楽天プレミアムカードのメリット・デメリットとは？楽天カードと比較

クレジットカードにはさまざまな種類があり、どれを選べばよいか分からなくなる方も多い。

その中で、普段から楽天のサービスを利用している方は、特典や優遇が受けられる楽天プレミアムカードがおすすめだ。

この記事では楽天プレミアムカードのメリット・デメリットを紹介するため、これからクレジットカードの作成を検討している方はぜひ参考にしてほしい。

楽天プレミアムカードのメリットとは

楽天プレミアムカードのメリットはさまざま挙げられるが、ここでは3点紹介する。

楽天市場ではポイント還元率が5倍以上

通常楽天でのポイント還元率は1％であるが、楽天プレミアムカードを所有している方は、楽天市場でショッピングする際、ポイント還元率が最低でも5%以上になるメリットが挙げられる。

楽天市場では以下の特典を利用することでポイント倍率が加算される「SPU（スーパーポイントアッププログラム）」というサービスを行っている。

	特典を受けられる条件	ポイント倍率
特典1	楽天モバイルの対象サービスご契約者	3倍
特典2	楽天モバイルキャリア決済を2,000円以上利用した方	0.5倍
特典3	Rakuten Turboまたは楽天ひかりの契約者	1倍
特典4	楽天プレミアムカードカードの利用	4倍（楽天カードは2倍）
特典5	カードの引き落としを楽天銀行に設定し、給与・年金の受け取り楽天銀行に設定した方	1倍
特典6	楽天証券で3万円以上のポイント投資をした方	0.5倍
特典7	楽天証券で3万円以上の米国株式を行った方	0.5倍
特典8	楽天ウォレットで暗号資産取引に3万円以上購入した方	0.5倍
特典9	楽天トラベルで月1回5,000円（税込）以上の対象サービスを予約し、対象期間中にサービスを利用された方	1倍
特典10	楽天bookで月に一度1000円以上利用	0.5倍
特典11	楽天Koboで月に一度1000円以上利用	0.5倍
特典12	Rakuten Pashaで当月に、「トクダネ」で300ポイント以上確定し、かつ「きょうのレシートキャンペーン」で10枚以上レシートが審査通過した方	0.5倍
特典13	Rakuten FashionアプリでRakuten Fashion商品を月1回以上買い物した方	0.5倍
特典14	楽天ビューティ月1回3,000円（税込）以上のネット予約＆施術完了した方	0.5倍

最大で15.5％の還元率にすることもできるため、楽天のサービスを利用している方は大きなポイントを貯めることが可能だ。

旅行時の補償金額が高額

楽天プレミアムカードでは国内・海外旅行傷害保険が最高で5,000万円まで補償されるメリットが挙げられる。

通常の楽天カードでは海外旅行傷害保険が2,000万円までしか適用されないため、ビジネスや旅行をする方にとっては万が一の備えとしても非常に安心できるポイントと言える。

さらにショッピング保険も購入してから90日以内であれば、300万円まで補償してもらえるため、安心して買い物することもできる。

世界1,300か所以上の空港ラウンジが無料

楽天プレミアムカードを所有している方は、「プライオリティパス」を無料で利用することが可能だ。

プライオリティパスとは3つのタイプから選択し、年会費（99ドル〜469ドル）を支払って空港ラウンジを使用できるサービスのこと。

楽天プレミアムカードの会員はプライオリティパスの年会費が無料となるため、混雑時の空港であってもゆっくりフライト時間を待つことが可能となる。

楽天プレミアムカードのデメリットとは

メリットを3つ紹介したが、デメリットもある。ここでは2つ紹介する。

通常のクレジット支払い時のポイント還元率は普通

店舗などクレジット支払いした場合のポイント還元率は1％と、他社と比較すると決して高くはない。

もちろんクレジットカード会社によっては0.5％などもあるが、1.2％や1.5％などに設定している会社も存在する。

楽天プレミアムカードは楽天サービスを利用した時のポイント還元率が高いという特徴がある一方で、実店舗での還元率は通常のカードとほとんど変わらないというデメリットが挙げられる。

使用できる期間限定ポイントがある

楽天では「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類に分かれる。通常ポイントは最後にポイントを取得してから1年間有効と定められており、普段から楽天カードを使用しておけば半永久的にポイントが切れることがない。

しかし期間限定ポイントは獲得方法によって有効期限が定められており、おおよそ2週間から6週間前後と短い特徴がある。

その結果ポイントを使う暇なく期限が切れてしまったという意見も多いというデメリットがある。

楽天カードとの比較

一般的に楽天カードを作成する方が多いため、ここでは双方を比較して紹介する。

2つのカードの基本情報

	楽天カード	楽天プレミアムカード
利用限度額	最高100万円	最高300万円
年会費	永年無料	11,000円（税込み）家族会員は550円（税込み）
ポイント還元率	1.0％
主なポイントの活用方法	楽天市場などのショッピングの買い物 楽天Edyへチャージ ANAのマイルなどに交換する ポイントで投資できる
付帯サービス	SPUにて楽天市場でポイント3倍～12.5倍 家族カード ETCカード	国内・海外空港ラウンジが無料で使える SPUにて楽天市場でポイント5倍～15.5倍 家族カード ETCカード
保険	海外旅行傷害保険：最高2000万円	海外旅行傷害保険：最高5000万円 国内旅行傷害保険：最高5000万円 ショッピング保険：最高300万円
国際ブランド	Visa、Mastercard、JCB、American Express
申込条件	18歳以上（高校生を除く）	20歳以上で安定収入がある方

2つのカードの違い

先程の表を見てわかる通り、2つのカードの違う点は以下の項目が挙げられる。

特に上記の中で大きな点はポイント還元率だ。楽天カードでは楽天市場でショッピングした場合、ポイント還元率が最低でも3倍となるが、楽天プレミアムカードでは5倍となる。

普段から楽天市場で買い物をする方によっては大きなポイント差が生まれるだろう。

とはいえ年会費も踏まえると、どれくらい利用すれば楽天プレミアムカードの方がお得になるのだろうか。次の項で解説する。

損益分岐点は55万円以上

楽天プレミアムカードは楽天市場で年間55万円以上利用した場合、以下の表の通りお得になる。

楽天市場での年間利用	楽天カード（3％）	楽天プレミアムカード（5％）
55万円	16,500ポイント	27,500ポイント-年会費11,000円実質：16,500ポイント

もちろん楽天にはSPUによってさまざまなポイント還元が設けられているため、5％以上の還元率を獲得することも可能であるが、最低限の還元率で比較すると55万円が一つの境になるだろう。

またSPU以外にも楽天市場では定期的にキャンペーンを行っているため、詳しく知りたい方は「楽天プレミアムカードのポイント還元率は何％？選べる3つのポイントサービスと使い道について紹介！」を参考にしてほしい。

まとめ

楽天プレミアムカードは楽天市場でのポイント還元率が高まったり、旅行時の補償金額が高額となるメリットが挙げられる。

一方で店舗などでのクレジット支払い時にポイント還元率は高いとは言えず、なおかつポイントの有効期限が定められているものもある。

とはいえ楽天カードと比較すると付帯サービスの充実性が高く、高いポイント還元率を狙うことも可能だ。

これからクレジットカードの作成を検討している方は、SUPの項目にあるサービスなどを使用しているかも確認してから申し込みしてみてほしい。