イオンJMBカード（JMB WAON一体型）とJALカードの2枚持ちは有効？メリットと注意点を解説

クレジットカードを使って貯められるポイントに関して、できることならお得に貯めたいと考えるひとのほうが大半だろう。

なかでも「マイル」は、飛行機を使って旅行する人にとってはいかに効率よくマイルを貯められるか、最適化を目指している人も多いはずだ。

本記事では、イオンJMBカード（JMB WAON一体型）とJALカードの2枚持ちでJALマイルをお得に貯める方法を解説している。これからマイルを貯めたい人はもちろん、既にJALマイルを貯めている人においても、今後の貯め方の参考にしてほしい。

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）とJALカードの特徴

まずはイオンJMBカード（JMB WAON一体型）とJALカードの基本情報や特徴について、それぞれ見ていこう。

イオンJMBカードの特徴

年会費	永年無料
国際ブランド	VISA MasterCard JCB
機能	クレジットカード 電子マネーWAON
貯まるポイント	JALマイル
基本還元率	0.5%相当
その他サービス	家族カード・ETCカードを無料で発行可能

「イオンJMBカード（JMB WAON一体型）」とは、JALマイレージバンク（JMB：JALの会員特典）と、電子マネーWAON、クレジットカードのイオンカードが一体となったものだ。

カードの発行はイオンフィナンシャルサービス株式会社が行っているため、JALカードとは全くの別物である。

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）の特徴は以下のとおりだ。

基本の還元率は0.5%相当で、イオンで開催される「お客さま感謝デー」などの特典も適用されることから、普段の買い物もお得になる点も特徴的と言えるだろう。

JALカードの特徴

名称	JALカード
年会費	2,200円〜（普通カード） ※入会後1年間無料
国際ブランド	VISA MasterCard JCB アメリカンエクスプレス
機能	クレジットカード
貯まるポイント	JALマイル
基本還元率	0.5%相当
その他サービス	家族カード・ETCカード：年会費1,100円で発行可能

JALカードは、航空大手のJALが発行するクレジットカードだ。JALカードにはゴールドやプラチナカードなど複数種類があるものの、本記事では、最もベーシックな「普通カード」を取り上げている。

JALカードの特徴は以下のとおりである。

JALカードの通常の還元率は、イオンJMBカード（JMB WAON一体型）と同じく0.5%だ。しかし、年会費4,950円を追加で支払って「ショッピングマイル・プレミアム」に入会すると、100円につき1マイル貯められるようになる。

さらに、JALカードの特約店で利用するとマイルが通常の2倍貯まるため、利用する店舗次第では100円につき2マイルの高還元率を実現できるのだ。

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）とJALカードを2枚持ちするメリット

ここでは、イオンJMBカード（JMB WAON一体型）とJALカードを2枚持ちするメリットを紹介しよう。

JALマイルを貯めるチャンスが増える

カードを2枚持ちすることで、マイルをもらえるチャンスが増えるため、獲得効率を高められるのが最大のメリットだろう。

特約店を把握して使い分けるのはもちろん、JALカードがあればフライト時に以下のマイルを獲得できる。

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）には搭乗時のマイル獲得はないため、いわゆる「守備範囲」を広げられるのは、カードを2枚持ちする最も大きなメリットだ。

WAONにチャージする際もマイルを貯められる

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）には電子マネーWAONが搭載されているものの、通常であればWAONにチャージする際のチャージ額にはポイントがつかない。この点、WAONへのチャージをJALカードから行うことで、JALカードの利用額としてマイルを貯められるのだ。

しかも、ショッピングマイル・プレミアムに加入していれば、チャージ額100円につき1マイルを貯められる。もちろん、WAONで支払う際にもマイルを貯められるため、ポイントの2倍取りが可能になるのだ。

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）だけを利用すると、WAONへのチャージでポイントが貯まらないため、ポイント（マイル）の獲得効率が下がってしまうのがネックだった。これがカードの2枚持ちにより解消されるのもメリットと言えるだろう。

国内・海外旅行傷害保険が付帯される

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）は旅行傷害保険が付帯されていないのもネックだったが、JALカードに付帯されているため、2枚持ちすればその点もカバーできる。

マイルを貯める人であれば、大半が旅行好きだろう。この点、旅行傷害保険が自動で付帯されるのは安心だ。

イオン系列で買い物する際の特典を受けられる

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）があれば、イオンカードの特典を受けられるため、毎月の特定日に開催されるポイント2倍キャンペーンを活用してお得にマイルを貯められる。

上記のように、通常の2倍または5倍のマイルを獲得できるチャンスは見逃せないだろう。特に、毎月10日のありが10デーを利用すれば、WAONのチャージで1％還元されるのと合計して3.5%のマイル還元率も実現可能だ。

無料で家族カードとETCカードを保有できる

JALカードの場合、家族カードやETCカードは年会費が1,100円かかるところ、イオンJMBカード（JMB WAON一体型）なら無料で発行できる。

しかも、家族カードなら3枚まで発行可能であるため、パートナーと子ども、両親もイオンカードを保有できるだろう。

このようにカードの2枚持ちをすれば、機能として弱い面を補い合えるため、お得になる状況を理解すればマイルの獲得効率は飛躍的に高められるはずだ。

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）とJALカードの2枚持ちがおすすめな人

カードの2枚持ちがおすすめな人として挙げられるのは以下の2パターンだろう。

一つ目は当たり前と言えばそうなのだが、飛行機の利用が多い人は2枚持ちして効率よくマイルを貯めるべきだ。

なお、「貯めたマイルは1円相当にしかならないのでは」と思っている人がいるかもしれないが、実質的な価値はかなり高い。例えば、14,000マイルを貯めると東京函館間の往復航空券をマイルで取得できるのだが、通常であれば約5万円必要だ。つまり、1マイルの実質的な価値は約3.5円となる。

1ポイント1円で利用するのとは異なるため、マイルを効率よく貯めれば飛行機代をタダにすることは十分可能なのだ。

また、コストをかけずに効率よくJALマイルを貯めたい人も、2枚持ちがおすすめである。もちろん、1万円以上の年会費を出せば還元率の高いカードを保有できるが、そこまでのコストをかけられない人もいるだろう。

本記事で紹介している2枚なら、合算した年会費は2,200円または7,150円だ。カードを保有するコストとしてはかなり割安ではないだろうか。

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）とJALカードを2枚持ちする際の注意点

最後に、カードの2枚持ちをする際の注意点について解説しよう。

まず、カードを常に2枚持ち歩き、状況に合わせて使い分けるのが億劫に感じる場合は避けたほうがよいかもしれない。

「荷物はミニマルにしたい」「買い物する都度マイルのことを考えるのはめんどくさい」という場合は、いずれかのカードを保有して、着実にマイルをためたほうが確実だ。

ほかにも、JALカードは年会費がかかるため、会費を払うだけの効果があるか慎重に判断する必要がある。

JALカードの場合、初年度年会費は無料であるため、使い勝手を試した上で継続利用するか検討してもよいだろう。もしくは、年会費が永年無料のイオンJMBカード（JMB WAON一体型）でマイルを貯める生活にチャレンジするのもおすすめだ。

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）とJALカードの２枚持ちでお得に利用しよう

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）とJALカードは、いずれもJALマイルを貯められるクレジットカードだ。

年会費は無料または2,200円で発行できるため、比較的低コストでカードを保有でき、2枚を使い分けることでお得にマイルを貯められるのは大きなメリットである。

ただし、使い分けが面倒に感じたり、カードの保有コストをかけたくなかったりする場合は、年会費が永年無料のイオンJMBカード（JMB WAON一体型）から利用してみるとよいだろう。

マイルの実質的な価値は1円以上になることが大半であるため、いままでなんとなくポイントを貯めていた人は、この機会にマイルを貯めてみてはいかがだろうか。