨ペア合計で1億通貨 | 全通貨ペア合計5,000Lot (5,000万通貨) |
デモ取引 | なし | なし |
自動売買 | できる | なし |
サービス開始 | 前身となるFXサービスは2001年から 松井証券 MATSUI FXは2021年から | 2001年に開始 |
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全体的な特徴から、MATSUI FXは細やかな取引管理と安全性を重視する投資家に適しており、LIGHT FXは多様な通貨ペアで積極的に取引を行いたい投資家に向いている印象である。
スプレッド
ここからは、FX取引で重視される要素を比較していこう。まずは、FX取引に大きく影響する実質的な取引コスト「スプレッド」を比較する。
MATSUI FXは、原則固定を提示する時間帯は限定せず、取引数量で区分している。
たとえば、米ドル/円では「0.2銭」を適用するのは1,000通貨までとなっている。
一方のLIGHT FXは、時間帯と取引量の両方で区分し、4つのスプレッドが提示される格好になっている。
- 時間帯による区分
- 「午前8:00~翌午前5:00」と「それ以外」
- 取引量による区分
- 「LIGHTペア」と「通常ペア」
LIGHTペアとは、1取引の発注数量と建玉数量の上限は低く設定されているが、有利な取引条件を提示するというものだ。
コアタイムにLIGHTペアとして取引すれば、いわゆる「業界最狭水準」より狭いスプレッドで取引ができる。
MATSUI FX (数量上限以内の成行注文・成行決済に適用) | MATSUI FX (左記以外 ) | LIGHT FX (LIGHTペア、1回あたりの注文数量が20万通貨まで) | LIGHT FX (通常の通貨ペア) | |
時間帯 | ー | ー | AM8:00~翌午前5:00 | AM8:00~翌午前5:00 |
米ドル/円 | 0.2銭(1,000通貨以内) | 0.2~0.9 | 0.18銭 | 0.2銭 |
ユーロ/円 | 0.4銭(1万通貨以内) | 0.5銭 | 0.38銭 | 0.4銭 |
英ポンド/円 | 0.6銭(同上) | 1.1銭 | 0.88銭 | 0.9銭 |
豪ドル/円 | 0.4銭(同上) | 0.7銭 | 0.48銭 | 0.5銭 |
ニュージーランドドル/円 | 1.2銭(同上) | 1.2銭 | 0.68銭 | 0.7銭 |
カナダドル/円 | 1.7銭(同上) | 1.7銭 | ー | 1.5銭 |
スイスフラン/円 | 1.8銭(同上) | 1.8銭 | ー | 1.5銭 |
南アフリカランド/円 | 0.4銭(同上) | 1.0銭 | 0.88銭 | 0.9銭 |
メキシコペソ/円 | 0.1銭(同上) | 0.3銭 | 0.18銭 | 0.3銭 |
チェココルナ/円 | ー | ー | 0.18銭 | 0.2銭 |
トルコリラ/円 | 1.5銭(同上) | 2.9銭 | 1.58銭 | 1.6銭 |
ハンガリーフォリント/円 | ー | ー | 0.58銭 | 0.6銭 |
ユーロ/米ドル | 0.3pips(同上) | 0.4pips | 0.28pips | 0.3pips |
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スワップポイント
以下は、2024年7月11日における2口座のスワップポイント実績である。
2024年7月11日のスワップポイント
MATSUI FX | LIGHT FX(通常) | LIGHT FX(LIGHTペア) | ||||
買 | 売 | 買 | 売 | 買 | 売 | |
米ドル/円 | 240 | -280 | 230 | -230 | 240 | -240 |
ユーロ/円 | 189 | -219 | 237 | -237 | 237 | -237 |
英ポンド/円 | 310 | -340 | 290 | -290 | 305 | -305 |
豪ドル/円 | 106 | -136 | 135 | -135 | 135 | -135 |
南アフリカランド/円 | 17 | -27 | 18.1 | -18.1 | 20.1 | -20.1 |
メキシコペソ/円 | 24 | -34 | 25.1 | -25.1 | 26.5 | -26.5 |
トルコリラ/円 | 45 | -55 | 38.1 | -38.1 | 40 | -40 |
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任意の1日を抜き出しているため一般化はできないが、上表に限定すれば、LIGHT FXのスワップポイントは、総じてMATSUI FXを上回っている。
とくに、南アフリカランド/円やメキシコペソ/円などの高金利通貨ペアにおいてはそれが顕著だ。
また、MATSUI FXはマイナスのスワップポイントが大きいことも少々気になる。
取引ツール
MATSUI FXとLIGHT FXの取引ツールは、「シンプルで使いやすい」という点において似通っている。
大きな違いは、LIGHT FXではチャート分析においてスマホとPCの両方で、TradingViewが選択できるという点だ。
両者とも、PC向けツールはブラウザベースであり、デスクトップアプリの提供はない。
独自ツールにおいては、どちらも一定程度のテクニカル分析が可能で、スピード注文などに対応している。
スマホアプリでも、十分な数のテクニカル指標や描画機能があり、こちらもタップ1つで即発注が可能である。
リスク管理
MATSUI FXは、ロスカット率(50%、60%、70%、80%、90%)やレバレッジ倍率(1倍、5倍、10倍、25倍)が選択できる。
より詳細で柔軟なリスク管理機能を提供しており、投資家のリスク許容度に合わせたカスタマイズが可能だ。
一方、LIGHT FXは「証拠金維持率が100%以下になるとロスカット」というシンプルなルールで、トレーダーがリスク設定できる柔軟さはない。
どちらのサービスもリアルタイムの証拠金維持率表示やアラート機能を提供しており、リスク管理が容易に行える設計になっている。
どのようにリスクを管理したいかによって、どちらが適しているかは変わってくるだろう。
松井証券FX(MATSUI FX)とLIGHT FXのメリット・デメリット
ここからは、MATSUI FXとLIGHT FXの特徴を、メリットとデメリットの形で整理していく。
MATSUI FXとLIGHT FXのメリット
以下は、それぞれの口座利用により得られるメリットの比較である。
MATSUI FXのメリット | LIGHT FXのメリット |
---|---|
取引単位が1通貨単位からと細かく、少額から取引可能 レバレッジを4つのコースから選択できる ロスカット率を50%〜90%の間で選択可能。リスク許容度に合わせて柔軟にリスク管理ができる 自動売買が簡単に利用できる 建玉上限が全通貨ペア合計で1億通貨と大きい 取引ツールに音声読み上げ機能(レートの変動や注文状況を音声で知らせる機能)がある 証券取引と連携しやすく、総合的な資産管理がしやすい | 取扱通貨ペアが46と多く、多様な取引戦略を立てやすい LIGHTペアの設定があり、コスト面で有利 高金利通貨ペアに原則固定スプレッドで取引できるものが多い スワップポイントが比較的高水準 Trading Viewを選択可能 独自の売買比率や価格分布情報の提供がある |
ここで、MATSUI FX利用メリットの一つである、自動売買について紹介しよう。
自動売買とは、あらかじめ設定したルールに基づいて、システムが自動的に取引を行う方法だ。
MATSUI FXの自動売買は、新規注文と決済注文を繰り返し行うシンプルな設計であり、初心者や時間的な制約がある人でも簡単に利用できるのが利点である。
「買い・売り」、「決済の値幅」、「レートの上限・下限」などの条件を細かく設定できるため、リスクを抑えつつ24時間市場に参加できるというメリットをもたらす。
MATSUI FXとLIGHT FXのデメリット
一方で、デメリットとなる点にはどのようなものがあるかを整理したのが、以下の表である。
MATSUI FXのデメリット | LIGHT FXのデメリット |
---|---|
取扱通貨ペアが20と比較的少なく、取引の選択肢が限られる 米ドル/円で取引数量が1,000通貨以上だと、スプレッドが広がることもある 取引ツールの選択肢が限られており、高度なカスタマイズが難しい ロスカット率やレバレッジ倍率の設定ができる点は、選定の難しさを感じる人がいるかもしれない | 最小取引単位が1,000通貨単位(0.1Lot)。MATSUI FXと比較すると、少額とは言い難い リスク管理の柔軟性が低い 自動売買機能がない ラージ銘柄が米ドル/円のみ ロスカット水準が比較的高い(証拠金維持率100%) |
MATSUI FXとLIGHTFXの共通する弱点に、「デモ口座がない」というポイントがある。ただし、MATSUI FXは1通貨単位から取引できるので、実践から試みるのも一案だ。
MATSUI FXとLIGHT FXの違い分析まとめ
MATSUI FXとLIGHT FXは、どちらもシンプルで初心者にも使いやすい設計という点で共通しているが、細かく見ると大きな違いがある。
MATSUI FXは、1通貨単位からの取引が可能で、柔軟にリスク管理できることから、初心者でも安心して利用できる。
一方、LIGHT FXはより多様な取引機会を求める積極的なトレーダーをターゲットとし、取引の効率性と分析ツールの充実を重視している。
どちらのサービスも初心者にとって使いやすい設計になっているが、リスク管理の柔軟性を重視するならMATSUI FX、多様な取引機会と高度な分析ツールを求めるならLIGHT FXが適していると言える。
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松井証券FX(MATSUI FX)とLIGHT FXはどちらを選ぶべきか
ここでは、2つの候補を比較して、最良のFX口座を選ぶ方法について整理する。
加えて、決断を後押しすべく、両口座をおすすめしたいトレーダー像についても考察する。
2つのFX口座を比較する方法
FX口座を比較するなら、以下のステップで進めると良い。
ステップ1: 自分の取引スタイルを明確にする
まず、自分の取引スタイルを明確にすることが重要である。具体的には、以下の点を検討する。
- 取引頻度
- デイトレードか、スイングトレードか、あるいは長期保有か
- 取引する通貨ペア
- 主要通貨ペアを中心に取引するのか、新興国通貨などマイナー通貨ペアを取引するのか
- 重視するポイント
- スプレッドの狭さか、スワップポイントをか、あるいはリスク管理機能か
ステップ2: 取引条件を確認する
次に、各FX口座の取引条件を詳細に確認しよう。
具体的には、取扱通貨ペア、最低取引価格、スプレッド、スワップポイント、リスク管理の方法(レバレッジやロスカット水準は選択できるか)などを比較する。
ステップ3: 提供されるツールと機能を評価する
各FX口座が提供する取引ツールや分析ツール機能も、比較の重要なポイントである。
また、自動売買機能やデモ取引機能の提供があるかも、確認しておこう。
ステップ4: サポート体制を確認する
FXはシステムを多用するため、サポート体制が充実していることも重要な要素だ。
問い合わせに対する対応の迅速さや、対応の様子などは確認しておこう。
また、初心者向けの教育コンテンツやセミナーの提供があるかも確認しておくと良い。
ステップ5: ユーザーの評判やレビューをチェックする
最後に、実際のユーザーの評判やレビューを参考にする。
これにより、公式情報だけではわからない実際の使い勝手やトラブル対応などについてのリアルな情報を得ることができる。
松井証券FXがおすすめな人
MATSUI FXは、以下のようなトレーダーにとくにおすすめである。
- 初心者トレーダー
- 1通貨単位から取引でき、細やかにリスク管理できることから、少額でリスクを抑えつつFXを始めたい初心者に最適である
- 自分で細かくリスクを管理したいトレーダー
- レバレッジ設定が可能なことや、ロスカット率を細かく設定できる点は、リスク管理を重視するトレーダーにとって大きなメリットである
- 自動売買に興味があるトレーダー
- MATSUI FXではリピート注文による自動売買が可能であり、事前に設定したルールに従って自動的に取引できる。相場の動きを予測するのが難しい初心者でも、効率的に利益を上げやすい。
- 幅広いサポートを求めるトレーダー
- 電話やメール、オンラインサポートページなど、豊富なサポート体制が整っているため、トラブル発生時にも迅速で適切な対応が期待できる。
LIGHT FXがおすすめな人
LIGHT FXは、以下のようなトレーダーにおすすめしたい。
- 多様な取引機会を求めるトレーダー
- LIGHT FXは46種類の通貨ペアを取り扱っており、多様な取引機会を提供している
- 高水準のスワップポイントを求めるトレーダー
- とくに高金利通貨ペアでの取引を行うトレーダーにとって非常に有利な条件の提示がある
- TradingViewを利用してテクニカル分析をしたいトレーダー
- LIGHT FXでは、TradingViewに切り替えてテクニカル分析ができる
- 他のトレーダーの動向をもとに取引したいトレーダー
- LIGHT FXでは、利用者の売買比率や価格分布をリアルタイムで確認できる
MATSUI FXとLIGHT FXに違いはあるが「初心者におすすめ」は共通している!
MATSUI FXとLIGHT FXは、どちらも初心者に配慮したサービス設計を行っているが、その特徴や強みには違いがある。
MATSUI FXは細やかなリスク管理と少額からの取引、自動売買機能を特徴とし、慎重な運用を好む初心者や時間的制約のある投資家に適している。
一方、LIGHT FXは多様な通貨ペアと高度な分析ツール、狭いスプレッドを強みとし、積極的な取引を行いたい初心者や成長志向の投資家に向いている。
いずれの口座も、これからFX取引を始めようとする方にはおすすめだ。
自身の投資目標、リスク許容度などを検討し、それらにもっとも適合する口座を選択して欲しい。
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松井証券FX(MATSUI FX)とLIGHT FXの違いに関するQ&A
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