- 弁護士の転職におすすめのエージェントを教えてほしい
- 弁護士特化の転職エージェントを選ぶときのポイントを教えてほしい
- 弁護士が転職エージェントを活用するメリット・デメリットが知りたい
弁護士資格を持つ法律のプロフェッショナルには、国内外の法律事務所はもちろん、企業法務やコンサルティングファーム、スタートアップの法務部門など、多彩なキャリアパスが用意されている。
一方で、選択肢が多い分、どの求人が本当に自分に合っているのかを見極めるのは容易ではない。
こうした迷いや判断の難しさがある場合には、業界特化型のエージェントをうまく活用するのが有効である。
本記事では、弁護士向けの転職エージェントを取り上げ、各社の特徴やおすすめポイントを解説する。
加えて、エージェントを選ぶ際に押さえておきたいポイントやサービス利用時の流れ、メリット・デメリットなども詳しく紹介する。
これからキャリアを拓きたい弁護士にとって、本記事が転職エージェント活用の有益なガイドとなれば幸いだ。
ぜひ最後まで読み進め、自分のキャリアをより有利に展開するための参考にしてほしい。
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※2024年7月現在
弁護士特化のおすすめ転職エージェント11選

ここからは、弁護士向けの転職サポート実績が豊富な転職エージェントをピックアップして紹介する。
各エージェントの特徴や得意分野を比較し、自分に合ったサービスを見つける際の参考にしてほしい。
MS-Japan:幅広い求人にアクセスできる老舗エージェント
転職サービス | MS Agent | |
---|---|---|
運営会社 | 株式会社MS-Japan(エムエス ジャパン) | |
求人数 | 10,000件以上 | |
対応分野 | 経理・財務 人事・総務 法務 経営企画 弁護士 公認会計士 税理士 | |
対応エリア | 47都道府県 | |
相談料金 | 無料 |
MS-Japanは、管理部門や士業に特化した老舗の転職エージェントである。長年にわたって蓄積してきたノウハウや広範なネットワークを強みに、幅広い求人情報を取りそろえている。
強みの一つは、取扱求人の数と質の高さだ。国内・外資系の法律事務所から上場企業、急成長中のベンチャーまで幅広くカバーし、2025年3月時点の弁護士向け求人数は、公開のみで414件にのぼる。
これに多数の非公開求人が加わるため、豊富な選択肢の中から希望に合う案件を見つけやすいのだ。
求人の総数では大手総合型エージェントに及ばないが、MS-Japanは他では扱っていない独自案件が多い。
とくに、高待遇のポジションや新規事業の立ち上げに関与できる求人など、一般には出回らない案件の紹介がある点は大きな魅力だ。
法律事務所でのキャリア拡大や深耕だけでなく、近年増加しているインハウスローヤー(企業内弁護士)へのキャリアチェンジにも強い。
「法務を通じて、ビジネスに深く関わりたい」といったニーズにも対応できる。アドバイザーの質の高さも、同社の強みの一つである。
経験が豊富で内部事情にも精通したアドバイザーが、丁寧なヒアリングを通じて登録者の希望やキャリアプランを的確に把握し、最適な転職支援を提供する。
利用者からは「経歴書の添削から面接調整まで、丁寧なサポートがあった」「初めての転職活動もスムーズに進んだ」といった声が寄せられており、サポートの質の高さがうかがえる。
転職を前提としないキャリア相談にも対応しており、求人紹介だけでなく長期的なキャリア形成の支援も期待できる。
無料登録やセミナーの参加を通じて得られる情報も豊富で、キャリアを見直すきっかけになったと好評だ。
求人の数や種類、提供サービスの充実度を考慮しても、まず登録しておく価値のあるエージェントといえる。
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※2024年7月現在
アガルートキャリア:資格試験対策で培ったノウハウとネットワークが魅力
転職サービス | アガルートキャリア | |
---|---|---|
運営会社 | 株式会社ファンオブライフ | |
求人数 | 291,537件(2024年7月時点) | |
対応分野 | 士業 その他多数 | |
対応エリア | 47都道府県 | |
相談料金 | 無料 |
アガルートキャリアは、資格試験対策で定評のあるアガルートアカデミーと同系列の転職サービスである。
司法試験予備校として培ったノウハウやネットワークを活かし、若手弁護士や司法修習生に近い目線で転職相談を行っている点が特徴だ。
法律の学習や実務に精通したアドバイザーが多く在籍しており、ロースクール修了直後や、キャリアの初期段階における悩みにも丁寧に応えてくれる。
法律事務所や大手企業といった王道の転職先だけでなく、スタートアップやITベンチャー、M&Aを扱う国際案件など幅広い分野をカバーしている。
伝統的な事務所から最先端の業界まで多様な選択肢があるため、資格や知識をフックに柔軟なキャリア形成を望む弁護士にとっては大きな魅力となるだろう。
サービス面でも、求人案件やサポート体制を拡充し続けており、新興ならではの勢いと柔軟性が感じられる。
アドバイザーとの面談や継続的なフォローアップに力を入れており、登録後も定期的に情報提供や求人の提案を行っている。長期的なキャリア形成を支援しようとする姿勢が強くうかがえる。
「アドバイザーのサポートが的確だった」「将来を見据えたキャリア相談ができた」といった利用者の声も多い。
若手・中堅弁護士はもちろん、スタートアップ領域に関心がある弁護士にとって、検討する価値のあるエージェントといえる。
NO-LIMIT:丁寧なサポートで迅速な転職を実現
転職サービス | NO-LIMIT | |
---|---|---|
運営会社 | 株式会社アシロ | |
求人数 | 323件・非公開求人は600件以上(2024年12月時点) | |
対応分野 | 司法修習生の就職支援・弁護士の転職支援 | |
対応エリア | 北海道・東北[北海道 宮城県 福島県] 関東 [群馬県 千葉県 茨城県 栃木県 埼玉県 東京都 神奈川県] 中部 [三重県 愛知県 新潟県 石川県 山梨県 岐阜県 静岡県] 関西 [兵庫県 滋賀県 京都府 大阪府 奈良県 和歌山県] 中国・四国 [岡山県 広島県 山口県 徳島県 香川県 愛媛県 高知県] 九州・沖縄 [沖縄県 福岡県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県] | |
相談料金 | 無料 |
NO-LIMITは、法律事務所やインハウスローヤーへの転職を専門に支援するサービスだ。
担当者の質が高く、サポートも迅速である点が特徴であり、「提案された求人が適切」「フィードバックが迅速」などの好評の声が多い。
ひまわり求人や大手転職サイトに掲載されている求人に加え、非公開求人も多く扱う。
法律業界独特の事情や社内情報など、外部からは把握しにくい部分も踏まえたサポートを行える点が大きな強みだ。
キャリアカウンセリングでの自己分析から、書類選考対策や面接調整、内定後の条件交渉まで、一貫して迅速に対応してくれる。
レスポンスや進捗報告が適切かつスピーディーな点は、効率良く転職活動を進めたい弁護士にとって大きな魅力だろう。
大手渉外事務所や著名なブティック事務所の求人から、企業法務経験者を募集する上場企業の法務部求人まで、扱う領域は幅広い。
M&Aやファイナンス分野など、専門領域に強い法律事務所ともつながりがあるため、従来の法律事務所とは異なる環境への転職を検討している弁護士にも有益な情報源となるはずだ。
LEGAL JOB BOARD:多くの求人から希望ポジションを見つけられる
転職サービス | LEGAL JOB BOARD | |
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運営会社 | 株式会社WILLCO | |
求人数 | 4,091件(2024年12月時点) | |
対応分野 | 弁護士・司法書士・弁理士・土地家屋調査士・ 測量士・法務など士業専門の転職支援 事務所の売却・承継や買収のお手伝い | |
対応エリア | 不明 | |
相談料金 | 無料 |
LEGAL JOB BOARDは、弁護士をはじめとする法律系人材の転職支援を専門に手がけるサービスである。
扱う求人は、大手法律事務所から一般企業の法務部門、ベンチャー企業のインハウスロイヤー案件までと幅広い。
弁護士・弁理士・司法書士など、複数の士業で合計数百件以上の公開求人を保有しており、候補者は希望条件にマッチする案件を見つけやすい。
エージェントを介した転職活動では、求人の紹介から条件交渉まで、手厚いサポートが受けられる。
LINEやメールを活用したスピーディーな求人紹介も好評で、ヒアリング後に即日または数営業日以内に複数の案件を提示してもらうことも可能だ。
多忙な弁護士にとって、面接日程の調整や内定後のフォローまで一括で任せられる点は大きな魅力といえる。
公開求人をチェックするだけでも、法律事務所や企業の動向を把握するうえで有益だ。会員登録を行えば非公開求人の紹介や専門アドバイザーからの提案も受けられる。
キャリアアップや新しい分野への挑戦を考えている弁護士にとっては心強いサービスといえる。
弁護士ドットコムキャリア:広範なネットワークと豊富な情報が強み
転職サービス | 弁護士ドットコムキャリア | |
---|---|---|
運営会社 | 弁護士ドットコム株式会社 | |
求人数 | 667件(2024年12月時点) | |
対応分野 | 弁護士のキャリア支援 | |
対応エリア | 北海道・東北 [北海道 青森 秋田 山形 岩手 宮城 福島] 関東 [東京 神奈川 埼玉 千葉 栃木 茨城 群馬] 中部 [愛知 岐阜 静岡 三重 新潟 山梨 長野 石川 富山 福井] 関西 [大阪 兵庫 京都 滋賀 奈良 和歌山] 中国・四国 [岡山 広島 鳥取 島根 山口 香川 徳島 愛媛 高知] 九州・沖縄 [福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄] | |
相談料金 | 無料 |
弁護士ドットコムキャリアは、日本最大級の法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」を運営する弁護士ドットコム株式会社が手がける転職支援サービスだ。
ウェブサービスを展開してきた知名度と、同社提供の電子契約サービス「クラウドサイン」を介した企業との関係性を背景に、通常の求人サイトやエージェントでは得にくい非公開情報を入手できる点に強みがある。
求人の傾向としては、上場企業の法務部門や大手法律事務所のアソシエイト求人、ベンチャー企業のリーガルポジションなどが目立つ。
大都市圏に集中しているため、東京や大阪、福岡などで企業法務系の求人を探している弁護士にとっては、使い勝手が良いだろう。
法律事務所向けの求人では、上場企業の取引案件を多く扱う大手事務所から、特定分野の案件に強みを持つ中小規模の事務所までをカバーしており、若手弁護士向けのスキルアップ案件も豊富である。
転職活動のプロセスにおいては、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、採用基準に関する具体的なアドバイスなども得られる。
豊富な求人データベースをもとに多くの選択肢を比較検討したい人や、企業法務や首都圏への転職を狙う人なら、条件や希望に合う求人をスピーディーに見つけやすいはずだ。
弁護士転職.jp:首都圏から地方まで豊富な求人情報をカバー
転職サービス | 弁護士転職.jp | |
---|---|---|
運営会社 | 株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社 | |
求人数 | 800件以上(2024年12月時点) | |
対応分野 | 法律事務所への就職支援 法務に関する就職支援 大学生・法科大学院生・司法修習生のキャリア支援 弁護士転職支援 | |
対応エリア | 47都道府県 海外 | |
相談料金 | 無料 |
弁護士転職.jpは、法曹領域を中心に豊富な実績を築いてきた老舗転職エージェント、株式会社C&Rリーガル・エージェンシーが運営する求人サイトである。
サイトの機能を用いて自ら求人を検索し応募することもできるが、専任エージェントに相談しながら活動を進めれば、面接対策や待遇交渉などの個別サポートも受けられる。
企業法務案件では、大手上場企業や外資系企業が手がけるM&Aや組織再編、グローバル案件といったハイクラス求人が豊富にそろっている。
一方、法律事務所の求人については、大手渉外事務所から中小規模まで多数の事務所が揃う。地方で実績を持つ事務所まで幅広く網羅しているため、首都圏以外での転職を検討する弁護士にも有用だ。
専任エージェントの多くは、企業法務や法律事務所での実務経験を有している。キャリア展開などのアドバイスから、実際の条件交渉までを一貫して任せられる。
すぐに転職を希望する場合に限らず、数年先の独立やキャリアチェンジを見据えた長期的な計画づくりにも対応している。
在職中から情報収集を始めたい弁護士にとっても、利用しやすいサービス設計となっている。
リーガルブライト:法律事務所に特化!求人の幅広さには定評あり
転職サービス | リーガルブライト | |
---|---|---|
運営会社 | 株式会社リーガルブライト | |
求人数 | 不明 | |
対応分野 | 法律事務所 | |
対応エリア | 不明 | |
相談料金 | 無料 |
リーガルブライトは、法曹人材に特化したキャリア支援を展開し、「リーガル領域での転職のプロ」を掲げる就職・転職支援サービスである。
法律事務所の幅広い求人を取り扱う点が特徴であり、大手法律事務所から小規模・ブティック系事務所、さらに司法書士など他の法律専門職に関する支援も行っている。
近年では法科大学院の教員ポジションや研究機関など、多様なキャリアを模索する弁護士にとって有力な選択肢となる求人の掲載・紹介もある。
コンサルタントは法律分野に精通し、人材業界での経験も豊富であるため、採用担当者の視点を踏まえたマッチングが可能だ。
候補者の細かな要望に対しても、それぞれの事務所の特色や教育体制を把握したうえでの紹介ができる。
また、メールや電話以外にも、LINEやZoomなど候補者の都合に合わせた相談方法を選べる点が好評だ。正社員だけでなく、アルバイトやパートなど多様な働き方にも対応している。
将来的なキャリアチェンジを視野に入れつつ、現場感のあるアドバイスを求める人には、とくにおすすめしたいエージェントである。
企業法務革新基盤:国内トップ企業の法務部門と太いパイプを持つ
転職サービス | 企業法務革新基盤 | |
---|---|---|
運営会社 | 企業法務革新基盤株式会社 | |
求人数 | 不明 | |
対応分野 | リーガル領域特化型人材紹介事業(許可番号13-ユ‐310398) リーガル領域に関する組織及び人事コンサルティング事業 リサーチ事業 出版事業 教育研修事業 右事業に附帯関連する一切の事業 | |
対応エリア | 不明 | |
相談料金 | 無料 |
企業法務革新基盤は、企業法務領域に特化したキャリア支援を行うエージェントである。
総合商社やメガバンクなど、国内トップクラスの企業法務部門との太いパイプを有しており、独自のハイクラス非公開求人にアクセスできる点が特徴だ。
上場企業の法務部長候補や、海外進出を目指す企業の法務責任者に加え、スタートアップやIPO準備企業への転職支援実績も豊富にある。
たとえば、社内法務のデジタル化を進めるリーガルテック企業など、最新の法務トレンドに対応した転職支援も可能だ。
無料のエージェントサービスでは、求人紹介から応募書類のブラッシュアップ、面接対策、年収交渉までテーラーメイドなサポートを受けられる。
これに加えて、有料の顧問型キャリアデザインサービスが用意されており、中長期的なキャリアプランニングや「キャリアのカルテ」の作成など、将来を見据えた支援も提供されている。
「企業で力を試したい」「インハウスローヤーとして事業に深くコミットしたい」という明確な志向を持つ弁護士にとっては、有用なエージェントといえるだろう。
エクスキャリア:ビジネス寄りの弁護士キャリアを拡大できる
転職サービス | エクスキャリア | |
---|---|---|
運営会社 | 弁護士ドットコム株式会社 | |
求人数 | 不明 | |
対応分野 | 管理部門転職 面接対策 キャリア支援 | |
対応エリア | 47都道府県 | |
相談料金 | 無料 |
エクスキャリアは、弁護士ドットコム株式会社が運営するハイクラス人材や専門職向けの転職支援エージェントである。
同社が築いてきたネットワークを活用し、高年収レンジや管理職ポジション、将来的な経営幹部候補など、事業会社の管理部門系を中心とした案件を多く扱っている。
弁護士ドットコムキャリアが法律事務所でのキャリアを継続したい人向けのサービスとすれば、エクスキャリアはよりビジネス寄りのキャリアを広げたい弁護士に適している。
求人の取扱範囲は、PEファンドのコンプライアンス担当弁護士やコンサルティングファームのリスク管理部門、リーガルテック企業の法務マネージャーと幅広い。
法的スキルに加え、マネジメント力やビジネスセンスを活かしたい弁護士には、強力なサポーターになりえる存在だ。
また、弁護士ドットコムのネットワークを活かしたスカウトサービスも利用可能で、自分では想定していなかった企業からオファーが届くケースもある。
将来的に事業会社で管理職や経営職を志向する弁護士には、頼れるパートナーとなるはずだ。
SACTリーガルキャリアナビ:法律事務所×企業法務をバランス良くカバー
転職サービス | SACTリーガルキャリアナビ | |
---|---|---|
運営会社 | 株式会社SACT | |
求人数 | 500件以上 | |
対応分野 | 各士業の転職支援 | |
対応エリア | 東京近郊 | |
相談料金 | 無料 |
SACTリーガルキャリアナビは、法律専門職や司法修習生、ロースクール生を含めた、幅広い法曹人材を対象とした転職支援サービスだ。
運営元の株式会社SACTは、さまざまな士業に特化した支援を手がけており、士業ネットワークを活かし、法律事務所と企業法務の求人をバランス良く扱っている。
弁護士向けの求人では、大手事務所から中堅・小規模事務所、企業法務までバリエーションが豊富だ。
また、税務や会計分野の案件も取り扱うため、弁護士有資格者が歓迎される税理士法人など、他の士業と連携した案件を案内してもらえる可能性もある。
サイト閲覧だけでも求人検索や情報収集は可能だが、無料登録を行うと転職エージェントとしてのフルサポートを受けられる。
SACTは「360度式コンサルティング」を採用しており、一人のコンサルタントが企業側と候補者の双方を担当する仕組みである。
レスポンスが速く丁寧な点や、候補者の強み・弱みを客観的にフィードバックしてくれる姿勢が、利用者から高く評価されている。
弁護士としてのキャリアを多角的に考えたい人には、うってつけのエージェントといえるだろう。
法務・弁護士転職ナビ:自分のペースで転職活動を進めたい人に最適なサービス
転職サービス | 法務・弁護士転職ナビ | |
---|---|---|
運営会社 | 株式会社マイナビ | |
求人数 | 4,856 件(2024年12月時点) | |
対応分野 | 法務・弁護士の転職支援 書類対策 勤務条件調整 | |
対応エリア | 47都道府県 | |
相談料金 | 無料 |
法務・弁護士転職ナビは、法務職や弁護士向けの求人情報を中心に扱うサイトだ。企業法務領域に強みを持ち、上場企業の法務部門から優良な法律事務所まで幅広い求人を掲載している。
求人票の更新が早いサイクルで行われるため、他のエージェントや転職サイトでは出会えない案件に巡り合える可能性がある点は、魅力の一つに数えられる。
登録後は、定期的なメール配信なども行われ、条件に合った求人が見つかった際にすぐに通知を受け取れる仕組みになっている。
掲載求人をもとに自分で情報収集し、企業との調整を進めるのが基本のスタイルだ。
このため、まずは求人市場を俯瞰したい弁護士や、時間のある時に自分のペースで求人情報を収集したい人にとっては非常に使い勝手が良いサイトといえる。
一方で、本格的な交渉や面接日程の調整などを自力で行う必要が出てくるため、転職活動を本格的に進める際は、他のエージェントサービスと併用すると良い。
弁護士向け転職エージェントの選び方|4つのポイント

ここでは、数多くの転職エージェントから弁護士が利用すべきサービスを見極めるために、押さえておくべき4つのポイントを解説する。
「特化型エージェント」を選ぶ
弁護士という高度専門職の転職では、法曹界や士業の転職に強みを持つ「特化型エージェント」を利用するのが基本である。
特化型は、幅広い求人を扱う「総合型」と比べ、業界事情を踏まえた求人提案が可能だ。
アドバイザーは、業界特有の事情に精通しているため、候補者の希望条件と実際の求人とのすり合わせをきめ細かく行うことができる。
そのため、専門性やキャリアビジョンに合致した企業や事務所を紹介してもらいやすく、マッチングの精度も高まる。
より幅広く検討したい場合には、大手の総合型エージェントを併用する方法もある。
たとえば、インハウス転職に精通した特化型エージェントを中心に使いつつ、総合型の豊富な非公開求人にも目を通してみるなど、自分の方針に合わせて組み合わせると良いだろう。
自分が求めるタイプの求人はあるか
次に着目したいのは、エージェントが保有する求人の数と質だ。
特化型エージェントであれば、法律事務所や企業法務に的を絞った求人が充実しているため、効率的に希望条件に合う募集を探しやすい。
公開求人だけでなく、どれだけ非公開求人を扱っているかも一つの注目点だ。非公開求人を多く保有しているエージェントに登録すれば、一般には出回らない好条件案件と出会える可能性が高くなる。
とはいえ、実際のところ求人の数や質は、実際に登録してみなければ分からない部分も大きい。
まずは口コミや評判を参考にしつつ、複数のエージェントに登録して比較検討してみると良い。
カウンセリングを受けて求人の紹介を受け、その内容に納得できるエージェントを中心に据えるのが、現実的な方法となる。
転職支援の実績は十分に多いか
転職支援実績も重要な選定基準である。
たとえば、「若手弁護士の事務所から事務所への転職事例が多い」「企業法務へのキャリアチェンジで成功事例が豊富」といった形で、エージェントごとに得意とするターゲットは異なる。
自分と似たような経歴・志向の弁護士を数多くサポートしているエージェントであれば、より適切なアドバイスや求人提案が期待できるだろう。
実績豊富なエージェントなら、書類選考や面接対策についてもノウハウを蓄積しており、実践的なアドバイスを受けられる。
サイト上で転職成功事例や実際にエージェントを利用した弁護士の声を公開していることも多いので、そこからイメージをつかむのも良いだろう。
担当アドバイザーは信頼できるか
弁護士の転職では、担当アドバイザーの質や相性は結果を左右する重要な要素である。
法曹界の動向や、企業や事務所のニーズを正確に理解できるアドバイザーであれば、求人紹介から条件交渉まで一貫してスムーズに進められ、応募者の希望や強みを的確に企業や事務所にアピールしてくれる。
一方で、コミュニケーションスタイルが合わなかったり、法曹界についての理解が乏しかったりすると、思わぬミスマッチやストレスを感じる場面が増えてしまう。
アドバイザーとの相性は、初回面談や電話相談を通じて「話がしやすいか」「知識や経験は十分か」「提案は具体的かつ納得のいくものか」などの点を確認することが大切だ。
担当アドバイザーに不安を覚えたときは、別の担当者への変更を申し出ることも可能だ。他のエージェントを並行して利用しておくのも、一つの有効な方法である。
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※2024年7月現在
弁護士が転職エージェントを利用するときの流れ

次に、弁護士が転職エージェントを利用する際の一般的な流れを紹介しよう。
エージェントによっても異なるが、おおむね以下の4つのステップで利用ができる。
①公式サイトからオンラインで無料登録
はじめのステップは、転職エージェントの公式サイトを通じたオンライン登録である。
登録フォームでは、氏名や連絡先などの基本情報に加え、保有資格、職務経歴、希望条件などをできるだけ具体的に入力することが重要だ。
たとえば、独立を視野に入れているか、企業法務への転身を考えているかなど、自身の志向を記入しておくと、アドバイザーとの面談がスムーズに進む。
「転職の時期が未定でも大丈夫だろうか」と不安に思う人もいるかもしれないが、登録時点で明確なスケジュールが決まっていなくても問題はない。
エージェントは 「すぐに転職したい人」だけでなく、「情報収集をしたい段階の人」も歓迎してくれる。
早めに相談することで最終的に良い結果が得られれば、双方にとってメリットとなる。登録だけでも早めに済ませておくのがおすすめだ。
②エージェントのカウンセリングを受ける
登録が済むと、エージェントからカウンセリング日程調整の連絡が入る。形式は対面やオンライン、電話などが一般的で、所要時間はおおむね1時間程度だ。
カウンセリングの際は、自身の強みやキャリアの方向性、家族の事情などを率直に話すことが大切だ。
「事務所と企業のどちらが向いているか判断できない」「現職が忙しく転職を本格検討できるか分からない」など、迷いや不安がある場合は、そのまま伝えて問題ない。
状況を正確に共有した方が、より的確なアドバイスを得られる可能性は高くなる。
③案件紹介を受け、応募を検討する
カウンセリングを終えたら、実際に応募を検討するフェーズに入る。
エージェントが提示する企業・事務所の求人票や募集要項を確認し、気になる求人があれば応募を検討しよう。
応募書類(職務経歴書や履歴書)の作成では、弁護士としての実績や専門分野を的確に伝えられるよう、内容を作り込むことが重要となる。
書類の完成度が選考通過率を左右するため、エージェントの添削やアドバイスを積極的に活用するとよい。
また、求人票では分からない事務所や企業の実情、組織体制、働き方などについても、必要に応じてアドバイザーに確認しておくと、入社後のミスマッチを防ぐことができる。
④選考を経て内定を獲得する
書類選考をクリアすると、面接や筆記試験が実施される。
法律事務所や企業法務への転職では、実務経験や専門知識だけでなく、人柄やコミュニケーション能力、チームプレーへの適性などが重視される傾向がある。
エージェントは、面接練習や想定質問の準備などをサポートしてくれる。不安があれば事前に相談しておくと、本番でも落ち着いて対応できる。
内定が出たら、年収や待遇の交渉を進める。エージェントが企業側と直接やり取りを行うため、候補者が伝えにくい要望や調整事項もスムーズに進めやすい。
退職手続きや入社準備についてもサポートを受けられるため、疑問点があればその都度相談するとよい。
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※2024年7月現在
弁護士特化の転職エージェントを使うメリット・デメリット

ここでは、弁護士特化型エージェントを利用するメリットとデメリットを整理したうえで、どのような人がエージェントの活用に向いているかを考察する。
エージェントを利用するメリット
まずは、弁護士特化の転職エージェントを活用するうえで得られる主なメリットを整理してみよう。
非公開求人にアクセスできる
自力では見つけにくい非公開案件にアクセスできる点は、エージェントに登録する大きなメリットといえる。
弁護士特化の転職エージェントは、大手法律事務所や上場企業の法務部など、一般には公開されない非公開求人を多数保有している。
ポジションが外部に知られたくない企業や事務所では、求人サイトへの掲載を避け、エージェントだけに依頼するケースが多いからだ。
たとえば、年収レンジが高いハイクラス求人や、新規事業を担う法務ポジションなどは非公開扱いとなりやすいが、エージェントを利用することでアプローチしやすくなる。
結果として、自分では見つけにくい好条件の求人に挑戦できる可能性が高まるわけだ。
専門のキャリアアドバイザーによる支援が得られる
エージェントを活用すれば、弁護士業界の転職事情に精通したアドバイザーによる具体的なアドバイスが得られる点もメリットだ。
応募者の強みや弱みを冷静かつ客観的に分析し、自分では見落としていたスキルや適性を発見してもらえるほか、「転職すべきタイミング」や「評価されやすい実務経験」などの客観的な視点も得られる。
単に求人を紹介するだけでなく、実際にどのような道筋をたどるとキャリアアップしやすいかを提案してくれる点は、独力での転職活動にはないメリットといえる。
企業の雰囲気などに触れられる
エージェントを利用すれば、求人票だけでは分からない情報を得やすいのも大きなメリットである。
エージェントは企業や法律事務所の採用担当者と直接やりとりするだけでなく、過去の候補者のフィードバックも蓄積している。
そのため、社風や職場の雰囲気、業務内容の実態、残業時間の目安など、求人情報だけでは見えにくい内部の事情を把握しやすい。
こうした情報を事前に得ることで、候補者は転職後のギャップを避け、自分に合った環境かどうかを冷静に判断できるようになる。
応募書類をブラッシュアップできる
履歴書や職務経歴書が洗練される点も、エージェント活用の利点だろう。弁護士としての実績や得意分野をどうアピールするかは、合否に直結する問題である。
弁護士特化エージェントのアドバイザーは、法律事務所や企業法務における「評価ポイント」を理解しており、スキルや経験をより効果的に伝えるサポートを行う。
書類の作成段階で助言を受ければ、採用担当者の関心を引きつけやすい構成や表現を取り入れやすく、面接にも進みやすくなるだろう。
プロセス管理ややりとりを任せられる
在職中の弁護士にとって、複数社の面接日程を調整したり、年収交渉や契約条件について企業と直接やり取りしたりするのは大きな負担だ。
エージェントなら、これらを一括で任せられるため、本業に集中しながら選考を進められる。
合否連絡の受け取りや内定辞退など、伝えにくい意思表示もエージェントが代行するため、不要なストレスを軽減し、精神的にもゆとりを持って転職活動に臨める。
エージェントを利用するデメリット
一方、弁護士特化型の転職エージェントを利用する場合には、以下のような注意点やデメリットも押さえておく必要がある。
求人の幅が限られている
エージェントが取り扱う求人は、登録企業からの依頼に基づくものが中心だ。世の中に存在するあらゆる求人を網羅しているわけではない。
得意領域や営業エリアなどの制約もあるため、地方独自のニーズがある事務所や、非常に専門性の高い小規模事務所などの求人は、掲載されていないことも多い。
都市部以外やニッチな分野を狙う場合は、別の方法で情報収集を行う必要がある。
希望しない求人を勧められる場合がある
エージェントもビジネスとして成り立たせるため、内定が出やすい求人や早期決定が期待できる案件を優先して紹介してくることがある。
自分の希望条件やキャリアビジョンとは異なる案件を提案される場合もある点は、エージェント利用の一つのデメリットといえよう。
担当アドバイザーの質や相性にばらつきがある
弁護士向けの転職に精通しているアドバイザーもいれば、候補者の要望を聞かずに一方的に進める担当者がいる。
口コミサイトなどでも、「高圧的で不愉快だった」「専門性を感じられなかった」といった評価はゼロではない。
相性が合わない場合は、担当変更やエージェント探しにより、時間も心も削られてしまうケースもある。
断りづらいと感じる場合もある
エージェントが親身になってサポートしてくれるほど、紹介された求人を断ったり、内定を辞退したりするときに心理的な抵抗を覚えるケースがある。
遠慮が先行して本音を伝えられないままだと、中途半端に妥協してしまうリスクも生じる。
エージェントの利用をおすすめしたい人
メリットとデメリットを踏まえると、弁護士特化の転職エージェントは以下のような弁護士に特におすすめである。
法律事務所から企業法務への転職を検討している人
企業法務に転身する際は、扱う業界や商品、さらには企業文化そのものが「自分に合うか」を慎重に見極める必要がある。
しかし、公開情報だけで適切に見極めを行うのは、容易なことではない。そこで役立つのが、企業と継続的なやり取りを行っているエージェントの存在だ。
職場環境や社風といった表に出にくいリスクや魅力を含め、多角的な視点から検討できるため、転職後のミスマッチを大きく減らすことができる。
専門領域を広げたい、またはキャリアの方向性に悩んでいる人
キャリア開拓を行うなら、転職市場や法曹の転職事情に詳しいアドバイザーとのディスカッションが有用だ。
自分では見落としている求人だけでなく、より効果的なアピール方法の示唆も得られるため、転職活動を効率的に進めやすくなる。
「企業法務を選ぶべきか、事務所で専門を極めるべきか」といった迷いがある場合も、エージェントの客観的な視点から助言を得ることで、意思決定の軸を明確にしやすいだろう。
ハイクラス求人を狙いたい人、より良い条件で転職したい人
大手事務所や上場企業、外資系企業などが非公開で募集している好条件案件は、実際のところエージェントを通してこそ見つけやすい。
すでに人脈がある場合も、エージェントの情報網を併用すれば、選択肢を一段と広げることが可能となる。
また、エージェントが仲介することで、応募者の希望条件を適切に企業へ伝えながら、企業側の意図も的確にフィードバックしてもらえる。
こうした丁寧な折衝を経ることで、年収やポジションなどの条件をより好ましい形に整えやすくなってくる。
転職活動に多くの時間を割けない人
在職中の弁護士は多忙であるため、求人リサーチや応募書類の準備、スケジュール調整に十分な時間を割けないことが多い。
エージェントを利用すれば、これらの作業を代行・サポートしてもらえるため、書類選考や面接対策を効率的に進められる。
特に好条件の求人はタイミングや準備が重要であり、時間不足による機会損失を防ぐ意味でもエージェントのサポートは大いに役立つ。
初めて転職する人・転職活動が久しぶりの人
転職未経験の若手弁護士なら、履歴書や職務経歴書の書き方、面接での自己アピールなど、不明点が多いだろう。
弁護士特化型エージェントなら、法曹界特有の志望動機や秘匿事項への対応といった選考上のポイントを一から指導してくれるため、自力で模索するよりはるかに効率良く転職活動が進められる。
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エージェントを活用した弁護士転職の成功例

最後に、転職エージェントを活用して弁護士としてのキャリアアップを実現した事例を、3つに絞って紹介する。
いずれも、それぞれの軸や強みにエージェントのサポートを加え、最適な転職先へ進んだ好例だ。
地方総合系法律事務所から企業内弁護士に転じた30代前半女性弁護士
最初に紹介するのは、地方の総合系法律事務所で働いてきたAさん(30代前半・女性)が、東証プライム上場の大手メーカーへとキャリアチェンジした事例である。
年収自体は「ややアップ」にとどまったものの、実質的な手取りは大幅に増えている。就労環境が向上したことを考えれば、大成功といえる転職だ。
- 転職前:地方・総合系法律事務所(年収700万円、弁護士会費自己負担)
- 転職後:東証プライム上場大手メーカー(年収740万円+住宅手当最大約70万円/年、弁護士会費会社負担)
Aさんは地方の総合系法律事務所で5年間勤務し、年収約700万円を得ていた。
しかし、「個人で案件を担当するよりも、組織の一員としてチームでプロジェクトを進めたい」という思いが強くなり、企業の法務部門への転職を決意した。
転職活動では、エージェントの力と共に希望条件(長期就業、英語活用、チームワーク、年収など)を整理し、応募する企業を慎重に選定。
書類添削や英語面接対策を実施したうえで、大手企業の法務ポジションに応募し、複数得た内定先から「雰囲気が良く、英語力も活かせそう」と感じた大手メーカーへの入社を選択した。
転職後は年収740万円に加えて住宅手当や弁護士会費の会社負担など好条件を獲得でき、福利厚生と職場環境の充実した新たなキャリアをスタートしている。
Aさんの成功要因は、まず「安心して長く働ける環境」を最優先事項と明確化し、その軸に沿って応募先を厳選したことにある。
企業法務への転職を考えている弁護士は、自らの希望条件や強みをはっきり言語化し、エージェントと連携して応募先の優先度を決めることで、納得度の高い転職を実現しやすくなるだろう。
大手証券会社から外資系法律事務所へ転職した20代男性弁護士
次に紹介するのは、インハウス(企業内弁護士)から法律事務所へ転職したケースだ。
証券会社での経験を活かし、ファイナンスに強い外資系事務所へキャリアアップを果たした好例といえる。
- 転職前:大手証券会社(年収800万円)
- 転職後:外資系法律事務所(年収1,100万円)
Mさん(28歳・男性)は、弁護士資格を取得後に大手証券会社へ就職し、約2年にわたり企業内弁護士として勤務していた。
しかし、「法律事務所でさらにスキルを磨きたい」との思いが強まり、転職を決意。Mさんは英文の読み書きがビジネスレベルで、会話もある程度可能だった。
エージェントはこの英語力と証券会社で培ったファイナンス知識をアピールポイントと捉え、ファイナンス分野に強みを持つ外資系法律事務所への応募を提案する。
外資系法律事務所では、「外資」「法律事務所」の経験者を優先する傾向にあるが、Mさんの場合は専門性と英語力から「即戦力」との評価を得られ、外資系法律事務所から内定を得られた。
年収は800万円から1,100万円へとアップ。ファイナンス領域での専門性をさらに発揮しながら、複雑なクロスボーダー取引や高度なリーガル業務に携われる環境を手に入れた。
Mさんのスキルや経験が事務所の求める人材像と一致したことが、今回の成功の要因だ。
エージェントが、事務所側のニーズを把握していたことで、Mさんが金融知識や英語力を的確に打ち出せるようサポートできた。
これにより、事務所側のニーズと応募者の能力をつなげられたのが、大きな勝因となった。
本事例は、法律事務所であっても、インハウスで得た知識とスキルがマッチすれば転職できることを示すものだ。
IT企業や金融機関、メーカーなど、それぞれの専門領域を活かせるなど法律事務所が歓迎するポイントは多い。
自身の強みを企業や事務所のニーズに合致させるための戦略を立てるうえで、エージェントの活用は有用なアプローチといえる。
ブティック系から五大法律事務所へ転じた29歳男性弁護士
最後に、ブティック系事務所から五大法律事務所にキャリアアップしたケースを紹介しよう。
年収を維持しながら、希望どおり幅広い業務経験を積む機会を得た好例である。
- 転職前:ブティック系法律事務所(年収1,000万円)
- 転職後:国内大手法律事務所(年収1,100万円)
Kさん(29歳・男性)は、司法試験に一発合格後、金融法務に特化したブティック系事務所で1年目から金融案件に携わってきた。
専門分野を深く学べる環境ではあったが、「今のうちに幅広い業務に触れたい」と考えるようになり、転職を決意。
すでに年収1,000万円を得ていたため、年収を維持しつつ、業務の幅を広げられる転職先を探すことが課題となった。
エージェントはKさんの実績と高めの年収希望を踏まえ、大手法律事務所(五大法律事務所)の中途採用枠に絞ってリサーチを進めた。
枠が少なく競争の激しい環境ではあったが、ちょうど金融法務の経験者を求めるポジションがあり、適切なタイミングで応募へ進むことができたという。
Kさんの強みを最大限に引き出せるよう、エージェントは金融法務の実績や英語力、チームワークの経験を整理。
その結果、面接では「すぐに戦力となる弁護士」として評価され、年収1,100万円という条件で内定を獲得した。
大手法律事務所への中途採用は、一般的にハードルが高いものの、Kさんはブティック系で培った専門性を武器に、年収ダウンなしでの転職を実現できた。
専門性をどう活かせるかをエージェントとともに整理し、採用側が求める即戦力像に結びつけられたことが転職成功の大きな要因となった。
「専門性の高さが、転職の幅を狭める」などの懸念の声もあるが、事務所のニーズと一致すれば、むしろ強みとして評価される。
Kさんの例は、ブティック系で築いた実績を上手に活かした好例といえる。
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弁護士の転職を成功させるにはエージェントの選択と活用が重要!

本記事では、弁護士向け転職エージェントを11社取り上げ、それぞれの特徴やサービス内容、そしてエージェントの選び方・利用方法を解説した。
エージェントを選ぶ際はまず、「どんな働き方を望むのか」「専門性をどう深めていきたいか」を整理しよう。
そのうえで、総合型か特化型か、保有求人の数や質はどうか、担当アドバイザーとの相性は合うかを確認して選ぶと良い。
良いエージェントに巡り会えれば、希望に合う転職先を見つけやすくなり、選考通過率も高まる。
求人の絞り込みから書類添削、待遇交渉まで一貫して支援を受けられるため、忙しい弁護士でも限られた時間のなかで効率よく転職活動を進められるからだ。
「まだ転職のイメージが固まっていない」という段階でも、エージェントのアドバイスを受けることで、新たな可能性を発見できることも多い。
まずは、本記事で紹介した11社のなかから気になるエージェントの公式サイトをチェックしてみよう。きっと、キャリアを飛躍させるきっかけをつかめるはずだ。
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