カードローンやクレジットカードのキャッシングを複数利用されている方におすすめなのがおまとめローンだ。
なぜなら、月々の返済額を軽減できる場合があるからだ。
月々の負担が軽減されることで、生活に余裕が生まれ、精神的な安定にも繋がるだろう。
複数の借入れやクレジットカードのキャッシングの支払いの負担が大きいと感じている方は、おまとめローンの利用を検討してみてはいかがだろうか。
本記事ではおまとめローンの利用の流れやメリット・審査基準について解説していく。ぜひ、参考にして欲しい。
おまとめローン利用の流れとは?
おまとめローンを利用するにはどのようにしたらよいか。
以下の流れに沿って行うとよいだろう。
- 新規申込
- 本人確認書類提出
- 審査開始
- 審査結果通知
- 契約・借入
ここからはおまとめローンを利用するための流れについて説明していく。
新規申込
現在、借入をしている金融機関・消費者金融ではない、新規の借入先を探すことをおすすめする。
その際、ホームページにある返済シミュレーションを利用するとおまとめローンをした場合の月々の返済金額・返済回数がわかるため、借換え後の計画を確認しておく。
新しく借りたい金融機関・消費金融が決定したら、Webや電話から申込を行う。
多くの金融機関・消費者金融は、Webからの受付を24時間行っているため、時間に関係なく自身の都合に合わせて申込が可能だ。
本人確認書類提出
申込時には、本人確認書類の提出が必要である。
本人確認書類は、氏名・住所・生年月日が記載されている運転免許証・パスポート・マイナンバーカード・健康保険証等などがある。
借入希望額が50万円を超える場合は、本人確認書類に加えて年収の確認できる書類を提出する必要がある。
年収を確認できる書類としての収入証明書は、源泉徴収票・確定申告書・納税証明書等だ。
審査開始
申込後、本人確認書類・収入証明書の提出が完了すると、申込内容に基づき借入の審査が開始される。
審査時間は、金融機関・消費者金融により異なり、最短で数時間程度で終了する場合や数日間審査が行われる場合もある。
審査は、年収から返済可能範囲であるのか・安定した収入があるのか・信用情報等から総合して審査が行われる。
審査結果通知
審査完了後、メールや電話にて審査結果の連絡が来る。審査の結果によっては借入ができない場合もある。
その場合は、現在の借入の返済を進め、借入総額を減少させてから再度申込を行おう。
審査が完了し、おまとめローンの借入が可能となったら、契約に進もう。
契約・借入
Webから契約手続きを行うとスムーズに借入まで進むため、おすすめだ。金融機関によっては契約時と同時に新規口座開設が必要になる場合もある。
契約完了後、自身の銀行口座へ借入金が入金される場合と、おまとめする複数の金融機関へ新規の借入先が直接振り込みを行う場合がある。
ご自身の銀行口座へ借入金の入金があった場合は、自身で各金融機関へ振り込みしなければいけない。
その場合は、振り込みしたことを証明するものを、おまとめローンを契約した金融機関・消費者金融へ提出する必要がある。
おまとめローン利用のメリットとは?
おまとめローンを利用することで、次のようなメリットがある。
- 返済の支払総額を少なくできる
- 借入の金利が下がり、毎月の負担が軽減できる
- 借入が1つにまとまり、管理がしやすくなる
複数社から借入を行っている場合、返済が負担になっている方もいるだろう。
おまとめローンへ借換えを行うことにより、返済総額の軽減につなげることが可能だ。
なぜ返済の負担が軽減されるのか、例を元に解説しよう。一般的に、ローンでは借入額が大きくなるほど金利は下がる傾向にある。
おまとめローンは複数社のローンを一つにまとめることが多いため、金利低下につながる可能性が高いのだ。
(例)Yさんは、借入をA社から70万円・B社から60万円・C社から40万円、3社から総額170万円の借入をしている。
A社の金利は18.0%で、毎月18,000円の返済を行っているとしよう。
返済期間は59か月・返済総額は約1,062,000円で合計支払利息は約362,000円になる。
B社は金利15.0%で毎月の返済額は16,000円。
この場合、返済期間は51か月・返済総額は約816,000円で合計支払利息は約216,000円だ。
C社では金利18.0%で毎月12,000円の返済を行っているとすると、返済期間は34か月・返済総額は約505,000円で合計支払利息は約105,000円になる。
3社合わせた返済総額は、約2,383,000円だ。
A社 | B社 | C社 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
借入残高 | 700,000 | 600,000 | 400,000 | 1,700,000 |
金利 | 18.0% | 15.0% | 18.0% | – |
毎月返済額 | 18,000 | 16,000 | 12,000 | 46,000 |
返済期間 | 59か月 | 51か月 | 34か月 | 59か月 |
利息総額 | 362,000 | 216,000 | 105,000 | 683,000 |
支払総額 | 1,062,000 | 816,000 | 505,000 | 2,383,000 |
以下は、おまとめローンを金利12.0%で170万円を借換えた場合の変化をあらわした表だ。
3社合計 | おまとめローン | 差 | |
---|---|---|---|
借入残高 | 1,700,000 | 1,700,000 | 0 |
金利 | 15.0%~18.0% | 12.0% | 0 |
毎月返済額 | 46,000 | 43,000 | -3,000 |
返済期間 | 59か月 | 52か月 | -7か月 |
利息総額 | 683,000 | 500,000 | -183,000 |
支払総額 | 2,383,000 | 2,200,264 | -183,000 |
このようにおまとめローンを行うことで、毎月の返済額が−3,000円・支払総額が−183,000円減少する。
また、複数ある借入先が1つになることで、返済金額・残高の把握や返済日が複数ある場合の日々の管理の負担が減少する。
おまとめローンを行うことは、毎月の返済額の減少・支払総額が減少し、借入状況の管理の手間も軽減されるメリットがある。
おまとめローン審査の申込方法
ここからは、おまとめローン審査の申込方法についてみていこう。以下の3つの方法が挙げられる。
- Webからの申込
- 自動契約機からの申込
- 電話での申込
どの方法がご自身に合っているのか確認しよう。
Webからの申込
おまとめローンの申込方法で1番おすすめの方法が、金融機関・消費者金融のホームページから行うWebからの申込である。
Web申込は、24時間受付を行っていることが多く時間に関係なく申込を行うことができるため、忙しい方におすすめな方法だ。
本人確認書類や収入証明書もWebから提出ができ、契約・借入までインターネット上で完了する。
また、Webからの申込は周りに知られることがない点もポイントが高いだろう。
自動契約機からの申込
消費者金融では、全国の無人店舗内にある自動契約機からの申込が可能だ。本人確認書類や収入証明書を自動契約機から提出でき、申込後すぐに審査が行われる。
審査に通過すると、その場でローンカードの発行が行われる。ただし、自動契約機のある無人店舗は営業時間外の時間帯もあるため注意が必要だ。
電話での申込
インターネットが苦手な方で、近くに自動契約機がない方は電話で申込をしよう。おまとめローンは、電話での申込も可能だ。
申込前に相談・不安などがあり直接話しを聞きたい方も、電話で確認することがおすすめだ。
電話で申込する場合、本人確認書類や収入証明書の提出は、郵送または自動契約機で提出する方法がある。
審査完了後の契約手続きも、郵送または自動契約機から完了が可能だ。
おまとめローンのおすすめについて詳しく知りたい方はこちら。
おまとめローンの審査基準とは?
おまとめローンは、すでに複数の借入がある方が申込をするため、借入金額が大きくなる傾向がある。
借入金額が大きいほど、金融機関・消費者金融とって延滞などのリスクも大きくなる。
審査は借入希望金額に対して、申込者の返済能力がどれくらいあるのかなどから、各金融機関・消費者金融が判断している。
審査基準は大きく分けて2つある。1つ目は申込者本人の年収・住居・勤務先・家族構成など、申込者の属性に関する情報だ。
勤務先や年収は、安定した収入があるか・返済を続けられる収入があるのかなど、申込者の返済能力を判断するために重要な情報となっている。
2つ目は、申込者の信用情報だ。信用情報とは、クレジットカード・スマートフォンの割賦契約・ローン契約等の過去の取引履歴を記録したもの。
ローンやクレジットの申込や契約内容・借入の件数や金額・返済状況・遅延や延滞などが信用情報には記載されている。
これらの情報をおまとめローンの審査では、金融機関・消費者金融が信用情報機関から確認し、審査を行っている。
おまとめローンの審査に通過するポイント
おまとめローンの審査を通過するために、自身で対策できる気をつけておくべきポイントがある。
次のポイントをおさえておくことで、審査に通過する可能性を高くできるだろう。
- 複数のおまとめローンに同時に申込を行わない
- 銀行のおまとめローン以外を検討する
- 情報に記録が残る金融事故・トラブルを起こさない
- 自分自身の信用情報を確認しておく
ローン契約を申し込む際、金融機関・消費者金融は必ず信用情報機関から申込者の信用情報を確認する。
信用情報は、クレジットカード・ローン契約の申込をしたという履歴も残る。
そのため同時に複数の金融機関・消費者金融へ申込することは、申込時の印象を悪化させてしまう可能性がある。
必ず1つの金融機関・消費者金融へ申込を行うようにしましょう。
銀行のおまとめローンは金利が低いメリットはあるが、審査は消費者金融やカードローンに比べて厳しくなる。
審査に落ちしてしまうと信用情報の記録にも残るため、すぐ次の金融機関・消費者金融へおまとめローンを申込することができなくなる。
そのため、銀行のおまとめローン以外を検討することで審査を通過しやすくなるだろう。
信用情報の確認は、各信用情報機関へ申請することで確認ができるので、事前に確認しておこう。
新たなローン契約を結ぶためにも、現在借りているローンの返済は遅延なく必ず支払っておくことが大切だ。
おまとめローンの審査にかかる時間について
おまとめローンの審査時間は、各金融機関・消費者金融や申込者の年収・信用情報・借入希望金額などにより異なる。
ここでは、審査時間や審査の対応時間について説明していく。
審査時間
審査時間は、消費者金融の方が短く、金融機関の方が長い傾向がある。審査時間が短い消費者金融の場合は、最短で当日に審査結果が出ることもある。
しかし、金融機関の場合は数日かかるため、審査時間にはばらつきがある。また、申込者本人の情報だけでなく、申込者数が多い場合や申込時間が遅い場合などは、審査時間に影響する。
審査の対応時間
おまとめローンの申込は24時間対応しているが、審査の対応時間は基本的に金融機関・消費者金融の営業時間内に行われる。
そのため、深夜などの申込では、翌日の営業時間以降に審査が行われる。審査結果を早く知りたい方・おまとめローンへの借換えをお急ぎの方は、営業時間内に申込を行うようにしよう。
おまとめローンのデメリットについて詳しく知りたい方はこちら。
おまとめローンを選ぶ際のポイント
おまとめローンを選ぶ際に必要な各金融機関・消費者金融を比較するためのポイント5つを紹介する。
- 金利を確認する
- 無利息期間の有無を確認する
- ポイントが貯まるものを選ぶ
- 手数料無料のものを選ぶ
- キャンペーンがあるカードローンを選ぶ
それぞれ詳しくみていこう。
金利を確認する
おまとめローンを利用する目的は、現在利用している複数の借入先の金利よりも、借換え後の金利を下げることだろう。
金利が下がることで、支払う利息・総額が減少していくため、少しでも低い金利で借換えを行う方がメリットといえる。
おまとめローンは金融機関・消費者金融によって内容・特徴が異なる。
そのため、おまとめローンを選ぶ際は必ず金融機関・消費者金融の金利を確認し、返済時の支払総額が少なくなることを確認して申込を行おう。
金利が同じ金融機関・消費者金融の場合は、これからご紹介するポイントを参考にし、おまとめローンの申込先を選ぶことをおすすめする。
無利息期間の有無を確認する
消費者金融の場合、初めてご利用する方や初回の借入れに対して、一定期間の利息を0にする無利息期間を用意している会社がある。
無利息期間は支払う利息がなく、返済を行った金額の全額が元金返済へと充当される。
おまとめローンの契約直後は借入金残高も大きいため、支払う利息も大きく元金の減少は少ないが、無利息期間を利用することで効果的に元金を減らすことが可能だ。
同じ金利の消費者金融で迷った場合は、無利息期間の有無を確認し、比較検討を行うとよいだろう。
ポイントが貯まるものを選ぶ
おまとめローンが可能な消費者金融のなかで、契約時にポイントが貯まるサービスを行っているところがある。
ポイントは、ネットショッピングなどで利用することもできるため経済的なメリットがあり、金融機関・消費者金融選びに迷った際は、ポイントが貯まるところを選ぶのも良いだろう。
ポイントを貯めるためには、申込時に利用の条件等があるため、必ず申込前に確認が必要だ。
ポイントが貯まることは嬉しいが、ポイントのみで選ぶことは控えよう。
金利が高く利息の支払いが大きい金融機関・消費者金融を選ぶ方が、おまとめローンの借換えメリットを最大限活かすことができる。
手数料無料のものを選ぶ
手数料無料のものを選ぶことがおすすめだ。
カードローンやおまとめローンを利用する際に、借入先と提携したATM以外を利用すると、引き出し手数料等の各種手数料がかかってしまうケースがある。
金利を下げ利息を減らすことができても、手数料がかかってしまえば返済時にかかる費用が増えてしまう。
自身の生活範囲に手数料無料のATMがあるなど、利用しやすい環境が整っている借入先を選ぶと良い。
このように、ATMでの預け入れや引き出し時の返済・利用にかかる利息以外の余分なお金がかからないよう注意しよう。
キャンペーンがあるカードローンを選ぶ
キャンペーンがあるカードローンを選ぶことも、おまとめローンを選ぶポイントの1つだ。
カードローンは、ポイントが貯まるものや無利息期間があるものがある。
また、消費者金融によっては、契約時・借入時にキャッシュバックを行っている会社も存在する。
金融機関のおまとめローンにはキャンペーンはないが、消費者金融はキャンペーンも豊富なため、おまとめローンではカードローンの利用もおすすめである。
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | みずほ銀行カードローン | SMBCモビット | アイフル | 楽天銀行スーパーローン | プロミス | プロミスレディース | アコム | オリックス銀行カードローン | 横浜銀行カードローン | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(実質年率) | 金利年1.8%~年14.6% | 年2.0%~年14.0% | 年3.0%~年18.0% | 年3.0%~年18.0% | 年1.9%~14.5% | 年4.5%~年17.8% | 年4.5%~年17.8% | 年3.0%~年18.0% | 年1.7%~年14.8% | 年1.5%~年14.6% |
借入限度額 | 10万円〜500万円 | 10万円〜800万円 | 1万円〜800万円 | 1万円〜800万円 | 10万円〜800万円 | 1万円〜500万円 | 1万円~500万円 | 1万円〜800万円 | 10万円〜800万円 | 10万円~1,000万円 |
無利息期間 | ー | ー | ー | 最大30日間 | ー | 最大30日間 | 最大30日間 | 最大30日間 | 最大30日間 | なし |
審査時間 | 最短即日 | 最短当日 | 最短30分 | 最短20分 ※申込状況によっては希望に添いかねます | 最短当日 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | 最短20分 ※申込時間や審査により ご希望に沿えない場合がございます。 | 1週間程度 | 最短即日 |
融資速度 | 最短翌日 | 最短当日 | 最短即日 | 最短20分 ※申込状況によっては希望に添いかねます | 最短翌日 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | 最短20分 ※申込時間や審査により ご希望に沿えない場合がございます。 | 1週間程度 | 最短即日 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
おまとめローン利用時の注意点
おまとめローンは、返済の支払総額を少なくできたり毎月の負担を抑えたりできるが、メリットだけではない。
おまとめローンを利用する前に、注意点も確認して欲しい。ここでは2つ紹介する。
少額での長期利用に向いていない
おまとめローンは、複数の借入先の利用により高額になった借入金を、支払利息・返済総額を減らし効率的に完済をするための方法だ。
借入が少額での長期利用の場合、毎月の返済額を少なくし月々の負担を軽減できるが、支払利息が増え返済総額が結果的に大きくなってしまう可能性がある。
おまとめローンを利用する際は返済が長期化しないように注意しよう。
また、複数の借入先があり少額の借入の場合はそれぞれ返済をしていくことがおすすめである。
金利が上がりやすくなる
おまとめローンは、支払総額を少なくすること・毎月の返済負担を軽減することが目的であり、そのためには現在利用している借入先よりも借換え先の金利が低くなる必要がある。
しかし、借換え先の金融機関・消費者金融によっては、現在の借入先より金利が上がる可能性があるため注意が必要だ。
返済計画を立てておまとめローンを利用しよう
複数の借入先があり、毎月の返済が負担に感じている方や返済にかかる支払総額を減らしたい方は、おまとめローンの利用を検討してみて欲しい。
おまとめローンは、返済時にかかる支払総額を減らすことだけではなく、返済期間を短くできる可能性もある。
おまとめローンを利用し、借入金の毎月の返済の負担や支払い利息を軽減し、できるだけ早い期間での完済を目指そう。